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府中牝馬S、これ買います‼️

お品書き


  1. 全頭コメント(内枠から3頭無料公開)

     各馬に関する個人的見解を軽く述べます。以前のような分量ではなく、簡単に要点だけまとめます。

  2. 位置取り・上がり3Fに基づく着順予測(※)

     少し前にTwitterやオプチャ上で公開していたものです。最終的な着順予測結果と簡単な考察を追記する予定です。 

  3. 最終見解(※)

     2. の着順予測や前日開催のTBを元に最終的な印を決定し、4. 買い目につながる見解を追記します。

  4. 買い目(※)

     早期馬券購入者やご自身で馬券を考えたい方向けに前日夜時点で考えている買い目を載せます。最終的な買い目はパドックチェック後、レース5-15分前を目安に追記します。。

  5. 回顧(※)

     レース終了後、馬券内に来た馬や今後注目できそうな馬、僕が印を回した馬たちに関して短評を述べていきます。主に 勝因・敗因・今後の扱い方 の3点に関して述べます。

(※)は有料コーナー

めぐめぐより

 5月末以降から 競馬予想 < 馬券構築 のスタイルに変更したところ、自分の想像以上の結果が得られましたので現在馬券構築が上手くなりたいと思っている方をターゲットにnoteを書くことにしました。

 とは言いましても予想の部分も見ていただけたらと思いますので、こちらでは馬券構築の極意というような形ではなく、レース単体の予想に馬券構築コラムを付け加える形でご提供したいと考えています。

 今まで全頭診断やレース見解重視のnoteをしてきましたが、単純に結果を追い求める競馬活動も面白いと思いますのでしばらくの間、この新しいスタイルで進めてみようと思います。毎週発信できるかはわからないですが、よければお手に取ってもらえればと思います。

馬券収支

・集計期間
-> 2023/4/30〜

・勝負レース数
-> 33R

・馬券回収率
-> 129%

・馬券的中率
-> 24%

・本命馬単回収率
-> 182%

・本命馬勝率 / 複勝率
-> 39.4% / 63.6%

各馬券収支など詳しい集計が気になる方は↓こちらをご覧ください🙇‍♂️

全頭コメント


①コスタボニータ

 かなり面白い末脚の使い方をするタイプで、脚が溜まっている条件下ではスパート時に2.4歩/秒とそれなりに高い回転数の脚を繰り出しすぐにTSに到達するギアチェンジ優位の末脚を発動したのち、2.2歩/秒に回転数が落ちるもののストライドが伸びて持続力優位の末脚にシフトチェンジする形。特に前半のギアチェンジ優位の地点ではピッチ寄りの走りになるので急坂や荒れ馬場での推進力が他馬比較で相対的に良くなる。この段階で前との差を縮めてラストはストライド優位の持続力で減速ラップを伸び切る競馬がベスト。出せる上がりが34.0あたりで限界である点から高いTS値と持続力が求められる展開ではキレ負けし、道中で脚がたまらない場合にはギアチェンジ優位の末脚段階がなくなるので単純なスタミナ質持続力勝負になってしまう。こうなると前との差を縮めきれずに終わってしまう。基礎スピードは普通なのでCr性能も低め。基本的には道中ラチ沿いでロスなく運びながら直線で2段階の末脚を発動&活かせる舞台が狙い目。理想的な競馬ができたのが2023/2/12 初音S。直線急坂地点でギアチェンジポジションアップ→持続力の流れで平坦部分を伸び切って差し切り。2023/7/30 クイーンSは念願の最内枠も平坦小回りコースかつL5Fのラップは11.6-11.7-11.7-11.7-11.7と超ロンスパ戦を何故か外目意識の内2追走。無駄に追走負荷がかかり直線ではギアチェンジ段階スキップの持続力優位の末脚。他馬が甘くなるところを伸び切ったスタミナは評価したいがこの馬の特徴を活かしきれていないので再度レース質が合う時に注目。

