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セントウルS&京成杯AHこれ買います‼️

お品書き 


  1. 全頭コメント(抽選で選ばれた3頭無料公開)

     各馬に関する個人的見解を軽く述べます。以前のような分量ではなく、簡単に要点だけまとめます。今回の無料公開対象馬はセントウルSボンボヤージ・モリノドリーム・ロンドンプランの3頭です。京成杯は全頭有料ゾーンにさせていただきます。

  2. 位置取り・上がり3Fに基づく着順予測(※)

     少し前にTwitterやオプチャ上で公開していたものです。最終的な着順予測結果と簡単な考察を追記する予定です。

  3. 最終見解(※)

     2. の着順予測や前日開催のTBを元に最終的な印を決定し、4. 買い目につながる見解を追記します。

  4. 買い目(※)

     早期馬券購入者やご自身で馬券を考えたい方向けに前日夜時点で考えている買い目を載せます。最終的な買い目はパドックチェック後、レース5-15分前を目安に追記します。。

  5. 回顧(※)

     レース終了後、馬券内に来た馬や今後注目できそうな馬、僕が印を回した馬たちに関して短評を述べていきます。主に 勝因・敗因・今後の扱い方 の3点に関して述べます。

(※)は有料コーナー

めぐめぐより

 5月末以降から 競馬予想 < 馬券構築 のスタイルに変更したところ、自分の想像以上の結果が得られましたので現在馬券構築が上手くなりたいと思っている方をターゲットにnoteを書くことにしました。

 とは言いましても予想の部分も見ていただけたらと思いますので、こちらでは馬券構築の極意というような形ではなく、レース単体の予想に馬券構築コラムを付け加える形でご提供したいと考えています。

 今まで全頭診断やレース見解重視のnoteをしてきましたが、単純に結果を追い求める競馬活動も面白いと思いますのでしばらくの間、この新しいスタイルで進めてみようと思います。毎週発信できるかはわからないですが、よければお手に取ってもらえればと思います。

馬券収支

・集計期間
-> 2023/4/30〜

・勝負レース数
-> 27R

・馬券回収率
-> 154%

・馬券的中率
-> 29%

・本命馬単回収率
-> 204%

・本命馬勝率 / 複勝率
-> 44.4% / 66.7%

各馬券収支など詳しい集計が気になる方は↓こちらをご覧ください🙇‍♂️

セントウルSこれ買います‼️

全頭コメント

①ボンボヤージ

 脚が伸びる&ある程度の回転数を叩き出せるストライド型なので、ギアチェンジ性能は低いものの高い持続力を発揮できる。ただ、TS値が低いため、前が止まらない高速馬場や速い上がりの求められる瞬発力勝負になるとキレ負けしやすく、前との差を縮めきれずに終わってしまう。Cr性能も低いので3,4角外回しからの持続力勝負も×。馬場の悪化も追走時の脚の消費につながることから早いタイミングで伸びを欠いてしまう。理想は内枠からある程度前につけてラチ沿いからロスを最小限に抑えた追走&直線で速い上がりの求められないスタミナ質の持続力勝負(前半から速い流れでラスト減速するラップ構成)&ある程度内が使える馬場条件。特にOPクラス以上でこの馬にとってプラスなレース質になるのはスタミナ質の持続力勝負になりやすいローカル小回りコース。

【⑨番枠】
 中枠で内2,3頭目あたりの競馬が想定される。開幕週の内前有利TBで中団〜後方&ややロスを含む追走で、じわじわ伸びてきつつも前を捉えきれずに終わる可能性が高い。コース形態的にも3,4角下り坂で、スタミナ質の持続力勝負というよりは高いスピードをある程度長く出せた上で、惰性によるスピード持続が起こるので内前が有利になりやすい。【消】

②モリノドリーム

 高めの基礎スピードとスタミナ質の高いスピード持続力およびCr性能を有しているため、3,4角の追走を楽にこなしつつ4角から一気にエンジンを入れていくことができるタイプ。故に前半から速い流れでラストが減速ラップになるようなタフな展開で良さが生きる馬で、ある程度開催が進んだ短距離戦がベスト。理想は内荒れ中外馬場伸び&中外目追走が叶う条件。長く良い脚が使えるので3,4角早めのタイミングで追い出しても最後まで伸びて来れる。小回りコースでロンスパ戦が期待される舞台では高いパフォーマンスを発揮可能。高速馬場では追走時の不安はないものの、3,4角から押し上げられるこの馬の良さが生きづらく、単純なTS値がそこまで高くないので前との差を縮めきれずに終わる可能性が高く注意が必要。

【⑮番枠】
 高いCr性能を活かせる枠順になったので、あとは基礎スピードが生きる形で追走しながら、ラストの減速ラップである程度消耗戦になれば良い。開幕週の高速馬場自体はあまり合うとは思わないが、展開次第でスタミナ質のレースに振れる可能性もあるのでひとまずこの馬の最高打点は出せる枠並びから相手に検討。【▲】

▲消

③ロンドンプラン

 基礎スピード高く、ペースが遅いとかかる動きを見せる&ギアチェンジ型ではなくスピード持続力&Cr性能特化なので前半から速いラップが刻まれる持続ラップ&小回りコースがベスト。2022/11/5 京王杯2歳Sより、1400mだとラスト1Fで一気に減速するので1200mまで。外目から押し上げながらスタミナ質の高い持続力を発揮したいので、外目追走時にポジションを上げられないような高速馬場や、内有利のTBはなかなか厳しい。2023/8/20 北九州記念は骨折明けの影響あれど、出遅れ最後方→3,4角内4頭目の大外ぶん回し、このタイミングのラップは11秒前半でポジションを上げれるわけもない、直線は内が伸びるTB/展開で大外一気しようとしたこの馬には出番なしと不完全な結果だった。終始速い流れになりやすい1200m戦&ある程度外目が伸びるTBで狙いたい。

【①番枠】
 ギアチェンジ性能が低い&高いCr性能の持ち主なので、ある程度前目の位置を取れない限りは持ち味が完全に消される枠順。内前を取る前提にすると、あとはスタミナ質なレース展開になるのかどうか。持続力特化なので、前が止まらない形になると差を縮め切れずに終わる可能性が高い。位置取り想定で先団〜中団なら▲、それより後ろなら消で検討【▲消】

④アグリ

 2022/8/28 3歳以上1勝クラス以降、テンのダッシュ力、直線での伸び脚がレベルアップ。クビ低&大きなストライドでスピードを持続させる走法から、溜めてキレるような走り方をする馬ではなく、同じスピードを淡々と刻むスタミナ質な持続力の高さが持ち味で、理想は2022/12/18 六甲アイランドSのような前半から速い流れ→後半減速ラップで全馬スタミナ質な持続力を問われるようなレース質。このレースでは、2.3F目で10秒台のラップが連発し、前半3Fが33.7と速い流れ。結果的に前々で競馬していた馬が総崩れするなか、2番手内2頭目から競馬したこの馬は最後まで垂れることなく伸びて1 1/2馬身差の快勝。2022/11/12 3歳以上2勝クラスでは逃げて軽い中緩み展開もラスト3Fは減速なしのラップを刻み押切。ギアチェンジ特化ではないこの馬がこのパフォーマンスを発揮できた時点でこの馬の素質の高さを証明。近走はスタートの安定感も増してきたので内中枠からさっと好位につけることができれば重賞でも安定株。急坂でも追走フォームが変わらず走れる点から極端に舞台は選ばない。2023/2/26 阪急杯では最後2着馬ダディーズビビットに詰め寄られるもしぶとく伸びて粘り切り。このレースも終始11秒台前半の速い流れ&持続ラップでこの馬にとって良いレース質になったことに加えて1200m通過タイムも1:07.6と水準は高い。ラストの減速度を考えると1400m<1200m。初G1の2023/3/26 高松宮記念では先団内3追走で直線早め早めの抜け出し。後方から馬場適性◎の馬が伸びてきたタイミングで挟まれ減速。不利さえなければ馬券内争いができた。高い基礎スピード&持続力型が超タフな中京1200mでこのパフォーマンスを発揮できたことは素直に評価したい。2023/4/30 チェアマンズSでは前半3F34.69というそこまで速くないスタートラップを刻むも、その後は 11.35 - 10.75 - 11.59 とゴールまで速いラップを連発する言わば高速馬場瞬発力勝負のようなレース質になってしまった。中団内2,3頭目の追走だったため、この馬よりも前を走る馬がそのまま伸びるor高いTSを持つ中団〜後方待機の馬が上位を独占した。このような終盤TS比べになるようなレース質になると良さが生きない可能性が高い。

