無題

かわいさにかこつけて
笑顔を振りまくあの子たち
高見えする服で 今度は何を望むの

自信のなさに輪をかけて
いつも猫背で上目遣い
自分の殻にこもったら 次が来るたびため息をつく
あの子も その子も 他人と自分を区画分け

勝手に築いた隔たりを越えて
ホントはちっぽけな僕らだと知る

完璧に乗りこなしてた日々が
薄っぺらく感じたら
立ち止まらないで景色を見よう

冷たくなった体を 温めて溶かすから
重くなった世界を 塗り絵みたいに彩るから
少し現実から外れた 空想と創造の間
君のいいとこ全部 僕は知ってるよ
真似して見せた鏡の中

君がイヤな僕と 僕が好きな君
僕がイヤな僕と 君が好きな君
わけがわからない ごちゃ混ぜの世界

幻想と思い込みを捨てたら
たった一つ 同じような現実

熱くなった体に 静けさをもたらして
浮わついた世界を 紐で結ぶから
そっちに行っていいかな 行きたいんだ
君が真似して見せた僕

いつの間にかあったかくなって
お互いの熱を感じたら
薄っぺらさも 自信のなさも
区画分けって何だっけ

響きあい 交換して 取り入れる
バラバラだったあの子たちも
いつの間にか一緒に笑ってる

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