②エリカヴィータ

 前脚が高い位置で伸びるストライド大きめの走法かつスパート時の脚の回転数は上がらないタイプなのでギアチェンジ性能がほぼ皆無ではありながらもまずまずのスピードを連発して使えるタイプ。TS値自体は低めで加速度も高いわけではないので33秒台の速い上がりが求められた瞬間終了する。この馬の上がり3F最高速度は34.0あたりになるので強制的に全馬このくらいの上がりを要求されるような馬場、ラップ構成にならないと厳しい。11秒台のスピードを持続させることができるもののコーナリングでポジションを上げていけるほどのスピードを伴うCr性能はなく、基本的には内目からロスなく立ち回りたい。スパート時の体のバランスがあまり良くないので窮屈な進路取りになるとそれまた終了。ゲートも上手いわけではないので大箱コースで内目からスムーズに進路を確保できた上でしぶとい脚が生きるようなスタミナ質なラップ構成で狙いたい。2022/4/24 フローラSは道中ドスローからの3F戦。4番手という絶好の位置からロスなく運び内前有利の展開をじわじわ伸びて差し切り。相手レベルも低く、古馬混合戦でやるためには相当な追い風が必要になる。

③ルージュスティリア

 出せる上がりに限界があるものの長く良い脚を使えるスタミナ質な持続力型。基礎スピードもあるので前半から速い流れが作り出された際に、ラスト他馬が伸び悩むところでしぶとく伸びてくるタイプ。馬場がパワー質になると追走で脚を消費するためかこの伸びが甘くなり、2023/4/8 阪神牝馬Sや2023/5/14 ヴィクトリアマイルは伸びを欠いた。綺麗な馬場でのパフォーマンスレベルは高いが、キレがないので瞬発力勝負になったら終わる&後方からの競馬になるとキレ負けするとというリスクは存在する。メンバー構成と舞台を見ながら考えたい一頭。高速馬場&高速ラップの条件を超えるとパフォーマンスレベルはまあまあ下がる。

○▲

④ストーリア

 ピッチは遅いものの前脚が高く上がりつつ伸びるストライドの大きい走り。ストライドを生かしたしぶとい脚は発揮できるもののキレはなく、ピッチ速度的にも加速に時間がかかる形。速い上がりが求められない馬場であれば東京・阪神外回りでも好走可能だが、理想は持続力が求められるレース質。直線入り口の加速段階では前脚が曲がりやすいタイプでやや掻き込み要素が感じられるので、綺麗な馬場よりはタフな馬場で相対評価できそう。そんな中迎えた2023/7/29 関越S。中団後方の内2頭目追走で4角→直線をスムーズに進出し進路確保。中緩み×綺麗な馬場のTS&持続力が求められるレース質で上がりベストの33.1を叩き出してアドマイヤハダルとの叩き合いを制して差し切り。レース内容からもこの馬らしく加速は見られないものの同じスピードを連発する高いスピード持続力が発揮された形。それ以前の3戦に関しても、終始12.0前後のラップを刻み続けた2023/6/18 マーメイドS、向正面で押し上げながら先団内2頭目からL5Fを12.1-11.6-11.6-11.6-11.8というロンスパ戦で通過し、前が垂れる中しぶとい伸び脚を見せた。2023/3/11 中山牝馬Sも向正面で先団内3まで押し上げ→持続ラップで構成される中間ラップ→L2Fを11.2-11.3の高速ラップについていく形でスルーセブンシーズにそこまで差のない2着。斤量利はあれど、道中の追走負荷を考えるととんでもないスタミナ質の持続力を有している。関越Sで上がり最高値を更新したことを考えると今が充実期。やや揉まれ弱い一面もあるので外目をスムーズに回しても好走できるようなTBにはなって欲しいところ。ロンスパor持続ラップでラストがスタミナ比べになる可能性濃厚&外目スムーズが叶う場合には強く推して良い。

⑤ルージュエヴァイユ

 道中で脚を溜めて直線で弾ける形。2022/10/23 山中湖特別、2022/11/13 ユートピアSがともにそのようなラップ構成でL3Fは瞬発力勝負に。この馬は脚が高く上がりストライドを稼げる上に脚の回転数がギアチェンジ時に2.4-2.5歩/秒とかなり高い水準。故に速くスピードに乗りながらスピード値を更新していくことができる。特に山中湖特別は内前が残るTBで後方外目からぶっ飛んできて差し切り。2023/1/14 愛知杯、2023/6/11 エプソムCはともにパワー質な馬場での一戦。レースの運び方は違えど、直線時のストライド優位な走り方が削がれる印象を抱いた。綺麗な馬場で走るのが現状のベストだと考えられる。Cr性能はそこまで高くないが、直線で詰まるリスクを考えると中外枠からスムーズに運べる展開が良い。2023/5/20 メイSは直線どん詰まりで競馬できず。近走はある程度位置を取りながらの競馬になってきたがそれはそれで良い。馬場状態さえ良ければ長く良い脚を使い押し切り可能。