【⑧番枠】
 大外枠でもない限りは問題なし。馬場も適性範囲は広く、内2追走での速い流れも高いパフォーマンスを立証済み。追い切りも問題なさそうでしっかり力を発揮できそう。【◎】

◎○

⑤ヴァトレニ

 他馬を気にするタイプなので外に馬を置いて走ると凡走可能性が高まる。ゲートセンスは良く、二の足もそれなり速いことを活かして外目2,3番手追走ができればベスト。速い上がりが使えないので持続ラップで勝負したい。急坂で一気に減速するので理想は平坦コースで、この馬自身ストライドがさほど大きくなく使える脚があまり長くないので直線は短い方が良い。その場合は3,4角からじわじわ押し上げながらスピードに乗った状態で直線に臨める小回りコースがベスト。自分の競馬ができればかなり強いタイプで上のクラスでも勝負可能。

【②番枠】
 内枠発走で中目からジャングロ始め、数頭が外目競りかけをしてくるスタートになりそうなのでこの馬の脆さが露見しそう。急坂 < 平坦のコース適性からもここでは狙いづらいタイプ。【消】

⑥エイシンスポッター

 クビの高さを走るコースによってうまく調節し、急坂・平坦それぞれで走り方を上手く切り替え対応。加えて脚の回転数がとても多く、仕掛けてからTSへの到達速度が速いギアチェンジ型。スピードが加わってくるとストライドが伸び、脚の回転数を生かしてぐんぐん加速し高いTSを繰り出してくる。回転数優位なのでパワー質の荒れ馬場もしっかりこなしつつ、高い基礎スピードを備えている点からも速い馬場でも難なく追走可能で馬場を選ばないタイプ。スタートがやや重心高めで一歩が大きく出ないことにより出負け傾向があり、3,4角での速い流れでのポジションアップは苦手なので内目からロスなくスムーズに運び、直線で早めの進路確保をしたい。故に基本的には直線でキレ味を活かす形になるため、前残りTBや短い直線になると差しきれない可能性、多頭数で内が使える条件になると直線での進路確保に手間取る可能性が高くなるので注意。馬場不問ではあるものの、全馬ラストに脚がなくなるような馬場になると前残りリスクも減り、進路も確保しやすくなるので相対的かなり上に立てる。

【⑦番枠】
 馬場やパフォーマンスレベルに問題はなさそうだが、前半から速い流れ&高速馬場で前が止まらない形を考慮すると厳しい舞台。ある程度内目からロスを抑えながら運べる可能性もあり、2023/3/4 オーシャンSの内容から、基礎スピードの高さ、ギアチェンジ性能の高さを活かせれば、反TBの舞台でも3着まであっても良さそうなので▲消あたりで検討。【▲消】

⑦ジャングロ

 ゲート内での落ち着きがそこまでないので、大出遅れをかますかそこそこ良いスタートを決めるかのどちらか。高いスタミナ&スピード持続力を有しているため、速い流れでラストしんどくなる展開になってもしぶとく伸びてこれる。特に1200-1400m戦では前半から10秒後半〜11秒前半のラップを連発することで後続に脚を消費させ、自分はスタミナを活かして粘り切る競馬が目立つ。逆に高いTSを求められる展開になると厳しいので、スローからの上がり勝負や出遅れ後方待機になるとアウト。大きなストライドを活かしつつ、急坂地点では飛ぶような形でスピードに乗れる点から、ある程度綺麗な馬場であれば高いパフォーマンスを発揮できる。2022/2/27 マーガレットSでは、やや出負けする形で先団内2,3頭目を追走し、前半3F33.1という消耗度の高いペースで同じ位置を追走していた先行馬が垂れる中、直線では上がり2位の脚を繰り出してきた。次走、2022/4/9 NZTでは400m距離延長かつ逃げる形でも上手くペースをコントロール。直線では最後にマテンロウオリオンに一度交わされかけるも、ラストの100mでもう一度伸びるという素晴らしい走りを見せた。距離延長×逃げでこのパフォーマンスができると、前半から速い流れになる1200-1400mでは出遅れない限り負けなさそうな印象がある。ただし、荒れ馬場になるとこの馬の良さである大きなストライドから繰り出されるスピード持続力が削がれる可能性があるので理想は綺麗な馬場だと考える。

【⑤番枠】
 良い枠並び。内目からハナを切り裂いて、10.5-11.5の間のラップを連発しやすい綺麗な馬場かつ3,4角からの下り坂でラストにスピードを付けやすい形。逃げの武豊Jなので、ペース配分もラップ差が起きにくい流れで運ぶ可能性高く、3,4角で2,3番手からの外目競りかけを打ち消すコーナリングの仕方をしてくれるので、この馬の最高打点はマークできると思われる。高い能力面を評価しているので現状本命候補。【◎】

◎○

⑧スマートクラージュ

 Cr性能は高くないものの、基礎スピードが高く同じスピードを淡々と刻みながらラストはしぶとく伸びて来れるタイプ。故に内1,2頭目からロスなく運びながら直線楽に抜け出し押し切る形がベスト。馬場が悪化してパワー質になると途端に使える脚が短くなるので、どれだけ理想の競馬ができてもラストが甘くなる。高速馬場で前半から速い流れが要求されるコースでスタミナ質に振れたい。2023/7/2 CBC賞では速い馬場の中で先団〜中団内2頭目追走。直線に入り追い出しを開始しようとするも進路確保に手間取り追い出しが遅れる形。前を走る2頭がそのまま残る形になってしまいそれに次ぐ3着。スムーズに加速できていたら争えていた可能性が高く、斤量差を考慮しても次走ジャスパークローネがママコチャ相手にしっかり逃げ切った点を考えると、このレースで追い出し遅れからここまで伸びてきた点を評価したい。2022/3/5 オーシャンSでの大敗は3,4角地点での逆手前が原因である可能性が高い。このタイミングで手前を元に戻す動作が入り、バランスを崩してしまった。その後はうまくスピードを付けられずジリジリと後退。2022/12/17 タンザナイトSは稍重のパワー質な馬場で速い流れの内2,3頭目追走となりラスト甘く。2023/5/7 鞍馬Sはスタートを決めて2番手内2頭目からスムーズに運ぶも不良馬場の影響受けラスト甘くなりなんとか3着。2022/11/27 オーシャンSはスタート後挟まれてやや出負けしてから高速ラップを刻み位置を取りに行く形。猛スピードがついた状態での3角突入でバランスを崩す&ペースを落としたことで若干かかる動き。内目からロスなく運べたことが功を奏して、直線内前からジリジリ伸びるも前半のロスの分ラストの伸びがやや甘くなった。相手レベルもそこまで悪くない。近走は敗因がはっきりしているので、ある程度速い馬場でまずまずのスタートを決めながら基礎スピードを活かして内前追走→直線in→outでスムーズに抜け出し持ち前のスピード持続力を発揮できれば重賞でも勝てる能力はある。

