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重賞レース回顧

フェブラリーS

走破タイムが1.35.6で前半通過タイムが34.6-46.6-59.1、後半上がりタイムが61.0-49.0-36.5のハイペースでした。当日のダートの馬場は1~3R稍重5R以降は良のコンディションで馬場差は-0秒6→-0秒4で当レースの馬場差は-0秒4で完全タイム差は+0秒7、基準タイムは1.34.9になります。
レモンポップはハイペースを4番手追走で上がり3Fを36.3、全馬中3番目に速い上がりで走りました。レースの展開的に差しが有利な流れでしたが、能力の高さで凌ぎきったと言うところでしょうか。一番驚いたのはメイショウハリオ。スタートで躓き最後は3着まで追い上げる豪脚を見せました。

フェブラリーS過去5年の平均ラップと今年の比較

今回は単純にレモンポップが強かったと言うことですね。
チャンピオンズカップに出走するようなら楽しみです。

フェブラリーS 陣営、騎手コメント

<レモンポップ=1着>坂井騎手 乗せていただけるチャンスをいただいたので、結果で応えたいと思っていました。調教で乗せていただいてからすごく乗りやすいと分かっていたので、あとは枠順と並びを見て、行く馬を行かせてそれを見ながら行ければいいな、と田中博康先生と話していました。そのプラン通りにいけました。手応えはすごくよかったです。追いだしてからは苦しい形だったと思うんですけど、最後まで脚を使ってくれたので勝つことができました。とにかく精神的にどっしりしているので、馬が緊張しなくていいよと言ってくれるような感じで、僕はただ乗っているだけで、その辺が強みだと思います。

<レッドルゼル=2着>川田騎手 返し馬で具合の良さを感じましたし、その通り走ってくれました。全力で走っての2着ですね。いい形でドバイに向かえます。

<メイショウハリオ=3着>浜中騎手 ここ数走の中でも一番出来は良かった。狙っていこうと思った。ゲートでつまずいてしまって。カバーするのが仕事。本当にもったいなかった。最後もいい脚で来ているので・・・。

<ドライスタウト=4着>戸崎騎手 状態はよかったです。イメージ通りの競馬ができました。道中タイトになって一瞬力みましたが、そこも大きな影響はなかったです。結果は残念だったけど、また力をつけて巻き返したい。

<アドマイヤルプス=5着>内田騎手 レモンポップの後ろをついて行った。よく粘っているけどG1級の馬は強かった。ブリンカーも効いていたし、復活の兆しは見えたと思う。

<スピーディキック=6着>御神本訓騎手 芝でも行き脚はついたがダートに入ってからペースについて行けなかった。スムーズなら、もうちょっとかわせていたかもしれない。中央馬を相手にこれだけできたのは大きい。

<ヘリオス=7着>武豊騎手 いい形で折り合いがついて直線を向けた。ただ、東京のマイルは少し長いかもしれない。

<ソリストサンダー=8着>菅原明騎手 いい手応えで回ってくることができました。結果的に早めに外に出せばよかったです。大事に乗りすぎてしまいました。

<シャールズスパイト=9着>モレイラ騎手 北米で経験したよりも深い馬場をこなすことができませんでした。本来の力を出し切れなかったように感じます。

<ケンシンコウ=10着>バシュロ騎手 スタートはよかったけど、位置をキープすることにエネルギーを使ってしまった。ペースが合わなかった。もう少し長いところを走ってもいい。

<セキフウ=11着>M・デムーロ騎手 前走は進んで行かなかったけど、今回は序盤から前に行けた。壁を作れず力んでしまった。

<オーヴェルニュ=12着>福永騎手 元気がなかったです。こういう流れになると思っていましたし、逃げ馬の後ろでと考えていましたけど、進んでいかなかったです。最後はじりじりと伸びていましたけどね。輸送が苦手みたいです。

<テイエムサウスダン=14着>ルメール騎手 チークピーシズをつけて集中してくれたけど、外へ出してから反応がなかった。

<ショウナンナデシコ=15着>横山武騎手 前回より状態は良くなっていると感じました。自分のしたいレースはできました。結果は残念でしたがよく頑張ってくれました。

<ジャスパープリンス=16着>田中勝騎手 ハナに行こうと思ったけど行けなかった。

京都牝馬S

走破タイムが1.20.4で前半通過タイムが35.1-46.5-57.6、後半上がりタイムが57.0-45.3-33.9の平均よりもスロー寄りのペースでした。当日の芝2000m対象の馬場差は-1秒3、当レースの馬場差は-0秒9でペース補正が-0秒4、完全タイム差は+0秒4、基準タイムは1.20.0になります。

阪神開催過去2年平均ラップと今年のラップ

スロー寄りのペースで逃げ馬に上がり3F33.9で走られたら差し馬には厳しい展開ですね。ロータスランドも上がり3F最速の32.8でインから差し込んで来ましたが、あと一歩届かずでした。ただ、この後ヴィクトリアマイルに使ってきたら面白い存在となりそうです。私の本命馬ルピナスリードは敗因がわかりません(泣)

