不穏のときを穏やかに過ごすための方法（壱）

メキシコに住むアメリカ人の友人とFB上で少し話をしました。彼女は、アメリカのハーバード大の心理学者ですが、退職して一昨年だったかに、ボストンからメキシコへと移住した人です。一部の知識階層の間で、メキシコへの移住が注目されています。カナダより暖かいし、なんと言っても古い歴史がたくさん残っているのが良いようです。メキシコとの国境には壁を作る！と息巻いていたトランプ大統領を横目に、彼女は、ずっと住んでいたボストンの家を引き払い、国境を越えてメキシコに居を構えました。

COVID19が流行する前は、彼女もしょっちゅうメキシコ国内のあちこちの美術館や遺跡を訪れては、素晴らしい写真をFBにアップしていました。それらを見て、NYでも彼女と一緒に美術館や植物園を回ったのを懐かしく思い出したりしました。私は女性、特に年上の女性に恵まれる星を持っていますが、彼女もその一人で、哲学のこと、精神医学のこと、美について・・たくさんの話しを一緒にしたのは、宝物の時間です。

そんな彼女が、「あなたのことを考えていたのよ。元気？」と、ひとことコメントをFB上でくれました。その途端に、私の中の緊張の糸が切れたように、このところの心境を返事に書いてしまいました。私は甘えん坊のところがあり（笑）その上、アメリカ人気質、というよりNY人気質のところもあり、精神的、そして知的刺激をくれる人と意識や心情の交換を望むところがあります。そうしたら彼女から、素晴らしいメッセージが届きました。心の奥のところが、ホッと緩み、基本に立ち返らせてもらえました。そして、穏やかな時間が戻ってきました。

それで、この不穏なときを少しでも穏やかに過ごすにはどうしたら良いか、をここで書いてゆこう、と思い立ちました。