【⑭番枠】
 なかなか苦しい枠に入ってしまった。基礎スピードは高いもののCr性能がまずまずなので、この枠並びだと終始外目を回す形になり、3,4角→直線で同じポジションのまま直線を迎える&遅い脚でじわじわ伸びることになりそう。追走負荷を考えても、内前を逃げるジャングロは捉え切れない位置からの競馬になりそう&先団から伸びるアグリに早いタイミングで出し抜かれそうだが、馬場的には速い流れを要求される高速馬場は向くはずなので、持続力の高さを生かして3着まで検討。【▲】

○▲消

⑨ディヴィナシオン

 クビが高く、前肢も高く上がるわけではないのでストライドはあまり大きくない&脚の回転数も多くない。故に直線で出せるTS値は高くなく、前残りの展開や瞬発力勝負になるとなかなか厳しい。逆に追走に苦労するような荒れ馬場や上がりのかかる持続力の求められる舞台になると最後までじわじわ伸びて来れる。TS値自体、低くはないものの高くもなくという中途半端な形なので、道中のラップ構成やレース質の見極めが大切。速い馬場でも内目からロスなく運んでいくことができればカバー可能であることは2023/3/4 オーシャンSで証明できている。コーナリング時にクビが外に振れてしまうことで若干外に膨れてしまう点から、コーナリング時の加速はあまり信用できない。以上より、内目からロスなく運び直線をスムーズに迎えたいところ。また、右回り時、スピードに乗った状態で直線を迎えると右手前→左手前の変換が遅くなり、最後の追い出しが待ち合わないことが多い。スピードをつけながら大外を回す形になる場合には注意が必要で余程外差しの荒れ馬場にならない限りは届かない。また、右手前時のスパートはクビが左によれてしまう点からTSの低下につながる。ゲート内での集中力や落ち着きがあまりなく出遅れ率が高いので、出遅れた場合、上がりが通用せず好走確率がぐんと下がる。

【⑬番枠】
 この枠だとラチ沿いからロスなく運びながら、4角→直線でスムーズに進路を取る2023/3/4 オーシャンSのような競馬は難しそうで、高速馬場&内前残りの可能性が高いTBの時点でもうすでに厳しい。【消】

⑩テイエムスパーダ

 高い基礎スピードを兼ね揃えてはいるものの末脚として使える脚は300mほどと短い。少しでも馬場が荒れたりパワーが必要になると持ち前の基礎スピードが活かせず追走に脚を消費するようになる。結果的に3,4角途中から手が動き始め、直線残り200mから失速する。急坂自体はしっかり加速できるのであとは直線時にスピード持続できる状態にあるのかが問題。1400mになると確実に終いが甘くなるのでやはりスタミナ面には課題あり。馬場が綺麗であるほど◎。二の足は早いがゲートを出る時に体勢を崩すことが度々あるので、そのリスクを消すためにも内中枠から楽に前を取りに行きたい。ただし近走は以前のような軽斤量では臨めなくなったこともあり、かなり手を動かして出していかないとテンから前に出なくなってきた。それでも逃げれるとは限らず、前半からそこまで脚を使うと流石にラストの脚も持たない。なかなか厳しい状態。

【⑪番枠】
 高速馬場での出走は叶ったものの、やはり以前のような斤量を生かしたスピードレースがしづらい形。テンで出していくのも苦労する現状なので、逃げれない可能性が高い&逃げてもジャングロからのプレッシャーを受け続ける形でラストまで脚が持つとは考えにくい。【消】

⑪ドルチェモア

 道中脚を溜めて、ラスト長く良い脚を使いながら高い持続力を発揮したいタイプ。故に前半から速い流れになったり、タフな馬場で追走に脚を使わされると早いタイミングで脱落する。また、気性的に難ありで他馬との接触をかなり嫌がる面がある。特に2023/6/4 安田記念では3,4角で馬群に包まれた際にかなり体のバランスを崩しながら追走し、他馬との距離感が縮まったタイミングで大きく嫌がる仕草を見せていた。4角で軽く挟まれたタイミングで後退した点からも、窮屈な競馬はよろしくない。単騎2番手から競馬できた2022/10/8 サウジアラビアRCや3番手ラチ沿いからそこまで絡まれることなく競馬できた2022/12/18 朝日杯FSはこの馬自身の最大パフォーマンスを発揮できた。古馬混合戦になるとペース的にも中緩みしづらく、前々から競りかけられるor馬群に埋もれる可能性があるので、相当相手関係が良くないとやりづらそうな印象。気性面での成長があれば変わる可能性あり。

【④番枠】
 内目からロスなく運ぶ最低条件は整ったが、メンバー構成的に中緩みのラップを構成する可能性は低そう。先団馬群から競馬することになるので、3,4角から外目を被され馬群に揉まれる展開も想定される、など考えると古馬重賞でしっかり力を示すまでは一旦スルーの形を取る。【消】

⑫ピクシーナイト

 脚を高く上げながら叩きつけるパワフルな走りで瞬間的なTS値は高くないもののじわじわと加速しながらそれなりのスピードを連発できる高い持続力を有している。この手の馬は速い流れで持続力が問われるスタミナ質なレースがベストで、中間が緩みにくいレースラップになれば他馬の脚が止まるタイミングでしぶとく伸びてくることができる。急坂でもフォームが綺麗で推進力のある形となり、舞台差によるパフォーマンスの上下は小さい。一つ懸念点を挙げるとしたら左回り時の手前変換の有無。実際に手前替えが見られなかったのは2021/9/12 セントウルSで、この時は4角中団外目からスピードをつけながら直線に入って行ったレース。考えられるのはスピードに乗った状態での手前替えがスムーズにできないパターン。2020/9/26 新馬戦でも似たような形で直線に入り、若干手前変換が遅かった点を考えるとその可能性が高い。左手前時のパワフルな走りがこの馬の持ち味なので、相対的には右回りの方が上。Cr性能低&操縦性高なので、内目の枠からラチ沿いをロスなく運ぶことがベスト。1600mにおいて、追走から忙しい形になると残り200mからスピード持続力が低下する点から、1400mまでが守備範囲。内前から競馬できればそこまで気にすることはないが、中外目を追走する形になった場合に高速馬場&内前残りのTBが重なると差し切れるかどうかやや怪しくなる。とはいえ荒れた馬場になると追走バランスが崩れやすいので理想は綺麗な馬場。スタミナ質に振れる展開&高速馬場&内枠が現状のベスト条件。

【⑩番枠】
 中途半端な枠順。前残りTBを意識して、ある程度位置を取りに行くと先団内2,3頭目からの競馬になるリスクもあり、ここに関しては位置取りのギャンブル。前半から速い流れ&高速馬場&右回りコースということで、舞台としてはこの馬の最高打点を出せる形。実力最上位だが、TBにどれだけ立ち向かえるかということ&長期休養の影響がまだ消し去られていないことを考慮すると勝ち切るイメージは湧きづらく、相手候補で検討。【○】

◎○▲

⑬ビッグシーザー

 基礎スピードが高く、速い流れでもスイスイと進んで行ってしまうタイプ。その中でも直線しっかりと加速していける持続力型。ある程度位置を取りながらこの競馬ができるのでパフォーマンスの安定感は高い。故に高速馬場でのパフォーマンスが高く、2023/5/27 葵S、2022/9/18 2歳未勝利の2レースは当日最速タイムに近い走破時計がポンポン出る日でこの馬もしっかりと最速に近い時計を計測してきた。ただし、2023/2/26 マーガレットSの日関しては平均付近の走破時計が多く出た。その中でこのレースはOPレベルで平均〜最遅の走破時計レンジ。同日メインの阪急杯では1,2着馬(アグリとダディーズビビット)がOPレベルで最速に近い時計を叩き出しており、単純な実力勝負だと古馬短距離勢とは差がある状態だが、高速馬場なら好勝負可能。3,4角のコーナリング時に若干外に膨らむ面があるので、大外を回す形になると余分なロスを生み出す可能性がある。ベスト条件は高速馬場&内中枠。終始速い流れでラスト脚を使って押し切りたい。ゲートスタート時、軽く体勢を崩しやすいので古馬重賞で好走するならある程度のスタートを決めて先団内目をキープしたいところ。

