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天皇賞(春)、これ買います‼️

お品書き

1. 全頭診断
a. まとめ
b. 全頭コメント

 能力値のまとめと各馬に関する個人的見解を軽く述べます。今回だけでなく、今後のレースでも応用できるように詳しい特徴を共有していきます。
 まとめ部分では、以下の【まとめルール】に則ってランク付けしています。この時点では、TBや枠順、舞台適性を考慮していませんのでご注意ください。あくまでも自己条件でのパフォーマンスレベル平均値です。


2. 最終見解
a. 印
b. 最終見解
c. 買い目

1-a. まとめを元に買い目につながる見解を簡潔に追記します。なお、買い目に関しては、印や枠順/馬場を加味したまとめ評価をもとにパターン化した馬券戦略をとっています。こちらに関しては、皆様に公開する前に僕自身で検証させていただきたいので、パターン公開はなしとさせてください。また、買い目に関しては前日夜段階に共有を始めますが、この段階ではオッズがどうなるのかわからないため、暫定馬券という形で【現状買いたいと思っている馬券】を載せます。最遅でレース前15分前には馬券を確定します。私用が重なる場合には、早い段階で買い目を確定することもあります。その際に

現状買い目
▶︎ 確定買い目

となっていたら僕の最終的な勝負馬券がすでに共有されていることになりますので、ご確認よろしくお願いいたします。

まとめルール

### 能力評価の例
B2 : G2, G3 馬券内濃厚
C3 : OP 馬券内可能

### ベース評価 -> 適性クラス評価
A : G1
B : G2, G3
C : OP
D : 3勝
E : 2F : 1勝
G : 未勝利

### サブ評価 -> クラス内詳細評価
1 : 高い確率で勝ち負け
2 : 高い確率で馬券内
3 : 馬券内可能


めぐめぐより

 2023年5月あたりから集計というものをより忠実に行い予想を公開してきました。豪語した割には2023年の全体回収率が111.5%と、正直そこまで満足はしていない数字です。今年は150%を目指して本気で頑張りたいと思います。

 今回初めて見に来て下さった方もいると思いますので、最初に申し上げておきますと

めぐめぐは2勝クラス以上の古馬芝短距離レースしか行いません。理由は以下の4点です。

1. 予想コストが圧倒的に減ることにより、皆様に良質な全頭コメントを早いタイミングで共有することができる。
2. 実力通りに決まりやすい上に、舞台適性や馬場適性が如実に直結するので買える馬/買いづらい馬を特定しやすい。
3. 単勝オッズが圧倒的に人気することが少なく、単勝期待値を取りやすい。
4. TBの影響度が大きく、予想がしやすい。

これまで中距離レースも多く予想してきましたが、毎回異なるレース質の予想を続けていくと予想のブレが発生しやすいことも自覚しましたのでこの形を取らせていただきます。

 また、昨年途中から走破タイムの推測や個別ラップの計測など新しい価値を提供する試みをしましたが、予想コストが膨大で意外と恩恵が得られにくい部分だったため、こちらは一度廃止 -> 気になったレースだけ個別ラップを計測するという方針にさせてください。いつもご愛読していただいている皆様には、大きな改変部分ですので何卒ご理解いただけますと幸いです。

今後とも一緒に戦ってくださる方、心から感謝致します。対戦宜しくお願い致します。

馬券収支

・2023年回収率
-> 111.5%

-----↓2024↓------

・勝負レース数
-> 16R

・馬券回収率
-> 117%

・馬券的中率
-> 13%

・本命馬単勝回収率 / 複勝回収率
-> 108% / 76%

・本命馬勝率 / 複勝率
-> 20% / 40%

各馬券収支など詳しい集計が気になる方は↓こちらをご覧ください🙇‍♂️

全頭診断

まとめ

★A
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---
サリエラ
シルヴァーソニック
テーオーロイヤル
ドゥレッツァ
ブローザホーン

