だから私は人の話をちゃんと聞きたかったし、相手にもそうしてほしかった。
だけど、外に出たって結局みんな自分の話ばっかりで、私が聞けば聞くほど相手はつけあがり、私の話を聞いてもらえる番は一向にこなかった。
だから、私の中の「聞いてよ!」だけが、捌け口もないまま、無限に膨れ上がった。