【⑥番枠】
 先団内目のゴールデンスポットを確保できそうな枠並び。終始速い流れが予想されるので、この馬の最高打点は出せそうな舞台。能力値という面では、2023/2/26 マーガレットS、阪急杯の走破タイム比較より、アグリ>>>ビッグシーザーなので、ここでも両者実力を発揮できるのであればこの優劣は変わらない。とはいえここまで勝ち切ってきたレース内容から、パフォーマンスレベルの安定感は高く、消す材料自体は現状ないので相手本線。【○】

○▲

⑭ブトンドール

 高い持続力を持っているので、他馬が垂れるような消耗戦でも最後までしっかり伸び切ることができるタイプ。2022/11/5 ファンタジーSでは後方待機から末脚を炸裂させる形になったが、終始ラップ間に大きな差のない持続ラップでどちらかというとスタミナ質の持続力が求められるレースになった。その中で残り400m地点、大外から追い出し最後までしっかりの伸びてこの馬らしい持続力の高さ、ある程度のTS値を見せてくれたのは評価したい。2022/7/16 函館2歳Sでは4角残り500m地点で外目から追い上げて持続力の高さを見せている点から、ファンタジーSではもう少し早いタイミングから追い出しを開始していたら差し切っていた可能性あり。500-600m分はスパートをかけていけるので後半長く良い脚が求められるスタミナ質な舞台がベスト。一瞬のキレ味を叩き出せるギアチェンジ性能はなく、TS値が抜けているわけでもないので全馬脚が溜まる瞬発力勝負や前が止まらない高速馬場、内前有利なTBだと分が悪い。

【⑫番枠】
 枠というよりも消耗質に振れにくい馬場と舞台。外目の枠なので、3,4角を外目から押し上げてくる戦法になると考えられるが、馬場スピード的にポジションを上げる障壁は高め。TS値もそこまで高くないので、直線だけで前との差を縮めて馬券内に食い込むイメージは湧かない。【消】

⑮ホウオウアマゾン

 クビがやや高めかつストライドがそこまで伸びないピッチ寄りの走法なので、低いTSを連発する持続力や道悪馬場での追走にはあまり苦労しないが、瞬発力勝負など高いTSが求められるレースになるととことんダメ。スタートは可もなく不可もなくというタイプだが、ゲートを出てからの脚の回転数が高いので、二の足で位置を取ることは可能。スタート時のロスを減らすためにも内目の枠から先団orハナを取る形がベストだろう。直線で速い上がりが求められる場合(=綺麗な馬場でピッチよりもストライドを活かす走りが起こる場合)は手前替えが複数回起こる。特に東京などの長い直線ではスパート開始から400mほど経過したタイミングで右→左の手前替えが起き、低いTSをなんとか持続させようという走りになる。最後まで脚が衰えることはないが、TS値が増加することはなく低いままなので前目の位置から持続力勝負に持ち込める舞台がベスト。2023/2/26 阪急杯のように前半から速い流れで全馬、追走で脚を消耗し直線でスタミナ要素が求められる展開や、単純にタフな馬場でスタミナ持続力勝負になる舞台で戦いたい。故に基本的には道中ペースが緩みにくい&ラスト1.2Fで大きな減速ラップを踏むような舞台で狙いたい。

【回避】

▲消

⑯レジェーロ

 高いスピード持続力を持っていながら1200m以上の距離になるとラストほとんど伸びないほどのスタミナ量。コーナリング時の加速もできず、TS値も低いので千直で前が垂れる展開やほぼ先頭から押し切る競馬くらいしかチャンスはなさそう。

【③番枠】
 内枠は引けたが、基礎スピードの観点から、終始高速ラップでの追走となるとラストは脚が無くなりそうな予感はする。とはいえ、近2走のテンスピは高い値を叩き出していて、今回のこの枠並びなら先団3番手以内で追走できる可能性は高い。阪神芝1200mの内枠で臨んだ2021/12/18 タンザナイトSはこの条件でG1馬 ナランフレグ相手にしぶとく粘って2着。終始速い流れのアイビスサマーダッシュで2年連続掲示板内。今回はタンザナイトSよりも綺麗な馬場で終始速い流れが要求され、Cr性能も求められにくい条件かつ内前有利のスピード惰性が生きる形。全頭診断段階ではゴリゴリ軽視をしていたが、もしかしたら絶好条件の可能性があるので相手まで大きく格上げ。【○】

まとめ

◎本命候補

-

⑤ジャングロ
⑧アグリ

○相手候補

③レジェーロ
⑥ビッグシーザー
⑩ピクシーナイト

-

▲3列目候補

⑭スマートクラージュ
⑮モリノドリーム

⑦エイシンスポッター

消し馬候補

①ロンドンプラン
②ヴァトレニ
④ドルチェモア
⑨ボンボヤージ
⑪テイエムスパーダ
⑫ブトンドール
⑬ディヴィナシオン

位置取り・上がり3Fに基づく着順予測

スタート後位置取り

着順予測

コメント

※推定着順の見方

1. ☆★の右に示されている数字が着順の下限/上限。
例) ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
  の場合、6着〜⑩着

2. 1に感して、黒塗りが推定された可能着順で左から1.2.3......という順番。
例) 上の例の場合、左から数えて6番目〜10番目が黒塗りされている。

3. 算出方法は2枚目の【位置取り/上がり3Fに基づくゴール時着差】から考えられる着順範囲を特定する流れ。

4. ⭐️は★の中央値部分に挿入。
例) 上の例の場合、★が6-10なので中央値は8となり、その部分に⭐️が挿入されて以下の形になっている。
 ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
故に、⭐️部分は着順カウントされていない。あくまで別物として後から挿入された形。

コメント

・最高打点が高かったのは⑧アグリですが、パフォーマンス安定感が高いのは⑩ピクシーナイトでした。どちらも高い能力を持つ馬で、前目から安定した競馬をできるので、最終見解もここら辺の信頼度は高めに判断していこうと思います。

・馬場に関しては現状全く読めてません。どれくらい芝が乾くのか、明日の天候次第なので様子見します。雨が降らず、それなりに良い天気になるようであれば、日曜のメイン時間あたりにはほぼほぼ乾いてしっかりと内前有利(開幕週特有の阪神TB)になっていると考えます。

・以上の着順想定を参考に、前日のTB/追い切り状態評価を加えて最終的な印/買い目を決定する
・追い切り状態評価に関してはkakeさん(以下にリンク記載)に一任し、B評価以下の馬はバッサリカット(評価内容に関してはここでは非公開 -> 印/買い目で反映する形)
・着順想定で最高着順が6着以下の馬はバッサリカット(今回のカット馬は○○)

TBに関して軽くコメント
天気予報【ウェザーニュース引用】
コース画像【JRA公式引用】
阪神2R
阪神3R
阪神5R
阪神7R
阪神8R
阪神10R

 まずは走破タイムから。

・9/9(土) : ②②③②②①
-> ②の走破時計(良馬場換算)
※①最速 ②最速〜平均 ③平均 ④平均〜最遅 ⑤最遅

ということで、5頭立ての少頭数で行われたレースが記録した③を除くと②が多数となり、高速馬場らしく速い時計が記録された。阪神10Rでは、最速タイムを更新する時計が叩き出され、この時点で完全に馬場が乾いて高速馬場が完成したと判断。

 よって明日の馬場は俗に言う超高速馬場を想定。走破タイムレンジは1:06.5-1:07.0で予想。雨予報なので、実際に雨が降るようであれば+0.5あたりズレる見込み。

 次にTBに関して。

 とは言っても土曜日の結果は全て中緩みするラップ構成となっており、今回の芝1200mに近い阪神5Rが極度の中緩みラップ。想定されるラップ構成は前半から速い流れの持続ラップ。正直にこの結果からは何一つ参考にできるデータがないので、当日のTBを見つつ考えたいが、いつも通りの開幕週状態になる前提だと、内前有利のTBが出来上がる。

