クイーンC、共同通信杯、京都記念 レース回顧

クイーンC

馬場傾向振り返り

1回東京 馬場レベル推移

レース当日、天候:晴れ芝:良でスタート、1日を通して良馬場で開催されました。4日(日)1.0mm、5日(月)28.5mmの降雨、降雪が有り、8日(木)~9日(金)に散水作業が行われています。10R 古馬3勝クラス1400mの走破タイムが1.20.3、標準タイムが1.21.2、当レース走破タイムが1.33.1、標準タイムが1.34.4なので午前中から乾燥が進み、先週よりも時計が掛かりやすくなっていましたが速い時計の出る馬場でした。日曜日はより乾燥が進めば先週程度の馬場レベルまで回復するかもしれません。

ラップタイム振り返り

過去5年平均ラップタイムと今回ラップタイム

走破タイムが1.33.1、前半通過タイムが35.4-47.1-58.7、後半上りタイムが57.7-46.0-34.4、後傾ラップになりました。この時期にしては速い馬場レベルになったので平均よりは速いラップを刻んでますが、逃げ馬が5着、番手の馬が4着なのでスローペースで決めて上位の馬がそのまま上位入線しています。

騎手、陣営コメント

<クイーンズウォーク=1着>川田騎手 返し馬をいい雰囲気で終えることができたので、成長も感じましたし、自信を持ってこの競馬をしました。1600を走りたいわけではなく、タイミング的にここがいいのかな、というところで1600メートルを使うことになっていますので、先々のためにも先につながる競馬、というところでこの競馬です。毎度素晴らしい馬に乗せていただいていますので、こうやって無事に結果を出すことができてありがたく思います。

<アルセナール=2着>木村師 不利が痛かったですね。また次のレースに体調を整えていければと思います。

<ルージュスエルテ=3着>横山和騎手 稽古で反応が良すぎるので、メンコを着けましたが、その効果がありました。いい意味でおとなしく、スタートはもうひとつでしたけど、収穫のある競馬でした。坂が上がって脚色は鈍りました。

<サクセスカラー=4着>田辺騎手 新馬戦は力まずに競馬できたが、今日は重賞でタイトな競馬になった分、力みました。それでも最後までばてずに走れたし、競馬を覚えてくれば。

<モリノレッドスター=5着>横山武騎手 逃げるプランではなく番手が理想だったが、スタートセンスが良く、こういう形になった。もったいない競馬ですが、重賞でしっかり走ってくれて能力があります。

<サンセットビュー=6着>三浦騎手 ちょっと難しいところはありましたが、内で進路ができてから頑張ってくれました。ポテンシャルは高いですし、距離があっても良さそうです。

<テリオスサラ=7着>戸崎騎手 前走はテンションが高かったけど、イメージ通り乗ることができた。最後もばてていないので、もう少し速い脚があれば。

<コスモディナー=8着>松岡騎手 体重が戻って、馬の雰囲気は良かったです。ゲートを出ず、あの位置からになりました。最後は脚を使ってくれたけど。

<サフィラ=9着>松山騎手 2列目でうまく運べたが、4角で先に手応えがなくなってしまいました。

<カレンナオトメ=10着>菅原明騎手 テンションが高かったです。ゲートは何とか我慢して道中の雰囲気は良かったのですが。

<ルージュサリナス=11着>キングスコート騎手 まだひ弱で道中で押っつけるレースになりました。キャリアを重ねて、いい方に成長していってくれれば。

<ブライトアゲイン=12着>石橋騎手 無理せず好位へ行けたし、ついていけた。頑張っているので、この先良くなってくれれば。

<ガビーズシスター=13着>キング騎手 スタートが決まって手応えは良かったけど、伸び切れませんでした。もう少しクッションの利いた芝か、ダートの方がいいかもしれませんね。

共同通信杯

馬場傾向振り返り

1回東京 馬場レベル推移

レース当日、天候:晴れ芝:良でスタート、15:05天候:晴れ→曇り、1日を通して良馬場で開催されました。9R 古馬3勝クラス1800mの走破タイムが1.45.5、標準タイムが1.46.3、当レース走破タイムが1.48.0、標準タイムが1.47.1、当レースがスローペースだったので土曜日同様、速い時計の出る馬場でした。土日を通して展開次第で逃げ、差し込みが決まり内枠外枠の有利不利の無いフラットな馬場でした。

ラップタイム振り返り

過去5年平均ラップタイムと今回ラップタイム

走破タイムが1.48.0、前半通過タイムが37.3-50.0-62.7、後半上りタイムが58.0-45.3-33.1、スローペース過ぎましたね。クイーンC同様、先行馬による決めて比べになりました。

騎手、陣営コメント

<ジャスティンミラノ=1着>戸崎騎手 テン乗りだったんですけど、いい馬だなというのは映像を見て感じていました。本当に乗りやすくて、強い勝ち方ができたんじゃないかなと思います。追ってからも味のある馬で強かったと思います。