◎○

⑥プレサージュリフト

 2.4歩/秒とある程度高い脚の回転数を持ちながら、前脚を高く上げ叩くような走りで早いタイミングでTS到達→TSの持続に長けている走法。3歳時、使えるTS持続距離が約3F分で2022/5/22 オークスのようなロンスパ戦になるとL1Fでの減速が目立つ走りになってしまう。基本的にはラップ差が大きいレースになると脚の消耗が多くなり、ラストの甘さに繋がってしまうので前半から終いまで速い流れが継続するような馬場/展開でレースを進めたい。2023/2/5 東京新聞杯のパフォーマンスが個人的にはかなり好感を持てる内容。3着に負けてしまったもののレース全体ラップは12.3-10.8-11.3-11.4-11.3-11.0-11.6-12.1、着差換算でこの馬のL5Fのラップ推移を推定すると11.4-11.3-11.0-11.2-11.3。前半から速い流れになっていることを考えるとL5Fでこのラップを刻めているのは単純にすごい。馬場が綺麗だったこともあるが、ゴール後はまだ余力がありそうな走りで余裕の先頭。L3F→L2F地点は鞍上の手もそこまで動いておらず馬が進んでの11.0のラップ。かなり成長して長く良い脚を使える馬になった。ただ、問題はコーナリング時のスピード増加と操縦性。3,4角を外目から押し上げられるほどのCr性能はないにも関わらず直線では外目をスムーズに追走しスピードに乗る必要性がある。2022/10/16 秋華賞は直線でじわじわ伸びてくるも常に外にクビが向く形でやや窮屈な伸び方をしていた。大外をのびのび走れるとこの馬のベストパフォーマンスが発揮できるはず。

○▲

⑦ディヴィーナ

 速い流れにも対応できる基礎スピードの高さを持ちつつ3,4角で外目からポジションを上げていけるCr性能を持っている。2.3-2.4歩/秒とそれなりの回転数を叩き出しながら前脚が伸びるタイプで、この回転数がゴールを迎えるまで基本変わらない点がこの馬の良さ。これはつまり、早いタイミングから脚を使う形になっても最後まで同じスピードを持続できるスタミナ質な持続力に繋がっており、他馬が垂れる展開や伸び悩む場面でしぶとく伸びて来れることになる。スパート時にストライド幅の変化はないのでぐんぐん加速することはないが、ある程度のTS値は出せる。ギアチェンジ性能が求められるとこの馬の良さが削がれるので道中ラップはタフであればあるほど良い。2023/8/13 関屋記念は内枠発走だったものの二の足で5番手のラチ沿いを確保できた。ギアチェンジができないこの馬にとって内目の枠はなかなか厳しい展開が予想されていたが、このポジションが取れるのであれば進路取りもスムーズにいきやすいのであまり心配はいらない。この時の前半3Fタイムが12.4-10.8-11.3の34.5だったのでこのあたりが前を取れるかどうかの基準になりそう。外目の枠だとこれまで通り中団〜後方でCr性能を活かした競馬になる可能性が高いので極端に内有利なTBになる場合には注意が必要。2023/8/13 関屋記念は3F瞬発力戦によるキレ負け、2023/7/23 中京記念は終始外目から11秒台の脚を連発する持続力を発揮するも逃げ馬を捉えきれず2着、2023/5/14 ヴィクトリアマイルは高いCr性能と持続力を活かして33.1の上がりを繰り出し伸びてくるも内、前目から速い脚を使うG1馬相手を捉え切れず4着。そこまで大きな差はなかった。2023/4/8 阪神牝馬Sは終始外目追走かつ3角我慢→4角内4ぶん回しの競馬を狙いに行くも、このタイミングで11.7→11.2のラップ推移となり、その後も11.0とかなりのギアチェンジラップ構成。タイミングも悪くこの馬にとっては4角→直線でオーバーヒートする形による撤退。2023/2/18 京都牝馬は中団内目から進路を探して伸びようとするも挟まれ失速。レースになっていなかったが、スムーズなら勝ち負けできていた伸び脚。その場合の推定上がり3Fタイムは33.3±0.1とララクリスティーヌよりも良い値を叩き出せた可能性が高い。相手レベル的にもそのような可能性を示したのは評価したい。2021/1/21 睦月SはL4F瞬発力勝負に加えて4角→直線で大きく外に振れるロスかつ内目が伸びてくるようなTBで敗戦。この馬自身のパフォーマンスレベルは近走比較的高いレベルで安定している。