 ちなみに阪神の高速馬場で内前有利のTBが出来上がる仕組みは、

速い流れのラップ構成×道中平坦×3,4角の下り坂×内回りコース(直線距離約350m<2F分の長さ)

の4点。高速馬場&平坦なので楽にスタートからスピードをつけていける。そこから3,4角に突入するタイミングで全馬ある程度スパートに向けてスピードを付けていくことになるが、ここが下り坂になっていることによってここでも楽にスピードアップしていける。さらにはコーナー角もそこまで緩いわけではないので、外目追走の馬はかなりの追走力が求められ、脚を消費する形になる。極め付けはラストの直線に入る段階で内前からロスなく競馬していた馬がそれなりに脚を残した状態でL2Fを駆け抜ける形となり、走りやすい馬場の助けもあってスピード持続を可能にする。約350mの直線距離であれば、この速い流れでもスピードを惰性で維持できるため、高速馬場の持続ラップ構成になるとL1Fにおける減速が顕著に見られなくなる。最後まで速いラップで全馬が追走できる形になることに加えて、差し馬は3,4角をやや外目から距離ロスを含む形で追走しなければならない&前を走る馬よりも速いラッパを刻んで追い込まなければならないということで、内前有利のTBができあがる。中距離になると中間で若干緩むラップを挟みつつも、それでも全体的なラップ構成は速いので、内回りコースなら平気で内前が残る。外回りコースになると直線距離が長くなるので、最後の最後に減速する可能性が高くなり、TS特化型の追い込みが届きやすくなる。

 以上から、当日このような高速馬場が構成されるかどうかは道中のラップ構成およびL1Fの減速度合いから判断することにする。

 現状は前半から速いラップが構成される超高速馬場を想定し、L1Fでの減速もそこまで訪れないものとみなすと、狙い目は

・内前から高いスピードと持続力を有するタイプ
・先団〜中団の内1,2頭目(できれば1頭目)で高速馬場でも高いスピード持続力を発揮できるタイプ

★当日TB

 参考レースは阪神8R。短距離×高速持続ラップの組み合わせで内前有利TBが実現された。走破タイムも最速レンジ到達なので予定通りのTBになる見込み。基本先団から馬券形成。

最終見解

◎8. アグリ
○3.5.10
▲1.6.14

最終見解

◎8. アグリ

 やはり特筆すべきは速い流れが前半から連発しても1200m戦なら減速ラップを踏まない、むしろ加速ラップを踏みながらラストを駆け抜けられる点。狙い目としては先団〜中団の内1,2頭目(できれば1頭目)で高速馬場でも高いスピード持続力を発揮できるタイプに該当。全頭診断コメントを見ていただければ、能力値の高さが証明されていることが確認できる。前目からTBに乗りながら走ることができるので迷わず本命。

○3.5.10

3. レジェーロ5. ジャングロは逃げor番手想定で内前から高いスピードと持続力を有するタイプに該当。能力面的には圧倒的に5>3だが、レースパフォーマンス的には高速馬場なら3も十分にスピード惰性を発揮できると考えている。5は逃げる必要はなく、速い流れでスピードを落とさず走り切ることができる点が強み。10. ピクシーナイト先団〜中団の内1,2頭目(できれば1頭目)で高速馬場でも高いスピード持続力を発揮できるタイプに該当。中団あたりからの競馬になるかもしれないが、高速馬場での後半スピード持続力が素晴らしく、速い馬場でもしっかりと伸びて来れるので能力面も考えてこの評価は外せない。舞台適性も◎なので、状態が休養前に近い状態まで戻っていれば勝ち負け。

▲1.6.14

 内前からスムーズに競馬すればの条件付きで1. ロンドンプラン。中団内1,2頭目からしぶとく伸びて来れるも、能力面でアグリとの大きな差を感じるため、前半から完璧な騎乗ができればの条件付きで6. ビッグシーザー14. スマートクラージュは先団外目追走でCr性能自体がそこまで高くない点から終盤に後手を踏む可能性があるものの、追い切りも良くパフォーマンスレベルもそれなりに高いので3番手評価


買い目

馬券ルール

  1. 全体回収率500%↑

  2. 馬券優先度は

    複勝>ワイド≒3連複>馬連>単勝>馬単>3連単


前日夜時点買いたい馬券

直前買い目

京成杯AHこれ買います‼️

全頭コメント

①アスクコンナモンダ

 近走はゲートをゆったり目に出て中団〜後方内目で構える形。脚を溜めながら直線で高いギアチェンジ性能を発揮して一気にTSに到達する。脚の回転数がとても多く、エンジンが入ってから早めにTS到達→クビを低くして前脚を高く伸ばすことによりストライドを広げさらにTSを伸ばす形。3,4角で外目を回しても問題ない基礎スピードも持ち合わせているため、この馬にとって厳しい展開になるのは綺麗な馬場でのドスロー瞬発力勝負や高速馬場持続ラップの前残り展開。この馬自身の出せる上がり限界が33.5あたりなので、これよりも速い上がりが求められるor全馬この上がりを叩き出せる条件は前との差を縮めきれない可能性が高いので注意。荒れたタフ馬場でこの馬の持ち味である高い回転数が生きるので馬場はダメージが入った荒れ馬場がベスト。

【⑧番枠】
 強風×晴れでおそらく馬場はしっかり乾き切った開幕週特有の高速馬場になる。そして逃げる可能性のある、グラニットorシャイニーロックはともに前半から速いラップを持続させるタイプ。速い流れになる開幕週の中山はスピード惰性が働き、前目の馬がそのまま残ることが多々ある。持続ラップになりやすい中山コースであれば、上がり限界に苦しむことはなさそうだが、高速馬場×高速持続ラップで前残り展開になると厳しい。追い切りから状態の良さが窺えつつ、TS比べにはならない模様なので、馬券内滑り込みを考慮した評価に。【▲】

②インダストリア

 叩きつけるような走りをするもののストライド、脚の回転数の変化が小さいので急なスピード変化には対応しづらいものの同じスピードを継続して出せる高い持続力を有している。特に2023/4/1 ダービー卿CTのパフォーマンスが素晴らしく、中団内2,3頭目追走→4角内5頭目を楽に追走→4角終わりで外目からスピードアップしながら直線に向きそのままスピード持続させ差し切り。このレースの全体ラップは全て12.0以下で構成されておりL3Fは加速ラップ。この流れを外目楽々追走&上がり3F33.4で押し切った点はとてつもないパフォーマンスレベルの高さを示している。なお、この日の芝レース全体の走破タイムは平均タイムばかりの馬場レベルであり、このレースも平均に近い走破時計だった&速い流れの中でラストが加速ラップで構成されたのはこのレースのみ。似たようなレース質になったのが2022/12/28 カウントダウンS。このレースも道中11秒台のラップのみで構成。ラスト減速ラップのスタミナ質持続力勝負になったが、道中楽に追走しながら直線じわじわ伸びて押し切った。中山で好走傾向が見られるのはおそらくこのようなラップ構成&レース質になりやすく、基礎スピードの高さを生かして3,4角外目押し上げが可能であるからだと考えられる。予想段階で道中ラップがどうなるかを考えたい。

【⑤番枠】
 まずまずの枠順。最内でもなく、頭数的にもいつでも外目に持ち出せるポジションを追走可能かつあり程度馬群が縦長になるのであれば内1,2からロスなく運んで行くことも可能。ラストが減速ラップの構成になる可能性も高く、極端に前が残らない限りは好勝負必至。【◎】

