「01」3体に込めたコレクションの立ち位置
はじめに
私は「サジタリウスは考えたー」というタイトルのNFTコレクションを運営しています。
これが私のファーストコレクションであり、今後もライフワーク的に続けていくコレクションとなるものです。
さて、私がNFTのことを知ったのは、2021年の秋でした。
コレクションのスタートは、2022年の5月15日。
スタートまでの半年間、私は準備を進めながら情報を集めていました。
・わからない用語。
・マーケットプレイスが複数あること、特徴、ボリューム。
・何を売ることができるのか。絵、音楽、写真など色々。
・売り方。オファーやオークション、マケプレごとの違い。
・独自コントラクトと共有コントラクト。
・どのSNSを使っていて、どのような傾向なのか。
・年齢層、男女比、どのポジションの人が多いのか。
・ニュースになったプロジェクト。
・売れ筋商品。
そして、NFTを語る人たちの言葉の中で、「どこまでがポジショントークなのか」がなんとなくわかってきたあたりで、自分のプロジェクトの方向性を考えました。
そして、私が「01」をつけた最初の3体がこちらです。
「〜ではない」を、示すために
「イケメン男子」
「少年ぽい見た目(設定上は性別は「なし」)」
「浮いているメカっぽい何か」
です。
つまり、「サジタリウスは考えたー」というコレクションは、
・可愛い女の子は出てこない
・男であれ女であれ肌の露出はない
・サイバーパンク的ではない
ということを伝えようと思いました。
それを伝えたくてこの3体に「01」をつけました。
人気の傾向を調べた上で、あえてこの3体からスタートしました。
もちろん、女の子も出てきますし描くのも好きです。男女ともに露出の多い服も好きです。先の話ですがSeason2はだいぶサイバーでパンクっぽくなると思っています。なので、それらに相対するPJだと考えているわけではありません。
ですが、期待されるものとして、「~ではない」というのはコレクション開始時に示しておく必要があると思いました。
私のコレクションが人気になるには少し時間が必要だと思っています。
ありがたいことにアンドロイドたちは「可愛い」と思っていただけたようで売れていますが、これは見つけていただいた方が、鋭い感性やそれぞれの想いで何かを見出してくださったからで、買った理由に共通するものはないと思います(「売れる法則」の中で売れたものではない)。
では、なぜこの「あえて」に踏み込んだのか。
それは、「続ける」ために、「NFTを売る」という文脈の外に重心を置くことにしたからです。
売れるもの「だから」描く、は私には向いていない
ずっと創作をしてきたから世間と自分を知っています。
オタクの創作という、趣味趣向が優先されるような世界でも「売れる法則」は存在します。
それが何かは割愛しますが、「売れるものだから描く人」もいますし、そのための努力をしています。「売れるものに自分の関心が向くようにするアンテナ調整の訓練」と、とある友人は言っていました。また、「好きではないけど売れるから描く(描ける)」人もいました。
そして私はそれが出来ないタイプでした。好きなもの・描きたいものしか描けないタイプです。
なので、NFTという別のステージであっても「売れるもの」を軸に描こうとすると失敗するだろうと思いました。
この世には「これが売れる、なので描く」ができる人がいます。そういう人に、それは任せるしかありません。
私が「実際にできたこと」は「続けること」
では、私には何ができるのか。
ずっと絵を描いていく中で知ったのは、「続ける」のが大変だということです。
上手い・下手はほとんど関係ありません。上手くても描かなくなったら絵描きとしてはそれまでです(もちろん、別のステージで活躍されるのでしょうが)。
私は、自分の好きなものしか描けない性質が幸いしたのか、「続ける」ことだけは苦になりませんでした。
それを知っているため、
・続けることができる絵
を一番の主軸にしようと思いました。
それが、「サジタリウスは考えたー」というコレクションです。
「サジタリウスは考えたー」
このコレクションは、私が子供の頃から好きだった世界観と、ずっと絵を描いてきて至った自分の持ち味を詰め込んだコレクションです。
可憐な女の子は出てきませんし、かっこいいメカも出てきません。
激しいバトルも起こらないし、パンクでもファンクでもありません。
ですが、自分で自分の描いたものを何度でも見返して好きだと思えるものを描いています。
SFが好きで、ファンタジーも好きです。人間くさいアンドロイドが好きです。幻想獣が好きです。
どんなにドラマティックなものをインプットしても、アウトプットするとなんだか間の抜けたものになります。
漫画連携型であるのは、私が漫画を描くのが好きだからです。絵を描くのよりも好きかもしれません。
わかりやすく「おもしろおかしい」漫画ではないのですが、ツボに刺さった人は「全コマ好きです」と言ってくださるのを何度も経験してきました。
私も全コマ好きです。自分の漫画を何度でも見返して楽しめます。
誰の為でもなく、自分が一番好きなものを描いているだけで、誰かのツボに刺さるのを何度も経験してきたので、迷いはありません。
それが、「好きなものを描くこと」が、私の重心です。
そして、「サジタリウスは考えたー」の全てです。
さいごに
私は「サジタリウスは考えたー」というプロジェクトを開始しました。
それが全てで、そのプラットフォームの一つではあるけれど、全てではないNFTのために何かを合わせることはできそうにありません。
協調性のないマイペースさや、それによって孤独を感じても平気な性格は、世間にとっては短所でも私にとってはかけがえのない長所です。
そんな意味を込めた、01ナンバーの3体は、「サジ考」の看板を背負って立ってくれる誇らしい3体だと思っています。
そしてこれからも「サジタリウスは考えたー」の物語を彩る、多種多様なキャラを沢山創作していこうと思います。
以上、最後まで読んでくださってありがとうございます。
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