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【手持ちタロット語り】02.ハロウィンタロット

先日話したライダー版タロットと一緒に買ったのが、このハロウィンタロットでした。中学生の私には勇気のいる出費でしたが、今でもこうやって大事にできているのだから無駄な出費ではなかったと思います。

一緒に購入したライダー版と違って、このタロットは比較的きれいです。占いには使っていないので。一応ライダー版準拠っぽいのですが、個性が強い部分も多いので、実占向きではないかなあ…と思って。自分用にカードを引く時に何度か使った事があるくらいかな。10月になるとこのカードを引きたくなります。

このデッキの独特なところは、スートがオリジナルなところ。通常タロットカードは、ワンド、ソード、カップ、コインで構成されていますが、このハロウィンデッキは、


インプ(=ワンド)
コウモリ(=ソード)
ゴースト(=カップ)
パンプキン(=コイン)

になっています。なので小アルカナのイラストも、ライダー版とは受ける印象が変わってきます。自然と解釈への影響も出てきます。

例えばゴースト(カップ)の4

ライダー版(左)の青年は退屈そうな印象が強いですが、ハロウィン版(右)はおせっかいなゴーストに「もう放っておいてくれよ」とうんざりしているようにも見えます。もう2匹のゴーストは目の前でお菓子とか食べちゃってるし。いいから今は一人にしてくれ~って青年の心の声が聞こえてきそうです。


逆にインプ(ワンド)の5はそのまんまかな。


好きな絵柄はコウモリの6。新しい場所に旅立つ意味のカードなのですが、不安げにうつむいている船客に対して、どこか楽しそうな船頭。「ほーら、新しい土地が見えてきましたぜ。コウモリ達も祝福してくれてますなア」みたいな声が聞こえてきそう。

ライダー版だと船頭もどこかしんみりしていて、船客を新しい場所に導くと言うよりは、寄り添って進むというイメージが強かったけど、ハロウィン版だとだいぶ印象が違います。


もうひとつ、恋人のカードも好きです。美女の元を訪れる吸血鬼。美女が持つ手紙には写真が入っていた様子だし、おそらく誰かから送られてきたものを読んでいるところだった。写真の主は……誰だろう。吸血鬼に見えなくもない。だとしたら、予めラブレターを出しておいて、「ほうら、来てやったぞ」と窓から侵入したのかな(ちょっとかわいいじゃん)。

美女の表情も気になりますね。恋人のカードとして解釈するならお互いに好意は持っていると解釈したいのだけど、美女の表情は明らかに吸血鬼を警戒してます。しかもほら、よく見るとナイフを忍ばせているようにも…(ペーパーナイフかも?)。

いやあ、妄想が広がりますなあ。


そしてここまで何枚か紹介して、気付いた方はいらっしゃるでしょーか!?

どのカードにも黒猫ちゃんがいます。

この黒猫ちゃんの存在がまた好きなんです。黒猫ちゃんの存在を解釈に入れていくと、また占いの幅が広がりまっせ~。