青天の霹靂54(16進法5) 26 まめ 2022年12月12日 07:32 「1247は残念ながら、スマホのロックキーじゃなかったわ。それどころか、あの子スマホにキーを掛けてない」「じゃあ、スマホに意味深な文面は?」「それもないな。あったのは友達と映っている写真だけだったし、メールも他愛ない友達とのやり取りだった。通話の履歴も不審な者はない。仲の良い友達と家だけだ」「何もないか?」「ないな。まあ、また何か思いついたら電話くれ」そう言って廉夏はスマホを切った。「何もないって」「そうですか? では、1247を2進歩に直して見てはどうでしょう?」「2進歩か? でも、ロックキーにしては長いよね」「そうだね。10011011111ですもんね」冬眞はすぐさま言う「うわ~、すごい。瞬時だね」「たぶん、廉夏さんもこのぐらいには、なれますよ」「そうかな?」「そもそも16進歩にだと思ったのがそもそも、違かったのかもしれませんね」「えっと、ダイイング・メッセージは、確か4df。何だろう?」「分かりません。でも、それをすぐ味わってしまってわ、勿体無いでしょ?」冬眞は夏海を納得させる様に言う。「そうよね。優香なら、きっと意味があることを残しているわ」「そうですね。南さんなら残してますね」「でしょ?」楽しそうに夏海は言う。あの子の最後の言葉は何かしら? 殺されることへの悔しさとか、それとも仕方ないと、潔く受けいれてるとかかな? 夏海は首を傾ける。「これって、16進法だけじゃなく、昔流行ったポケベルって言うやつじゃない」「ポケベルなら1247は《イq》ですね」「《イq》って何?」「何でしょうね? もしかしたら、僕達は、そもそも難しく考え過ぎなんじゃありませんか?」「どういうこと?」廉夏が聞く。「素直にこれが人の名前を現していたとしたら?」「じゃあやはり4dfは、誰かの名前ってこと。だけど、当てはまる人いないよ?」「本当に? これが犯人をさしたものじゃ無いなら、当てはまる人もいるんじゃありませんか」そう冬眞に言われ、廉夏はハッとする。「何かを預けたとか?」「心当たりありそうですね」「それなら、彼女と仲良かった子が4年D組にいるわ」「誰ですか?」「深川(フカガワ)さんよ」「それですね。しかも、4df だ」「じゃあ、早速その深川さんとやらのところへ行こうよ」「そうですね」冬眞は返事をし、及川も頷く。「ああ」「深川さん家って、ところでどこ?」ハハハハハと、乾いた笑いを冬眞は浮かべる。「廉夏はさんらしいですね」 ダウンロード copy #ロックキーじゃない #1247の意味 #犯人を告発するものじゃない #預けただけ 26 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート