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春雷S、これ買います‼️

お品書き

1. 全頭診断
a. まとめ
b. 全頭コメント

 能力値のまとめと各馬に関する個人的見解を軽く述べます。今回だけでなく、今後のレースでも応用できるように詳しい特徴を共有していきます。
 まとめ部分では、以下の【まとめルール】に則ってランク付けしています。この時点では、TBや枠順、舞台適性を考慮していませんのでご注意ください。あくまでも自己条件でのパフォーマンスレベル平均値です。


2. 最終見解
a. 印
b. 最終見解
c. 買い目

1-a. まとめを元に買い目につながる見解を簡潔に追記します。なお、買い目に関しては、印や枠順/馬場を加味したまとめ評価をもとにパターン化した馬券戦略をとっています。こちらに関しては、皆様に公開する前に僕自身で検証させていただきたいので、パターン公開はなしとさせてください。また、買い目に関しては前日夜段階に共有を始めますが、この段階ではオッズがどうなるのかわからないため、暫定馬券という形で【現状買いたいと思っている馬券】を載せます。最遅でレース前15分前には馬券を確定します。私用が重なる場合には、早い段階で買い目を確定することもあります。その際に

現状買い目
▶︎ 確定買い目


となっていたら僕の最終的な勝負馬券がすでに共有されていることになりますので、ご確認よろしくお願いいたします。

まとめルール

### 能力評価の例
B2 : G2, G3 馬券内濃厚
C3 : OP 馬券内可能

### ベース評価 -> 適性クラス評価
A : G1
B : G2, G3
C : OP
D : 3勝
E : 2F : 1勝
G : 未勝利

### サブ評価 -> クラス内詳細評価
1 : 高い確率で勝ち負け
2 : 高い確率で馬券内
3 : 馬券内可能


めぐめぐより

 2023年5月あたりから集計というものをより忠実に行い予想を公開してきました。豪語した割には2023年の全体回収率が111.5%と、正直そこまで満足はしていない数字です。今年は150%を目指して本気で頑張りたいと思います。

 今回初めて見に来て下さった方もいると思いますので、最初に申し上げておきますと

めぐめぐは2勝クラス以上の古馬芝短距離レースしか行いません。理由は以下の4点です。

1. 予想コストが圧倒的に減ることにより、皆様に良質な全頭コメントを早いタイミングで共有することができる。
2. 実力通りに決まりやすい上に、舞台適性や馬場適性が如実に直結するので買える馬/買いづらい馬を特定しやすい。
3. 単勝オッズが圧倒的に人気することが少なく、単勝期待値を取りやすい。
4. TBの影響度が大きく、予想がしやすい。

これまで中距離レースも多く予想してきましたが、毎回異なるレース質の予想を続けていくと予想のブレが発生しやすいことも自覚しましたのでこの形を取らせていただきます。

 また、昨年途中から走破タイムの推測や個別ラップの計測など新しい価値を提供する試みをしましたが、予想コストが膨大で意外と恩恵が得られにくい部分だったため、こちらは一度廃止 -> 気になったレースだけ個別ラップを計測するという方針にさせてください。いつもご愛読していただいている皆様には、大きな改変部分ですので何卒ご理解いただけますと幸いです。

今後とも一緒に戦ってくださる方、心から感謝致します。対戦宜しくお願い致します。

馬券収支

・2023年回収率
-> 111.5%

-----↓2024↓------

・勝負レース数
-> 14R

・馬券回収率
-> 131%

・馬券的中率
-> 14%

・本命馬単勝回収率 / 複勝回収率
-> 115.7% / 81.4%

・本命馬勝率 / 複勝率
-> 21.4% / 42.9%

各馬券収支など詳しい集計が気になる方は↓こちらをご覧ください🙇‍♂️

全頭診断

まとめ

★A
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

★B
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
サトノレーヴ
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---
サーマルウインド
ヨシノイースター

★C
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
カルネアサーダ
シナモンスティック
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
ジュビリーヘッド
メイショウソラフネ
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---
カイザーメランジェ
カルロヴェローチェ
ショウナンハクラク
ディヴィナシオン
バンデルオーラ
ファロロジー
リバーラ

★D
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
アスコルターレ
カワキタレブリー
カンチェンジュンガ
ソウテン
ユキノファラオ
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---
ヤクシマ

★E
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

★F
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

★G
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

※まとめルール

### 能力評価の例
B2 : G2, G3 馬券内濃厚
C3 : OP 馬券内可能

### ベース評価 -> 適性クラス評価
A : G1
B : G2, G3
C : OP
D : 3勝
E : 2F : 1勝
G : 未勝利

### サブ評価 -> クラス内詳細評価
1 : 高い確率で勝ち負け
2 : 高い確率で馬券内
3 : 馬券内可能

全頭コメント

①アスコルターレ

スタート△▲
基礎スピ△
TS△
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力D2

重以上のタフ馬場&外伸びTB

ゲート発進力の低さと2021/12/18 タンザナイトSから見られる基礎スピードの劣化が重なり、それ以降はスタートでの位置取り争いに参加できず後方からの競馬が多くなった。さらには低いギアチェンジとTSにより、直線で外目からスムーズに進路を確保してもほとんど位置取りを変えることなくゴールを迎えてしまう。この欠点をカバーする最低限の要素が、追走力の求められない超絶タフな馬場と直線外から伸びても通用する外伸びTBの2つ。2021/12/18 タンザナイトSでは稍重のタフ寄りの馬場で外からじわじわ伸びて6着まで伸びてきた。スタミナ質の差し展開になったことで展開が向いた面もあるが、それ以外のレースで全く通用していないこの馬が頑張る面を見せた。ただこのレースでも最後はスピード負け。そうなるとこれよりもさらに重い馬場でこの馬に向く舞台になる必要がある。

②カイザーメランジェ

スタート△▲
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力▲○(芝ダメージパワー馬場で△▲)
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力C3

内枠
時計のかかる芝が残った馬場
L3Fが極度の減速ラップ

全体能力値はかなり低く、パワー質な馬場での減速度が他馬と大差ないので理想は追走力の求められない馬場&ある程度芝状態が良好な舞台。故に終始速い流れの高速馬場はアウト。さらにCr性能の低さ故に外を回すとラストの伸びが全くなくなるので内ラチ沿いを回せる枠並びが必須。2023/10/29 ルミエールADは不良馬場とはいえある程度芝状態が良好な馬場でこの馬のこなせる範囲。外ラチ沿いの好ポケを確保してL3Fが大きく減速するラップ構成をこの馬の持ち味であるスタミナ質な持続力でじわじわ伸びて差し切り。このある程度の芝状況かつ時計のかかる馬場でのスタミナ持続力勝負のラチ沿い追走という条件が狭すぎてなかなかに好走可能性は低いが、その可能性が少しでと感じる時には買いたい。

③カルネアサーダ

スタート▲○
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力▲○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力C1-C2

内中枠
パワー馬場(雨よりも芝荒)

スピード変化に弱い持続力でどれだけマイペースの追走ができるかが鍵になる。自分の追走スピードを超えた走りが求められると終いの甘さに繋がってしまうタイプで、良馬場の速い流れや外目追走による追走負荷がかかると伸び負けてしまう。特に前半2-3Fで10秒台を刻むようなハイペースを刻んでしまった場合には結果が残せておらず、逆に早々にポジションを確保して3F目から11秒台の持続ラップに持ち込むとラストまでしぶとい伸び脚が使える。芝状態は悪化したパワー馬場がベストで雨の影響が出ていたとしても良好な芝状態による水準以上のスピード値が求められると弱点が露見しやすい。ゲートはまずまず安定して出られるものの基本的には二の足でポジションを取りに行くスタイル。故に外枠発走になると前半の追走負荷が大きくなりラストが甘くなる。ベストはやや荒れた芝状況に内枠が重なることに加えて、11秒台前半の持続ラップになる舞台。

④カルロヴェローチェ

スタート▲
基礎スピ▲
TS▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ▲
能力C3

1400m以下
前半から速い流れ
中外枠&フラットor外伸びTB

スタート後の速い流れから緩むようなラップが入るとかかるような動きを見せて大きく追走リズムを崩しパフォーマンスの低下につながる。特に2024/2/10 洛陽Sは前半かかりながら道中の減速ラップを迎え、最後はそれなりのキレが求められるラップ構成となり距離的な不安とかかることによる体力消費が共に重なっての大敗。2024/2/25 阪急杯では前半から11秒前半のラップを外目から追走したことでかかる動きは見せなかったが馬群で窮屈な競馬になりスムーズさを欠く形。その中で内前が残る展開を大外から8着まで伸びてきた。着差の近かったホープフルサインあたりとは近いパフォーマンスレベルを持つと判断すると自己条件で OPクラス馬券内に入れるかといったレベル。内から器用に立ち回ることができないので外目を追走しても通用する馬場の助けは必要となる。

⑤カワキタレブリー

スタート▲
基礎スピ▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△
能力D2

時計のかかるタフ馬場
スタミナ質持続ラップ

前脚が伸びるような走りではあるものの高く上がらないことによるストライドの低下かつクビが高いことによる硬い走りで遅い脚を惰性で長く使うことはできるが、TS比べになると伸び負けてしまう。東京や新潟のレースが多いが、ここでは道中スローからの直線勝負になることが多く、ギアチェンジとTSが低いこの馬にとっては厳しい舞台。スタミナ質の持続力が求められると他馬が伸び悩むところで相対的に伸びて来れるのでそのようなレース質で狙いたい。とはいえ相手レベルが高い場合に通用するかは疑問。

⑥カンチェンジュンガ

スタート▲
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ▲
能力D2

荒れた馬場
前半高速ラップが連発しないラップ構成

基礎スピード値が低いので前半から高速馬場レベルの速い流れとなると置いていかれ後方からの競馬になる可能性が高い。その場合は後半減速ラップでTS値の求められない持続力勝負になる形が必須で、これは相手レベルが低い消耗戦でないとなかなか厳しい。2勝クラスの勝ち上がりも、馬場適性を生かしたロスのない競馬で得られた結果になっており、倒した相手レベルはかなり低い。3勝クラス初戦の2024/2/25 下関Sは稍重のスタミナ質な馬場でのそこまで速くない持続ラップで前目の馬がそのまま残りやすいラップ構成に。外目をスムーズに回して高い持続力で差し切るレースを見せたがこの馬向きのタフ馬場かつ緩めの持続ラップで相手レベルからも過大評価はできない。 OPレースで好走するならこの時のような時計のかかるタフ馬場での緩い持続ラップが必須だろう。

⑦サトノレーヴ

スタート▲
基礎スピ▲○
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲○
ギアチェンジ△▲
能力B2

1200m > 1400m
馬場不問

脚の回転数が水準以上であるため、ゲートの出は平凡でもその後のポジション取りがスムーズになり先団を安定して取ることができる。加えて基礎スピードの高さにもつながっており、速い流れでも問題なく追走してパフォーマンスを発揮できる。前脚を高く上げて掻き込むような走りでタイプとしてはドウデュースのような走り。前脚で一気に加速しながらスピードに乗ったらストライドを伸ばしつつ長く脚を使えるタイプになっており、これが速い綺麗な馬場から荒れたタフ馬場まで広い馬場適性の高さに繋げられている。パフォーマンスレベルも安定して高い水準をキープしており、2022/10/1 勝浦特別の時点で OP好走レンジに突入、2024/2/25 阪急杯では内で脚を溜めた馬が上位を占める中で内3頭目を常に通す追走負荷の高いレース質で上位とそこまで差のない4着まで伸びてきた。ラストやや伸び負けした点からベストは1200mで、急坂自体も問題なくこなせるオールラウンダー。このレース内容から重賞級のパフォーマンスレベルへと昇格。

⑧サーマルウインド

スタート▲○
基礎スピ▲○
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力B3

1200-1400m > 1600m
タフ馬場(不良に近づくほど◎)

クビがやや高めかつ前脚が高く伸びきらない叩き形の走法なので中緩みからの瞬発力勝負になるとキレ負けしやすい。逆に走りづらい荒れ馬場で相対的に高い適性を示すため、他馬が追走に苦労する場面で楽に走ることが可能になる。これが顕著に現れたのが2023/3/26 春興S。スムーズにハナを取れたことも良かったが、それでも内目の芝が剥げた荒れた部分を終始通しているにも関わらず4角で他馬が手を動かすような場面で楽にコーナリングできていた。そのまま直線も後続を突き放す逃げ切りを見せ、この馬のベストパフォーマンスを発揮。対して2023/6/25 パラダイスSは中緩みからの3F戦で見事にキレ負け。さらに2023/12/16 ターコイズSではそこまでキレの求められない持続ラップ構成となったものの直線では持続力を見せつつスピード負けする内容。このようなパターンは舞台が向かないことが多いので、この馬のベスト距離は1400m以下。前半から楽に先団を追走かつ4角でも手を動かすことなく走れることから1200mに対応できる基礎スピードも持ち合わせていると考えられる。1600mで走るなら馬場の助けが必要となり、1200mであれば高速馬場は避けたいところか。

⑨シナモンスティック

スタート▲
基礎スピ▲○
TS△
TS持続力○
Cr性能▲○
ギアチェンジ△
能力C1

馬場不問
持続ラップ
序盤高速ラップ×
中外枠

ギアチェンジ性能低&TS低なので直線でのキレ勝負には向かないが異次元のスタミナ(スピード持続力)を持ち合わせているため前半からの速い流れ→ラスト急減速するようなタフな流れでも前からしぶとさを生かして残せるタイプ。また、終始高速ラップを刻むようなレース質も難なくこなせるタイプで、特に2023/8/13 UHB賞の内容が良い。ここでのレースラップは12.1-11.1-11.2-11.4-11.1-11.3とハイペーススタートではなかったものの終始11秒前半のラップが連発する持続ラップ構成。さらに逃げたカルネアサーダの外目を追走しながらL3Fを11.4-11.2-11.1の加速ラップで締めての勝利。その後の2023/8/27 キーンランドCで2着に入ってはいるもののベストパフォーマンスを発揮できる舞台はおそらくUHB賞のようなコース。とは言ってもタフな流れで後半減速するようなスタミナ質な持続力勝負でも高い持続力を見せており、2023/8/27 キーンランドC以前の6走は全てこの馬らしくある程度安定したスタートから先団外目追走→4角から動き出して前を捉える→直線で粘り込む、という競馬を徹底している。2023/4/29 朱雀Sのように道中緩む流れにならなければオーバーヒートすることもなく力を発揮できる。ただ一つこの馬の欠点としてら前半に速い脚を使いすぎると道中の追走リズムが悪くなりラストにもうひと伸びする余裕がなくなってしまう点。具体的には良馬場換算で10秒台前半の脚を使うような流れでレースを始めてしまうとラストが甘くなってしまう。2024/1/8 カーバンクルS、2024/3/2 オーシャンSはともに速い流れでの序盤で大敗しており、ジョッキーからは『息が重かった』等のコメントが出ていた。よって前半から高速ラップを刻まない範囲でラップ差の小さい持続ラップ構成がこの馬のベスト舞台。なお、UHB賞以降の馬体重推移がやや疑問で、UHB賞はある程度引き締まった馬体->キーンランドCは12 kg増でやや緩さのある馬体->カーバンクルSはさらに8 kg増の緩さのある馬体で体重増加があまり良い方向に働いていなさそうな印象。休養明けということもありずっしりしながらも成長分があるかもしれないが歩様を見るに体は重そうなので叩いて次走絞れているか確認したい。ベストはUHB賞のキビキビした足取りで引き締まった馬体。2024/3/2 オーシャンSは軽く馬体を絞ってきたもののラップ構成的に外から速い流れを追走することになり脚がなくなってしまった。現状のベスト馬体重は468±4kgあたりだろうか。

⑩ジュビリーヘッド

スタート▲
基礎スピ▲
TS△
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力C2-C3

時計のかかる馬場
後半減速ラップ
内枠
直線平坦 > 直線急坂

ゴールから2F弱の地点で動き出してゴールする形。クビがやや低め&前脚がそこまで高く上がり伸びるわけではないのである程度のスピード持続力に長けている分TS値はそこまで高くない。ラストに速い上がりや道中高い追走力が求められる舞台、差し馬が台頭するレースになると苦戦。4角から動き出しても最後まで脚は使える持続力を有しているものの、Cr性能の観点からあまり外目を回されると後手を踏む可能性がある。2022/4/9 船橋Sから終いの伸び方に力強さが増しており、急坂でも走法にブレがなくスピード維持が可能になったが、ベストは直線平坦。二の足を使って安定して先行できる点が強みだったが、最近は二の足のダッシュ力や基礎スピードもやや劣ってきており、安定してポジションを取れるとは限らない印象。スタートを出ればそれなりに安定したパフォーマンスは出せる。ただ相手レベル次第で、2023/8/27 キーンランドCはスムーズな流れで前との差を縮めきれず6着になっており、近い着順の馬比較でパフォーマンス値はやや低め、2023/6/11 函館SSはG3で2着も4着以下低調かつこの馬だけ内前からスムーズに運べたことを考えるとそこまで高い評価はできない。

⑪ショウナンハクラク

スタート△▲
基礎スピ▲○
TS▲(パワー馬場△▲)
TS持続力○(パワー馬場▲○)
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力C3

高速持続ラップ
内枠
良好な芝状況

前脚がまっすぐ伸びるストライドの大きな走りで、脚の回転数自体がそこまで高くないのでギアチェンジは遅いものの長くスピードを持続できるタイプ。その分高い基礎スピードを求められても対応が可能で、後半までスピード質の持続力が求められるレース質への適性は高い。対してパワー馬場はこの馬の良さが削がれる形となり、全体的な能力値が低下する。また、馬場やラップ面で相性が良い場合でも、3,4角で外を回されるようだとコーナリング区間での追走負荷が大きくなりラストの伸び脚が弱化する。理想は内枠からロスなく運びながら後半まで高い追走力を要するスピード質な持続力勝負。