京都牝馬S 陣営、騎手コメント

<ララクリスティーヌ=1着>菅原明騎手 きょうは一段といい脚だった。この馬にはレースに行くたびに驚かされる。

<ウインシャーロット=2着>石川騎手 着差が着差だけに「悔しい」のひとこと。状態は申し分なかった。あとは勝つだけだった。次につなげられたら。よく頑張ってくれた。

<ロータスランド=3着>岩田康騎手 こういう競馬ができたのは、この馬にとっては明るい材料だと思います。

<フェルミスフィア=4着>杉原騎手 内々を通って我慢して、この馬も伸びている。

<メイショウミモザ=5着>池添騎手 イメージ通りの競馬ができました。よく頑張ってくれました。

<テンハッピーローズ=6着>福永騎手 もう少しスムーズだったら際どい争いになっていたと思う。状態が良かっただけに残念です。

<ヒメノカリス=7着>松山騎手 しまいを生かす競馬で、少し前残りでしたが、よく最後は来てくれています。

<ミスニューヨーク=9着>M・デムーロ騎手 千四は忙しい。展開が良くなかった。

<ディヴィーナ=10着> 坂井騎手 状態はすごく良さそうでした。直線の不利が全てでした。

<ルチェカリーナ=11着>和田竜騎手 いい感じで直線に向いたけど伸びなかったです。

<ウォーターナビレラ=14着>武豊騎手 4コーナーから直線に向く時、いつもの感じではなかったです。

<サブライムアンセム=15着>岩田望騎手 ゲートで出遅れたのが全てです。

ダイヤモンドS

走破タイムが3.29.1レコードを更新しました。前半通過タイムが37.8-50.5-62.7、後半上がりタイムが60.7-48.5-36.2で平均ペースでしたね。当日の2000m対象の馬場差は-1秒8、当レース馬場差は-3秒1でペース補正が-0秒3、完全タイム差は+1秒8、基準タイムは3.27.3になります。
私の予想では-2秒台後半の馬場差を想定していましたが、もうちょっと速かったです。

ダイヤモンドS過去5年平均ラップと今年のラップ

過去5年の平均よりも厳しい展開だった事も有りますし、速いタイムの出る馬場と言う事で、スタミナに加え瞬発力も要求されるタフなレースだったと思います。近年、タイムの速い馬場はステイヤーにも瞬発力が要求されているのが分かります。
本命は16番のベスビアナイトにしましたが、ブリンカーの効果が有ったものの出遅れと大外枠がかなり影響したのであろうと思います。

ダイヤモンドS 陣営、騎手コメント

<ミクソロジー=1着>西村淳騎手 ゲートの入りで迷惑をかけましたが、いいスタートを決めてくれました。向正面でクリストフ(ルメール)さんの馬が見えたので、それについて行きました。直線でよれるところもありましたけど、これならと。このまま順調にいけば、大きいレースも頑張ってくれると思う。

<ヒュミドール=2着>田辺騎手 スタートをスッと出て、いつもよりいい位置で運べた。前回を使って良くなると思っていたので、いい方に出たね。

<シルブロン=3着>ルメール騎手 直線はいい手応えだったが、坂を上っていっぱいになった。まだタフになれる。

<ベスビアナイト=4着>石橋騎手 ブリンカー効果で集中していた。根気よく最後まで走った。

<レクセランス=5着>バシュロ騎手 ペースが遅くて、少しずつ上がっていった。内に入れたかったがスペースもなかった。

<マリノアズラ=6着>横山武騎手 格上挑戦、特異な条件で頑張った。北海道以来の騎乗だったが、乗りやすくていい馬。

<カウディーリョ=7着>大野騎手 リズム良く走れて一瞬反応はあったが、最後は他馬を頼るような走りだった。

<トーセンカンビーナ=8着>江田照騎手 最後は脚を使った。9カ月ぶりでも頑張ってくれた。

<メイショウテンゲン=9着>木幡巧騎手 直線はくるかなと思ったが、最後は左に張った。年齢的なものもあるかも。

<スタッドリー=10着>モレイラ騎手 スタートは良かったのですが、行きたがる馬を抑えることができなかった。

<タイセイモナーク=12着>三浦騎手 リズム重視で乗って、距離は大丈夫だった。東京の瞬発力勝負は分が悪いね。

<アスクワイルドモア=14着>田中勝騎手 いい感じで運べたけど、追いだしてからはいまひとつだった。

<ヴェローチェオロ=15着>戸崎騎手 本来、距離は大丈夫だと思うが、休み明けでは長いかも。馬の感じは悪くなかった。

<ウインキートス=16着>横山和騎手 ヨーイドンの競馬にしたくなくて淡々と運んだが、途中から他馬に来られてしまった。

小倉大賞典

走破タイムが1.49.7で前半通過タイムが36.5-48.4-60.3、後半上りタイムが61.3-49.4-37.0でタフなレースになりました。芝のコンディションは重で馬場差は設定不能となっています。小倉1800mG3の基準タイムは1.45.0前後なので、かなりタイムを要する馬場でした。結果的にはリピーターが上位でしたね。

小倉G3過去5年平均ラップと今年のラップ

小倉大賞典 陣営、騎手コメント

<ヒンドゥタイムズ=1着>ムルザバエフ騎手 直線で早めに先頭に立ってフワッと物見をしていた。内から馬が来て接戦になったけど、ゴール板を過ぎた時には、かわしたかなと思った。

<カテドラル=2着>団野騎手 いつもよりいいところでレースを進められた。最後はコース取りの差だと思う。

<バジオウ=3着>菱田騎手 状態は1回使って上向いていた。レースはプラン通り。よく頑張ってくれた。

<ロングラン=4着>丹内騎手 スムーズな競馬ができた。差がないだけに悔しい。

<ホウオウエミーズ=5着>丸田騎手 3、4コーナーでハミを取ってくれて、最後はいい伸びでした。

<レッドランメルト=10着>吉田隼騎手 パワー型なのでこういう馬場はいいと思ったけど、推進力がなくなった。いい馬場でやりたかった。

※馬場差、完全タイム差はグリーンチャンネル(先週の結果分析)を参考にしています。



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