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【対談】感傷マゾ研究会×負けヒロイン研究会~『アオのハコ』論考~4巻編

登場人物紹介
つむじ:負けヒロイン研究会主催者。「WHITE ALBUM2」の話ばかりする。
ペシミ:感傷マゾ研究会会長。この間「とらドラ!」を見た。
WHITE ALBUM2:美少女ゲーム。今冬、つむじの脳内を席巻した。
とらドラ!:ライトノベル、またはアニメ。負けヒロイン界隈では必修(?)

※本記事には美少女ゲーム「WHITE ALBUM2」のネタバレが含まれます。未プレイの方、プレイ中の方は十分にご注意ください。

 じゃあ始めます。

 お願いします~。

 まず表紙の話しましょう。

 4巻の副題が「脈アリ」なのヤバくないですか?

 千夏先輩回だったね……。

 4巻全体としての感想はどうですか?

 蝶野雛ちゃんが攻めだした感じがすごくしました。

 ですね(笑)
 3巻で負けヒロインとしての自我が芽生え、ようやく攻撃開始みたいな流れがあります。

前回の座談会

 前回、座談会最後の方で「夏祭り回欲しい」みたいな話をしたのが見事に当たりましたね。

 でしたね。まぁ、夏祭りの話は最後までとっておきましょう。

 了解です(笑)
 改めて思ったのは、季節系のイベントは二回やらないかなっていう話で、それをもとに考えると夏祭りイベントは今後ないのかなぁ、と。で、そうすると今度はこの作品がどこで終結するのかが気になってきます。
 前回の座談会では「次のインターハイで終わりかな」という予想を立てましたが、それも果たしてどうなるか……。

 確かに。その辺は今後楽しみなところかもですね。

本編

1

 じゃあそろそろ内容に入っていきましょう。冒頭で言うと、千夏先輩が料理できるのはちょっと意外でした。「天然キャラ料理できないがち」みたいなイメージがどこかにあるような気がしますね。

 わかります。LINEで変なスタンプ送ってくるキャラはだいたい料理できないんですよ。

 神楽ひかりかな?

 そうそう(笑)

 そういうイメージはありますね。大場ななに介抱されているのが容易に想像できる(笑)

 まあ、言ってもうどんですからね。難しい料理ができるかはまだわかんないですよ。
 あと13ページの「ん?」って言いながら大喜くんの方向いてるシーンとか、「大喜くんの部屋にいるのを全然気にしてない」感があって、千夏先輩らしいですね。

 看病イベントと言えば……いや、「WHITE ALBUM2」の話は長くなるからやめとこう。

 (爆笑)
 看病イベントといえば、千晶ルートなイメージだなぁ。

 雪菜だよ!introductory chapterでかずさの看病する時にレシピ聞くところとか印象深かったですね。構造的にはかずさが千夏先輩ポジションなわけで、そうするとやっぱり千夏先輩の料理属性は珍しいな、と。

 あのシーンは寝取られっぽくて良かったですね。今日は「アオのハコ」×「WHITE ALBUM2」になりそう(笑)
 個人的に千晶ルートで、千秋が一瞬春希の部屋を離れた時に春希が拗ねちゃうところめちゃくちゃ気持ち悪くて好きなんですよね。

 ヤバい最悪になる……(笑)
  とりあえず「アオのハコ」に戻りますか。

 はい(笑)
 でも、看病イベントって基本的にお互いの素直な気持ちみたいなものが見えるから、ストーリーは進みますよね。

 ですね。今回もこれで大喜くんは前を向けるわけで。

 あと、21ページの「遠くの目標を持つことを怖がらないで欲しい」っていうのはバドミントンに対してだとは思うけど、メタ視点に立つとやっぱり千夏先輩のことを言っているように感じますよね。「私のこと諦めないで」って自分で言ってるみたいな。

 確かに。あと、ここから体勢を崩して……みたいな定石の接近イベントをしっかり組み込んでくるのは良くできてるなと思いました。

 ここで気になるのは、この台詞が部活以外の意味を含んでいることに、大喜くんと千夏先輩が気づいているかどうかですね。3巻の雛ちゃんが保健室で足を冷やしているシーンなんかは気づいているように思うんですが。