⑧ライラック

 ギアチェンジ性能は低く、じわじわ加速して長く良い脚を使えるタイプ。理想は道中脚を溜めながら3,4角から動き出して直線でもそのままの勢いを維持可能。また、精神面での課題もあり、ゲートに長く入っていたりするとほぼ確実に出遅れる。もともとゲートの出が速いタイプではないので、長く脚を使いたいことを考えると中外枠が良い。道中軽く緩んで脚を溜められないと最後に使える脚が甘くなる可能性が高い。持続力を生かしたいので道中12.0を超えるラップを挟みながらの11秒後半ラップを継続→L1Fで減速するようなスタミナ質のロンスパ持続力戦が狙い目。キレが求められると終了。

⑨アンドヴァラナウト

 2.5歩/秒と脚の回転が速いピッチな走法をしており、道中の速い流れに対応できる高い基礎スピード、ギアチェンジ性能を持っていながらも、TSを250mほど持続させると2.3-2.4歩/秒という回転数まで現象し、ラストが甘くなるスパートになるので直線ではできるだけ溜めて一瞬のキレ味を活かしたいタイプ。2022/11/13 エリザベス女王杯以降、テンスピの遅さが露見しスタート後は挟まれる不利が増えてしまい中団〜後方からの競馬が多くなってしまった。使える脚が短いので基本的には道中で脚を使わされるようなパワー質な馬場やロンスパラップ構成はアウト。中緩みからの2.3F瞬発力勝負で極力ロスのない形で戦いたい。道中それなりの追走スピードが求められるような綺麗な高速馬場かつ内枠で中団より前の位置を追走することがマスト。直線が短いコース以外は直線入口を持ったまま進みながら直線途中でゴーサインを出したい。基本はL1Fで減速してしまうので勝ち切るには馬場、位置取り、ラップ構成と全てが上手く噛み合う必要がある。内枠&高速馬場ならある程度安定感のある走りはできるので評価はして良い。

▲消

⑩ファユエン

 Cr性能低、ギアチェンジ性能低も高いTSと持続力を有しており、東京の長い直線でもやや短いほど。3,4角からペースアップするような小回りコースは短い直線だけで勝負しなければならず、3,4角で置いていかれることもしばしばあるのでこの条件は全て参考外。2022/12/4 逆瀬川Sは3,4角ポジション下げ→直線進路確保手間取り追い出し遅れ→直線最後で詰まる。この流れで33.2の上がり3Fタイムなのでまだまだ縮められた。2023/2/4 早春Sはドスロー→瞬発力で内伸び&前残りで終了。2023/3/19 スピカSは3,4角から動き出す展開で遅れつつ直線のみで追い出し届かず、ゴール後先頭。2023/6/24 江ノ島Sは内伸びで後方中外目馬群から伸びるも届かず、ゴール後ドゥラドーレスに次ぐ2番手まで伸びる&上がりタイム優秀。2023/7/15  関ヶ原Sでは苦手な3,4角からのペースアップ&内3追走。位置を落とさず追走できたことに加え、脚を切らすことなくラストまで伸びて33.2の文句ない上がりタイム。外回り直線長コース(500-600m)&全馬速い上がりを出せない馬場条件で大量買い。

▲消

⑪シンリョクカ

 2022/10/10 新馬戦では中間13秒台のラップを二発連続させるドスロー瞬発力勝負となった。雨が降った稍重馬場ではあったがその中で上がりダントツ最速の33.4。おそらくこれがこの馬の限界TSであり、スムーズに直線で進路取りできたことを考えても最大限の末脚を発揮できたと考えても良い。この時の回転数はL2F区間で2.5歩/秒、L1F区間で2.4/秒とかなり速いがこれは中間で十分に脚を溜められたため。次走以降は道中ペースも速くなり、直線時には2.2-2.3歩/秒とそこまで高い回転数は叩き出していない。前脚が高く上がる俗に言うストライド型の走りではないため、直線スパート中にTS値の更新もなし。故にそれなりのTSを長く使う能力に長けているタイプ。2022/12/11 阪神JFはタフな馬場での速い流れによる消耗戦。内目から立ち回れた点もあるが、L1F区間でのスピードはリバティアイランドとほぼ変わらない伸び方だった。2023/4/9 桜花賞でもそこまで道中は緩まずL5Fが11.9-11.7-11.4-11.3-11.8とスピード質な持続力が求められる流れに。中団後方内2頭目から脚を溜め、直線はうまく進路を見つけて伸びてくるも回転数は2.2歩/秒で上がり3Fは33.8。重賞の流れではおそらくこのあたりの数値がこの馬の限界上がり3Fタイムとなる。ここでもやはり直線では加速というよりも常に同じスピードを刻んだ形。2023/5/21 オークスでも同様にL7Fから12.0のラップを連発するロンスパ戦になったが変わらずしぶとく伸びる末脚で5着。終始内3頭目を回しながらの競馬なので2400mという距離でL7-2Fの5F分の区間を11秒台のラップで刻み直線を迎えたことになる。かなり追走負荷が高い中でも終いまでこの馬らしくスピードを持続させることができていた。この馬にとってはこの2戦の馬場レベルは軽く、いくら消耗度の高いレースになってもある程度スピード惰性で前が残ってしまうために直線キレ負けのような結果になる。阪神JFのような明らかな減速ラップを刻み、ラストは全馬の上がりがかかるようなスタミナ質の展開/馬場がベスト。