⑫ソウテン

スタート△▲
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力D2

時計のかかるタフ馬場
減速ラップ

遅い二の足とそこまで高くない基礎スピードにより、道中はほぼ確実に後方寄りの競馬となり、スパート手前でのポジションアップもできない。その上TSも低いため真っ当に直線勝負するとキレ負けする。よって必須条件として基礎スピードの求められないタフな馬場かつラスト減速ラップによりスタミナ質の持続力が求められる舞台が挙げられる。2024/3/16 淀屋橋Sはロスなく運びながら直線で馬群を捌き差し切ったものの相手レベルは低調でラストは減速ラップによるこの馬向きのレース質なので過剰評価はできない。OPレベルだとなかなか厳しいのではないか。

⑬ディヴィナシオン

スタート△▲
基礎スピ▲○
TS△▲
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力C3

11秒前半の持続ラップ
内枠
綺麗な芝状態

クビが高く、前肢も高く上がるわけではないのでストライドはあまり大きくない&脚の回転数も多くない。故に直線で出せるTS値やギアチェンジ性能は低く、前残りの展開や瞬発力勝負になると厳しい。また、道中の追走負荷がどの程度かによって出せるパフォーマンスレベルに差があり、ベストは綺麗なスピード質な馬場で11秒前半のラップが持続するレース質かつ3角から下り坂に入ることで加速に苦労しないコース形態。故にこの馬の最適解は良馬場中山>良馬場京都といったところか。10秒台のラップが連発する超高速馬場や追走に苦労するタフな馬場だとラストに他馬を追い抜かせるような脚を使うことは難しい。そしてCr性能もさほど高くないので3,4角を外回しする形になると追走負荷が大きくなり直線での伸びの甘さにつながる。

⑭バンデルオーラ

スタート△
基礎スピ△▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△▲
能力C3

時計のかかるタフ馬場
3F目以降11.2-11.8の持続ラップ

ゲート内での落ち着きがなく、集中力も高くないのでほぼ確実に出負けして最後方グループからの競馬となる。ただこの馬の良さはスタート後の速い流れを1F刻んだ後、4Fにわたって11.2-11.8のレンジで変化量の小さい持続ラップを刻める点。ラップ推移としては13.0±0.4 - 10.6±0.4 - 11.5±0.3 × 4 といった形。つまり、この馬の1200m走破タイムとしては1:09.6あたりがベースとなる。このパフォーマンスレベルから一段良くなったのが2023/9/2 テレQ杯。直前で千直を経験した影響もあってか、L5Fラップは10.2-11.3-11.3-11.4-11.4。このパフォーマンスレベルならL4Fを11.4±0.1 × 4のラップレンジでまとめることができる。つまり、走破時計レンジが1:08.0-1:08.5あたりまで上昇している可能性が高く、この辺りの走破時計を要求される馬場レベルが現状のベスト。このレンジよりも速かった2023/4/8 船橋Sや2023/11/26 京阪杯ではラストの伸びが相対的に甘くなってしまった。2023/11/5 みちのくSは道中で一気に減速ラップを挟む緩急の大きなラップ構成となり、相対的にパフォーマンスが低下した。それでも内有利TBを外目ぶん回しでしぶとく伸びて6着まできたのは評価したい。よって基本的には荒れたタフな馬場で追走力が求められない舞台が良い。綺麗な良馬場の場合には届かずに終わる可能性が高いので、ある程度外目が有利なTBで勝負したい。

⑮ファロロジー

スタート▲
基礎スピ▲○
TS△
TS持続力▲○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力C3

前半から速い流れ&ラスト減速ラップ
スタミナ質の持続力勝負
内枠

脚がそこまで前に広がらずも伸びる形で、長い時間同じスピードをキープするような脚は使えるもののTS値が低い走りとなる。こうなると終盤にスピード質のレースとなった場合にオーバーヒートする可能性が上がり、後半から減速区域に突入してしまう。特にこのスパート性能が求められる東京や新潟コースでは内からロスなく運んでギリギリまで脚を溜められた2023/8/5 新潟日報賞をのぞいて直線途中で手前を左に戻す動作が見られ、このタイミングで減速食区域に突入してしまっている。一方前半から速い流れで後半はそのままのスピード持続力を求められる右回り&小回りコースでは直線で手前が替わることもなく最後までしぶとい脚は使えている。特に2023/9/10 セプテンバーSからのパフォーマンスレベルの良化は個人的にかなり好感で、2023/10/8 オパールSは3,4角から下り坂で長く良い脚が求められる京都コースで外目追走をしたこと&雨の影響によるややタフな馬場&直線入り口での他馬接触による追走バランスの崩れなどが考えられ、結果的に終始速い流れで内前残りの展開になってしまったことからも度外視可能なレース。相手レベルにもよるが、安定してしぶとい脚を使えている点から、内前からロスなく運びながら前半から速い流れでラストは減速ラップを刻むようなスタミナ質な持続力勝負をしたい。走り自体は軽めの走法かつ基礎スピードも高めなので良馬場の方が良さそう。

⑯メイショウソラフネ

スタート▲
基礎スピ▲○(タフ馬場▲)
TS△▲
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力C2

上がりの求められない舞台
綺麗な馬場
1200m > 1400m

クビがやや低めで前脚を伸ばす形になっており、スパート時の脚の回転数にそこまで変化がないので加速には時間がかかりながらTS値自体も高くないタイプ。道中も基本的にはラップ差の小さい持続ラップ構成が得意で、終盤はTS値の求められない持続力勝負がしたい。また、タフ馬場では追走負荷がかかり道中で脚を消耗してしまう。それに反して速い流れを楽に追走できる基礎スピードを持ち合わせており、その条件下ならこの馬のTS持続力を最大限活かせる点からも上のクラスで戦うなら綺麗な芝状態が必須だと思われる。1400mは道中追走負荷がかかると最後に甘くなるのでベストは1200m。1400mで勝負するなら綺麗な馬場の条件付き。