 82ページで「遠くの目標見ていいって言っておいて自分はそこで距離置くんだ…」と大喜くんが言ってるので、大喜くんは気づいていそうです。ただ3巻のシーンも雛ちゃんは気づいている一方で大喜くんは気づいてなさそうでしたよね。今回もその後の対応を見るに千夏先輩は気づいてなさそうです。

 千夏先輩は逆に、あえて大喜くんを意識しないようにしていると感じるところもあります。

 部活のこともありますからね。それが表れていると言った方が良さそうですね。

 でも逆に、それがあるから千夏先輩の情が薄いようにも思えてしまいます。ちょっとロボットみたいというか。

 わざとかどうかにもよりそうですね。

 わざとだったら本当に怖い(笑)


 僕この次(29ページ)の千夏先輩の太ももめっちゃ好きなんですよね。

 (爆笑) わかる~。男の子と暮らすのにこの長さはダメですよ(笑)
 あと、この次のページのデフォルメ千夏先輩も可愛い。

 この千夏先輩、「フレー フレー」って言ってるから最初雛ちゃんかと思った。

 負けヒロインに応援させるLINEスタンプ欲しいなぁ……。

 いらないよ!(笑) で、次の27話の名前が「脈アリ」だから、この話が4巻のミソって感じですかね?

 ですね。プール掃除のところでミサンガを出してくるのは、小物の使い方が上手いなと感じます。
 これは確か低志会の「グッバイ、ドン・グリーズ」座談会で言ってたんですが、「あの作品だと主人公たちの性欲を無視して、それを主人公たちと仲の悪い同級生に背負わせている」みたいな批判があって。最近の作品って性欲がそもそも存在しない世界が多いと思うんですよ。「アオのハコ」もそのひとつだな、というのをこのプールのシーンで思いました。

低志会アーカイブより(長いので注意)

 たしかに、綺麗な印象はすごく受けますね。プール掃除のイベントって普通なら水がかかって制服が透けて……みたいな流れがあるイメージはあります。

 千夏先輩がエロく見えないんですよね。もちろん、そういう狙いで描いているとは思うんですが。「ポカリスエット」とか「カルピス」のCMとかもそうですよね。そういうCMで固まった青春のイメージを逆に出力してるイメージを「アオのハコ」からは受けるんですよね。
 あ、いま僕久々に感傷マゾっぽい話してる(笑)

 この座談会負けヒロインの話しか基本してないからね(笑)
 そう考えると、「アオのハコ」の連載が少年ジャンプなのはある意味約束された帰結な感じもしますね。

 ジャンプのラブコメも、これまで「理想の青春」っぽい作品は今までなかったように思っていて。「王道青春ラブコメ」と言われて「アオのハコ」が出てくる日ももう近いかもしれないですね。
 こういう「20年代的なラブコメ」は性欲がない一方で、「ゼロ年代的なラブコメ」はじめじめしてるイメージがあるんですよね。これは持論なんですが、「エモい風景」には湿っぽさが感じられないんですよね。湿度の概念がない。

 それはよくわかります。「アオのハコ」の夏は涼しそうなんですよね。あんまり汗かかない気がする。

 「サマーゴースト」もやっぱり同じで、湿度が足りないですね。これは最近浅野いにお先生の作品を読んでた影響もありますが(笑)

 久しぶりに感傷マゾの話が聞けた(笑)これ、実は負けヒロイン座談会じゃないですからね。
 負けヒロインと言えば今回は久しぶりに雛ちゃんが話に絡んでこないのでちょっと寂しいです。

 後ろの方でラストスパートかけてはきますが、前半はほぼ出ないですね。
 ここで千夏先輩が最大級のデレをくれますね

 ここもそういえば、倉庫で閉じ込められたりしないですね。早く誰か鍵閉めろ〜って思ってたんですが、あっさり出てきましたね。

 いまいろんな作品が脳裏をよぎってます (笑)ここで閉じ込めないのはやっぱり新しい気もしますね。

 「氷菓」とか「とらドラ!」がイメージとしてありますね。ちょっと昔のラブコメなら蔵とか倉庫は大体閉じ込められる(笑)