▲消

⑫イズジョーノキセキ

 2.4歩/秒とある程度脚の回転数がありながらも前脚が高く伸びきらず硬い走りなので一瞬のTS値やスピード加速という分野はあまり得意ではない走法。中緩み→一気なギアチェンジが求められるとTS値&TS持続力不足で終いの伸びが甘くなるが、道中から追走負荷がかかり直線でキレが求められないようになった途端、相対的に他馬より長く良い脚を使ってじわじわ伸びて来るタイプ。3勝クラスでの敗戦はほとんどが中緩み瞬発力戦でTS負けしたパターン。スパート時、10秒台に突入するような末脚は使えないが11.0-11.5あたりのスピードを持続する形で最後まで脚色が変わらない走りができるのが強みなので、直線の最後各馬が力を出し切った後でもこの馬は変わらない速さで伸びてこれる。追走にも苦労しない基礎スピードの高さを持ち合わせており、道中の操作性は高めかつCr性能低めなので、比較的綺麗な馬場でラップ差の少ない淀みない流れを内目から器用に立ち回りながら脚を溜めたい。長く良い脚を使い持続力を活かすという意味ではロンスパ質な展開が向く。左手前時の伸びが良く、急坂でも問題なく伸びて来れるので右回り&急坂コースがベストだろう。

⑬フィアスプライド

 脚の回転数が2.5歩/秒のピッチ寄りかつストライドがそこまで大きくならない走法なので瞬間的なTS値の勝負になるとキレ負けする。全馬それなりに上がりのかかるような馬場がベスト。中間ラップもそこまで緩むことなくある程度速い流れで進められた方が最後に持続力が生きてくる。3,4角で外目からじわっとポジションを上げられるCr性能および終いまで脚を使えるスタミナ質の持続力の高さが良さなので、馬場レベルも考えてローカル小回りコースなどはそこまで悪いイメージはない。回転数の優位を活かして急坂でも問題なく推進できる。また、左手前時の推進力の方が良いので本質はそこまで直線の長くない右回りだろうか。2022/10/1 秋風Sでは後方から差し切った競馬になりいつもと違う勝ち方を見せたが、ラップ的には前半からペースが速く後半は減速ラップを踏むような消耗質の高いレース。先団〜中団の馬に負荷のかかるレースとなり端的に言うと後方から脚を使える馬に展開が向いた。レースレベルが上がった時にどこまでやれるか。2023/8/13 関屋記念ではこの馬にとってベストとは考えていなかった左回り&直線長コース&中緩みによるL3F瞬発力勝負と高いTS値をそれを持続する能力が求められる舞台で33.0の上がりを繰り出して4着。さらには内有利なTBの中、直線で横からメイショウシンタケのプレッシャーを受けつつやや窮屈なスパートで自身の上がりという結果を出したのでここ数戦は期待しても良いと思えた内容だった。ただやはり左手前に替えた時の伸びは右手前よりも伸びるイメージ。関屋記念ほどの速い馬場になるとやや分が悪いのでもう少し開催が進んで欲しいところ。

まとめ



-

⑤ルージュエヴァイユ



-

③ルージュスティリア
⑥プレサージュリフト



①コスタボニータ
④ストーリア
⑦ディヴィーナ

⑨アンドヴァラナウト
⑩ファユエン
⑪シンリョクカ



②エリカヴィータ
⑧ライラック
⑫イズジョーノキセキ
⑬フィアスプライド

位置取り・上がり3Fに基づく着順予測

スタート後位置取り

着順予測

コメント

※推定着順の見方

1. ☆★の右に示されている数字が着順の下限/上限。
例) ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
  の場合、6着〜⑩着

