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サムライクリスチャン人生を信仰に捧げた武将その2

高山右近がキリスト教に入信したのは、1564年(永禄7年)の12歳の頃。父・高山友照が、イエズス会の修道士「ロレンソ了斎」(ロレンソりょうさい)と仏僧の討論会を聞いたのが発端でした。そのとき、ロレンソ了斎は、仏僧による疑問を整然と論破。深く感銘を受けた高山友照は即座に洗礼を受けたと言います。

さらに居城へロレンソ了斎を招くと、妻子や家臣にも洗礼を勧め、高山一族は、キリシタン一家となったのです。この際、計53名が洗礼名を受けたと伝えられています。

なお、高山右近の洗礼名「ドン・ジュスト」は「正義の人」という意味。父は「ダリヨ」、母は「マリア」という洗礼名を授かりました。

しかし高山右近は、キリスト教を学ぶにつれ、「汝殺すなかれ」などの宗門の教えと、殺生を避けられない武門の宿命との狭間で、苦悩していくことになるのです。

‭マタイによる福音書 6:24 口語訳‬
だれも、ふたりの主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、あるいは、一方に親しんで他方をうとんじるからである。あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない。


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