見出し画像

皆さんは、どう思う・・・?

昔の仏像は厳しい顔をしてる
崇めると気持ちの引き締まる思いがするのだけど~
どうも、最近の仏像では、そうはいかない!

今でも仏師はいるし
年間に何体も制作され納品される
天井画などの絵師もいる

ところが最近建立された仏像の顔は漫画に似ている
可愛くて愛想がよくてお利口さんなのだ
そんなのに手を合わせる気がしない

話は変わるが・・・
能登半島に今でも残る有名な舞がある
特に冬の海岸で雪が舞う中で荒々しい太鼓の音もともに
舞う御陣乗太鼓は心に響く

数年前だけど夏に行った
驚いたことに海外からの白人組が見惚れていた
聞き惚れていたのには感動した

確かにアートだ!

太鼓の回りで鬼たちが気勢を上げ
唾を吐き散らし観客を恫喝する

いわゆるアートの条件である
美しさとか豊かな恵みとか
気持ちを酔わせて彷彿とさせるのとは逆なのだ

観客を脅し、叫び、荒くれる
・・・でも、その中に人間の生きる魂が湧き上がる
人間味はあふれ出ている

その感性に白人たちも
スタンディングオベーションを惜しみなく送っていた

さて、始まりは戦国時代
能登半島の北端の漁師村は大漁で豊かだった
そこに上杉謙信の軍に囲まれ占拠寸前に追い込まれる

村人たちは集会を開き槍刀でモノを言う野蛮人たちに
支配されるなら一層のこと村人全員で死のうと
覚悟を決めた

明日が襲撃を受けるという夜
ある若者が夢を見た
雪降る寒い海岸で白装束の鬼たちが髪を振り乱し
血の気のない顔で踊っている
ひとり、また、ひとりと増えていった
それを見た兵士たちが鬼に喰われると逃げ出した

若者は長老に告げた
どうせ死ぬなら、皆でやったろか!!
海に入り若芽を頭からかぶせる
カカァのどうらんを顔に塗りたくる
白装束で手には鎌を持ち、女たちは後ろで
鍋を叩き、上杉の陣営めがけて叫びながら走った

その姿を見た兵士たちは
鬼に喰われると命からがら逃げたのが始まりだという

演舞が終わり、リーダーが挨拶した
先輩たちからのお小言には頭の上がることがない
御陣乗太鼓は命がけの気合がすべてだ
お前たちのは命がかかってない~と言われ考えてみた

先輩たちは貧しく寒くて生きていくだけでも
厳しい中で御陣乗太鼓の練習を欠かさなかった
そのお蔭で私たちは皆が笑顔でご飯を食べ
健康に気を付けて育ったので命をすり減らすような
経験がないから命がけで太鼓を叩く舞を舞うなんて
生涯出来そうにないけど、一生懸命やりました

・・・これだと思う!



サポートいただけると~すっごく励みになります ご意見など常に歓迎です メールください