2. 1に感して、黒塗りが推定された可能着順で左から1.2.3......という順番。
例) 上の例の場合、左から数えて6番目〜10番目が黒塗りされている。

3. 算出方法は2枚目の【位置取り/上がり3Fに基づくゴール時着差】から考えられる着順範囲を特定する流れ。

4. ⭐️は★の中央値部分に挿入。
例) 上の例の場合、★が6-10なので中央値は8となり、その部分に⭐️が挿入されて以下の形になっている。
 ①☆☆☆☆☆★★⭐️★★★☆☆☆☆☆☆☆⑥⑩
故に、⭐️部分は着順カウントされていない。あくまで別物として後から挿入された形。

コメント

・着順想定結果コメント
 5. ルージュエヴァイユがぶっちぎりのトップ評価。レース質的にも合いそうなのでここは素直に合致させる形をとりたい。相手は数頭候補があるもののある程度は絞れそうな予感。スロー→瞬発力勝負想定なのである程度上がり3Fの信頼度は高そうだがどこまで的中できるか。

・以上の着順想定を参考に、前日のTB/追い切り状態評価を加えて最終的な印/買い目を決定する

・追い切り状態評価に関してはkakeさん(以下にリンク記載)に一任し、B評価以下の馬はバッサリカット(評価内容に関してはここでは非公開 -> 印/買い目で反映する形)

・着順想定で最高着順が6着以下の馬はバッサリカット(今回のカット馬は①②⑧⑨⑪⑫)

TBに関して軽くコメント

◉10/7(土)の東京

★東京3R【芝1400m】
タイム : ②
12.2 - 11.2 - 12.2 - 12.2 - 11.3 -
11.1 - 11.5
中緩みで内前がやや有利な展開。外目追走馬は伸び負ける形。先団〜中団まで網羅

★東京5R【芝1800m】
タイム : ②
12.8 - 11.4 - 12.2 - 12.8 - 12.8 -
12.8 - 11.8 - 11.3 - 11.0
中団〜中団後方でスムーズに加速できた馬が台頭。

★東京6R【芝1600m】
タイム : ②
12.9 - 11.1 - 11.7 - 12.2 - 12.1 -
11.7 - 11.6 - 11.7
中緩み3F戦で内前残り。逃げ馬のみやや垂れ。

★東京8R【芝2000m】
タイム : ①
12.5 - 11.3 - 11.7 - 11.6 - 11.8 -
11.6 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.4
持続ラップ。前がしっかり垂れつつも全体ラップは変わらず11秒台を連発するため、そこまでスタミナ質なレースではない。先団〜後方まで網羅。ある程度の基礎スピードを持ちながら外目を長く良い脚で伸びて来れる馬が台頭。

★東京9R【芝1800m】
タイム : ③
12.9 - 11.6 - 12.0 - 12.7 - 12.6 -
12.3 - 11.2 - 10.9 - 10.9
ドスロー瞬発力勝負でL3Fは減速なしのスパート戦。こうなると走破タイムが下振れするので③は無視。外目からスムーズに加速して速い上がりを使える馬が対応。位置取りは前目から中団後方まで分布。

★東京11R【芝1600m】
タイム : ②
12.2 - 11.1 - 11.6 - 12.0 - 12.3 -
11.7 - 11.2 - 11.3
中緩み3F戦で外目スムーズに進路を確保して加速できた馬が上位に台頭。決め手比べの場合は上がり速さだけでなく外目からスムーズに加速できるかが重要。

◉10/8(日)の東京

★東京2R【芝1600m】
タイム : ②
12.5 - 10.9 - 11.5 - 11.7 - 12.3 -
11.9 - 11.6 - 11.8
先団スムーズ加速組が上位に。中緩みの持続力戦で逃げ馬3着粘り込み。前目の馬で決着。

★東京3R【芝2000m】
タイム : ③
13.0 - 12.1 - 12.2 - 12.6 - 12.9 -
12.9 - 12.6 - 11.6 - 11.3 - 11.5
やや中緩みするも新馬戦にしては追走負荷のかかるラップ構成。直線ではキレというよりもどれだけ脚を残していたかに焦点が当てられた。内ラチ追走組が1,2着、先団外目スムーズ組が3,4着。中団よりも前まで決着。