⑰ヤクシマ

スタート▲○
基礎スピ△▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△
能力D3

1200m
直線平坦コース
荒れたタフ馬場

前脚はまっすぐ伸びるもののそこまで高さは出ないためストライドが大きいとは言えないがクビを高くしてパワフルな走りをするのでパワー質な馬場での持続力勝負に長けた形。実際、内がかなり荒れた2024/1/28 巌流島Sでは外有利TBになったとは言え、12.0秒前後の遅い後半ラップを外目からじわじわ伸びて差し切り。このような舞台でこの馬の遅いものの無限に使える脚が生きてくる。前半から10秒代後半や11.2前後の高速ラップが連発するような高速持続ラップ戦になると追走負けしやすく、特に3,4角から動きが怪しくなる。また、1400m戦ではL1Fから減速区域に入るのでベストは1200m。昔から馬群に揉まれると他馬を気にする動きやかかって追走バランスを崩すような動きをするので理想は揉まれない位置での競馬。急坂で追走負荷が高くなってしまうことからもタフな平坦コースという条件でのびのび走れるのであれば今後も注意したい。

⑱ユキノファラオ

スタート△▲
基礎スピ▲
TS▲
TS持続力○
Cr性能▲○
ギアチェンジ△
能力D2

外伸びTB
中外枠
時計のかかる良/稍重馬場
持続〜減速ラップ

前脚が高く上がりながら叩きつけるような走りで一気なスピードアップや抜けたTS値はないものの同じスピードを連発する持続力の高さを見せてくれる。凡走はしたものの2023/3/26 春興S(9着)は内前TBで外からしぶとく伸びてゴール後3着まで、2023/4/29 朱雀S(10着)は直線で進路なくスムーズに行かなかったことにより敗戦したものの最後の最後で空いた進路を伸ばしてゴール後先頭集団まで。さらに2023/12/3 南総Sではプラス体重でパドックもかなり良化。馬体のハリも増して今までとは別馬のような印象。ここからCr性能が上昇して3,4角からの押し上げが可能になった。結果は内伸びTBにより大外をぶん回したこの馬にとっては厳しい競馬だったが、外から競馬した馬の中では最先着。評価できる内容。次走2024/1/14 サンライズSはさらに馬体を増やしつつもやや太め感あり。ただここも大外から内5を楽に回して直線に向き、じわじわ伸びて2着。2024/3/9 アクアマリンSはきっちり馬体を仕上げて稍重馬場のスタミナ質な流れを外から差し切る競馬。メンバーレベル低調もこの馬らしさをしっかり発揮して今後が楽しみな内容。

⑲ヨシノイースター

スタート△
基礎スピ▲
TS▲○
TS持続力▲○
Cr性能▲
ギアチェンジ▲○
能力B3-C1

外有利TB
時計のかかる馬場
内中枠

2.5歩/秒前後の脚の回転数で一気にTSに到達し、ストライドを伸ばして1完歩あたりの距離も伸ばしてこれるのでぐんぐん加速しながら脚を使える。パワー質な馬場でも変わらずこの特徴を発揮できるのはこの馬の良さであるため、綺麗な馬場での単純なスピード勝負や前残りの高速持続ラップ展開になると差しきれない競馬が続く。反TBを覆せる能力はなく、ゲート内の落ち着きがないことからほぼ確実に出遅れるため、位置取りの観点から外差しTBに向いてくれないと厳しい印象。2024/2/11 北九州記念では好スタートから先団内2頭目を追放し、3,4角は->直線と外目から楽な手応えで押し出し、そのまま後続を振り切って完勝。差し損ねが多かった過去のレースと比べると、最大限脚を発揮できる前からの競馬はこの馬に合っており、ラップからも高いスピード持続力を発揮したことがわかる。2024/3/2 オーシャンSでも同様に好スタートを決められたことを考えると今後も高い確率で好スタートを切れると判断しても良さそう。道中11秒前半のラップで結果を残してきたこの馬にとってはオーシャンSにおける前半から速い流れの追走は負荷が大きかったはず。実際序盤はやや追走負けしていた面もあり、その中でもラストしぶとく伸びて2,3着と差のない4着は評価できる内容。重賞でも好勝負可能。

⑳リバーラ

スタート▲○
基礎スピ△▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ▲
能力C3

追走力の必要ないタフ馬場
内枠
1200-1400m

体全体を使ったパワフルな走りで1600m以上になると距離面での脆さが露見する。さらに前半から11.0±0.2あたりの速いラップが連発したり、高速馬場レベルになると追走負荷が高くなりラストの伸びの甘さに繋がる。逆にタフで全馬追走にスタミナを要するような馬場になると、変わらずストライドを伸ばして持続力を発揮できるこの馬に向く流れとなる。基礎スピード、Cr性能の観点から外目を回されると追走負荷が高くなるので理想は内前からロスなく運ぶ形。ラストは全馬脚を消耗して結果前残りになるような展開/TBになってほしい。2022/11/5 ファンタジーSがまさにこのようなレース質で、前から競馬した馬が早々に垂れる中、高いスタミナ質な持続力を発揮して強い勝ち方。これの再現ができれば熱い。

めぐめぐのぼやき

【2024/4/10(水)追記】

 普段の重賞は追い切り映像がほぼ全頭揃いますのでそちらで動きを確認->状態面/成長有無を判断しますが、OP戦はそうはいかないので過去パドックから推測します。全頭診断まとめにおける上位評価から順に表示していきます。まだ追記されていない馬は随時追加していきます。近4走(芝レース)のパドックを縦に並べています。上->下に向かって古->新となっていますので、1番下が最新(前走)になります。実際に予想を確定する際にはこの馬体推移を参考にしますので皆様もよければ参考にしてください。

 ここからはいつも通り舞台設定と求められる適性面の話等をしていければと思います。まず前提条件ですが、皐月賞が行われるこの時期の中山は結構タフになりやすいです。今年も第3回開催の中山はそれなりに雨の影響もありつつ当日は開幕8日目ということでいつも通りの時計のかかり具合にはなるのかなと思っています。ただ、先週日曜の芝状態を見てもらうとお分かりいただけると思いますが、芝ダメージ自体はそこまで受けていないです。ラストスパートがかかりはじめる4角あたりで多少の芝荒は見られますが、全体的に綺麗な状態が残っているので外差しがしっかり効くようなTBにはまだなっていないです。レース1週前時点での芝状態を以下に添付しておきます。ぜひご覧ください。

