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2020年やぎ座の満月・部分月食

みなさん、こんにちは。さっかです。いかがお過ごしでしょうか。雨が続きますね。

なんとも慌ただしい2週間でしたが、みなさんは、いかがお過ごしでしたか?また遅れての投稿となりましたが・・7月5日は、やぎ座の満月で月食の日でした。いろいろとありました。さっそく本題に入りたいと思います。

前の月からこの月まで(6月21日~7月5日)の動き-日本

海王星が後退し始めたこともあり、水害の出やすい星の位置ですが、熊本県のような大きな被害の出たところもありました。また、火星の移動によって、火事も起こりやすいと前回お伝えしましたが、イランの原子力発電所の一部が燃え、日本でも、愛知県の工場が燃え消防士たちが犠牲になっています。前回の月でも伝えたように、今年の後半は、あらゆる面での自然災害も予想されますので、こころのどこかに、気に留めておいたほうが良いかと思います。

東京ではちょうど満月の5日に、東京都知事選がありました。都知事選はこれまでの歴史を振り返ると、現職の知事が続当選することが多い、と聞きましたが、今回もそのようになりました。ニュージーランドでは、日本でいう労働厚生省の大臣が、「もう、コロナは収束した」と、感染者がゼロになってから発表し、ロックダウンの解除をしたのですが、また、感染者が出始めたことにより、解任となりました。ロックダウン中に大臣自身が自転車旅行をしたりしたことも、信頼を失って失墜した原因だったようですが、新たに出た感染者はほんの数人だったそうです。非常に迅速で効果的なコロナ対策を打った内閣大臣であり、大統領の右腕として活躍していた人であったため、ニュージーランド政府は打撃を受けているという記事を読みました。

その一方で、日本では、収束したという宣言を都知事が出したにも関わらず、その後、感染者が都内で出続けていても、解雇されなかっただけでなく、知事として再選された日本というのは、また、これ非常に興深い国と言えるでしょう。世論は、新しく出た感染者たちをまるで「新宿を中心とした飲み屋街で起こったクラスターで、あの人たちはまともな市民じゃないし、勘定に入らない・・」と、いう雰囲気さえあり、都知事の責任は全く問われませんでした。ニュージーランドとは極端に違う対応です。

そこで、今回都知事選に出た、小池さんと宇都宮健児さんのチャートをさっと見てみました。あらまぁ、こんなにも星は明確に出るものか、と、いつものように思いました。人は嘘をつくし裏切りも行うが、星は嘘をつかないし裏切らない、と、占星術家の間では言われていますが、まさに、そうだな、と思わせる結果でした。

まず、小池さんを一言で言うと、つかみどころのない人、だと言えるでしょう。太陽と海王星が厳しい角度にあります。一見、優しく母性があり、言葉も美しく、存在感があり魅力がある。しかし、この人の本当の意図はなんだろう、この人は本当はどんな人だろう、と、思わせる人です。しかも、本人も、自分のことがよくわかっていない、という星で。けれど、人に注目される、自分中心に生きる、そういうことをずっと前世から行ってきているだけでなく、それが当たり前と感じる星を持っているため、どういう人かはわからないけれど、本人が自覚していなくても、ものすごい自信を持っているように外からは見えるため、周りもなんだか「この人に任せてもいいんじゃないか」という安心感を与える、という星です。

ただ、どうしても透けて見えてしまうのは、表面に見える優しさや堂々とした自信家のところだけではない、なにか暗い秘密や意図を感じさせる人。そして、破壊力の星を持っています。なんと今年のテーマの破壊(土星と冥王星)の力を、彼女自身が持っています。そのエネルギーを持って生まれているため、今年の大混乱のエネルギーは彼女にとってはそれほど苦痛ではなかったのかも知れません。また、物事の裏まで見通す人です。特に、秘密、悪事、そういうものを見抜く力の星があるので、人の秘密や弱みを見抜いて、そこを上手に利用することで力を握ってゆくことは、彼女にとっては自然かも知れません。