★東京5R【芝2000m】
タイム : ③
13.3 - 12.0 - 12.6 - 13.2 - 13.3 -
13.2 - 12.7 - 11.7 - 11.0 - 11.0
ドスロー瞬発力戦。先団外目スムーズ組が1,2着、先団ラチ沿い追走組が3,4着。完全な前決着となった。

★東京8R【芝1600m】
タイム : ②
12.2 - 10.8 - 11.5 - 12.0 - 12.1 -
11.4 - 11.5 - 11.7
中緩みの3F戦。中団から前の馬で決着。逃げ馬は2着まで。

★東京9R【芝1400m】
タイム : ④
12.4 - 11.2 - 11.4 - 11.8 - 11.5 -
11.4 - 11.6
中団〜後方外目から1,2着、ラチ沿い前目から3,4着。少頭数で隊列短めなのでやや後ろ目も届いた形。

★東京11R【芝1800m】
タイム : ③
12.5 - 11.5 - 12.0 - 11.9 - 11.6 -
11.7 - 11.4 - 11.3 - 11.4
ウインカーネリアンの手が動いたL3F地点からさらにペースが上がり11.4 - 11.3 - 11.4と速い流れが3連発続くラップ構成となり、後続は加速ラップで速い脚を使う必要が求められた。このような構成になると基本的には前目から長く良い脚を使える馬が台頭してくる。2,3着のソングライン、シュネルマイスターは実力差で来れた形。4着アドマイヤハダルはスムーズに自分の形で競馬できたので実力が通用した。

※タイム : ①最速 ②最速〜平均 ③平均 ④平均〜最遅 ⑤最遅

◉コメント
 イン前はある程度贔屓して考えても良い。が、典型的な内前有利傾向が見られる訳ではなく、力さえあれば中団〜後方からでも絡んで来れる。イン前だから買うというよりはイン前で自分の形で競馬できる場合or適性が合う場合に選定していきたいところ。
 馬場レベルは速くもなく遅くもなく平均的な条件。上がり3Fレンジも異常値を出すような段階ではないのでこれに関しては特定の馬場質に絞った予想はしない。
 今回の逃げ候補は0。位置取り想定から可能性が高そうなのは3. ルージュスティリア。2番手から競りかけてくるorハナを奪いたい馬はいない&1800m戦なので終始速いラップを自分の手で刻む可能性は低い。よって今回は3-5F目で緩むラップが入り5.6F目でやや加速、7.8.9F目はさらに速いラップが連発するL3F瞬発力勝負を想定する。馬場レベルを考慮して33秒を切る上がりを出す馬が1,2頭台頭してきてもおかしくはなさそうだが、おそらく勝ち馬は33秒前半の上がりでの勝利が濃厚なのではないかと考える。こうなると内外フラットなTBで考えた方が良さそうなのでイン前贔屓は撤回。

◉今回の狙い目

★33秒前半の上がりでL3F分しっかり脚を使えるTS持続力型
★ある程度前目の位置から長く良い脚を使える馬

最終見解

◎5. ルージュエヴァイユ
○3. ルージュスティリア
○4. ストーリア
▲6.7.10

最終見解

◎5. ルージュエヴァイユ

 高い回転速度が活かせる展開と馬場レベル。相手関係的にも高確率でスローからの瞬発力勝負となり、前目から回転速度を高めて早め抜け出し→ストライドを生かしたスピード持続力で押し切りという黄金ルートを刻める可能性が高い。状態も良さそうでこの馬のベストパフォーマンスを期待したい。近走の負けは全て言い訳が付く内容かつ今回は適条件。

○3. ルージュスティリア

 メンバー構成的に逃げられる可能性があり、道中そこまで緩まなかったにしても綺麗な馬場&高速持続ラップ適性は高く、脚を溜められた場合には位置取りの利を生かして長く良い脚を使ってくれるはず。どっちに転んでもこの馬のパフォーマンスレベルなら通用する算段。

○4. ストーリア

 近走パフォーマンスレベルからの選出。今回4番枠なのがやや不安だが、前走の動きを見るに直線で進路さえうまく確保できればおそらく問題ない。個人的には前走の勝ち方がこの馬の成長のように感じる。今回は新潟1600mではないものの求められるレース質は大方似ている。

▲6.7.10

 安定した上がりを使えるが、◎○の馬たちには先着を許してしまいそうな馬たち。どの馬も長く良い脚を使えるという意味ではピカイチなので、ラストが消耗度の高いラップ構成になれば勝ち負けできても良い。

