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ユースセンターのスタッフになってから丸2年なのでこれまでとこれからの話をしてみる

いわてユースセンターミライト


2022年8月から関わらせていただき、ありがたいことに丸2年が経とうとしています。

当初は岩手町ユースセンター(仮)でした。
ミライトの意味は未来と扉、戸、ライト(光)、ライト(権利)、with未来(みらいと)などのカルテット(?)ミーニングで決まったような気がします。

ユースセンターって何しているの?という疑問を持たれているかもしれません。
私も当初は中高生向けの学童のようなものだと思っていました。今でもわかりやすく言うためにそういう説明をすることもあります。

当初はマイプロジェクト(自分の興味ややってみたいことを形にするプロジェクト、探究など)を日常にするために「ユースセンター」という形を用いて居場所の役割も持って、助成金を得て開所に至ったわけです。
岩手町の子どもたちの発想やアイディアに「めっちゃいいね!」とか「その考え形にしてみようよ!」とかそういうポジティブな言葉をかける人間になりたくて、ユースセンターでスタッフをしてみたいと願い出ました。

しかし場所を開いてみたら、「居場所」に敏感に反応したのは、学校や家が楽しいと思えない層の子どもたちでした。
そしてこの町にも一定数は、やはりそういう子どもたちがいる現実も見えました。

ぽつぽつと人が訪れるようになり始めた当初、来ていた子どもたちは大勢の人と関わることが苦手だったり、興味のあるものはゲームだけだったり、興奮すると度が過ぎてしまったり。
(大前提ですが、これは善し悪しの問題ではないです。)
私達も場所を開くのが精一杯で、想定外の静と想定外の動だらけでした。(と、私は思っています笑)

でも、私達は確かなものとして「めっちゃいいね!」を積み重ねてきました。
そして彼らが「やりたい」と言ったことを逃さない。〜してみたい、〜が気になる、〜ってどんな感じ?、〜って楽しい?
または、やりたそうに見ている、気にしている雰囲気を見つける。
そして絶対スタッフ間で共有する!連携取る!

学校でも家の人でもない私達との接触は、たとえどんな時間でも彼らにとって「なんか楽しかったかも、嬉しかったかも」という場所になってほしい。
その「なんか」を見つけたい。

ときに地方創生に興味のある大学生のみんなと手を取り合い、中高生の感覚に近くもお兄さんお姉さんという斜めの関係を築いてもらいながら、人との接触を増やしてみたり。

という感じでなんとか2年間を乗り越え、国の助成金も最終年度です。

私はアルバイトなので直接は経営には関わっていませんが、チームの中でなんとかして地域で続けていく方法を見つけようという熱意があります。
なぜか。
それは、変化が見えてきたからです。

最初は4時間ずっとゲームしていたり、スタッフにずっとくっついていたり。

でもそれも彼らの中で私たちが安心安全で関わっても大丈夫なんだと思うための大切な時間だったんだと、今感じています。

そう、その中で彼らは確かに変化していました。

小さくでも他のみんなを集めて野球をしたり、卓球大会したり、大きくスポーツ大会を開催したり、マイプロ頑張りたい!と言って一週間ミニチャレンジしてきたり、マンガコンテスト出してみようかなと頑張っていたり、苦手なスポーツをトライしてみたり。

この間の町のイベントでは、積極的に商品を運んだり、受付をしたり、片付けで重いものを運んだり、来客した小さい子どもたちと一緒にボードゲームしたり、話しかけたり…!

私は常々思います。
極端な話ですが、やりたいことだけやっていても、人間は生きる権利を奪われないですし、尊重されるべき存在です。だから、彼らから「立派な」やりたいが出てこなくてもそれでいいのではないか。
何でもいいから縛られずにやるだけやって、周りからもそれでいいのだと言ってもらえて自分を満たしていくことで、はじめてまわりに目を向けられるようになるのではないかなと。

やっぱり人は相互に協力を必要としますし、だから一人では生きていけないし、何より内側から湧く成長意欲は多かれ少なかれ人間は持っているものなのだと、彼らを見ていて思います。

そして、その成長意欲は、環境に制限されるべきではないと思います。
だから私は開かれた場所でみんなの意欲を掻き立てていきたいし、この先も形を変えながらでも支援していきたい課題です。

彼らなりの「居場所」ができてきている今、私とユースセンターの話をしてみました。

すぐにわかってもらえるところではないですし、手探りなのですが私もチームも今年も頑張っています!

読んでいただき、ありがとうございました!

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