もう一方の宇都宮さんは、もう、ただただ正義の人の星です。しかも、私人としても、とにかく「良い人」です。これも、あまりにもわかりやすくて驚くような星ですが、特定の支持者を持つだけでなく、人々からの信頼が厚いのは、その裏腹のない正義心、そして弱者の立場に立つ視点と姿勢でしょう。星にはっきり、出ています。しかし、彼の弱みは、小池さんと反対で、正義や道理を大切にしすぎて、遊び心や軽いノリを忘れてしまいがちになることです。小池さんは、軽くサラリとオブラートに包んでものを言ったり、煙に巻くような逃げ方をすることができますが、宇都宮さんはそれができません。つい、本気で話す。一本気の星です。一本気は良いのですが、あまりに理屈や正義感が前に出すぎて、窮屈で地味な印象になったりしがちです。彼の課題は、少し肩の力を抜いて、あまり理屈にこだわりすぎないようにする、ということなのですが、難しいようです。宇都宮さんの究極の逆タイプはトランプ大統領、と言えばわかりやすいでしょうか。宇都宮さんは、お付き合いしてみると本当は朗らかで、よいやつ!って感じなのですが、状況報告を軽くSNSでやる、ということもできない星もあり、あまり、現代的な選挙活動には似合わないタイプかも知れません。けれどとにかく、自分のために生きてきた小池さんの星とも逆で、ずっと、自分のことはよそにおいておいても、世のため、人のために、前世も今世も生きてきたという星です。

そんな二人ですが、小池さんと宇都宮さん、両者に共通していることもあります。それは、世の中の悪事や闇を見通す力があること、徹底的に行動すること、です。ただ、その力の発揮の仕方が両者違います。宇都宮さんは社会を明るいほうへ導くために使い、小池さんは自分のエゴを満たすために使う傾向がある、という違いです。小池さんは、そこを克服して、自分のエゴのためではなく、世のため人のために尽くすことが求められている星です。けど・・人って、なかなか使命を果たせないのですよねぇ。彼女は、人に見えない傷も抱えている星なので、自分のためではく、本当に世の中のために政治をしたら、一番救われるのは彼女自身となりますが、どうなることでしょう。これから、世の中はどんどん難しくなってゆくので、その中で彼女が成長し生まれ変われるといいな、と思います。人を驚かせるような行動をする人でもあるので、もしかすると・・・彼女が社会的に目覚めて、エゴを捨てて、世の中のために政治をするようになる日がくる可能性は、ゼロではないかもしれません。

興味深いのは、都宮さんが、実は小池さんにとっては師となる星の人だと言う点です。宇都宮さんに小池さんが学ぶと、よい政治ができるようになる組み合わせです。「これからも小池さんの動向を見守ってゆく」と、宇都宮さんが、選挙直後の記者会見で言っていましたが、宇都宮さんの存在が、小池さんの持っている破壊的エネルギーを暴走させない良いブレーキになり、それだけでなく、小池さんが一気に成長できる。そんな二人の組み合わせです。今年のテーマでもあり、小池さんも似たエネルギーを持つ、土星と冥王星のエネルギーには、破壊や崩壊の後に再生もある星です。もしかすると、そのために、天が計らって宇都宮さんを送っているのかもしれない、と、お二人のチャートを見比べて思ったのでした。人間界の3D視点からは宿敵と見える人達が、実は、星の5D視点から見るとお互いを助け合う天使だったりすることがあります。どうなることか・・は、市民も見守ってゆく必要があるでしょう。

今回は、やぎ座の満月で月食だったため、権力者に対する市民の態度が明らかになる月でした。お隣の韓国では、COVID19対策の成功もあり、今年の大統領選では投票率がこれまでになく高かったのに比べて、日本では通常より低いくらいでした。そして投票者は、小池さんを選んだ。実は、強い星は宇都宮さんのほうで、小池さんのほうが、持っている星としては弱いのですが、今、世の中が暗く、心に闇と病みを抱えた人生を生きている人が多くて、逆に、宇都宮さんの輝くような正義がまぶしすぎて、小池さんの柔らかさや、彼女の持つ暗い破壊力に人々が惹かれるのかもしれません。また、小池さんは欲の人ですが、宇都宮さんは欲を捨てるひとです。人々が、欲のほうに惹かれているということも表しています。しかも、この投票日の星は保守に走りやすい星だったため、新しい改革よりも、とにかく、なんとなく安心できる人、収束したはずの感染が再び広がり、感染者が増えたとしても、それでもこれまで通りの人が良い、そう思った結果だったとも言えるでしょう。感情的になり、理性が働かない星の位置であり、家でじっとしていたい・・そいういう星でもありました。月食も相まっていたので、期日前投票にも影響し、家から出たくない、冒険したくない、考えたくない、面倒くさい、という感情が働き、なかなか足が投票所に向かなかった人も多いと想像されます。


