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血液内科受診(3回目)骨髄検査

診察後、先生が、内科処置室まで案内してくれました。

てっきり、このまま先生が骨髄穿刺やるんだろうと思ってましたが、先生は、看護師さんに指示書を渡して、診察室に帰って行きました…。

看護師さんに体温計を渡され、熱を測ります。
36度9分…
今朝、出入口のセンサーで測った時は、35度7分でした。お昼だから、体温が上がってるのでしょうか(ここまで上がらないか)

時間まで、廊下のソファーに座って待ちます。

もし、肺がんだとしたらー…
鎖骨上窩リンパにまで転移しているとしたら、ステージⅢb?

スマホで「ステージⅢb  生存率」で調べてみました。
……見なかったことにしよう……

処置室の中に呼ばれ、窓際のベッドに案内されます。この処置室は、以前、ピロリ菌呼気検査をした場所です。あの頃は、まさか、骨髄検査することになるとは、夢にも思わずー…。

処置室には、5〜6台のベッドがあるようですが、患者さんが処置を受けているのか、カーテンは閉まってました。

看護師さんから説明を受け、血圧と酸素濃度を測ります。
普段、血圧は「110以下 70以下」ですが、この日は「138 85」と、見たこともない数値が…
緊張からでしょうか 笑

棚の上に置かれた骨髄検査用の器具(緑色のT型)が二つありました。
看護師さんに検査内容を確認すると「生検の指示も出てます」とのこと。

骨髄穿刺だけだと思ってたのに、まさか生検まで…。骨、取られる覚悟はしてきませんでした…。

「あの…。今日の先生は…」

私が不安に思っていることを察した看護師さんが

「当番制で、慣れてる先生ですよ。研修医ではないから、安心してください」

と、教えてくれました。

その後、トイレを済ませ、ベッドにうつ伏せになり、服を下げ、看護師さんが服が汚れないよう、シートをしいたりしてくれます。

先生が入って来られ、自己紹介と施術の説明をされます。うつ伏せの状態なので、先生の顔がよく見えません 笑

「マーキングします」
「消毒しますね」
と、動作毎に声をかけてくれます。

骨髄穿刺の体験談に
「体の力を抜くこと」
「絶対動かないこと」
とあったので、この二つだけは、ちゃんと実行しようと覚悟を決めました。

左腸骨付近に、麻酔を打たれた時、チクッとして、体がビクッと動いてしまいました…。

(骨髄穿刺の時は、動いてはいけない!)

気合を入れ直します。
と、同時に、緊張が増します。

(麻酔でこの痛み…。骨髄穿刺は如何程か…)

「針を刺しますね」

「はい…」

多分、この先生は、上手な方なんだと思います。

きっと、骨髄検査を受けたことある患者さんが、この先生に担当して貰ったら、「全然痛くない」と思うでしょう。

…が、私は、初めて。
緊張と、先程の検査結果のせいで、もう、骨髄検査に耐える気力がなくなっていました。

私の呼吸が荒くなり、先生は、何度か追加の麻酔を打ちます。

「ちょっと浅いけど。一回、引いてみて。ダメならもっと深く刺しますね。あ、取れた」

痛い…。痛い…。痛い…。もうやだ…。
もうさ、悪性リンパ腫の浸潤じゃなかったのなら。
もう、骨髄検査する必要ないじゃん。
骨髄穿刺は頑張ったんだから、生検は、もうやらなくていいよ…。

二本目打ち込みまれます。
足先までビシッと激痛が走ります。
思わず「うぅー…!!」と、声を漏らしてしまいました。

「痛みに弱いんだね」

(痛みに弱いとかじゃなくて!!この痛みは、絶対、神経に触れてるでしょ? 神経の痛みなんて、我慢できるかぁ!!もうヤダ。やめたい!!
もうやんなくていいよぉー!!)

完全に心が折れました。

「過呼吸になったらいけないから、検査中断することも出来るけど」

「大丈夫です…」

「続けて、大丈夫? 」

「はい…」

ゴリッと音がした気がしました。

痛い!!もう、二度とこんな検査したくない!!

「少しだけど。このくらい取れてればいいか?」

…やっと終わった…。

その後、消毒と圧迫止血し、先生は出ていかれました。

椎間板ヘルニアや脊椎狭窄症のせいで、調子が悪い時はよく左足に痛みがでます。似たような感覚がします。

看護師さんがガーゼで止血し、生検したので、一時間安静にする様に言われました。

看護師さんがカーテンを閉めて、出ていくとー…
涙がボロボロ溢れてきました。

病院内では泣かない、と決めていましたが。

流石にこの日ばかりは、一時間もこの場にいなくてはならず、泣いてしまいました。
ハンカチを目にあてて、えぐっえぐっと、子供のように泣きじゃくってしまいました…。

と、突然、看護師さんが「呼び出しブザーがあるから、何かあったらー」と、入ってきました。

(泣いてるのがバレる!!)

