気づいたらきみ色で溢れるクローゼットは溺れてもう戻れない海のよう
青、あお、アオ
いつも結局手に取るのは青色ばかりだ。
勝手にパッと目に入ってくる色だ。
シャツもワンピースもアクセサリーも、青色を基調としたものばかり選んでしまう。
なんか恋する女の子みたいでかわいいね
特別好きな色ではなかった。
見上げるといつも広がっている空の色というだけだった。
出会って好きになった色。
メンバーカラーって、すごく特別なものだ。
大好きなあの人がみえる。
あの人に伝える、あの人の色だ。
弾けるような青も、透けるように薄い青も、海の底みたいな濃紺も、かき氷のブルーハワイの青も、くすんだ大人っぽい青も全部きみなのだ。
ぜんぶ、メンバーカラーの青。
いろんな表情、仕草を魅せるきみが作る青色のグラデーション。
光る青で大好きを伝える特別な時間。
たった一色、きみのための色だ。
きみだけのために光る青だ。
見上げるとそこにある空、時々まっ黒な分厚い雲がかかっていて先が不安になるけれど、かき分けると必ず青色の世界が広がっているはず。
きみを輝かせる青色が、たくさんの青色が、わたしを彩ってくれる。
今日も日常のどこかに、きみ色を忍ばせるのだ。
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