それにしても、この選挙は、未来への足がかり、または未来を占う選挙とも言える選挙でしたが、ここから東京都は、どのような希望の光を見出し、どのようなシステムの再構築をしてゆくか、が、注目されるところです。私個人としては、来年は、経済恐慌が起こることが予想されているので、オリンピックよりなにより、都政と都民とこの国はどうなることやら、ちょっと怖いような、そして、好奇心でいっぱいなような、そんな気持ちです。

前の月からこの月(6月21日~7月5日)までの動き-世界各地

さてさて、いつもよりも時間を割いて日本での出来事を書きましたが、ざっと世界の情勢を見てみましょう。

全体を見ると、相変わらず、これまでの大きな権力と、新しい力や未来的勢力の拮抗が続いており、COVID19の影響、権力争い、小競り合いや戦争が絶えません。

アジアで大きかったのが、中国が香港を中国の勢力の下に完全に置くことを宣言したこと。ちょうど、植民地だったイギリスからの返還記念23周年日だったそうですが、これに対してアメリカ、イギリスを始めとした西側の国々は、遺憾の意を示し、元宗主国のイギリスの首相ボリス氏は、香港市民にイギリス永住権を与えるとの声明を出しています。中国の完全支配に反対した香港市民たちの多くは、警察に捕まえられています。(一部は国外へ逃亡)そして、香港側に同調したカナダやほかの国々のことも、中国は激しく批判しています。

一方で、台湾は、「世界」からひとつの国家として認められておらず、国連などにも入っていないのですが、自分たち独自で他とつながる姿勢をとり、東アフリカのソマリランドという国と国交を正式に結ぶ手続きをしました。交易も含めた、正式な国交です。この動きは、香港とは逆に、外側の勢力に国と「認められる」かどうかよりも、自分たちで自分を国と表明し、国際的活動を始めたとも言えます。

ラテンアメリカの小さな国、ベネズエラは国家が崩壊し、そのあとに新しい社会主義の大統領が生まれましたが、この大統領がイランからオイルを輸入する手続きをしたことに、アメリカが介入し、止めようとしています。ベネズエラはそれに抵抗しようとしています。アメリカとイランは長年にわたって国交がないため、「俺たちの敵と手を結ぶな」と、トランプ大統領が介入しているのです。

このCOVID19騒ぎが始まってから、アメリカと中国、アメリカとロシア、いわゆる大国同士の争いも絶えません。いわば、親分格同士の勢力争いです。そのため、とうとう国連が「各国は互いに争ったり足を引っ張りあうのではなく、互いに協力体制をとるようにしてください。そうしないと、このCOVID19感染への対応がまともにできません」と、いうような内容の声明を、正式にこの月の間に出しています。

アフリカ大陸では、混乱や虐殺が続いており、マリ共和国でも民族同士の争いが続いていて、フラ族(もともと放牧民で移動しており商売や取引に強い)が、ドゴン族(マリに古くから定着している部族で、文化的レベルが高く、星の知識も深い)を襲って殺しています。

エチオピアでは、人々のこころに寄り添い、少数民族を擁護した歌を歌っていた国民的人気歌手が殺され、政府に対して抗議運動が市民の間に起こり、80人以上が殺され、地方有力政治家も投獄されたそうです。

ミャンマーでは炭鉱で地崩れが起き、162人が死亡。イランでは、原子力発電所で火災が起きていますが、負傷者など、影響に関する報告は上がっていないようです。

中東では相変わず競り合いが続いていて、アメリカ合衆国では感染者数が減りません。特に、数か月前にロックダウンに反対した中西部など、占星術上でも夏から感染者数が増えることが予想されていた地域は、増え続けています。そのためもあり、各州が次々とマスクの着用を義務化し始め、指定されている場所でマスクを着用していないと、罰金が徴収される州も出てきています。

2020年後半の始まり

2020年は後半のほうが、情勢は厳しくなると再度お伝えしてきましたが、この月と月の間で、わたしの身近でも次々に人が亡くなったり、身近な人が引っ越して離れていっただけでなく、水害もあり、まさに、2020年後半の幕開けが始まったな、と感じています。

