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2024.4.12



受け入れなくてはいけないことなのですが。

「ご冥福をお祈りいたします。」

そう書いて締め括った瞬間に、エンターキーを押すような。言葉を出さずにいれば、まだどこかにしがみついていられるような。

140字じゃあまりに足りないし、触れないのも違う。かと言って変に長々とツリーにするのも何か違う。

そんな気持ちで何も書けないまま、頭の中をぐるぐるさせたまま、1日が終わってしまいました。


普段あまり名前を出してどうこう言うことは少なかったですが、藤岡兄弟の、毒気をまるで感じない柔らかな雰囲気・人柄が好きでした。

ファンです!!と強く言えるほどではないけれど、2人とも好きだし、勝つとちょっと嬉しい。そんな存在でした。


去年のマイルCS。
馬券はボロボロだったし応援してた馬も負けちゃったけど、それでも「なんか、すげー良いもん見たな!!」ってとても清々しい気持ちになれました。
ひとつに入れ込みやすい私にとってそう思えるレースは本当に数少なくて。あの時そう思えたのは、鞍上が康太くんだったことも多分大きい。こっちの興奮とは逆に、怪我をしたムーアさんを気遣ってか控えめにインタビューを受けていた姿もよく覚えています。


誰のメモリアルにも顔を出していて、いつも笑顔で。私は松山さんのファンだけれど、2人の仲の良い様子をいろんな記事や投稿で見ていて、開催中も輪乗りや引き上げで楽しそうに話しているのを見るも好きで、そういう部分でも印象が強かったですね。


訃報を見てからはずっと、自分でもこんなにも‥と思うほどの大きなショックで、ひたすら泣いていました。思っている以上に身近な存在だったんだなぁ‥。

こういうリスクを抱えた仕事だというのは当然わかって見ているけれど、それでもいざそれに直面して「想定内です」で済むわけなんかなくて。本当に悲しい。

顔が引き攣るような診断名から、見事な復帰を遂げた騎手も見てきて、どこかで「なんだかんだで何とかなるはずだ」と思っていたところも正直あったと思います。(そう思わないと怖くていられない面もあるのですが)

そんなわけないんだよな。
みんないつも紙一重なんだ‥。


どれだけ泣いても悲しくても、部屋は静かで、窓の外は穏やかで、生活はいつも通りで、やるせなさがすごかった。

根岸ステークスで「サンライズこーたまんや!!!」って大盛り上がりしたのも、ついこないだなんだけどな。

寂しいな‥。

いろいろな記事を見るたびに泣きそうになるし辛くなるけど、まだ知らない康太くんのいろいろなエピソードは知りたいなと思うから、時間をかけて向き合って、少しずつ心を整理していきたいです。


今週も競馬は続く。皐月賞も控えている。

きっとこの週末、何度も涙がこみ上げる瞬間があると思う。でも、この春を悲しみだけの記憶にはしたくないし、走り続けるみんなをしっかり見て応援したいと思います。


こーたまん、ゆっくり休んで、これからも見守っていてください。


ありがとうございました。




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