 作者の三浦先生が敢えてやってるのかもしれませんね。「アオのハコ」のストーリーは王道だけど、キャラ同士の距離の詰めかたはちょっと不思議な感じがします。

 で、この28話では珍しく千夏先輩が恋愛の話をしています。

 僕54ページの「いやー青春だよねー」っていうセリフすごく好きなんですよね。
 (珍しく)また青春の話をしますが、青春してると思った時点でそれってもう青春じゃないと思うんですよね。そう言ってる時点で、ある程度固まった青春のイメージみたいなものがあると思っていて。でもそれって基本的に何かの作品とかから来るイメージだから、フィクションになってしまうんですね。

 メタ認知している時点で「青春」ではないというのはなんとなくわかります。

青春という言葉は、かつて異様なほどの輝きを帯びていたのである。

三浦雅史『青春の終焉』

 振り返って過去の青春を認識するっていうことは、やっぱり「青春」自体に当事者性はないのかなと思います。なので彼女たちも「青春の全体主義化」の被害者なのかもしれません。

「青春の全体主義化」についてはこちらをどうぞ

 57ページ読んで、そういえば同棲のこと知ってるの匡くんと雛ちゃんだけだったなということを思い出しました。

 ここで「その親戚の家にイケメンとかいたら」というセリフに千夏先輩が反応してるってことは、大喜くんがイケメンだということを認めてるんですかね?

 次ページの「そんなシンプルじゃないよ」という返しを見るにある程度はそうなのかもしれません。訳ありかな、という感じはします。

 やはりなんらかの精神的な障壁があるんでしょうね。

 ここから猪股家のバーベキューが始まります。この辺を読んでいると、「アオのハコ」は平和な作品だなと思いますね。

 読んでて不快にならないですよね。一人くらいド悪人いてもいいと思うんですけど(笑)一つ上の魔性の女感ある先輩とか。

 二学期から転校してくる魔性の転校生でもいいです。

 そうなると話が変わってくる(笑)
転校生が来たらもう属性マシマシですね。先輩、幼馴染、転校生……。

 (完全にフルハウス!)そうなったらもうニセコイになっちゃうな……。

 64ページのお母さんの「千夏ちゃんにはすごく大切な2年なんだよ!今の私たちとは確実に重みの違う2年」というセリフも好きなんですよね。僕は一生の中で一番大切な2年だとすら思います。
 今唐突に思ったんですが、千夏先輩の両親が帰ってきた時ってどうなるんですかね?

 それは気になりますね。逆に大喜くんと引き離されてから気持ちに気づく、みたいな展開はあり得そうです。千夏先輩はそういうタイプな気もする(笑)

 「とらドラ!」もそうでしたね。最終話で千夏先輩が「お待たせ」って言って大喜くんのもとに帰ってくる、みたいな。

 制服変わったりしてね。それはもう「とらドラ!」だから(笑)

 あとは「大学に合格しました!」みたいな感じで……。

 それは「WHITE ALBUM2」!(笑)いろんな作品が入ってくるな……。

 まぁ、もともとそういう趣旨の座談会だから(笑)

 2巻座談会は「あの夏で待ってる」で、4巻は「WHITE ALBUM2」と「とらドラ!」ですね(笑)

2

 雑談しすぎて話が全然進んでない(笑)次行きましょう。
 次の話では千夏先輩と大喜くんがお買い物に行きますね。

 ここの、線を引きにくるところは大事だなと思いますね。「忘れよ?」と千夏先輩が言うところは驚きました。大喜くんに意識させてしまって申し訳ない、みたいな気持ちがうかがえます。

 となると、千夏先輩は大喜くんの好意にある程度自覚的ですよね。
 それで、ここから雛ちゃんターンが来るわけでですね。

 初っ端から夏休みの宿題について「共に燃やそう」とか言ってくるところ(83ページ)から最高ですね。このシーンと、次のページの口笛吹いて誤魔化してるシーンのデフォルメ雛ちゃんが一番可愛い。