正直のところ、色々なことが一気に起こりすぎて、わたし自身、この数日落ち込んでいました。これからの半年のことが思いやられたからです。今の状況でこれだったら、この先どうなることだろう、と、思ったのです。8月から緊張度がまた上がることが予想されます。しかも、わたしの持って生まれた星は、この2020年の天変地異展開にはほとんど影響を受けない、どちらかというと好調の星です。と言うことは、わたしでさえこの調子だったら、他のみんなはどうなのだろう・・不安で辛いひとも多いだろう、と思いを馳せました。結論としては、そんな時だからこそ、最善をつくさねば、と思い直し、また元気を取り戻し今は元気です。ただ、とにかく油断してはいけないな、星を見つめてしっかり計画的に行動しなくては、と、改めて思っています。

あ、それから、天変地異の2020年で、多くの人が影響を受けていますが、持って生まれた星によって、影響の出方、また、受けとめ方は違います。比較的軽いのは、ふたご座とみずがめ座です。そして、同じ風の星座でも、てんびん座はちょっと辛いでしょう。射手座は、大なり小なり自己改革が他よりも求められる可能性が高いです。思い込んでいたこと、考え方の視点を変えたり、大きくは人生を一変することも求められる人が出てくるため、疲れたり、大変な思いをする人も出てくると思います。また、牡羊座はかなり厳しい年となる可能性が高いです。ただし、これは太陽星座だけですので、詳しくは、それぞれの星全体を見る必要がありますが、ある程度は影響がありますので、参考にしてみてください。

この月(7月5日~7月21日)の星予報

今回の月も月食だったため、この月の影響はずっと後、最低でも半年後まで続きます。

この月は、あまりたくさんの動きのあるときではありません。後退中の水星が12日の夕方に全身し始めるくらいで、他は、ほとんど惑星の動きに変化はなく、前の月のような慌ただしさはないでしょう。けれど、精神的に、ど~んと来るときです。わたしは、すでに満月の日から立ち上がれないくらいの衝撃を精神的に受け、数日間、闇の中にいましたが、影響は、それぞれの人に、タイミングや深さを変えながら出てくることと思います。

感情の大高潮がやってきますよ、と、前々回、前回の月に警報を鳴らしてきましたが、今回の月も、それは変わりません。沖縄や北海道を除いた、多くの地域で雨が降っていますが、感情が天から降ってくるような感じです。悲しみ、怒り、憤り、落胆、絶望感、焦り、不安、恐怖・・さまざまなものが襲ってくることでしょう。

この月は、内省のとき、静かに過ごすとき、です。感情に注意を払い、気持ちの動きを見つめ、描いてきたビジョンを胸に、静かにするときです。それと同時に、できる範囲で行動もしたほうが良いときです。これまでやろうと思っていたこと、溜まっていた思いが出口を求めています。今は、家からあまり出たいという気もちにならない人が多いですが、この数か月で一番、行動力が高まり始めているとき、冒険してみようという気持ちが出てくるときでもあります。ただし、疲れやすくもある時期ですので、慎重に。睡眠はしっかりとり、夢も見ましょう。

では、この月の傾向を、いつものように箇条書きでお伝えします。

ロマンチックな気持ちに久しぶりになっている人たちが増える。誰かに恋する気持ちを取り戻したり、誰かにときめく、大切な人を思い出す・・そんなときです
攻撃的な言動に出やすいときなので、ひと呼吸もふた呼吸も置いてから行動、または言葉をはくとよい
家にいたくなるとき。雨が続くというのもあるけれど、自分にとって安全な場所は家だ、と感じる人が多く出るとき。そして、自分の家ってどこだろう、と考える人たちも出てくる。その答えやヒントは次の月に出てくる。今は、感じるとき、考えるとき
整理するとよいとき。特に家の中、そしてパソコンやスマホやカメラのデータ整理によいとき
計画するとき。綿密に、着実に、冷静に現実を見つめながら、これからの計画を立てるとよいとき
捨てるとよいとき。いらなくなったもの、執着していたもの、もう機能しなくなっているもの。整理して、さようならを言うとよいとき。ロマンチックな出会いのある人もある一方で、別れを言うひともおおいとき
地道に経済活動ができるとき。欲張るのは禁物。できる範囲で、コツコツと
自分にとっての理想の相手、理想の暮らし方が見えてくるとき
過去の亡霊が立ち現れるとき。これは、前の月にも起こっていたと思われるけれど、この月も引き続き起こり続ける。昔の友人から連絡があったり、思ってもいないところで古い友人知人と再会したり、つながったり
特に家族に関することで、過去の記憶が蘇ってくるとき。そして、それに苦しむひと、傷を思い出す人、憎しみや辛さが手放せなくて困る人も出てくるとき。それでも整理して捨てると、癒される
気持ちが解放される人も出てくるとき。本当に自分が感じていること、理想とすることに正直になれ、これまで縛られていたものから解放されるひとが出てくる
夢や希望が見える人も出てくる。眠っている間に見る夢にも、メッセージがたくさんでてくる
誠実さが踏みにじられることがあるとき。真面目に、誠実にやっている人が報われない思いをすることで、はびこる闇や現実を知るときでもある
傷を負う覚悟が必要なとき。本当になにかをやろうと思ったら傷を負うかもしれないが、それでも勇気をもって前に進むとよいとき。これは、デリケートな問題でもあり、傷との向き合い方は人によるので、しっかり自分と向き合ったり、自分の星やカードを知っている人はそれぞれで見合わせてから行動するとよい