★B
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
チャックネイト
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
サヴォーナ
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---
タスティエーラ
ディープボンド
ヒンドゥタイムズ
プリュムドール
マテンロウレオ
メイショウブレゲ
ワープスピード

★C
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---
スカーフェイス
スマートファントム
ハピ

★D
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
ゴールドプリンセス
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

★E
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

★F
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

★G
--- ↓ --- 1 --- ↓ ---
--- ↓ --- 2 --- ↓ ---
--- ↓ --- 3 --- ↓ ---

※まとめルール

### 能力評価の例
B2 : G2, G3 馬券内濃厚
C3 : OP 馬券内可能

### ベース評価 -> 適性クラス評価
A : G1
B : G2, G3
C : OP
D : 3勝
E : 2F : 1勝
G : 未勝利

### サブ評価 -> クラス内詳細評価
1 : 高い確率で勝ち負け
2 : 高い確率で馬券内
3 : 馬券内可能

全頭コメント

①ゴールドプリンセス

スタート△▲
基礎スピ▲
TS▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力D1

直線平坦 > 急坂
直線の長いコース

ゲートがあまり得意ではないので内枠なら二の足で先行集団、外枠なら中団からの競馬になる。Cr性能の低さゆえに3,4角を外目からゴリ押すような横綱競馬は不向きなので基本は道中で我慢しながら直線で進路を見つけて伸びる形。ギアチェンジ性能は低いものの時間をかけながらじわじわ加速して伸びて来れる点はプラス。長距離に対応できるスタミナを持ちつつ、ラスト一脚使って伸びて来れる点から超スタミナ展開になりやすい阪神長距離よりも末脚を活かせる京都外回りの長距離がベスト。3勝クラスは楽に突破できる能力を持ちつつ、2023/11/25 高雄特別で下した2着馬ゴールデンスナップがその後阪神大賞典で5着に善戦していることから今年のメンバーレベルの高くない長距離戦線ならそこそこ通用してもおかしくない。

②サヴォーナ

スタート△▲
基礎スピ▲
TS▲
TS持続力▲○
Cr性能△▲
ギアチェンジ▲
能力B2

内枠
道中中緩みラップ&L3F戦
◎京都2400〜

血統構成からもスタミナ質な持続力でグングン伸びてくるというよりは道中脚を溜めながらラストにキレを使うようなタイプ。加えてスピード値にも限界がありそうな走りなのである程度上がりがかかるような馬場&ラップ構成になりながらの瞬発力勝負がベスト。これがうまくできたのが2023/9/24 神戸新聞杯と2024/1/14 日経新春杯。どちらも内目をロスなく立ち回りながら中緩みするようなラップ。京都の2400m〜は道中速くなる可能性が低く、外回りの場合は3角付近の上り坂->下り坂の影響でこの3,4角区間でもペースが上がりにくい。4角->直線がスパイラルカーブになりながらの直線勝負なのでまさにこの馬に合うコース形態。外を回すと無駄に脚を使ってしまうのでベストは内枠。長距離自体はまずまずこなせる範囲ではあるものの、2024/3/17 阪神大賞典のような長距離&ロンスパのスタミナ質持続力勝負になるとラストが甘くなってしまうので舞台を選ぶタイプ。

