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タンポポなキモチ 【エッセイ】

昨日は久しぶりの晴天に、「晴れたぞー!」と歓喜の雄叫びを胸に轟かせておりました。
なのに、遅く起きたせいで洗濯せぬまま仕事へ…。痛恨のミスです。本日そのツケが回って、洗濯機の回る音も心なしか重いです。

しかし昨日の仕事先で、思いがけず歩きながらのお花見が叶いました。桜が帯のように山の中腹を覆っています。足下ではスミレやカラスノエンドウが「こっちも見てね」と桜との競演。

そこには見慣れない白いタンポポも咲いておりました。

調べたらシロバナタンポポという名前で出てきました。
黄色いタンポポと比較すると、色の違いが浮き彫りに。

桜の写真も大興奮でたくさん撮ったので、今度、別記事にて🙇🌸


その日の深夜、音声配信すまいるスパイスでの朗読のお題が、なんと“タンポポ”でした!

「noterさんをひとりでも多く紹介したい。それらの作品をきっかけに交流が生まれますように」というピリカさんの想いがつまったすまスパピリカ文庫
そこに寄せられた物語を、パーソナリティーのピリカさんとこーたさんがそれぞれ朗読されます。

最近では、ピリカさん×Marmaladeさんがパーソナリティーを務められるゲスト回でも、律子さんゲストのときに紫乃さんとともに若草4姉妹が結成され、その後、リレー方式で素敵な作品が続々誕生しました。

今回のすまスパ朗読は、“タンポポ”がキーワードの物語ふたつ。おだんごさんとラベンダーさんの作品でした。タンポポに導かれた私は、ドキドキしながら再生ボタンをポチッ。

すると、1つ目のおだんごさんのお話が読まれたときでした。ストーリーがふとご自身の風景と重なる瞬間が訪れて、朗読されたあとのピリカさんの声が涙で揺れていたんです。

私は人の親になったことはないのですが、父と母のキモチが大人になって少しわかった、ということが度々ありました。
私も一人暮らしを始めるとき、ずいぶん家族に心配されたなという記憶が甦ってきて、気づいたら泣いていました。

寄り添うタンポポ
フワフワ綿毛のタンポポ

そして、2つ目のラベンダーさんのお話をこーたさんが朗読されました。冒頭とラストでタンポポの綿毛が登場するのですが、違う想いを風に乗せながらもどこかで繋がっている感じがグッとくるんです。再びの涙でした。

これからますます花の溢れるときを迎えます。上を見ても横を見ても、そして足下を見ても色んな花々が季節をリレーしてゆくように咲いて。
いまは桜を愛でるとともに、ふと視線を落としてタンポポを見つけたら、なんとなく家族のこと思い浮かべちゃうな。


そんな、昼から夜までタンポポな1日だった私は、綿毛になって風に飛ばされ、降り立った場所でやがて咲き誇るタンポポに、憧れに似たキモチが芽生えたのでした。


~ fin ~

最後まで読んでいただき、ありがとうございます🌼


お名前を出させていただいた皆さま、勝手にすみません🙇すまスパのリンクも貼らせていただき、重ねてすみません😹



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