激しい怒り、深い恐怖と不安を持つ人が多く、ちょっとしたきっかけでとてつもない爆発をする人がいるので、要注意。また、怒りや恐怖を表に出さず、相手や状況を支配しようとしたがる人も出てくるので、それも要注意。各国が他の国や国民を制覇したり支配しようとしているのもその症例の一部
経済的、人間関係、物理的に、過去の蓄積が(借金やツケ)回ってくるとき

全体に、とてもつらく感じる人が多いと思いますので、みなさん、とにかく、慈愛し、自分の感情に耳を傾け、無理はしないよう、できることをできる範囲で行いながら、前に進みましょう。今回の月と月の間(7月5日~7月21日)は、上にも記したように、大きな星の動きはないのですが、色々な意味で緊張度の高いときです。特に、中旬の12日から14日あたりは、星の位置が厳しくなるためもあり、注意が必要なときです。なにか大きなこと、天災、事故、異変、などが起こるか、または、感情的のコントロールが難しくなる人が続出する可能性が強くあります。

みなさん、心身の健康をまずなにより保つようにし、希望の光、夢、そして愛を胸に持ち続けるよう意識して、過ごしましょう。

では、月のメッセージに入ります。

・・・・・・・

やぎ座を表す言葉:
着実、ダークユーモア、努力、限界、現実的、上昇志向、規律正しい、修行、忍耐、冷静、賢明、野心、年寄り、職業、責任、時間、重力、控えめ、冷徹、政府、大企業、大組織、法則、社会的地位、着実、柔軟性、年寄り

ポジティブな面:
努力家で真面目、忍耐強い、控えめで無駄なことをしない、わきまえを知っている、普段は静かだけれど実はとても面白くコメディアンに多いがどちらかというと辛辣でダークなユーモアを持つ(松本人志が典型的)、賢明さをもつ、夢を自覚すると実現する人が多い、責任感が強い、目標を決めると着実に上ってゆく、周りに振り回されない、柔軟性も持ち合わせる

ネガティブな面:
感情を表すのが下手、自分の感情がわからないときがある、限界を自ら決めて冒険に出ないところがある、仕事人間が多く家庭がおろそかになりがち、愛情表現が乏しい、夢よりも現実を大切にするところがあり行動を狭める傾向がある、野心を持つと大切なものを見失いがちになる、仕事中毒、冷たいと思わせる行動をすることがある、子供心に欠け面白みがない

やぎ座のメッセージ

さて、今年もとうとう半分が過ぎた。これから後半に入るが、あなたは今、どこにいて、なにをしていて、なにを感じていることだろうか。

あなたの傍には愛する人がいるだろうか。朝、目を覚ますたびに、歓びと感謝の気持ちを感じているだろうか。夜空を見上げ星を見るたびに、笑顔になっているだろうか。体によい、そして、美味しいものを毎日食べているだろうか。水分はちゃんと摂っているだろうか。きれいな水を飲み、きれいなお湯のお風呂に入っているだろうか。日々、こころは穏やかだろうか。

なにを言っているんだ。こんな時に、そんなはずないだろう、と思うだろうか。

それとも、すべてに「はい」と答えただろうか。または、半分以上に「はい」と答えただろうか。

もし後者なら、あなたは、やぎ座をしっかりと味方につけ、そして、あなたの責任を果たしている人と言えるだろう。そして、前者なら、あなたは、自分自身への責任を放棄していると言えるだろう。