 親友としてふざけてるこの感じがコミカルでとてもいいですね。
 あと、ここで雛ちゃんに好意を寄せているモブキャラが出てくるのは興味深いと思いました。そういう敵の作り方もあるのか……みたいな。

 たしか「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」の6.5巻にも同じようなシーンがあったんですよね。僕はこういうシーンがめちゃくちゃ好きです。あんなに可愛いんだからそりゃいるよね、みたいな。

 87ページの「先輩マシュマロ焦がしまくって」もいいですね。29話と30話の間のページに絵がありますけど、実際やってそう(笑)

 次のページに「気温28℃」って書いてありますけど、やっぱり夏にしては涼しいですよね?6月でも28℃超えてくる日もありますし。

 ですよね。今だと30℃は前提でどこまで行くか、みたいなイメージがあります。気候変動によってイメージの中の「夏」が失われているのかもしれません。
 感傷マゾの説明も部屋の冷房が28℃になっているんですが、それも今だと暑いですよね。

感傷マゾの定義

 震災後の節電が話題になっていた頃はそれくらいだった気もしますね。

 89ページのコマ割りはなんか映画とかアニメみたいな感じがしますね。

 サビ前で出てくるやつですね。わかります。

 それで、30話に入るわけですね

 97ページの寝てる雛ちゃんも可愛いですね。手が丸いのが可愛い。
 それで、次のページでモブが攻めるわけですね。

 99ページの匡くんもいいですね。全員の気持ちを把握してるからこその気まずい表情です。胃が痛くなりそう(笑)

 やはり大喜くんが雛ちゃんの感情に気づいてないのはちょっと残酷な気もしますね。

 「みんな知らないうちに恋愛してるんだな」もそうですよね。大学の同期とかもいつの間にか彼女がいたりする。

 お前そんなんじゃなかっただろ!みたいなね(笑)

 そんな中で僕は……

両者沈黙……

3

 気を取り直して次行きましょう。
 雛ちゃんとの付き合いが中学生からなのは意外でしたね。もっと古いかと思ってました。

 負けヒロイン研究会的には中学校からは幼馴染判定なんですか?

 難しいですね……。でも、そうだったら僕にも幼馴染がたくさんいることになります(笑)

 個人的には小学校からの付き合いで幼馴染かな、という印象があります。

 僕も基本的にはそうですね。
でも、雛ちゃんと大喜くんの出会いってなんかメインヒロインと主人公っぽいですよね。不慮の事故から仲良くなって……みたいな。

 この辺はメインヒロインっぽいなと思いました。雛ちゃんのMP(MainHeroine Point)もまぁまぁ高いですね。

 なら負けヒロインポイントはLP(LoseHeroine Point)になるのかな(笑)
 この後の話は夏祭りになりますが、浴衣で主人公とお祭りに行くのはMPが高いですよね。まぁその貯まったMPは全部LPに変換されるんですが……。

 いい展開にしておいて次巻へ……みたいな展開は割と定石ですが、夏祭りでいい感じにしておいてどうするのかなと思っていたら案の定……(笑)

 これは「WHITE ALBUM2」システムですからね。最後に詳しくやりましょう(笑)
 このあたりは過去回想に入るわけですが、雛ちゃんのためにりんご飴を買ってあげるところはやはり大喜くんは優しい主人公だなという印象を受けますね。

 以前「大事なシーンでは三浦先生は顔を描かないイメージがある」という話をしましたが、ここはちゃんと描いていますね。

 31話のタイトルが「おデートでしょうか」なのもいいですね。117ページの笑顔が最高です。

 ここの友達との絡みを見る限り、周りは雛ちゃんの気持ちを暗に理解しているんでしょうね。
 夏祭りで驚いたのは千夏先輩が浴衣を着ないことですね。「水色の浴衣似合いそう」みたいな話を我々はしていました。