③サリエラ

スタート△▲
基礎スピ▲
TS▲○
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力A3

直線の長いコース
直線平坦

スピード加速に時間がかかるが、加速してくるとどんどん加速度が増していくような持続力の高い伸び脚を直線のラストで見せてくれる。ただ、Cr性能が低め&ギアチェンジ性能鬼低なので、コーナリングを自分から加速しないと間に合わないようなコース形態は厳しい。東京でなんとかさせるレベルなので、理想は新潟外回りレベルの直線距離があるコース。基礎スピードも十分なので、道中追走がそれなりに速くても対応可能。ディープインパクト×Lomitasの血統構成でディープの瞬発力とドイツベースのスピード質な瞬発力を伝える。米国のスピード質の血が少ないので綺麗な馬場でのTS勝負というよりはやや時計のかかる馬場での中緩み瞬発力勝負がベストな印象。最高速度をグングン更新していくような瞬発力を使えるので大箱コースで直線全馬散らばるような舞台かつ直線平坦コースで戦えるとさらに良いパフォーマンスを発揮できる可能性がある。2023/9/3 新潟記念は夏負けによるパフォーマンス低下、2023/5/28 目黒記念はドスロー→5Fロンスパ戦で長く良い脚を使うも間に合わず、2023/1/28 白富士Sは直線での進路取りに苦労するも進路が空いてからのL2Fで一気にスピードを上げて強襲をかける形。斤量利も加わっての勝ちきりだが、スムーズならもっと突き抜けていた内容。2022/9/18 ローズSは長く脚を使いつつも前半スローの展開で差し間に合わず。ゴール後先頭なのでやはり長く良い脚は使える。初の長距離であった2024/2/17 ダイヤモンドSでは前目の位置取りからスムーズに運びながらラストは鋭く伸びて勝ち馬テーオーロイヤルとはほとんど差のない2着。+10kgでの出走となりやや太め残しの状態の中でしっかり仕上がっているテーオーロイヤルとこの着差なので、今後の仕上がり次第では逆転も考えられる内容。

④シルヴァーソニック

スタート△▲
基礎スピ▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力A3

スタミナ質持続力勝負(阪神/中山長距離)

TSは低いが高いスタミナを有しているため、ラストはTS比べになるないような消耗質持続ラップでしぶとく伸びて来れる。道中はできる限り内目から脚を溜めてから後半のスパートに備えたいタイプなので中山/阪神の長距離で外枠を引いた場合には注意が必要。2024/3/17 阪神大賞典は終始外目を回しながら3角からのロンスパ戦を外目から付き合う形となり早々にリタイア。休養明けの影響もあったため、レース感を取り戻しつつ今後内からロスなく運べる形になればこの馬らしさを発揮してくれるはず。京都長距離はステイヤーらしい長距離的なスタミナというよりもある程度のスタミナとラスト一脚使えるスピードが必要となり、この馬の適性とは少しズレる形。とはいえ今のレベルの低い長距離戦線なら通用する。

⑤スカーフェイス

スタート△▲
基礎スピ△▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能△
ギアチェンジ△▲
能力C3

道中緩むラップ構成
内枠
ラスト上がりのかかる持続力勝負
急坂コース

スタートセンスに乏しいのでほぼ確実に出遅れ、後方からの競馬となる。道中は脚を溜めたいタイプ&Cr性能の低さゆえに外目を回すと早い段階で脚が無くなり後退。ベストは内目からロスなく運びながら直線でスムーズに伸びてくる形。能力レベルがOPクラスで馬券内に入れるかといったレベルなので重賞になるとやや厳しい。前脚が高く上がるダイナミックな走りをしており、この走りが急坂での加速力に繋がっている。脚を溜めた上で直線急坂コースをスムーズに加速できれば安定した末脚は発揮してくれる。とはいえTS値が低いのでキレ勝負はアウト。ラストは上がりがかかる前提でのスタミナ質な持続力勝負を希望。

⑥スマートファントム

スタート△▲
基礎スピ△▲
TS▲
TS持続力▲
Cr性能▲
ギアチェンジ▲○
能力C3

時計のかかる馬場
急坂
内枠

ゲート内での落ち着きがないので出遅れ率は高く後方からの競馬がメイン。スパート時にはクビを低く使い前脚を高く上げて掻き込むような走りになっており高いギアチェンジ性能を有しているものの、TSを長く持続できる能力には乏しい。道中可能な限り脚を溜めながらラストに一瞬の脚を使いたいので内枠からロスなく運んで直線も内目の進路をこじ開けるような競馬をしたい。綺麗な馬場でのスロー瞬発力勝負になるとキレ負けするが、タフな馬場で相対的に高いパフォーマンスを発揮できるのでベストは力のいるタフな馬場状態。

