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JET STREAM LIVE 2024

東京FMの長寿番組、「JET STREAM」のライブが去る3月17日、東京オペラシティのコンサートホールで開催されました。

こちらの番組は、JALの提供のためナビゲーターを機長と称し、リスナーはジェットに搭乗し音楽で世界を巡る、そのようなイマジネーションあふれる内容です。

現在のナビゲーター(機長)は、歌手の福山雅治さんですが、この日のライブでは初代機長である城達也さんの当時の声をAIで一部を生成した城さんの声で進行を楽しむことができました。

また、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団によるフルオーケストラと豪華なものでした。往年のリスナーの方、クラシックファンの方が大勢集まられたであろうライブは、年齢層高め男性が多くいらしておりました。

中川晃教さんはゲストとしてライブに出演。ジェットストリームの世界観にどのようにあっきーの歌声が溶け込むのか楽しみにしながら、私はホールの中程に着席しました。

ライブが始まると、会場全体の照明は落とされ、観客を乗せた機体は城さんのアナウンスと共に離陸します。

オーケストラの響きを指揮者の三ツ橋敬子さんは躍動感ある指揮で華麗に導き、世界各地を音楽で巡ります。ローマ、ハワイ、パリ、アメリカ…。ゴッドファーザーのテーマ、花のワルツ、ウエストサイドストーリー等など幅広い曲目が演奏されます。

私はクラシックやポピュラー音楽には疎いのですが、このようにすばらしい音環境の中で幾重にも奏でられた演奏を聴いていると、その音楽の中に様々な国の風土や歴史、文化を彷彿とさせるイメージが湧いてきます。音楽は言葉はなくともこのように伝える力を持っているのだと感じ入りました。クラシックを愛聴される方の気持ち、楽しさを少し理解出来たような気がします。

そして15分の休憩を挟み、ライブの後半に中川晃教さんこと、あっきーが登場しました。

城さんのアナウンスで「中川晃教さんの歌をお楽しみ下さい」と流れビックリ。現代のAIの技術ってホントに凄いですね。もうご本人が実際にお話してるようにしか聞こえません。

城さんのアナウンスに後押しされ、あっきーは嬉しそうに登場。JALのイメージカラーと同じ真っ赤なリボンのシャツが目をみはります。「会場の空気が乾燥してますね〜」と言いながら圧倒的な歌唱力で4曲を披露しました。

特に、クイーンのボヘミアン・ラプソディ、ミュージカル、シネマよりシネマ・イタリアーノは、難解なリズム、速いテンポの中での英語歌詞をものともせず、ピッタリとオーケストラと調和して歌う様が素晴らしく、あっきーは超絶技巧の持ち主だとつくづく思いました。普段の歌唱よりも、オーケストラとの音色を意識して、あっきーの声もまた楽器の一つとして溶け込むように歌われていたような心なしかそんな気がしました。

ひとつの歌をそのときの状況、感情、そして会場内のエネルギーと同期するように変幻自在に表現できる、その姿はやはり彼こそ「僕こそ音楽」そのものであるのだなと感じました。

ジェットで巡る世界旅行は、あっという間で、観客の大きな拍手に包まれライブは大盛況のうちに終了しました。

この日は、素晴らしい空間、音楽に包まれ極上のフライトを体験し、耳に心に良いエネルギーを受けることが出来ました。

春へと向かうこの季節、素敵な音楽に誘われ、色々なところに出かけたいと思う今日このごろです。

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