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エシカルジュエリー

エシカルファッションに続き、エシカルなファッションアイテムである「エシカルジュエリー」について学んでみました。

ファッション業界でもサスティナブルな活動として今注目されているとの事です。

・エシカルジュエリーと従来のジュエリーの違い
・エシカルジュエリーによりどのような社会が実現できるのかについてご紹介します。


エシカルジュエリーとは?注目されている理由

エシカルジュエリーにある「エシカル」とは、ethical(倫理的)という意味です。

「倫理」は「人として守り行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの」と辞書にあります。
単に「倫理的」と聞くととっつきにくい印象がありますが、“地球環境や私たちの生きる社会に配慮した行動”と聞くとわかりやすいのではないでしょうか?

倫理的=地球という環境の中で生き物たちと共に生きる「人」として守るべきことです。私たちの日常生活で具体的に思い浮かぶ倫理的な行動は以下があてはまります。

・買い物をするときにレジ袋ではなくエコバッグを使う
・再生可能ガラスやプラスチックが使われているコスメを購入する
・オーガニックや自然由来の原料が使われている製品を選ぶ

上記のように、地球環境と人に配慮したジュエリーをエシカルジュエリーといいます。従来のジュエリーは宝石を採掘するために、発展途上国で子どもが劣悪な環境で働かされていたり、宝石が理由で紛争が起こり多くもの犠牲者をだしていたりなど、さまざまな問題が背景に存在しています。

また美しいジュエリーが私たちのもとにくるまでにCO2の排出量や健康被害も懸念され、環境破壊や多くの犠牲が伴っているのです。

これらの環境問題・社会問題を改善していこうと配慮されたジュエリーが「エシカルジュエリー」です。

エシカルジュエリーとサステナブルの関係性

エシカルジュエリーとサステナブルの関係性を理解するには、世界共通目標であるSDGsを知るのが大切です。

SDGsとは国連で採択された世界規模のルールであり、ジェンダー格差や貧困、環境保全などのあらゆる課題を世界で一丸となって取り組もうとする行動目標。
17のゴールと169のターゲットから構成され、日本企業もSDGsのゴール達成のためにさまざまな取り組みをおこなっています。

ジュエリー業界はSDGsの目標達成のために、エシカルジュエリーを生みだしました。
エシカルジュエリーにより宝石が採掘される発展途上国の子どもたちを守り、宝石がつくられるまでのCO2削減、健康被害による犠牲を改善できます。

私たち消費者にとって、エシカルジュエリーを購入することがサステナブルな行動につながるのです。


私たちがエシカルジュエリーで実現できること

・ジュエリーの再利用により採掘工程での人的被害がでないようになる
・人工ダイヤモンドにより貧困問題、児童労働、強制労働などの問題改善をサポートできる
・ジュエリーができるまでの有害物質の排出を抑え、天然資源の維持ができる

エシカルジュエリーを通して間接的に環境と人を守ることができます。
(SDGs目標1, 8, 10, 11, 12, 13, 15) 
各ジュエリーショップによってサステナブルへのアプローチは異なるので、エシカルジュエリーに興味がある方は各ブランドの取り組みに注目してみましょう。

エシカルジュエリーブランドの取り組み

「エシカルジュエリー」という言葉に聞き馴染みがない方や、一部のジュエリーブランドが採用している取り組みだと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ジュエリーブランドとして知名度の高いティファニーは、地球環境や社会に配慮したエシカルな消費を促すために、使用するダイヤモンドの原産地情報の提供を開始しました。
そのほか野生動物保護や採掘に携わる人やジュエリー製作者の人権保護を掲げ、SDGsの目標を達成するための取り組みをおこなっています。

責任あるダイヤモンドの採掘とサステナビリティ|Tiffany & Co.

ティファニーだけでなく、今やジュエリー業界のサステナブルな活動やエシカルな取り組みは、スタンダードになりつつあります。

ジュエリー業界では具体的にどのような取り組みをしているのかをみてみましょう。

フェアトレード

「フェアトレード」とは開発途上国の小規模生産者や労働者が自らの力で貧困から脱却し、地域社会や環境を守りつつ、サステナブルな世界の実現を目指す取組みです。
※fairtrade japan公式|フェアトレードミニ講座

宝石の採掘場所は発展途上国が多くであり、市場と直接取引できない労働者は十分な報酬が得られず、満足のいく生活を送れない人が少なくありません。
フェアトレードで仕入れた宝石は、労働者や現地の職人へ正当な対価を支払うことで生活を守り貧困からの脱出・自立を促します。

コンフリクト・ダイヤモンドの不使用

紛争の傷跡がのこる廃墟
「コンフリクト・ダイヤモンド」は「紛争ダイヤモンド」ともいわれ、内戦地域から宝石が産出され、収益が内戦の財源になるダイヤモンド原石をいいます。

ダイヤモンドの収益を資金源として武器の購入に充てられ、紛争の長期化・深刻化を招くまでに発展。
さらに地域住民の不当な労働も背景にあり、ジュエリー業界ではコンフリクト・ダイヤモンドの不使用を掲げる動きが加速しました。
一社日本ジュエリー協会|「ダイヤモンド5つの真実」「合成ダイヤモンド5つの真実」について
BRILLIANCE+|コンフリクト・ダイアモンドについて

リサイクルジュエリーの活用

リサイクルジュエリーとは既にあるゴールドやシルバーを再利用してつくられたジュエリーです。
新たに原料を採掘してつくるジュエリーとくらべて資源の使用量が少ないので、CO2削減や有害物質による健康被害の抑制につながります。

引用元:https://lastmile-lifestyle.okippa.life/archives/676

ティファニーや知名度が高いブランドも、エシカルジュエリーに注目していて、物が溢れている現代社会において、私たちの消費活動が好きなものを手に入れるところから、自分の消費行動が地球のお役に立つという視点で物を買うという買い物の仕方も変わってきているのだと感じました。

私も自分の身近なアイテムからエシカルでサスティナブルな物を取り入れていきます。