 120ページの大喜くんはエグいですね。「俺も皆で行くよ」っていうのがね……。

 でも、「俺は雛と行くよ」とは言えないですよね……。
 それで、練習の風景が来ますね。このあたりのバドミントンの描写はやっぱり細かくやっているなと思います。

 この辺りはスポーツ漫画っぽいですよね。127ページの膝カックンをしてるところもそうですが、やっぱりデフォルメ雛ちゃんは可愛い。

 手の角度が良い(笑)

 このおふざけする感じは友達にやるんだろうなという認識がありますね。「こちとらエンターテイナーひなさまなんで」っていう言葉もね。

 僕は「妄想癖あるでしょ」をめちゃくちゃ言われたいです。

 変態だ(笑)
 からの、満面の笑みで大喜くんが「ほかに誰がくんの?」と聞くシーンですね。心が折れそう……。

 ここまで晴れ晴れした笑顔だと、もはや少しサイコパスみすら感じてしまいますね(笑)

 こういう笑顔で殺人をカミングアウトするタイプの悪役はいそうですね。

 無自覚の悪意っていう感じはちょっとありますね。本人はそう思ってないのも確かなのですが。

 これに対して雛ちゃんも雛ちゃんなんですよ!「誘うのすっかり忘れてたー!」と言って誤魔化せてしまうのがね……。

 131ぺージの「うまく誘えなかった」と言ってる雛ちゃんの表情はどうなんですか?負けヒロイン研究会主催としては。

 負けヒロイン史に残ります(断言)。
 あと32話との間に挟まってるイラストで編集さんに「可哀想なのがよかったです!」って言われてるのももう……(笑)

似たような例

 雛ちゃんが可哀想を売りにしてるのが伝わってきますね……。
 ただ、これでネームが通っているということは今後さらに雛ちゃんが不憫になる可能性はありますよね。

 夏休みが終わるとどうなるかも気になるし、次巻が怖すぎる!
 32話に入りましょう。135ページを見てわかりますが、雛ちゃんの心に気づく匡くんはやっぱり偉いなと思います。

 いま気づいたんですが、匡くんは蝶野さん呼びなんですね。匡くんと雛ちゃんがくっつくことはやはりなさそうです。「あの夏で待ってる」でいうところの檸檬先輩ですよね。

 一歩離れたところから見ている感じはやはりありますね。「そこまで言ったならハッキリ言えばいいのに」と思ってるあたりは「とらドラ!」の川嶋亜美を彷彿とさせますね。あーみんだったらここで雛ちゃんにチクッと何か言いそうです。

 一人だけ大人びているから俯瞰して物事を見ているがゆえに、物語進行に使われるキャラみたいな感じですよね。もう親の視点に近いというか。

 「少しくらい私と行けないことを惜しむ時間を」と言ってる時のデフォルメ雛ちゃんもやっぱり可愛い(笑)

 「もし断られたら全部ダメになっちゃうもん」の表情もすごく良いですね。全部ダメになっちゃうっピ!

 違うやつ出てきたな……?

 この「蝶野雛」?っていう人を幸せにすればいいっピね!

誰か(負けヒロイン研究会会員)のツイート

 (爆笑) 「下手に親友なんかやってるから」って指摘も良いですね。反論のしようがない。

 全幼馴染負けヒロインに刺さるセリフですね。どこかの金髪ツインテールちゃんに聞かせたいな。

 黒髪ロングの先輩が言うところが容易に想像できてしまうのがよくない(笑)
 友人にはやっぱりバレてますね。「隠してるつもりあったんだ」って思われてますし。
 この後は千夏先輩が夏祭りの話をしますね。「女子だけでいいんじゃない?」って言うあたり、やはり線を引いているのを感じますね。

 千夏先輩は基本的にガードが固いですよね。雛ちゃんは自分から行くんですが。

 抑えきれてない感じはしますね。ちょっとかかってる(笑)

 一番不憫なのは匡くんな気がしてきました。結局彼だけは仮病を使って夏祭りに行けないわけで。

 そうですね。それでネガティブにならないところはやはりいい奴なんだな、と改めて思います。

4

 143ページではまた雛ちゃんがやってますね。わざわざ「ホントは千夏先輩と行きたかった?」なんて聞かなきゃいいのに!