◎○

③ウイングレイテスト

 ゲートの出はいいが、テンから出していく競馬しないので基本先団〜中団からの競馬。ただTS値が低いため、上がり勝負となった場合や前が残りやすい流れになると差を縮めきれずに終わりやすい。馬場はパワー質になると最後の伸びが甘くなるので綺麗な馬場ベスト。ギアチェンジしてから使える脚が2F弱とそこまで長くないので、直線が長いコースや4角から手が動く形になるとラストが甘くなる。高い基礎スピードを有しているため、綺麗なスピード質な馬場になると道中の高速ラップを楽に刻むことできるので他馬と差別化が可能。基本的には道中で無駄に脚を使いたくないので、内目の枠からできる限り前目かつラチ沿いの位置を取って、ロスなく脚を溜める競馬をしたい。Cr性能がそこまで高くないので、全馬動き出すような3,4角になるとポジションを上げられずに直線を迎え、ラストの甘さも加わり厳しいレース質になる。ベストは綺麗な馬場&先団ラチ沿い追走&中緩みしないラップ&直線が短い舞台。

【⑩番枠】
 馬場・ラップ構成・直線の長さは全てクリアしているものの、道中追走位置だけが現状不明な部分。とはいえ基礎スピード自体は高いので、速い流れで内3,4を回されるようなことさえなければ問題はなさそうな印象。【○】

○▲消

④グラニット

 ややクビ高めかつ前脚が高く上がりながらも膝が伸びきらない叩き型の走法なのでTS比べではキレ負けするがパワー馬場や急坂で安定してスピードを持続できる。そこまでストライドが伸びず、使える脚が短い点からラストスパート時には手前をコロコロ替えながら持続させているものの、本質的には短い直線で脚を使う形。L3Fあたりから早いタイミングで手が動く形になるとL1Fで甘くなる。スタートダッシュを決められるタイプなので、内枠から好スタートを決めて番手以下に差をつけた逃げ→惰性で粘り切る競馬をしたい。道中から体に力の入った追走になるので、1600mあたりがベスト、1800はギリギリという印象。距離短縮ローテはこの馬にとってプラスに働く可能性が高い。この馬の持つパフォーマンスレベルはそこまで高くないので、展開や馬場の助けは必要となる。

【⑦番枠】
 斤量の有利ポイントが大きいが、今回陣営からは逃げない可能性を示唆するコメントが出ている。そうなると逃げ宣言をしているシャイニーロックが内から突っ張った時に無理して突っかからずに番手近くを確保する想定。距離的なスタミナ面に不安があるので、1800m→1600mの距離短縮は交換。とはいえ、道中で脚を使わされるとラストの伸びが極端に悪くなるので、自分のペースで逃げor単騎2番手をすればよい【▲消】

⑤シャイニーロック

 前半から速い流れの持続ラップでも最後まで高いスピード持続力を発揮することができる。自らペースを握ったパターンのパフォーマンスレベルが一際高く、特に2023/4/23 マイラーズCは開幕週の高速馬場で逃げる形。単騎逃げが叶う形で直線しぶとく伸びるも4着。ただこのレース、ラップを見ると12.3-10.7-11.4-11.7-11.3-11.1-11.5-11.5と11.5を超えるラップを刻んだのは1と4F目のみの超高速ラップ。レース内容的にこの馬のラップはL1F目が11.6となっただけでそう考えると速い流れにおけるスタミナ質のスピード持続性能の高さを示していることがわかる。2023/3/5 大阪城Sでは4角で被されながらも、直線でもう一度伸びる動きを見せた。2023/6/17 米子Sでは逃げられず3,4角内3追走で早め後退。ラップは12.2-10.4-11.1-11.2-11.4-11.4-11.7-12.3で3F通過33.7のハイペースで5F通過も56.3、斤量最大の58kgを考慮しても追走負荷はかなり高いレース質。スタミナ質のスピード持続力があるとはいえ、この高速ラップを内3追走で刻む形になると基礎スピードの領域をオーバーして常にスパートをかけるような走りになり、ラスト持たないのも当たり前。つまり前半から11秒前半のラップが連発するような高速ラップを外目追走するようなことさえなければ、逃げずとも終盤まで高い持続力を発揮できる。2023/3/5 大阪城Sのラストの垂れから適性距離は〜1600m。2022/12/10 リゲルS、2023/2/11 洛陽Sは阪神外回りマイルということもあり、中間緩めてのL3Fスパート戦に持ち込んだ形だが、スタミナ質の持続力を活かすという意味ではマイラーズCのような終始速い流れが良い。近走の敗因に関して、2022/10/2 ポートアイランドSは道中緩んでの3F瞬発力勝負で直線キレ負け。2023/2/11 洛陽Sはやや中緩み→L3Fから11.0の急加速ラップでオーバーヒート気味の展開になり向かない流れ。以下は馬場に関して。2022/9/3 日高Sは開催が進んでダメージが進んだ馬場、稍重&軽い芝荒れ条件の2021/4/18 心斎橋Sでは前半から速い流れで逃げる形をとり、他の先行馬が軒並み垂れるところをしぶとく伸びて2着、2020/10/10 長岡京Sでは後方外目からの競馬でラスト超減速のスタミナ質な展開を差してきて2着。必ずしも逃げる必要がないことに加えて、タフなパワー馬場でも安定したパフォーマンスを出せることがこの馬の最大の魅力。超高速馬場になると前残りTBの助けが欲しいが、それ以外の馬場であればドスロー→瞬発力勝負でキレが求められなければ安定して粘りこむことができる。

【⑥番枠】
 逃げ候補グラニットよりも内枠に入ったことは間違いなくプラス。開幕週高速馬場で外外を回されるよりは絶対に内目をロスなく回る方が良い。必ずしも逃げる必要がある馬ではないが、陣営からは積極的に逃げることを示唆するコメントも出ているため、グラニットとの陣営コメントも鑑みて、この馬の逃げ濃厚で考えると前半から速い流れの持続ラップで構成される可能性が高い。能力的にも評価できることに加え、内前が残るTBになるのであれば頭まで見えてかなり面白い。【◎】

◎○

⑥ソウルラッシュ

 高い基礎スピードと2FのTS持続力を有している。また、荒れたパワー馬場でも綺麗な馬場となんら変わりなく追走力を発揮できている。つまり、他馬が追走に苦労する場面や脚を取られる馬場においても、楽に走りながら脚を溜めることが可能になる。ゲートのセンスはかなり良い方だが、脚質的に無理に出していくことはしないタイプ。故にある程度内目の枠を引いた際には、2021/12/25 クリスマスCや2022/3/27 春興Sのように楽に位置を取る競馬も可能。コーナリングも外に膨れるような癖はなく、基礎スピードの高さをしっかりと生かしながら回ることができるので位置取りによる追走スタイルの欠点は少ない。直線に入ってからの追い出しになることがほとんどだが、その場合も基礎スピードだけである程度位置を上げながら加速していけるところがポイント。2022/10/22 富士Sは直線入り口からこの走りが見られた。追い出し開始からTSを最大限発揮できるのは2F弱なので、3,4角からトップギアを入れる必要のないコースはこの馬にとってプラスに働きやすい。この馬自身の能力に関しては、2022/4/24 マイラーズCで普段よりも後方競馬&前がそれなりに残る消耗度の高いレース質で重賞クラス相手に差し切った点を評価。2022/6/5 安田記念では、久々の左回りコースかつメンバーG1レベル。直線で馬群を切り裂くような進路選択をしてギアを入れ替えるも、両サイドから進路を挟まれてそのまま後退。推定ではあるが、あのままの末脚を発揮できていたら勝てていたと考えられる。以上の点からG1クラスでも十分に勝ち負けできる器である事は示されており、道中どの位置で運ぶのかと他馬がどのくらい追走に苦労するレースになるのかが勝率を左右する。この馬の上がり3F限界が33.3-33.5あたりになるのでこれよりも速い上がりが求められるような馬場や展開は不向き。3,4角から持続力が求められるレース質になるのであれば先団〜中団の内1,2頭目からロスなく運びながら直線in→outで押し切りたい。