しかし、すぐには泣きやめず、泣いてるところを見られてしまいました。

「大丈夫?? ティシュ、持ってこようか。私、話、聞きますよ。話したら、楽になるかもしれないし」

優しい…
でも、仕事中の看護師さんの邪魔は出来ません。
しかも、いい歳して泣いてるとか、恥ずかしい…。

泣き止まないと、と、思い、片付け作業の邪魔にならない質問を考えます。

「とった骨髄、見れますか?」

「勿論ですよ!」

ガラス板1枚と、小さな小瓶が2つ。
小瓶には、薄い赤水に濃い塊が入っていました。
(多分、透明な液体に血液を入れて溶けたから、薄い赤水になったんだろうな)

「骨髄の色と、血管からとる血液、色は同じなんですか?」

「同じですよ。同じ赤色」

濃淡の違いを聞きたかったのですが、これでは、ただのアホな人の質問 笑

「これが…骨??」

生検で取る骨は、歯みたいに、白い大きな塊で取られるのかな?と思ってましたが。

実際は、削り取る?んですかね。

私の時は、量が少なかったからか、痩せ細った赤いミミズのようなものが入ってました。

白色じゃない…。塊でもない…
しかも、あの痛みに対して、たったこれだけの量??

「よく頑張ったと思いますよ。もっと叫ぶ人とかもいますから」

と、看護師さんから労いの言葉をかけてもらいました。

暫くすると、新たな患者さんが来られたようです。
会話から、骨髄検査かな?と、思っていましたが。
「背中を丸めてー」と指示が聞こえたので、髄液を取る検査のようです。

お声から、高齢の上品な方だと分かりました。
私と違って、声を出すことなく、静かに淡々と検査が進みます。
髄液とるのは、時間がかかるんですね。
髄液検査も、相当痛そうで、とった後の頭痛や目眩が、大変そうです。

痛くなくて、負担の少ない検査方法が有ればいいのになぁ、と思わずにいられません。

一時間経過し、看護師さんが止血されたか確認します。

「血は止まってますね。家で貼りかえなくて済むように、ガーゼで圧迫しますから。二時間後に、固定テープ、外してくださいね」

一人暮らしだと伝えたところ、家で貼り替えなくて済む方法をとってくれました。

左足は、軽く正座した後のような重い感覚が続いてました。

トイレをすませて帰ることに。
トイレに向かう際、左足に体重がのると痛みが走り、カクンっと左足の力が抜けてしまいました。

(あれ…。オカシイ…)

左足に体重を乗せないように歩くと、足を引きずるような歩き方になってしまいます。
その姿を見ていた看護師さんが、「大丈夫?」と声をかけてきます。

トイレも出来たようだし、痛みは麻酔が切れかけてるから出てるのかもしれない、痛ければ痛み止め飲んでも大丈夫、もし腫れるようなら電話するように、とのことでした。

処置室を出て会計までの移動中、何度か立ち止まり、普段は階段を使って下りるところを、エレベーターに乗って移動しました。

検査後も、こんなに痛いんですね…。骨髄検査め…。

傷口が背もたれに触れるだけで痛く、リュックがあたるのも痛かったです。
斜め掛けのバッグとかに、しておけば良かったと反省…。

会計を済まし病院を出る頃には、15時30過ぎてました。
約5時間も病院にいたのかぁ。
長く辛い1日でした。

左足の正座のような痺れや重さは、二日程で治りました。
ガーゼに出血してましたが、こちらも二日目には出なくなってました。

背中を確認すると、3箇所穴が空いてました。
…器具は、二つだったのに…笑

骨髄検査、最初で最後となりますように!

支払額
 再診料                   74点
 検査料     7298点
 病理診断料   1700点

 負担額(3割)   27220円


2022年  5月  ストレスで胃痛
2022年  7月上 タール便(1日のみ)
2022年  7月末 コロナ感染(ワクチン未接種)
2022年10月末 人間ドックで胃カメラ
2022年11月  人間ドックの検査結果
        「胃MALTリンパ腫の疑い」
2022年12月上 大学病院を紹介される
2022年12月末 大学病院で胃カメラ検査
2023年1月        胃MALTリンパ腫確定
2023年2月   PET/CT検査
         →胃以外にも病変の疑いあり
2023年3月   造影CT検査
         →肺がん・転移の疑いあり
        骨髄検査

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