見出し画像

HDD完全抹消ソフトを買ってみた

先日書いた記事のHDD(内蔵型WD 3TB Green)を「EaseUS Partition Master」で消去してヤフオクに出した話の続き。

1週間と長く出してみたら、当初の1円からなんと2,100円まで値が上がっている。
入札数は62件。

たまたま「今までに拾ったHDDからエロ画像を見つけなかったことはない」というマストドンの書き込みを見て、急に不安になった。
7年も使ったHDDになぜこんなに人気が? もし悪意のある落札者ばかりだったら? 書類、メールログ、画像、音楽、ビデオ…もし復旧されたらどうする?

ヤフオクに出してしまったことは仕方ないので、データ完全抹消に特化したソフトを買うことに決めた。

ジャングル「完全ハードディスク抹消17」ダウンロード版、Amazonで3,458円。個人1人ユーザーの使用が無期限で認められている。

やることが大がかりな(いや、後述するように単純ではあるのだが)割にサイズの小さなexeファイルをダウンロード、解凍。
Readmeのpdfファイルには、Amazonからメールで届いた「シリアル番号とお客様番号」を入れる図があるのだが、入れなくても起動した。

メインで使っているPCでやると、もし間違ったHDDを指定してデータ抹消してしまったら目も当てられないので、予備に持っているほぼ何もデータが入っていないノートPCに、SATAーUSB 3.0変換器を介して当のHDDをつないだ。

HDDのソフトウェア的データ抹消の方式には、単純にゼロを上書きする方法から、その上さらに乱数を上書きする方法までいくつもある。
その中でも、以前に聞いたことのある米国国防総省(DoD)準拠のものを今回は選んだ。データ復旧ソフトでも、磁気を物理的にすくい上げる装置でも、抹消したデータの復旧は不可能だ、という。

「完全ハードディスク抹消17」の画面

要するに無関係なデータを上書きするという単純なやり方で貴重なデータを消してプライバシーを守るソフトである。

しかし単純だからこそピッキングのように作業時間が長い。今回はUSB 3.0でつないでいても、外付けであるし、容量は3TBでもあるので、1日では終わらないかもしれない。

ノートPCがタフで軽量なLet's noteでよかった。今、足元に置いて抹消作業をさせているところである。

今後はヤフオクに出したりせず、ハンマーで物理的に破壊したいものだ。