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小児慢性腎臓病と運動のこと

8歳の娘がIGM腎症です。
3学期の修了式の日、インフルエンザ感染をきっかけに症状が再発しました。
現在プレドニン25mgを服用中。厳しい易感染状態を脱し、登校やスイミングの再開が許可されました。

IGM腎症は、腎臓のフィルター機能を担う部分に異常が生じることにより、タンパク尿や血尿などの症状が現れる疾患で、ステロイド薬は、これらの症状を抑えるために使用されますが、免疫機能を抑制することから感染症に対する抵抗力が落ちる可能性があります。

スイミングの再開については、体力回復や全身の筋肉を鍛えるうえで非常に良い選択なのですが
公共の施設を利用することは、感染症を引き起こす可能性もあるのです。手洗い、うがい、マスクの着用など、基本的な感染予防策を守ることが重要です。

それでもなおスイミングをしている理由は総合的に考えて運動をした方が良いと考えているからです。
以前は、小児慢性腎臓病(CKD)に対して安静を保つことが推奨されることが多くありました。しかし、近年の研究では、適度な運動がCKDを持つ子どもたちにとっても多くの利点をもたらすことが示されています。

身体的な問題
運動不足、骨密度の低下。
プレドニンを多量&長期に内服しているため、子供なのに骨密度低下が引き起こされます。
娘は『跳び箱』や『うんてい』などの過度の荷重がかかる運動は禁止です。

メンタル面の問題
自己肯定感の低下:運動能力の低下は子どもたちの自己評価に影響を及ぼし、自己肯定感を低下させる可能性があります。
入院期間や自宅安静期間中、外遊びができないと本当に体力がなくなってしまいます。

社会的な孤立:体育の授業や友人との活動に参加できないことが、孤立感や疎外感を引き起こすことがあります。
体育の授業を見学するってどういう状態になるか知っていますか??担任の先生にもよりますが、座って見ててと言われ、とにかく暇です。草🌱などいじり始めると、ちゃんと見ててと言われてしまいます。過酷です😩。保健室には発熱や咳、鼻水のお子様がいますので、そちらで過ごすこともできません。



【運動の取り入れ方】
子どもの現在の健康状態、体力、腎臓病の進行度に合わせた運動計画が必要
急激な運動量の増加は避け、徐々に活動レベルを上げていく
子どもが楽しめる活動を選択することで、継続的な運動を促進
医師と連携し、安全な範囲での運動を確認する

そして、そして。
2023.12月から風邪をひきがちだったので、スイミングは休会していました。腎臓病の子は[冬]を特に気をつけてと言われていましたので。
風邪をひいても尿タンパクが出なければセーフなのです。
ということで、4ヶ月ぶりのスイミング再開です。
娘は緊張して何度もトイレに行きます。
背中を丸めて自信なさそう。
まんまるお顔とぽっこりお腹。
頑張っている姿が可愛い。

手を振るとニコニコ笑顔で振り返してきます。
徐々に慣れてきた感じ。

こちらのことも気にしなくなってきた。
姿勢が真っ直ぐになり、楽しそう。

練習後、『楽しかった〜』と。
なら良かった。

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