＜再入国許可とは＞在日韓国人が日本国外に出国したら、もう日本に戻れない？

新型コロナウイルスの流行で
出入国の手続きが増えて
面倒だという話をよく聞きます。

ところで、
在日韓国人や在日朝鮮人は出入国の際に
日本人ならやらなくても良い手続きを
しなければならないことを
ご存知でしょうか？

それが「再入国許可」の手続きです。
在日コリアンは日本人ではないので
日本から出国した後に
また日本に戻って来られるように
あらかじめ「再入国の許可」を
取らなくてはならないのです。

うっかり再入国許可を取得せずに
日本から出国すると、
日本での永住許可を失ってしまうのです。

そして、失われた永住許可は
もう戻らないのです。

これって、在日コリアンが
留学や海外転勤をする際に
ものすごくプレッシャーになってます。

１０年前くらいから
「みなし再入国制度」というのが導入されたので
短期間の出国なら手続き的な負担は軽減されましたが、
それでも私たちにとっては
日本から出国することへの心理的な負担は大きいです。

昔は「みなし再入国制度」が
無かったから、
私たちの親世代では
１度も海外に行ったことが無いと言う
在日コリアンも結構多いです。

だいたい
「再入国許可」という言葉の響きに
腹が立ってしまいます。

永住権を持つ者が
日本の自宅に帰るだけなのに
どうしてわざわざ「許可」を
取らなければならないの！って話なんです。

本当に悔しい・・・

ただ、
日本に感謝してることもあります。

友達が海外で
ちょっとしたトラブルに遭遇した時、
日本の領事館が相談に乗ってくれたそうです。

「韓国領事館に行けば良いのに」
と日本人には思われるかも知れませんが、
日本語しか話せない在日コリアンも多いので
ちょっとした現地での疑問を解決するのは
日本語で説明して貰いたいので
日本領事館の方が都合が良いんです。

日本領事館も在日コリアンに対しては
準日本人として親切に対応してくれます。

最近は世界的に
テロ等の物騒な事件が多いから心配なのは、
私たち在日コリアンが海外で深刻な事件に
巻き込まれてしまった時です。

ちょっとした現地の疑問には
親切に対応してくれる日本領事館ですが、
深刻なトラブルの時はどうなのだろう？

やはり韓国籍なら韓国領事館に
相談するべきなのでしょうか？