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「愛しのカナタ~自己愛性タイムリープ衝動~」企画書


キャッチコピー:10万時間で自分を愛せる?

あらすじ:
 小学生の未世カナタは、自称妖精の青年・時岡と出会う。願いをかなえてくれるという時岡にカナタは同級生の愚痴をこぼす。「からかわれるの、ちょっとヤダな…。」
 からかいが無くなるだけ、そう思っていたカナタだが、翌日、同級生は死体で見つかる。
 普通の暮らしをしていたはずのカナタの人生は、時岡によって大きく歪められていく……‼


第1話のストーリー:
 西暦2052年、小学生の未世カナタは、妖精を自称する青年・時岡と出会う。
妖精を信じているカナタは時岡に懐き、時岡の飼うハスキー犬とも仲良くなり、よく遊ぶようになる。
 ある時、時岡から叶えてほしい願いはないかと聞かれる。友達にちょっとからかわれたり親も厳しいけど悪くない日々のカナタ。だがつい、「同級生の瀬田のからかいが嫌になってきた」とこぼしてしまう。隣のクラスの人気者の掛アオバがカナタといることに瀬田は嫉妬しているらしい。
 時岡は願いを了承する。
 妖精である時岡が叶えてくれることにカナタは喜ぶ。不思議な力で、瀬田はからかい・いじりをしなくなるのだと思った。
 翌日、瀬田は死体となって発見される。時岡が願いを叶えてくれたとわかりカナタは怯える。
 カナタは「変な伝え方をした自分が悪い」と自己否定と自己嫌悪に陥るが、時岡は「カナタは悪くない」と優しく諭し、さらに親・友達以上に愛を向けてくる。
 「この世で一番カナタを愛してるのは自分だ」と時岡はカナタを抱きしめる。
 時岡に惹かれていたカナタは、何も聞かない選択をして、時岡と一緒にいることにする。
 こうして、カナタを愛する謎の青年との交流が始まる。

第2話のストーリー:
 時岡は瀬田の事件以降、万引きやサボりをカナタに唆すようになっていく。
 二人のこと目撃したアオバは不審を募らせていく。
 学校をさぼったカナタは、時岡に連れられ大型ショッピングモールに出かけ、初めてのショッピングや映画を楽しむ。
 「さぼったことを怒られる」とカナタは怖がるが、時岡に「何の心配もいらない」と説得され家に帰る。両親は外出しており、帰宅も遅かったため何も気づかれなかった。
 翌日の学校、風邪で休んでいたことになっていたカナタをクラスメイトは気にかけてくれる。時岡が手を回したことに気づき、ますます時岡に尊敬の念を高めるカナタ。クラスメイトと下校する際、どこからか時岡の愛犬キョタンが現れる。キョタンと遊ぶうちにクラスメイトはいつの間にかいなくなってしまう。
 通学路から外れた林の中で、時岡はクラスメイトの一人を池に沈めて溺死させていた
 カナタの知りえない所で、時岡はカナタの習い事のお金をかすめ取ったり殺人を犯しながら、カナタに愛を告げ続ける。
 アオバは時岡を怪しみ、カナタと離れるように言う。しかし、時岡はアオバが気に食わなかったため脅しをかけ追い払う。
 瀬田の事件などすっかり忘れたカナタは、時岡とキョタンと蜜月を楽しむ。
 しかし、両親の離婚によりカナタは時岡と離れることに。時岡はカナタに「自分自身を愛してるか」と問われる。時岡とキョタンとの日々を思い出し、「時岡といて楽しくて幸せだったから自分のことも好きになれた」とカナタは答える。
 
 そして舞台は8年後の2070年に移る。
 日本はタイムトラベル・タイムリープが当たり前の時代に。
 18歳のカナタはペットAIを飼い、気ままな一人暮らし。そんな折に、役所のタイムスケジュール課から届けが来る。カナタの過去でタイムパラドックスが起こっているという。カナタは小学生時代へ戻ることに。
 だがそこで目にしたのは、小学生時代のカナタの死体であった―⁉


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