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お砂糖について

先日ホルモンバランスを整える4つのポイントをお伝えしましたが、今日はそのうちの1つ目、糖分を見直す、の中で一番重要な砂糖についてです。

砂糖ってもちろんみんな取りすぎはいけないってわかってる。でもどうしてと聞かれると「太るから」くらいしか理由が浮かばないのではないでしょうか。砂糖を取りすぎればもちろん太ります。でもそれ以外にも体のシステムを壊す働きがたくさんあるのです。

糖分の取り過ぎはホルモンバランスへの暴力

何がよくないかと言うと、血糖値の乱高下を引き起こすからです。人間の血糖値はある一定のレベルを保っているのが理想的で、高すぎても低すぎても命に関わります。正常な血糖値を保つために、インスリンやグルカゴンといったホルモンが必要な応じて作動する訳ですが、糖分の摂り方が乱暴だとホルモン分泌が過剰になり、肥満、鬱、不眠、疲労、偏頭痛、記憶力低下といった障害を引き起こします。更にこれらのホルモンがうまく働かなくなってしまうと、いわゆる糖尿病になったり、今ではアルツハイマー発病にも関係する事が分かっています。過剰な糖分の消化で肝臓や腸が機能しなくなると消化不良や肌トラブルにも繋がります。つまり糖分を食べ過ぎる事は身体の微妙なシステムへの暴力の様なものなのです。

「摂り過ぎ」とは?

糖分の摂り過ぎには気をつけて下さい、とは言うものの、具体的にどのくらいの量が良いのでしょうか。残念ながら、今の世の中、例え甘いと感じないものでも美味しいと感じるものにほほぼ全て砂糖や増粘剤などの糖分が入っています。ノンドレッシングやソイラテ、ハムやチーズなど、健康に良かれと思って食べているものにでもです。加工品をよく食べる人は、それだけでもかなりの量の糖分を食べている事になるのです。

糖質制限などをしていなければ、通常の食事の中でも主食を食べる事で血糖値は上がりますし、パンやパスタなどは血糖値の観点から言えばスイーツと対して変わりはない食べ物です。つまり甘い物を食べなかったとしても私たちは既に糖分を「摂りすぎ」なのです。糖質制限はダイエットにも効果的ですが、健康のためにも有効な食事方法です。

ヘルシーな砂糖とは?

私がヴィーガンフードやローフードに興味を持ち始めた時、よりヘルシーな甘味料といてアガベシロップが流行り始めました。私もスイーツを作る時には砂糖をアガベシロップに替えて皆さんに振舞っていた記憶があります。

同じ様にオーガニックのもの、てんさい糖、はちみつ、ココナッツシュガー、メープルシロップなど、体にいいとされる甘味料は世の中にたくさんありますが、これらの中に入っている糖分は、基本的には皆同じもの。はちみつなどは栄養価も高いですが、そもそも貴重なはちみつは昔の人は薬として使っていたものです。更に、最近では砂糖やほかの甘味料が混ざったニセモノも多く出回り、様々な機関が取り締まるもいたちごっこ状態。本当に期待している栄養価が摂れているのか分からない状況なのです。

また、スムージーやフルーツを摂るのも糖分だけをみれば他のスイーツと変わりません。繊維質がある分血糖の上がり方は緩やかになりますし、ビタミン価の高いフルーツも多くありますが、最近のフルーツは美味しく作られている分糖分も高く、大量に食べるものではありません。ビタミンは他の野菜からでも充分に摂ることができます。

自然由来のものだから、栄養価が高いから、といって糖分を積極的に取り続けるのはマーケティングの罠です。自然にできたものだから、他の栄養素もとれるからといって毒を食べるのと一緒。極端に言えば、ヘルシーな甘味料などないのです。

甘い物をきっぱりやめてみる。

糖分には中毒性があります。食べれば食べるほど食べたくなりますし、甘い物を癒しに使っているひとは習慣的にも依存している状態。ちょっとずつやめてみる方が簡単な気はしますが、私の経験では、期限を決めてきっぱりやめてみる方が、結果的に楽な気がします。2週間にするのか2ヶ月にするのかは、自分がコミットできる自信がある期間で充分。その間、フルーツ含めて甘いと感じる物と、加工食品(特にパン)を止める。

依存の強い人はしばらく食べたい欲求が続き辛いかもしれません。どうしても!と言う時は思い切りたべて、次の日の体調を観察するのも良いかもしれません。2ヶ月経つと、甘い物を食べたい欲求がおさまり、スイーツなしでも生活できる自分に変わっていきます。

最後に、血糖値を上げる食べ物としてごはんなどの他の炭水化物もあげられますが、まずはファーストステップとして糖分を控えみる事から始めるのがよいと思います。他の糖質を多く摂っている人は、次のステップとして炭水化物の見直しをしましょう。

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