 添付した馬場写真を見ていただくと今年の状態は2023/2021年に近い比較的綺麗な状態であることがわかると思います。ここから1週間経過した皐月賞当日週に雨が降った場合、一気にタフさが増して外目が伸びるTBへと変わります。2023/2022年はまさにそのような年でした。一方雨の影響があまり影響しなかった2021年はどうだったでしょうか。この年の皐月賞勝ち馬はエフフォーリアでしたが、まだ本格化していないタイトルホルダーが2着に残せるような馬場でした。2023/2022年のような明らかな外伸びが見られなかったことが理解できればここは問題ないかと思います。

 さて本題の中山芝1200mですが、これに限ってはスタート後下り坂スタートで前半から速い流れになりやすいという点から前がそのまま残るというのは過去傾向的にあまり見られません。ある程度使われたタフな馬場での持続力勝負となるのでパワー質な馬場で長く脚を使える馬が台頭してきます。とはいえ位置取りが後ろすぎると厳しいので小回りの中山コースでどれだけスムーズにコーナリングしてスピードをつけていけるかも重要です。今週は晴れが続く天気予報でこのまま馬場も継続する見込みですので、今回の狙い目は以下のように設定させていただきます。

❶ 3,4角から長く脚を使える馬
❷ 時計のかかる馬場でのスピード持続力に長けた馬
❸ 中外枠は水準以上のCr性能を保持し中団よりも前の位置取り
❹内1-2頭目先団追走馬優勢

 実は能力比較がすでに終わっていますので大方の予想は終了です。今年の馬場に近い2021年の中山を見ていましたが、想定では今週の土曜開催でさらに内目がダメージを受ける見込みです。先週までは内前が残りやすい馬場でしたが、土曜中もしくは日曜途中で外目に振れるようなTBに変わる可能性が十分にあるのではないかと考えています。決して想定の域を超えるものではないですが、この時期の中山の馬場推移を見るとあながち的外れでもない気がしています。こちらに関しては当日の馬場をギリギリまでチェックしていきます。

 この馬場推移に関して少し話を脱線して語ります。よく、午前中に前が残っていたからメインレースも前が残ると想定して逃げ&内枠先行馬に人気が集中することがありますが、実はそんな単純ではないことが多いです。ここは昔から僕のnoteを見てくれている方にはすでに伝わっているかもしれないですが以下の要素を考慮する必要があります。

① 低レベル戦は前が残りやすい
② 4角外回し勢が直線でどうなっているか
-> 内伸び判断
③ 終盤のラップ構成がどうなっているか
-> 前残り判断


まあ簡単にこんな感じです。ということで①が起きた上でまず②が起きるかどうかを見極めます。先週時点ではほとんどの芝レースで②が直線で伸びあぐねるような結果になっていたのでこれは内有利と見て良いでしょう。続いて③。中山は最後に急坂を迎えるので中距離あたりになると減速ラップは不可避ですが、マイルあたりなら急激な減速はあまり見られないです。土曜日に行われたNZTのラップは

12.7-11.6-11.7-11.3-11.6-11.9-11.7-11.9

と持続ラップ形成。このような終始11秒台を連発するような流れであれば、前が惰性で残りやすい馬場という判断ができます。短距離でも同様で、L3Fのラップ推移がそこまで差がないようであれば前目が惰性で残ります。そうです、高速馬場と同じ現象です。開催が進んでもこのようなラップ傾向になるのであれば問答無用で前から買いましょう。なお、よほどのハイペースになる場合は持続ラップ以上に減速度合いが強まると思いますが、それでも前目はしぶとく伸びてくる印象です。今週の土曜、そして日曜前半はこの①②③をチェックしましょう。②③のどちらかが乱れた時点でその要素の逆を張れば大丈夫です。

 現状は①②③が全てクリアされている状況なのでセオリー通りから内前>内中>中外前>...>後方というような優先度合いになるかと思います。この点はまた当日に最新情報を更新できればと考えています。

 さて、皆さん忘れていたであろう本命候補の話に戻りますが、ここは短距離適性をしっかり示しつつ、安定して先行できる出脚、幅広い馬場適性、高い基礎スピードとCr性能、高いパフォーマンスレベル全てを兼ね揃えたサトノレーヴからでほぼ決まりです。外目の枠に入ってもあまり心配はしていないです。加えてトップレベルの騎乗をオールウェイズ安定して繰り出せるモレイラJ。正直2.0倍付けば期待値クリア、2.5倍つくようなら全財産でも良いレベルに思います。実際のオッズがどうなるか楽しみですが、週中の個人的な感想はこのあたりです。

【2024/4/11(木)追記】

 一つ言いたいことあったのを忘れてました。今回の短距離ですが、いつもと違う面が一つあります。基本的にOPクラスのレースをやっているため、条件的には一緒ですが今回は裏開催ではない舞台での短距離です。つまり皐月賞目掛けて乗りに来たジョッキーが中山に揃っている状況になります。しかし、普段の短距離はG1などの大舞台とは異なる競馬場での裏開催になるのでジョッキーが手薄になっています。これが結果的にレースの荒れにつながるのですが、今回はトップジョッキーがそのままこのレースに乗りに来れます。このような場合、やり方としては短距離G1のような戦略を取るのが吉と考えています。短距離G1の予想をする際のポイントについて述べておきます。

① 実力上位馬が上位を独占しやすい
② 能力不足で馬券内に食い込むには展開/TBの助けが必要

の2点のみです。①は力のある馬に上位ジョッキーがしっかり乗りに来るためです。逆に言えば、ここでレベルの高いジョッキーを引けなかった能力上位馬は軽視しても良いとまで思っています。能力のある馬&トップレベルのジョッキーで崩れにくいパフォーマンスを発揮してくるので、そのような馬たちが上位を独占しやすいです。よって、このゾーンに当てはまる馬がどれほどいるのかを考えます。今回の場合は能力C2以上の前提で以下の馬が該当します。