 この後千夏先輩を避けようとする大喜くんにたいして雛ちゃんはパンチをお見舞いするわけですが、パンチができるのは幼馴染や親友ならではという感じがします。

 ここ数ページの雛ちゃんはすごいですね。なんかこう……負けヒロインの"相"みたいなものが見えます。

 大喜くんと千夏先輩の仲を応援してるとは思わないのですが、大喜くんがらしくないことをすると応援してしまう葛藤ですよね。

 そうなんですよ!押したら負けるってわかってるのに……。

 けれど頑張ってる大喜くんが好きだから押さざるを得ないこの板挟みはキツいものがありますね。148ページの雛ちゃんの絵も最高ですね。額縁に飾りたいくらい。

 ここから大学の練習に混ざる回が始まるわけですね。

 僕33話の扉絵すごく好きなんですよね。いつもとはちょっと違う千夏先輩っていう感じで。

 わかります。
 33話でいうと、高校生の時に部活で大学生と練習したことがあるのですが、やはりキツかった記憶があります。その辺は上手く描けてるなと思いました。

 ここで遊佐くんの話を出してくるのもいいですね。あとは「俺は大穴が勝ちをさらう展開が好きなんだよなぁ」も好きです。

 もしや雛ちゃんのことを言っている?!?!

 このあと夏祭り行きますしね。LPが最後全部MPに変わる可能性も……!

 あったらいいなぁ……。

 そしてここで匡くんが仮病を発動するわけですが、彼のLINEのアイコンが雲なのすごくわかるんですよね。

 雛ちゃんが友達との写真なのも、なんかわかりますね。
 この辺からちょっと「WHITE ALBUM2」っぽくなってくるんですよね。なんかこの話こないだプレイしたぞ……?みたいな

 (爆笑)
 この屋台の感じとか「夏祭り」っていう感じで僕結構好きなんですよ。

 わかります。あとちゃんと大喜くんが雛ちゃんと会う前にりんご飴を買ってあげるのもいいですね。

 そしてここで、浴衣の雛ちゃんが爆誕するわけですね。

 ここほんとに可愛いですね。171ページの「なによ」って言うところとか、普段と口調が変わってるのが最高です。

 蝶の髪飾りもいいんですよね〜。あと、大喜くんが照れるのもなんか可愛いです。

 面白いのは、この二人が一緒にいるところを千夏先輩が見ているところですね。

 そうですね。ここでも千夏先輩の友達が「青春って感じだね!」と言いますね。
 でも二人を見てる千夏先輩は余裕がある感じがしますね。メインヒロインの余裕かな……。

 雛ちゃんが「りんご飴食べたからリップ取れてるかも!」って心配するところとかもう最高に可愛いですね。

 でもいま優位に立ってる雛ちゃんの方が余裕なさそうに見えるのはなぜなんだろう……。

 「WHITE ALBUM2」システムだから(断言)

 またそれ(笑)

 でも、負けヒロインのイベントを進めている途中でメインヒロインと遭遇する構造って嫌というほど見たじゃないですか!雪菜のイベントを進めているはずなのにいつのまにかかずさが全部持っていく、みたいな。誕生日のパーティーとかもそうでしたけど。

 あの時、雪菜が窓の外を見ながら一人で待ってるシーンはあのゲームの中で一番辛かったかもしれないです。

 でしょ?!なので「アオのハコ」は冬がメインの作品じゃなくてほんとに良かったなと思いました(笑)
 逆に「WHITE ALBUM2」が夏だったらこのイベント絶対ありましたよ。

 そうかも(笑)
 「WHITE ALBUM2」のヤバい点は、冬をメインに据えてしまったところですよね。美少女ゲームの王道は夏、というイメージがやはりあります。

 冬の方が何倍も辛いのにな……

5

 話を戻しましょう。この辺の雛ちゃんが照れてるところがすごく可愛いですね。

 「見てほしいけど見ないでほしい…」とかはいじらしすぎてもう……

 「頑張ったから見てほしいけど、恥ずかしいから見て欲しくない……」っていう葛藤はよくわかります。この座談会とかそうですね。文字起こし頑張ったから見てほしいけど、内容は見ないでほしい。謎の話ばっかしてるから(笑)