【②番枠】
 問題は高速馬場で前が止まらないTBにならないかどうか。高い基礎スピードと持続力という意味では、持続ラップ構成の中山1600mで最後までスタミナ質の持続力を発揮できそうだが、タフさが消えて消耗戦から脱線する舞台になると話は変わる。内目の枠を引いてしまったことで馬群からの競馬を余儀なくされる可能性も高く、ギアチェンジ性能が低い点からレース終盤はスムーズに加速できる競馬が求められる。どのレースでも安定して持続力を発揮できる馬なので、馬券から消すことはできないが、よほど前が垂れるor外差し持続力展開にならない限りは相手まで。【▲】

○▲

⑦トーセンローリエ

 前脚が程よく伸びる形でストライドを活かした走りができるので、ラスト同じスピードを連発できる形。これが上手く出たのが2023/2/4 春菜賞。内目でロスなく運びながら直線じわじわ伸びて11秒台後半の加速ラップで差し切り。前が止まらない場合に差し切れるTSは持ち合わせていないのでラスト減速ラップを踏むようなスタミナ質の持続力勝負がベスト。前半からの速い流れを内目からロスなく運びながら、最後他馬が減速するタイミングでしぶとく伸びて来たい。基礎スピード自体はそこまで高くないので高速馬場での追走や速い流れでの外目追走だと追走段階で脚を消費する可能性が高いので理想は時計がかかった馬場。

【⑪番枠】
 外目の枠を引いてしまった。同じスピードが連発する持続ラップには高い適性を持つものの、高速馬場×外目追走になるとこの馬にとってはかなり負荷がかかる形になり、ラストの伸びが甘くなる。11秒台前半のラップが連発するパターンor11秒台後半の持続ラップになりつつ、L1Fで減速しないスピード惰性持続ラップになるようであれば、2023/7/30 クイーンSのように外目追走からスタミナ質の持続力を発揮しても前との距離を縮められずに終わる。この枠から好走するなら、最低限時計のかかる馬場になって欲しいところ。【消】

⑧ミスニューヨーク

 同じ脚を持続させる高い持続力は持っているもののTSが低いため決め手がない。このようなタイプは道中それなりに流れたラップで消耗度の高い持続力戦になることがベスト。故に内目追走でロスを最小限に抑えながら4角→直線で長く脚を使いたいところ。ラップ構成は11.5-12.0のレンジが2F目からゴールまで連発する形がベスト。高速馬場だと追走に苦労して3,4角での押し上げも不可能になり、綺麗な馬場では速い上がりを使えないので時計のかかる馬場で戦いたい。急坂は普通。1800m戦だとラスト200mからの伸びが甘くなるので本質はマイル。1800mなら内枠でロスなく運ぶことが必須。

【③番枠】
 近走は出負けが目立ち後方からの競馬が多いが、直近中山マイルは2023/4/1 ダービー卿CTを⑥番枠で6/16番手、2022/11/17 ターコイズSを⑬番枠で9/16番手、2022/9/11 京成杯AHを⑥番枠で5/13番手。そして今回は③番枠と内目の枠からのスタート。枠並びと中山マイルのテンスピを考慮すると5,6/11番手あたりで追走可能な計算になる。この馬の1番の障壁が、位置取りによる敗戦。今回先団〜中団でロスなく競馬する形を実現できれば、あとは適性面の問題。高速馬場自体は上がりの観点からベストではないが、今回は前半から速い流れの持続力勝負。極度の前残りTBにならない限りはスムーズに運ぶことさえできればこの馬の持ち味であるスタミナ質の持続力が生きる可能性がある。追い切りから状態も良さそうで、近走は負けつつもこの馬らしい走りはしっかりできている。適性面をクリアしていて、位置取り次第で結果が変わるこのようなタイプは狙う価値あり。【○▲】

⑨ミッキーブリランテ

 クビがやや低めで前脚もそこまで高く上がらない点からストライドの小さいピッチ走法。故に長い直線でのTS比べや瞬発力勝負になると前との差を縮められずに終わる。持続力はあるが、その分TSが低いタイプなので、タフな馬場で全馬速い上がりが求められない舞台がベスト。コーナリング時、やや外目にクビが振れる点から軽く膨らみがちだったが、2022/9/11 京成杯AHではスムーズに回れていた。この部分は鞍上の違いで変わるのだろう。手前替えがあまり得意ではない馬で、3,4角からスピードをつけていく形になると直線で手前が替わらないままゴール、ということもしばしば。この手前替え失敗のレースに共通している点は3,4角でペースが落ちない(11秒台前半)時や外目を回しながら直線に向いた時なので、内ラチ沿いからロスなく運ぶ形になればスムーズな手前替えが可能。近走は二の脚で前を取れなくなっており、馬群で窮屈な競馬が得意ではない点から極度の外差し馬場で外目追走が叶う枠並びにでもならない限り厳しい。持続力はあるもTS足らずなので上がり限界が際立つような高速馬場or瞬発力勝負は×。2023/8/13 関屋記念では馬群で窮屈になりながらも馬群をついて上がり3F33.0の伸び。ベストではない条件でこのパフォーマンスが発揮できたのは復調の気配の可能性あり。

【①番枠】
 最内枠なので、是が非でもスタートを出ないと去年のような強気な競馬は出来なくなった。ただ、個人的には前走のパフォーマンスがよく、馬群からの競馬で終いまで脚を使えた点を評価したい。高速馬場で前との差を縮めきれずに終わったので今回もその可能性は高そうだが、少しでも時計がかかるのであれば相手に入れたい1頭。追い切りの動きが芳しくないので3列目まで。【▲】

○▲

⑩メイショウシンタケ

 右手前に替えてからの伸び◎。コーナリング加速力がなく、ギアチェンジ→TS中→TS持続の流れとなるので大箱&直線の長いコースは◎。急坂も問題なし。馬場は渋ってパワーが求められると×なので綺麗な馬場で。スタートがあまり得意ではないので後方からの競馬が多くなるが、しっかり加速できれば長い直線で捉え切れる。1400mはやや忙しい印象でこの馬のキレ味が生きにくいレース展開になりやすいのでベストは1600mだと思われる。

【④番枠】
 ベストな距離ではありつつもほぼ確実に後方からの競馬になることを考慮するとTB/展開の助けが必要。TBは想定段階でこの馬にとってマイナスの条件。コース的にも直線で一掃できる舞台ではないので、この時点で買い材料としては乏しい。Cr性能低く、3,4角からの押し上げも苦手なので今回は見送り。【消】

▲消

⑪ラインベック

 クビ低&前脚低めに伸びる形で急坂が得意ではないタイプだが、2023/3/12 東風Sではその弱点を気にさせない平地部分での伸び(持続力の高さ)を見せた。直線上がりが求められる展開にさえならなければ前からしぶとく伸びて来れるので注目。2023/8/13 関屋記念は中緩みするラップ構成となり、ラストは高いTSが必要となる持続力勝負となった。この馬の本質は前半から速い流れの消耗持続力戦なので、向かないレース質でここまで伸びた点はやはり成長の証。急坂コースで戦うなら先団ラチ沿いから最大限脚を溜めて戦いたい。綺麗な馬場によるTS勝負も分が悪いのである程度時計がかかって欲しい。

【⑨番枠】
 前走の関屋記念は中緩みでTSが求められる舞台の中、最後までしぶとく伸びてほとんど差のない3着まで伸びてきた。この馬の持ち味であるスタミナ質の持続力が前走よりは生きる条件で、元々苦手だった急坂での減速もこの馬自身の成長を経て克服されたように感じる。外目の枠になってしまったのがややマイナスになりそうだが、速い流れに対応できる基礎スピードは持ち合わせているので、なんとかカバーできそう。内目を走るグラニットについていく形で先団内1,2頭目をキープできた場合にはかなり面白い。【○】