サトノレーヴ
サーマルウインド
ヨシノイースター
ジュビリーヘッド

この辺りは上位の着順を高確率で取ってくる想定で、そうなると相手はそこまで広げる必要はないかなという考えです。

【2024/4/12(金)追記】

 今日は軽く馬場のお話。下に中山競馬場の馬場情報を添付しておきました。どういうことかわかりますかね、皆様。重要なのは【芝刈り】です。芝を刈るとどうなるか。答えは【馬場の高速化】の可能性が高まるということです。芝って丈が長いほど追走にパワーが求められて時計がかかるんですよね。洋芝とかは芝丈が長いので時計がかかりやすかったりします。厳密には芝自体の成長方法が違うので芝丈だけが時計のかかる要因にはならないですがそういった面もあるということです。野芝と洋芝の違いは是非この機会に調べてみてください。時期によって同じ競馬場でも芝の状態が大きく変わったりすることがありますので。

 ということで、今回は芝刈りが行われつつ、本番までは晴れ間が続くので散水の影響もほぼ無に帰すと考えると高確率で時計が速くなると思っています。比較的綺麗な芝状態が続く見込みなので土曜日の競馬は内前から惰性で残すような馬が多くなるとみてます。実際このようになるのかどうか、皆様も一緒に見ていただけると良いかなと思います。ちなみに気温も高いので内だけ乾くみたいなことはおそらく起きないです。馬場の渇き具合による内伸びというよりかは内外で馬場ダメージ差が少ないことによる外目追走負荷のロスが内目有利のTBを引き起こすのではないでしょうか。どうなるか楽しみですね。

【2024/4/13(土)追記】

  馬場考察最終更新です。今日はスローばかりの1日でしたが、こういう時に参考にしたいのが馬場考察ゾーンの②③です。

② 4角外回し勢が直線でどうなっているか
-> 内伸び判断
③ 終盤のラップ構成がどうなっているか
-> 前残り判断

こちらですね。①に関してはスローの場合にはより前残り傾向が強くなるので無視します。また、②に関してもスローだと内伸び判断を過剰に受け入れてしまう可能性があるので若干評価するくらいにしておきます。となるとメインは③ですね。基本的にこの時期の中山や馬場がタフになる暮れの時期はスローで展開されての3F戦になったとしてもラストの減速度合いは一定数見られてきます。しかし今日の中山レースのラップは以下の通り。

◎5R【芝1600】
12.6 - 11.1 - 11.7 - 12.2 - 12.1 - 11.5 -
11.7 - 11.9

◎7R【芝2200】
12.9 - 11.9 - 12.7 - 13.2 - 13.1 - 13.0 -
12.5 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 11.4

◎8R【芝1200】
12.3 - 11.3 - 11.7 - 11.3 - 11.3 - 11.2


◎9R【芝2000】
12.9 - 11.9 - 12.5 - 12.4 - 12.4 - 12.2 -
12.1 - 11.7 - 11.5 - 11.5

7,8,9Rはすべて加速ラップでの決着です。また、過去数年の中山春シーズンの馬場は内ラチ沿い1頭目が芝荒状態となっていたことである程度外目から進出した馬が上位に食い込んでこれていましたが、今日は荒れている部分も特になく完全な内前決着。4角外回しでスパートをかける馬が総崩れするような直線の攻防でした。正直な話、過去の中山を見ていると道中スローでもこのような傾向が一日中出ることはありませんでした。これはペースに限らず内前有利のTBが発動している説の十分な裏付けになると考えています。以上の点から今日のようなスローから加速ラップが出る馬場であれば、前半から速い流れを刻んだとしても差しに向くような減速ラップにはならない、スピード惰性で残せる馬場が出来上がっていると判断します。ただ、全体時計としては高速時計決着になるようなゴリゴリのスピード馬場ではない状態ですので、走破時計は中山芝1200mOPクラスの平均タイム近くを想定しています。

 今回の春雷Sは内にそれなりに速い①シナモンスティック、そして中枠には基本的には逃げてペースを握りたい⑦カルネアサーダがいますので、想定ラップとしては

11.9 - 10.8 - 11.2 - 11.3 - 11.3 - 11.5
(1:08.0)


あたりになるかなと思います。カルネアサーダが逃げる場合は中緩みさせることもないでしょうし、シナモンスティックが逃げた場合も前半から11秒前後のラップを連発して持続力勝負に持っていく可能性が高いはずです。前述した通り、内と外で馬場レベルの差がほとんどない上に、外回し馬が通用していない状況ですので、内前を贔屓して予想していきます。なお、当日4角外回し勢が占有してくるようになってきたらこの贔屓予想がフラットなものになりますので把握のほど宜しくお願い致します。

【2024/4/14(日)追記】

 当日の馬場状態を見ていきます。今日も引き続き②③の項目です。

◎4R【芝外2200】
12.2 -11.5 - 12.6 - 12.8 - 12.5 - 12.2 -
11.9 - 12.3 - 12.3 - 11.8 - 11.7

◎8R【芝内2000】
12.7 - 11.9 - 12.3 - 11.7 - 11.5 - 11.7 -
11.6 - 11.5 - 11.5 - 11.8

◎10R【芝内2500】
 7.1 - 11.9 - 11.9 - 11.7 - 12.2 - 12.8 -
12.5 - 12.5 - 12.1 - 11.7 - 11.6 - 11.5 -
11.9

◎11R【芝内2000】


 4Rは勝ち馬が先団外目を押し上げながら勝ち切る強い内容でしたが、2-4着は中団よりも前のラチ沿い追走馬。昨日よりも後半の持続力を問われるレース質かつ4角外目追走負荷のわりかし低い外回りの舞台で内伸びの現象が見えていたとなると内回りなら余計に一瞬の脚が必要となり内溜めの恩恵が受けられそうに見える。最後加速ラップで締められている点からある程度のスピード勝負にはなっている判断ができる。
 5Rは中緩みしない高速持続ラップ。例年の時計のかかる中山ならラストまで11秒台が連発しないことを考えると高速馬場寄りの綺麗な芝状態であると判断して良さそう。ただ阪神内回りのような脅威的な前残りTBではないのでそこだけ注意。4R時の考察に則って、ここでも道中ラストに使える脚を溜めながら追走する必要が出てくる。内回り皐月賞は内目でロスなく運びながら脚を溜められるキレタイプor高い追走力で速く良い脚を使える中団外目追走馬からピックアップすると良さそう。
 10Rは中緩みからのロンスパ戦で中山2500mらしいラップ構成。馬場が綺麗なせいでここも後半のスピード勝負。位置取りが大きく寄与するような舞台で前残り。TB継続。
 11Rのハイペースは少し例外判定ですかね。このような中山芝2000mはかなり後半のスピード持続力を要求されるので前残りとかそういう次元ではないですね。結構実力通り決まる印象なのでそういった意味では納得の結果かなと思います。春雷Sのハイペースは最後まで速いラップが連発するので単純な基礎スピードとTS、持続力をチェックしたいです。

