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生きてる奇跡・2

今から約30年前。
私が10歳のころのお話。

子供の頃は、多忙で(笑笑)
月曜日は公文と英語教室
水曜日はエレクトーン
木曜日は公文
金曜日はピアノ
土曜日はスイミング
そんな習い事をたくさんしておりました😅

習い事の前には眼科で視力矯正の映像を見に毎日1人でバスに乗って眼科へ。

活発だったので、要領さえ得れば1人で何処へでも行って帰ってくる、私はそんな子供でした。

ある水曜日のことです。
30年前のことですが、エレクトーンの帰りだったので、あれは水曜日の18時前くらいのことだと今でも覚えています。

通っていたYAMAHA音楽教室からの道順は、何通りかあり、あえて難しい抜け道を自転車でくねくねしながら帰りたいのが私。

抜け道の二股に分かれた道も、日によって右へ行ったり左へ行ったり。

二股の所にはお友達のお家があって、その日はその子の家の前でその子と、別のお友達が2人お喋りをしていて、その横に原付きにフルフェイスのヘルメットを被った全身黒ずくめの男がいました。

お友達とは言っても、一年生の時に同じクラスだった男の子達で、五年生にもなるとちょっと照れが生じる為か挨拶もせず、いつもは左へ行く道を、その日に限って右へ行きました。
左へ行けばすぐ大通り。右の方が小道へ入って行く道。

小道へ入り、しばらく走っていると、後ろから原付きバイクに乗った男がつけてきて、自転車を止められ私は丸ごと抱えられ連れて行かれそうになりました。

幼稚園や小学校低学年のころ、常々父から『知らない人に連れて行かれそうになったら、大きな声で助けて‼️と叫びなさい』と刷り込まれていた私。

これってそう言う状況⁉️と、自分の出せるありったけを込めて叫びました。
助けてなんて言えなかった。
でも、とにかく全力で声を出したのです。

男は私を置いて逃げていきました。

あの日以来、今でも日が暮れた後のその道は踏み入れることができません。

あの時、あのまま連れて行かれていたら…
私の人生は10年で終わっていたかもしれない。

と、いうお話。


ありがとうございます😊 小さくても沢山の幸せを届けられるように頑張ります!