人は、自分を幸せにする責任をもって生まれてきている。そして、コツコツと自分を幸せにする努力をし続けることで初めて、その責任は果たせる。

そうして、夜空をながめ、その美しさと不思議に、あぁ、と、静かに歓びの声を上げることができるのだ。

今、あなた方は試されている。さまざまな事件や事象が起こり続け、慌てふためいている人もいれば、こんなことが起こっているのは、自分が大変なのは、アイツ=政府、學校、夫、妻、会社、子供、親、時代・・が悪いのだ、と怒りまくっていたり、これまでのツケが回ってきて家庭内が荒れていたり、仕事がうまくいっていなかったり、経済的に追い詰めらていたり・・

自己責任、という言葉がある。それを多くの人が勘違いしているようだが、自己責任というのは、社会構造の中での話しではない。対象物との関係性の中での話しではない。自分への責任という意味だ。よくある捉え方に、相手との関係性の中で、自己責任という言葉が使われるようだが、それは、真の自己責任ではない。「この会社で契約を結んで派遣労働者となったのは、あなたの自己責任だ」という言い方がある。しかし、それは、会社と労働者、お互いに対象者があるのだから、双方責任だ。契約書を書いたほう、そして、そこに署名をしたほう、双方に責任がある。なぜなら、双方が存在するからだ。双方が存在するのに、片方だけに責任があるなんていうのは、最初から理屈がまったく通らない。

自己責任というのは、自分が自分に対してとる責任のことだから、周りや人や組織とは関係ない。もし、対象物があるとしたら、神くらいのものだろう。神との契約でこの世に降りてきたとしたら、神との約束への責任があるかもしれない。しかし、人間や組織が相手ではない。

なぜなら、究極的な意味において、他人や組織がその人を幸せにすることも、不幸にすることも不可能だからだ。実は、神でさえ、できない。自己責任だ。

では、奴隷はどうか?

先祖代々奴隷の家に生まれ、奴隷の所有権を持つ人間のもとで、毎日やりたくない労働を、厳しい条件の中で強いられ、一生を同じプランテーションの中で終える奴隷たち。

これも、自己責任だろうか?

仏教や大きな意味では、「イエス」と言えるだろう。その人の出自は、その人の前世の行いや、この世で学ばなくてはならない課題のために決められるとも言われているからだ。

しかし、その話しは置いておこう。なぜなら、話しが壮大になるし、ここでは宗教観や死生観の話しをしているのではなく、やぎ座の、現世的な話し、現実的な話し、時間と重力に縛られた地球という星の上での現世界での話しをしているからだ。

現実に、18世紀のアメリカ南部のプランテーションに生まれた、祖父の代にアフリカから連れてこられた奴隷の家に生まれた少女の話しを例えにしてみよう。

彼女は、學校に行ったことがなく、読み書きもできず、幼いころから妹や弟たちの子守りをしながら幼少期を過ごし、ある年齢になったら、毎日畑で仕事をし、夕方には母親の夕食の支度を手伝い、夜には、妹や弟たちを寝かしつけ、自分も一緒に寝るような生活をしていた。プランテーションの外に出ることは許されず、労働を怠けることも赦されなかった。農場主の娘の、同じ年ごろのお嬢さんが着るような美しいドレスを身に着けることもなく、洗いざらしの木綿のなんの飾りもないずんどうな服を着て育った。母親は、奴隷主の命令で、彼女たちよりも、そのお嬢さんとお嬢さんの妹たちにおっぱいをやり、子守歌を歌い、ケーキを焼いて日々過ごしていた。彼女たちは痩せこけていた。彼女は甘えることさえ許されなかった。たまにある贅沢は、母がこっそり持ち帰る、白人のお嬢さんたちのケーキの食べ残しを、隠れてむさぼるように食べることだった。彼女の爪は泥で汚れていて、髪は縮れいてもつれるから常に短く刈られていた。農場主に目を付けられて強姦されるのを避けてわざと短くしていたのもある。常にだれかの監視の下にあり、怯えていた。

これが自己責任か?

いや、そもそも誰かに責任があるのだろうか?農場主にあるのか?母親を奪った白人の娘たちにあるのか?

こんな人生を送っている彼女の自己責任とはなんだろうか?