 確かに(笑)
 182ページのうなじのところすごくいいですよね。性癖ポイントです。

 ありがたいですね(笑)雛ちゃんが黙り込んじゃってるのも可愛いですね。
 あと、大喜くんってうなじフェチだと思うんですよね。確か千夏先輩の浴衣を想像してた時もうなじが描かれていた気がします。
 185ページの「可愛いって思ったから褒めてんじゃん」のところもいいですよね。

 もしかしたらさっきの「かっこいいところじゃん」の対比として読めるかもしれないですね。
 そして嬉しそうにしてる雛ちゃんよ(笑)

 ここ最高ですよね〜!「もう一回言って!」って言う時の純粋さがすごい。

 瞳キラキラしてますからね。

 この笑顔を守りたい……!
 でもここまで積みに積んだMPが、最後全部LPに変換されてしまうんですよね……。

 そうなんですよ!これやっぱりどこかで見たよな……?

みんなもやろうWHITE ALBUM2

 まぁ確かに、ここからここから大喜くんがなかなか帰ってこなくて雛ちゃんが心配するのはわかっちゃいますね(笑)同じの何回も見た!

 まず迷子の女の子を探す時間があり、さらにそこから二転三転……みたいな展開は予想できます。

 あとは、迷子の女の子に「お兄ちゃんとお姉ちゃんはつきあってるの?」って聞かれたりするかもですね。これも何度も見たことある(笑)

 このあたりで展開予想しましょうか。

 僕は千夏先輩が雛ちゃんと来てることを知ってるから、「早く戻ってあげなよ」みたいなことを言うのに対して、大喜くんは正義感から一緒に親を探してあげるみたいな予想をします。
 で、千夏先輩が急に親の都合で海外に行くことになり、空港で大喜くんと気持ちを確かめ合う……。そして雪の降る空港で、飛行機が飛んで行くのを見守る二人……。

どうしてこうなるんだろう…
初めて好きな人が出来た。
一生ものの友だちができた。
嬉しいことが二つ重なって。
その二つの嬉しさが、また、たくさんの嬉しさを連れてきてくれて。
夢のように幸せな時間を手に入れたはずなのに…
なのに、どうして、こうなっちゃうんだろう…

WHITE ALBUM2より

 「After All〜綴る想い〜」が聞こえてきたな……?

 まぁ冗談は置いといて(笑)多分二人で迷子の女の子の親を探すところまではあってるんじゃないかなと思います。

 ですね。で、いま花火の20分休憩の最中なのでおそらく花火の再会には間に合わないでしょうね。

 で、雛ちゃんは一人で花火を見させられるので何を思うかですよね。おかしいなと思って雛ちゃんが探しに行った時に入れ違いになって、結局大喜くんと千夏先輩が花火を見るという展開も考えられます。

 それでも雛ちゃんは「入れ違いだからしょうがないよ」とか言って多分許すんですよね。そして一人で抱え込む……。いや、次巻が怖すぎるな(笑)
 あと、夏休みはもう少し続くかもしれませんね。

 そうですね。夏祭りだけで終わるとは思えないです。他にも文化祭とかイベントはたくさんあるので、やはり8巻ではなく12巻くらいで終わる気もしますね。

 花火大会が7月の終わりだということを考えると、今後帰省のイベントとか入ってくるかもしれないですね。

 千夏先輩の親絡みのことはどこかで取り上げそうですね。
 全20巻くらいになったらどうしよう。僕たち多分大学卒業してるよ(笑)

 確かに(笑)大学は卒業しましたが、アオのハコ座談会は続けます!みたいなことはありそうですね。

 我々、日本で一番まじめに「アオのハコ」を読んで語ってる二人かもしれない。

 とりあえず今後もやっていきましょう(笑)4巻はこれくらいですね。本日もありがとうございました!

 ありがとうございました!

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