買い目

馬券ルール

  1. 全体回収率500%↑

  2. 馬券優先度は

    複勝>ワイド≒3連複>馬連>単勝>馬単>3連単


暫定買いたい馬券

直前買い目

★コメント(馬場や直前最終印など)

◉TBチェック

・東京2R【芝2000m】
タイム : ③
13.3 - 11.7 - 12.2 - 12.2 - 13.0 -
12.7 - 12.5 - 11.3 - 11.2 - 11.7
少頭数×ドスロー3.5F戦で位置取りがそのまま着順反映された形。L1Fで減速ラップが登場したタイミングで2番手の馬が逃げた馬を差し切って勝利する流れ。

・東京3R【芝1400m】
タイム : ②
12.6 - 11.3 - 11.9 - 12.8 - 11.7 -
11.2 - 11.3
4F目で一気に緩み、全体ペースが上がったのはL3Fを通過した直後。1,2着は2,3番手で逃げ集団から競馬していた馬たち。3-5着は先団〜中団後方から長く良い脚を使い伸びてきた馬たち。ストライド優位の走法ならやはり伸びて来れる。


・東京5R【芝1800m】
タイム : ②
13.3 - 11.8 - 12.3 - 12.4 - 12.7 -
13.0 - 11.8 - 11.0 - 11.0
極度のドスロー3F瞬発力勝負のラップ。それでも上がり最速が33.6。東京2.3Rの上がりタイム的にも走破タイムの数字以上に時計はかかっている印象。L3Fを超えて直線入り口から全馬のスパートが開始し、4角通過前3頭で馬券内独占。


・東京7R【芝2500m】
タイム : ④
7.4 - 11.3 - 11.0 - 11.7 - 12.0 -
12.0 - 11.7 - 11.9 - 12.4 - 12.8 -
12.5 - 13.1 - 12.2
単騎逃げ馬は前半から緩まない消耗度の激しいラップを構築するも後続は関係なく+3.5-4.0秒あたりの位置を追走する普段通りの流れ。L4F地点からスパートがかかるロンスパ戦になり中団〜後方外目をスムーズに加速できたスタミナ質な持続力タイプが1,2着。3着は中団内目をスムーズに回った馬。少頭数なのでそこまで気にしなくて良い結果。


・東京8R【芝1600m】
タイム : ③
12.4 - 11.1 - 11.7 - 11.9 - 11.8 -
11.1 - 11.6 - 11.9
中間緩みながらもL3F地点で一気にペースアップしラストは減速ラップを2発刻むスタミナ質な流れに。それでも内前がそのまま残る形になり、中間緩むのであれば減速ラップを構成しても内前有利TBが出現すると判断できる内容。


・東京10R【芝1400m】
タイム : ③
12.4 - 11.3 - 11.5 - 11.9 - 11.2 -
11.1 - 11.4
やや中緩み→3F戦。先団中団の内2,3頭目を楽&スムーズに追走して直線でスパートをかけた馬が1,2着。東京1400mに前残りのイメージはないが、それでも後ろすぎるとやや厳しい。


※タイム : ①最速 ②最速〜平均 ③平均 ④平均〜最遅 ⑤最遅

 芝状態はややダメージが入り始めているが概ね良好。とはいえドスロー瞬発力勝負で33秒前半ないしそれを切るようなタイムは出ておらず基本的には34.0秒前後の馬が上がり上位となるような馬場。走破タイム的には先週と変わらず②〜③のレンジで収まっているが、上がり3Fタイムが0.5秒以上は遅くなっていると考えて良い。綺麗な馬場で上がり限界がありつつも馬場を問わず同じような上がりが使えるようなTS持続力型には都合の良い馬場レベルの可能性がある。

 今回、中間である程度緩む想定で今のTBであれば内前が高確率で残るような条件になっている。特に3,4角で外目を押し上げるようなタイプはギアチェンジ帯での距離ロス追走となり、直線で伸びを欠く可能性が高まる。中団から競馬するにしても内から立ち回りながら4角→直線でin→outの流れをすることがベスト。位置取り想定および各馬のレーススタイルから優劣を最終決定していきたい。

 パドックに関して、仕上がり良さそうな印象を抱いたのは、5.6.11 > 3.4.7.8 あたり。

◉最終見解

・狙い目

★33秒後半の上がりを出せる可能性の高いTS持続力型
★先団内中目/中団内目からそれなりのTSで長く脚を使えるタイプ


・最終印

◎5. ルージュエヴァイユ
○6. プレサージュリフト
▲1.3.4.7
★10

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