<ジャンタルマンタル=2着>川田騎手 直線で1馬身まで差が詰まったのですが、そこから離されてしまったので、向こうの方が今日のところは強かったということです。

<パワーホール=3着>田辺騎手 いい感じで(ラップを)刻めました。この相手にどれくらいやれるかと思ったけど、頑張ってくれたし、これから先いろいろと面白そうな馬ですね。

<ディマイザキッド=4着>キング騎手 よく頑張ってくれた。ヨーイドンの競馬で適したペースではなかったけど、瞬発力を見せてくれたし、もう少しペースが流れてくれていれば。

<エコロヴァルツ=5着>武豊騎手 レース前のテンションが高く、心配していたところがモロに出てしまった。引っ掛かって、ちゃんと走れなかったです。

<ベラジオボンド=6着>岩田望騎手 もう1列、前が理想でした。新馬戦と同じように、上がるようにゲートを出てしまいました。流れが遅くて、あの位置からでは厳しかったです。

<ミスタージーティー=7着>坂井騎手 ゲート裏までのイレ込みが激しく、いい精神状態でレースに向かえませんでした。スタート後、落ち着きかけたところで後ろから乗っかけられて、パニックになりました。力負けではありません。

<フォスターボンド=8着>横山武騎手 前が止まらない馬場なので、スタートを出られれば前に行きたかったのですが・・・。現状は気持ちも体も成長し切れてないですし、今日は不向きな競馬になってしまった。

<エンヤラヴフェイス=9着>キングスコート騎手 いいスタートで前の位置を取ることができたし、1600メートルの方が良さそう。

<ショーマンフリート=10着>ルメール騎手 3、4角から手応えがもうひとつで、全然伸びてくれなかった。どうしてなのかはっきりとは分からないです。

京都記念

馬場傾向振り返り

1回京都、2回京都 馬場レベル推移

レース当日、6:30天候:曇り→晴れ芝:良でスタート、11:56天候:晴れ→曇り、1日を通して良馬場で開催されました。5日(月)15.0mmの降雨が有り、7日(水)~8日(木)に肥料散布が行われています。9R 古馬2勝クラス1800mの走破タイムが1.47.8、標準タイムが1.46.7、当レース走破タイムが2.12.1、標準タイムが2.11.7、標準程度の馬場レベルでした。土曜日は外枠の連対が顕著で、レース当日は内枠の連対も有り展開次第で逃げから差し込みまで決まっていましたが外差し傾向になって来ている様です。

ラップタイム振り返り

2016年~2020年平均ラップタイムと今回ラップタイム

走破タイムが2.12.1、前半通過タイムが35.3-47.7-59.7、後半上りタイムが59.9-47.7-35.7前後半ほぼイーブンペースで締まった流れのタフな展開になりました。

騎手、陣営コメント

<プラダリア=1着>池添騎手 3、4角でいつでも動けるポジションをとれた。最後もしぶとく脚を使ってくれた。(今までは)G1の壁に跳ね返されてきたけど、この感じならもう1回臨んでいけると思う。

<ベラジオオペラ=2着>横山和騎手 プラダリアをかわせばというイメージの競馬をしました。一瞬、抜けかかったんですが、向こうも併せてグッとくるタイプで強かったです。でも京都の2200メートルを上手にこなしてくれて次につながる競馬はできたと思います。

<バビット=3着>団野騎手 一瞬、いけたと思ったんですけどね。今日の馬場は内も伸びているレースがあったので、思い切って内にいきました。最近の中では一番のパフォーマンスをしてくれました。これを機に復活してくれれば。

<シュヴァリエローズ=4着>西村淳騎手 勝ちにいった分、1~2コーナーで力んだけど、すぐにおさまりました。最後までよく頑張っています。

<ラヴェル=5着>M・デムーロ騎手 ちょっと難しいですね。向正面で1頭で走るとリラックスしてくれました。直線に向いてからはジリジリ。バテてはないです。1回使って良くなりそうです。

<ブレイヴロッカー=6着>酒井騎手 最初は力み気味だったが、向正面で流れの中でしっかり競馬をしてくれた。追い比べでヒュッとは行けなかったけど、伸びようとしていた。そのへんがもうちょっと備わってくればこのクラスで十分勝負できると思う。

<プラチナトレジャー=7着>岩田康騎手 そんなに負けてないけどね。もう少し脚を使えてもと思う。

<ルージュエヴァイユ=8着>松山騎手 馬は落ち着きがあっていい雰囲気でした。スタートしてから1、2着馬を見ながらためる形の競馬。勝負どころで思ったより動けなくて最後は離されてしまいました。もっとやれる馬です。

<マテンロウレオ=9着>横山典騎手 よく頑張っているよ。

<アフリカンゴールド=10着>国分恭騎手 内に行く馬がいたので、それを制する意味でも仕掛けていった。この馬には少しオーバーペースだった。

<ナイママ=11着>和田竜騎手 後手後手になってしまった。

<ジェットモーション=12着>田口騎手 4コーナーから手応えがなくなって最後はいっぱいいっぱいでした。

※コメントは日刊スポーツさん極ウマプレミアムからの転用


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