▲消

まとめ



⑤インダストリア
⑥シャイニーロック



⑩ウイングレイテスト
⑨ラインベック

③ミスニューヨーク



①ミッキーブリランテ
②ソウルラッシュ
⑧アスクコンナモンダ

⑦グラニット



④メイショウシンタケ
⑪トーセンローリエ

位置取り・上がり3Fに基づく着順予測

スタート後位置取り

着順予測

コメント

※推定着順の見方

1. ☆★の右に示されている数字が着順の下限/上限。
例) ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
  の場合、6着〜⑩着

2. 1に感して、黒塗りが推定された可能着順で左から1.2.3......という順番。
例) 上の例の場合、左から数えて6番目〜10番目が黒塗りされている。

3. 算出方法は2枚目の【位置取り/上がり3Fに基づくゴール時着差】から考えられる着順範囲を特定する流れ。

4. ⭐️は★の中央値部分に挿入。
例) 上の例の場合、★が6-10なので中央値は8となり、その部分に⭐️が挿入されて以下の形になっている。
 ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
故に、⭐️部分は着順カウントされていない。あくまで別物として後から挿入された形。

コメント

・1番手に⑥シャイニーロック、2番手に⑨ラインベックが来る形となりました。⑥シャイニーロックは前から同じラップを連発で刻めるタイプなので、自分のペースに持ち込んだ場合の上がり3Fレンジがそこまで広くなく安定して繰り出せる&11秒台を連発できる点から逃げるにも関わらず先行馬に近い走りを実現できる可能性が高いです。道中弛まず、3,4角でもそのスピードが維持される点から、内目追走の恩恵が大きく、逃げることができた場合には高い確率で好走してくると思っています。⑨ラインベックは東風Sから出せるパフォーマンスレベルが上がり、今回も前目からそれなりの上がりでしぶとく伸びてくる計算です。この馬も上がり3Fレンジが狭いタイプなので、パフォーマンスレベルにムラがなく良いと思います。

・金曜日に多くの雨が降りましたが、土曜日は晴れ&強風ということで、日曜日に突入する前の段階でほぼほぼ乾き切ってしまうと思っています。土曜日日中はまだ完全な乾かないと思いますので、内から乾くことによる内伸びor内前有利TBが露見するはずですが、強風の影響もあるので、実際にどうなったかは土曜日にまた確認します。

・以上の着順想定を参考に、前日のTB/追い切り状態評価を加えて最終的な印/買い目を決定する
・追い切り状態評価に関してはkakeさん(以下にリンク記載)に一任し、B評価以下の馬はバッサリカット(評価内容に関してはここでは非公開 -> 印/買い目で反映する形)
・着順想定で最高着順が6着以下の馬はバッサリカット(今回のカット馬は○○)

TBに関して軽くコメント
天気予報【ウェザーニュース引用】
コース画像【JRA公式引用】
中山2R
中山5R
中山7R
中山9R
中山10R
中山11R

 こちらもまずは走破タイムから。

・9/9(土) : ②②③①②①
-> ①〜②の間の走破時計(良馬場換算)
※①最速 ②最速〜平均 ③平均 ④平均〜最遅 ⑤最遅

これはわかりやすい高速馬場。明日もしっかり晴れるということで、同様に①〜②の時計が計測されるはず。よって走破タイムレンジは1:31.0-1:31.5で予想。

 続いてTBに関して。ここに関しては僕の予想を昔から見てくれている人ならわかるかも、という部分だが僕が中山で予想する時によく使う【風】の影響が顕著に出ていたパターン。天気予報を見ると風に変化が出たのが、12-14時のタイミング風速が3-4mを計測したことに加えて、風向きが南西南へと変化した。その後も4mの風が南西から吹く状態が継続した。中山の直線は南南西→北北東。風の影響は出走馬が向かい風で脚を消費するタイミングでの消費量大幅増加。南西南から風が吹くと向かい風が訪れるのは3,4角地点。つまり後半のペースアップタイミングで強風を前から受ける形になる。土曜日の9R以降を見てもらうと、この3レースだけ強風をもろに受ける逃げ前壁勢がしっかり負ける形となり、その一列後ろから楽にスムーズな加速をできた馬が上位に台頭してきている。さらにはL1Fのラップが減速していない。前が残らない形でもラストまで高いスピード持続力が発揮できる必要がある。

 今回はグラニットorシャイニーロックが逃げる形だが、高速馬場という前提を考慮するとどちらが逃げても中緩みしない持続ラップが構成される。さらには風の影響がしっかり出る形でこちらも土曜と同じ南西方向からの強風。土曜の9,10,11Rの好走ゾーン帯がそのまま継続すると考えて良い。

 以上のTB考察から導かれる狙い馬は

・先団で前に馬を置きながら、内1,2頭目(できれば1頭目)で追走できる高スタミナ型持続力タイプ
・先団〜中団の内1,2頭目(できれば2頭目)で3,4角を外目から楽にスピードアップできる高Cr性能&高スタミナ型持続力タイプ


とする。

★当日TB

 中山2.5Rはスロー→瞬発力戦の加速ラップだが、逃げ馬は残らず先団内目から前壁を置いた馬&中団外目から押し上げてくる持続力型が台頭。中山5Rは持続ラップ形成のタフな流れだが高速馬場らしくL1Fがそこまで減速せず11秒台のラップ。中団〜後方の差しも若干届きつつあったがそれでも先団内目or2番手追走で長く良い脚を使える馬が台頭。狙い目トップは現状先団で前に馬を置きながら、内1,2頭目(できれば1頭目)で追走できる高スタミナ型持続力タイプ


最終見解

◎6. シャイニーロック
○9. ラインベック
▲3.5.10
抑2

最終見解

◎6. シャイニーロック

 逃げてもタフな流れを減速なく持続できるスタミナ型持続力が持ち味なので、風で負荷のかかるレース質になっだとしても高速馬場を利用した高いスピードと持続力を活かして残せるはず。スタートが抜群に上手いわけではないので、逃げないパターンも考慮。その場合は前に馬を置いて先団で前に馬を置きながら、内1,2頭目(できれば1頭目)で追走できる高スタミナ型持続力タイプに該当可能。状態も問題なく、追い切り内容も評価できる内容。

○9. ラインベック

先団で前に馬を置きながら、内1,2頭目(できれば1頭目)で追走できる高スタミナ型持続力タイプに該当。9番枠だが、枠の並び的にスタートの良さを活かして先団を追走可能で、前がそこそこ出していく形になれば楽にラチ沿いを確保できる可能性もある。今のTB最適解のゾーンを追走できる可能性が高く、この馬自身の能力値や高いスタミナ質な持続力を買って対抗に。

▲3.5.10

 買い目としては○と似たようなラインで構成する可能性ありだが、9. ラインベックよりは下の評価となったので▲に。3. ミスニューヨークと5. インダストリア先団〜中団の内1,2頭目(できれば2頭目)で3,4角を外目から楽にスピードアップできる高Cr性能&高スタミナ型持続力タイプに該当。3は最後方からの競馬になると流石に厳しいので、ある程度スタートで位置を取れる前提。5は能力的にこのメンバーの中に入ればトップレベル&舞台適性◎なので多少位置は後ろの想定でも外せない。10. ウイングレイテスト先団で前に馬を置きながら、内1,2頭目(できれば1頭目)で追走できる高スタミナ型持続力タイプに該当。ラインベックの横もしくは1列後ろで待機する可能性が高く、高速馬場でのラップ変化の少ない持続力勝負には高い適性を示しているので注目したい。

抑2

 2. ソウルラッシュTB、舞台適性、叩き台仕上げの観点から評価を落としたが単純な能力値とパフォーマンス安定感はトップレベルなので3列目にさっと加える形。


買い目

馬券ルール

  1. 全体回収率500%↑

  2. 馬券優先度は

    複勝>ワイド≒3連複>馬連>単勝>馬単>3連単


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回顧 〜セントウルS〜

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