強さの証明
『「何故、強くならなきゃならないの?」
と息子に言われて答えられませんでした...』
っととある世間話から良い議題を頂きました。
子供らしく、大人に対する鋭い質問であり、凄く素直で良い質問だと思います。
ロータス世田谷の最初のHPの謳い文句は「強さの証明」でした。
何をもって"強い"と言うのか証明してみようと言うコンセプトの素"ロータス世田谷"が出来上がったと言っても過言ではありません。
「強い」とは、何か?
・試合に出場して優勝する
・練習でどんな相手もやっつける
・体が大きくて、力が強くて、足が速くて...
「学生時代の思い出作り」など瞬発的な考えなら上記の"強さ"と言う事が該当しますが、生きてく上での人生的な考え方では、違います。
コレは、勝負の結果、練習番長、だから何?なのです。
「強い」って言うのは、結果や練習での勝った負けたでは無く、自分がプレイしている競技に対して"勝つ為の確率を上げる、正しい努力を続けれる事を知れた事"を更に継続して実行する事を"強い"と言うのだと思います。
試合≒勝負
勝負自体は、水物です。
どんなに練習、準備しても、競る相手との勝負には100%の勝利はありません。
しかし継続して勝ち続ける選手には、色々な要因があると思います。
そもそも競技レベルが低く競技人口が少ない、体重などの細かい階級分け、カテゴリー分けでトーナメントや同じ枠にツワモノがいない、などタイミングが良くて勝ち続ける事があると思いますが、それ以上の勝ち続ける選手は、それまでの生き方、勝負に対する絶対的な正しい努力、競技に対応する工夫、など色々考えたりして作り上げてるのだと思います。
負けた選手は、KOでも判定でもなんとなく負けちゃったでも勝敗が判別された時点で、今迄の努力を相手によって全否定されるのですが、勝負に負けた事を消化して継続的な腕磨きや減量や体力面などの試合迄のコンディショニング、そもそもの人間力や実力など反省、復習、実験、修正が出来る良いチャンスを得れるのだと思います。
(注意) 競技に対する、ある一定の意思が高く無いと何で負けたかなんて気づきもしません。
練習での勝った負けた
「練習で勝てないと試合で勝てない!」なんて教えてる指導者がいるらしいのですが「自分で練習チャンピオンを作ってます」って言ってるようなモノで聞いた時には笑ってしまいました。
練習と試合は、完全に別物です。
幼年や小学生、中学生など子供の頃の保護者が教えてる家庭学習レベルや小さなクラブならまだしも高校や大学などプロの指導員が教えている所でこんな事言ってるようじゃ良い練習が出来てるとは思えません。
練習は、ただの練習!
団体、個人競技問わずチーム全体の課題を話し合い取り組んだり、チーム、もしくはターゲット選手のフィジカルやコンディショニングをアップさせたり、個々のスキルを伸ばしたり、試合の結果に結びつくように試行錯誤するのが練習であり、練習=試合での勝負と位置付けするのがどうかと思います。
受験に例えるなら、ずっと模試をやらせ続けて、全部100点で自信満々、いざ本チャン!
テストを見たらテスト自体の形式、やり方は、全教科同じなのですが、肝心の問題が全く似て非なる全然違う問題が出てしまい「何やこれ!模試の時と問題全然違うやん!」など現場での対応が難しい状況に陥る事です。
模試や練習は、試合で参考にするデータであり資料です。
結果ではありません。
練習=勝負→負けたら当然怒られる→自主的全否定→負のループ、どう見ても悪循環です。
っと言う事はどんな練習しても「練習で勝負しない」「技を実験もしない」はたまた「お互い何も起こらない」「なんとなく練習が終わり修正点が見つからない」「いざ本番でミスにビビってカチカチになり何も出来ない」コレがオチです。
練習は、実戦ではありません!
上手い、下手、コレはあります。
上手けりゃさらなる上達を目指す。
下手なら、出来ない部分を切り捨てて違うアプローチを目指すか、継続的に意識して上手くなるまで頑張るのか。
コレが練習!
もう一度、模試や練習は、試合で参考にするデータであり資料です。
(注意)この話しは、競技経験者の話しでアリ、まだまだこれからの初心者の選手や意識の低い人間の話しではありません。
才能
・体が大きい
・背が高い
・腕が長い
・足が長い
・顔がカッコいい
・ハゲちゃった
などなど、コレは才能であり遺伝です。
科学の力と膨大な時間とお金を借りなければ到底あらがえません。
競技での才能の無さに気づいたらさっさと辞めて違う競技、スポーツ以外なら文化系や受験、各専門分野を目指し、再出発すれば良いと思います。
もし「それがお前のやり方か」と才能溢れる選手と争うなら、誰も文句言われなくらい才能を負かせる努力しましょう。
技で才能をくつがえすなら技を磨いて、圧倒的な力で差を付けれるならそこを突き詰めて、何も無いなら本番での取っ組み合いと気合いだけは負けないように日々鍛錬しておきましょう。
「アレ?俺、出来ちゃう?」など自分で才能に気付いちゃったら、試合も練習も楽しくて仕方がないでしょう。
うさぎと亀の昔話では無いですが、努力の選手に追い抜かれないよう更に努力して、圧倒的差を100%の才能で見せ付けてやりましょう。
全部引っくるめて少しでも勝負に勝つ為に最低限気をつける"強さの証明"です。
まあよく自己啓発的な「好きな事だったら続けれる」とか言って上手く口車に乗せられそうになりますが「そんな上手く行く訳ないやん」と問うて下さい。
勝てない(成功しない)と楽しくないし、負ける(失敗する)とつまんない。
こんなの当たり前の心理です。
・続ける為、もしくは続けさせる為→成功や勝利を目指すし
・好きになる為、もしくは好きになってもらう為→ 以下同文
・人に認められる為、もしくは人を認めさせる為→ 以下同文
・他人に尊敬(チヤホヤ)される為、もしくは尊敬させる為→ 以下同文
・究極は異性にモテる為、意中の人から「好きです!」と言わせる為に→ 以下同文
要は、個人の意識の問題です。
コレが、私の考える強さの証明です。
私は、まだまだ自分で強いとは思いません。
ある程度の腕はありますが、異文化の技や組手に応戦したり、力の強い人、組手を切る人、そもそも実力が違う人にアレルギーを感じたり、自分のやりたい事を押し付ける事が出来なかったり、ボディービルで負けてたり、ルックスで負けてたり...(笑)
「だから何?」
試合でも練習でも証明してやりますよ。
例え一本取られて高速タップしても、反省して、動画があれば観察、自己考察して、人に質問して、練習で実験して、修正して、繰り返し繰り返し失敗して、次やる時、もしくは試合でどんな形でも勝ちゃいいんですよ!
例えば自分でない誰かから
「弱っ!」
「ショボ!」
「ダッサ!」
「あの時強かったのに...」
「触らないで」
「なんとかしたら?」
「臭い練習着、私の服の上に置かないで!!!」
ありとあらゆる諸々の心の奥まで響く率直なコメントを面と向かって言われたとしても...
私は、一切気にしな〜い♪
キレてな〜い♪
怒らな〜い♪
モラハラに屈しな〜い♪
何があってもブレてな〜い♪
コレが、私の考える「強さの証明」です。
『Don't Worry ,Be Happy』
八隅孝平
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