その答えを考えるときが、この月である。

この地上に生まれるということは、多かれ少なかれ彼女のようなさまざまな条件がついてくる。制限がついてくる。時間があり、重力があり、肉体があるということ自体が、すでに、限界と条件と制限を作り出している。

彼女の人生が幸福であったか不幸であったかは、周りが決めることではない。彼女にできるのは、彼女の責任を知り、受け入れ、遂行することだ。日々、着々と、確実に。奴隷制度の活発な時代に、アメリカ南部のプランテーションに生まれた彼女は、時代の犠牲者だから自己責任はない、なんてことはない。厳しい境遇が、その人の人生の責任を帳消しにすることはない。むしろ、多くの場合、大変な境遇こそ、責任が大きく重くなるのが世の常である。もしかしたらこの少女に与えられたのは、奴隷解放運動の母になることだったかも知れない。いや、一生プランテーションの中で、日々の小さな幸福を見つけることだったかもしれないし、奴隷でいることの意味を学ぶことだったのかもしれない。

では、2020年の今に生きているあなたの責任はなんだろうか?まずなにより、あなたを閉じ込めている農場はなんだろう?あなたを常に支配し、恐怖に追い込んでいるものはなんだろう?あなたはなんの、そして誰の奴隷なのだろう?

根源的な質問をあなたに投げかけよう。

あなたは、本当に自由になることを望んでいるのだろうか?責任をとることを望んでいるのだろうか?誰のせいにも、なんのせいにもしない、責任ある人生を送る覚悟はあるのだろうか?

この根源的な質問への、あなたの答えはなんだろうか?

その答えを認識しているだろうか。そして、そのことに意識と自覚をもって生きているだろうか?

もし、意識と自覚があるのなら、その答えがなんであれ、あなたは、ある程度、自分への責任をもって生きていると言えるだろう。しかし、自分の生きている農園も、農場主の顔も名前も、過去も未来も含めた歴史の流れの中のどの時代に生きているかさえ、もし、この情報氾濫時代に知らなかったら、あなたは、自己責任のせの字の「━」横棒一つ分も果たしていない可能性が高い。

今、星々はあなたに、自分への責任を問うことを求めている。静かに、まっすぐに、正直に、そして謙虚に。

それを問うことは、辛いかもしれない。自分が果たしてこなかった責任が立ち現れ、自己嫌悪と後悔と罪悪感にみまわれるかも知れないからだ。時計の針を戻すことはできても、時間を戻すことはできない。失敗をなかったことにすることも、過去に戻って訂正することもできないのだから。

また、自分の背負いたい責任と、持って生まれた責任が違うことに気づくかもしれない。それは、辛いことかもしれないし、今まで自分を縛っていたものから解放され、心も身体も軽くなると同時に、不慣れで未知の解放に不安になることかも知れない。

辛い人の中には、人のせいにする人も少なからずいるだろう。そう、さっきも言ったように、世の中が悪い、政府が悪い、受けた教育が悪い・・と。そして、堂々巡りをしてしまい、周りに八つ当たりしてしまうかも知れない。けれど、なんの解決にもならないことを、あなたは本当は知っている。

逃げたくなるかもしれない。酒に、セックスに、ネットフリックスに、アマゾンプライムに、テレビに、アニメに、ゲームに、食べ物に・・・けれど、それは一時的な快楽しか運んでこず、満足することは決してないことも、あなたは知っている。

そして、眠れぬ夜を過ごすことだろう。眠っても眠ってもスッキリせず、何度も何度も寝返りを打つことだろう。

もう、向かい合うしかない。

逃げ場がないのだ。

飛行機に乗って海外に行くことも容易ではなくなった。コンサートに行ってみんなで体を揺らしながら叫ぶこともできなくなった。他県に車で行くだけで、迷惑がられるような時勢だ。

そんな今のあなたのとれる責任は、あなたの本音と向き合うことともいえるだろう。あなたの責任はなにか、を知るとき、または、すでに知っていることを受け入れるときだ。

やぎ座や、やぎ座の守護星の土星は嫌われる。なぜって、小難しいからだ。見たくもない現実を突きつけてくるからだ。太陽がやぎ座のコメディアンの松本人志氏が、笑っていてもどこか顔が引きつり、がははと天真爛漫に大声で笑うことがないように、土星やヤギ座は、どこか皮肉屋で、どこか常になにかを背負っている。

しかし、天真爛漫な子供もどこかで責任を取ることを学ばなくてはならない。燃えるような恋をして抱き合った恋人たちも、どんな風に責任をとるかを考えなくてはならなくなる。大人になることが、どんな人も求められるのだ。死ぬまで、責任も知らずに幼稚に生きることは、自然の理から外れる。しかも、他でもない、あなた自身のあなたへの責任なのだ。