★現状のTB

・内伸びTB&道中流れる場合は高速ラップが続く
・前が残るというよりはラストのスピード比べ
・低レベル戦は末脚上限値が低いため位置取りに左右される結果前目が残る(上級戦なら一脚のレベル次第で逆転可能)
・外目追走自体がダメというわけではなく、外目追走しながらラストに一脚使える能力が必要

左から2024/2023/2022/2021/2020の4角&直線の芝状況
中山競馬場天気予報
中山競馬場 馬場情報

※以下過去パドック比較(枠順)

①シナモンスティック
②ジュビリーヘッド
③サーマルウインド
④カワキタレブリー
⑤バンデルオーラ
⑥ヤクシマ
⑦カルネアサーダ
⑧ファロロジー
⑨メイショウソラフネ
⑩ヨシノイースター
⑪ソウテン
⑫ユキノファラオ
⑬サトノレーヴ
⑭カンチェンジュンガ
⑮カイザーメランジェ
⑯ショウナンハクラク

最終見解

最終見解

※【めぐめぐのぼやき】コーナー最後で馬場想定の話してます。

◎ 1. シナモンスティック

 近2走は冬場の影響か馬体が絞りきれずレース後に息が重かったとコメントが出る始末。前走マイナス体重では来たものの見た目ではまだ腹回りに緩さを残すような馬体でさらに絞りたかった。今回は陣営側から馬体が絞れてきたとコメントが出ており、追い切り内容もかなり良化。楽な手応えで時計を出せるようになってきており、やや暖かくなってきたことで去年夏の状態に近いレベルまで来ていると判断。個人的に去年夏のパフォーマンスは高いレベルで安定していると思っており、外目追走負荷が高い中山芝1200mという条件に限っては内前からロスなく運べることによる恩恵がとても大きい。中山自体の相性は悪くないと思っているので、近走内容で中山苦手説が出始めているのであればそれは好都合。使えばどんどん良くなるタイプだとは思うのでここを使ってもう一段上昇する余地はあるかもしれないが、今のTBで人気馬に絶大な信頼感はないので期待値込みの本命。

○ 3. サーマルウインド(評価下げの可能性あり)

 安定したスタートダッシュ力と位置を取れる川田J。開幕週の高速馬場では最後にスピード負けしそうなドレフォン産駒らしいTS値を持っているものの現在の時計がかかりつつある馬場なら問題なく発揮できる馬場レンジ。もう少しタフ馬場に寄ったとしてもこの馬に向く条件が出来上がるので馬場面はクリア。内前有利なTBを活かせる枠並びになってくれたことでここは終始外目を追走する可能性が高いサトノレーヴに逆転できる条件が出来上がった。初の1200mではあるが、高い基礎スピードを持ちつつ、速い流れの中で高い持続力を見せるこの馬なら期待できる条件。追い切りも動けており、自己ベストに近い時計を出せているため状態万全。本命にしなかったのはこの馬のパフォーマンスレベルがまだ固まっていないため。他馬を突き放すような圧倒的パフォーマンスを見せるタイプではないので、この馬を頭に固定するような絶大な信頼を置いた予想はしない方が吉。崩れない中でも一定のパフォーマンスレベルは発揮してくれるであろうという考えで対抗。
※持続ラップ&高速馬場の可能性が出てきたためそうなるとラストスピード負けしそう。評価は一列下げて▲あたりにするかも。

○ 13. サトノレーヴ

 高いパフォーマンスレベルの高さを評価して○印。スタートセンスが良いので安定して前には出られると思うが、今のTBでこの枠だと終始外目を回されるリスクの方が心配。土曜時点で4角外回し勢がもう少し善戦できていれば良かったがこの状態であれば能力が抜けていても圧倒的本命視はできない。オッズも付かなそうという点で期待値が取れないので評価を下げてもいいのでは?という考えもあるが、この馬自身2023/4/9 朱雀Sで内伸びのTBを外目追走で差し切る強い内容を見せており、相手レベルの低いここなら情けない負け方はしないだろうと考えられるので2,3着付けで回収を取りに行く作戦を検討する価値も十分にあり、この評価。

※△評価の馬たちは上記の馬よりもパフォーマンスレベルが低い中で馬券内に食い込めるであろう条件が揃った馬たちをピックアップ。優劣をつけるとしたら前目からしぶとさを発揮できる⑦カルネアサーダ⑩ヨシノイースターをやや高めに評価。

買い目

※今回は◎シナモンスティックが馬体を絞って仕上げてる前提の予想なので必ずパドックチェックが必要です。
★パドック
基本的に全頭平行線ですが、

①シナモンスティック良化
⑧ファロロジー太め感消えスッキリ
⑩ヨシノイースター仕上がり良し
⑬サトノレーヴ2走前の仕上がり近い好印象

あたりですかね。
①シナモンスティックは前走までの太め感が消えてスッキリしました。個人的に最高点の馬体だったHTB賞に近い馬体型となりましたので変わらず本命で行きます。
⑬サトノレーヴに関しては前走やや緩さが出るような馬体推移でしたがここでしっかり絞ってこれたのは好印象かつ、速い流れで力を発揮できるタイプなので高評価です。

最終印は

◎ ①シナモンスティック
○ ⑬サトノレーヴ
▲ ③⑧⑩
△ ②⑦⑨


とします。

▷ 暫定買い目
▶︎ 確定買い目

今週もここまで読んでくださりありがとうございました🙇‍♂️

あとは的中を祈って共に全力応援しましょう🔥


大変励みになりますので、よかったらよろしくお願いします🙇‍♂️🙇‍♂️