今の星の位置は、もういらなくなったものを捨てる星の動きだ。さまざまなものを整理するのが良いだろう。特に、この2週間は。しかし、そのとき、残すものを考えることが大切だ。お掃除プロのコンマリさんが「手に取ってこころがキラキラするもの」を残す、と言ったが、やぎ座は言う。「叡智と、真の知識と、美と、愛は残しなさい。そして、そのあとの、こころがキラキラしないものは捨ててもよい」と。

日本各地で雨が降り続いている。あちこちで地崩れ、川の氾濫、鉄砲水が起こっている。人は、お金のゲームと、エゴと強欲を満たすことに振り回されて、知恵を置き去りにしてきた。都会に移り住み、木々と食べ物と空気と水産む自然で満ち溢れる地方のことをさげすむようになった。地方に残り住み続ける者たちも、先祖の生き方や知恵をさげすむようになり、振り返らず、ポイと捨ててきた。遺す必要のあったものも、知恵さえも、捨ててきた。

そうして、山の傍に住んでいる者たちも、山の手入れの仕方を知らないまま育ち、年を重ねてきた。都会の者たちは、山に尋ねることもなく、ただお金と数字だけを考えて山を削り、建物を建て、虫や動物を遠ざけ殺し生活してきた。湧き出てくる水が、どんな経路で流れるかも考えず、どんな木が育っているかも見ず、風の音に耳を澄ませることもなく、銀行口座の数字と学歴と就職先と体裁だけを追って生きてきた。

山に住んでいるのに、山を無視してきた。大地から食べ物をいただいているのに、大地を汚してきた。山から海へと水は流れるのに、そのことさえ忘れてしまった。

山は泣いている。山は、唸り声をあげながら鉄砲水を流し、川を氾濫させ、地崩れを起こしている。

これから泣くのは山だけだろうか。海は?川は?空は?大地は?そして、あなたは?

これからの半年、さまざまな闘いが起こるだろうことを、なんども繰り返し伝えてきたが、世の中はてんやわんやが続くだろう。そして、そんな中、どんどん年寄りたちが、COVID19だけでなく、地崩れの中、水の中、火の中、孤独の中、病の中、亡くなって行っている。山を知るものが、海を知るものが、大地を知るものが、人の生を知るものが、人の死を知るものが、どんどん地上から離れていっている。

これからの暦を刻んでゆく者たちよ。

あなたの自己責任は、なんだろうか。

最後に、ひとつ教えてあげよう。

自分への責任を果たすことが、人や周りへの責任を果たすことにもなる。一見すると、そうは見えなくても巡り巡ってそうなる。すべてはつながっているのだから。あなたの自己責任は、人類への責任でもある。地上の生態系への責任でもある。過去は修正できないし、消すこともできないが、今と未来の自分を変えることはいくらでもできる。過去に囚われないことだ。過去という農場主から立ち去るのが良いだろう。

あなたは、なぜ生きているのだろうか。

あなたの責任は、なんだろうか。

静かに考えるときが来た。

・・・・・・・・

文・写真 by 目(さっか)

星の影響は、それぞれ持って生まれた星によって違ってきます。

星とカードの個人鑑定(リーディング)を始めると前の月でお伝えしましたが、準備中ですので、もうしばらくお待ちください。準備出来次第、お知らせします。

サポートをしてくださった方々、再び、ありがとう。みなさんのサポートと言葉が、わたしに勇気をくれます。前に進み続ける原動力にもなります。本当にありがとう。

もしここに書いてあることがあなたのこころに響いたなら、感じることがあったなら、ためになったなら、はたまた、よくわからないけど伝わってくるものがある、でも歓迎。下の「サポートをする」ボタンから喜捨してください。もしかすると、簡単に書いているように見えるかも知れません。でも、ここに書いてあるのは、これまでの長い間の占星術家としての訓練と、世情を見極めた上に時間をかけて書いたものです。ぽ~んと、あなたの気持ちをサポートと言う形でわたしのバスケットに投げてくれたら、笑顔でしっかりキャッチします。助かるし、嬉しいし、励みにもなります。



サポートしていただいたお金は、星やカードや宇宙のことを、もっともっと勉強するために使い、みんなにもっともっとお知らせできるよう使いわせてもらいます。そして、新しい本、新しい知識が入ったら報告しますね。ありがとう。