⑦タスティエーラ

スタート△▲
基礎スピ▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△
能力B3

道中息の入るラップ

前脚がばらけるような走りで一瞬のキレはないものの長く脚を使える持続力の高さが持ち味。3歳時は道中ゆったりする区間を挟みながら脚を溜めてラスト3-4 Fにかけて長く脚を使ってじわじわ伸びるような走りを見せてきた。対して2024/3/31 大阪杯は前半やや行きたがる面を見せたものの内前をロスなく運ぶ形でL6Fから11秒台に突入するスタミナ質なラップ構成。レースの流れだけ見たらこの馬にベストな形だったが直線早々に伸びが甘くなる始末となり、序盤で行きたがる面を見せたことも合わせて脚がなくなった可能性を考えたい。2023/10/22 菊花賞は直線で前がぽっかり空くスムーズな競馬で2着にきたものの伸び脚はギリギリで少しでも後手を踏む競馬になったら馬券内は怪しかったかもしれない。次走の2023/12/24 有馬記念も早めにペースが上がるロンスパ質なラップになりつつ、直線で挟まれる不利はありながら伸び脚はそこまで高くなく、スムーズでも馬券内に来れていたかは疑問。ゴリゴリのスタミナ比べになるとラストが甘くなりそうな予感がするので2000-2400mで中緩みしながら3-4Fのロンスパ戦がベストだと考察。

⑧チャックネイト

スタート▲○
基礎スピ▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲○
ギアチェンジ△
能力B1

馬場不問
持続ラップ

加速に時間がかかりながらもTSに到達した後はそのスピードを長く維持できる。前脚をまっすぐ伸ばしたストライド走法かつ脚の回転数が少なく直線でスムーズに手前替えをするため。ギアチェンジ性能を除いては水準以上の能力値を有しており、含水率の高いタフな馬場でも変わらずストライドを伸ばして持続力を発揮できるタイプ。2023/10/9 六社Sで重馬場を制しているものの開催3日目の綺麗な馬場でいわゆる道悪とは言えない舞台で含水率が高いだけの馬場。2023/11/5 アルゼンチン共和国杯では道中12.0秒前後の持続ラップでこの馬にとっては向くレース質だったが差しきれず4着寄りの3着。良馬場向きだと思っていたが、不良馬場開催の2024/1/21 AJCCではかなりスタミナ質の持続力が求められるレース質で直線差し返して勝ち切る強い内容を見せた。前走比で8kg増加して馬体もかなりパンプアップしたのもあったが走りにくい馬場でも末脚を伸ばして来れる点から高い馬場適性の広さを有していると判断したい。母父Dynaformerがブライアンズタイムとほぼ同血となっている点から、スタミナを持ちつつもスピードを底上げする要素が強いため、ステイヤー的なスタミナというよりは中長距離でのスタミナ比べがベストの印象。

⑨ディープボンド

スタート▲
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力▲○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力B3

重馬場〜
2400m〜
内枠

スピードが低い分高いスタミナを持ちつつタフ馬場にも対応できるため、長距離の消耗戦で最後までしぶとく伸びる能力に長けていたが、2022/12/25 有馬記念あたりから消耗度の高い終盤になるとラストの伸びが甘くなってきて、長距離で好走するにしても中緩み->3-4F戦かつタフ馬場で追走段階から他馬の脚を削ぐような条件でのみ伸びてくるようなタイプになってしまった。元よりスピードがない上にさらにスピードが出なくなってきてしまい、さらには2024/3/17 阪神大賞典では早めにスパートを入れる形でロンスパ勝負を狙うも最後は直線半で後退する走りも見せてしまい、他馬が垂れるような条件で生きたスタミナ面も劣化してしまった。前までは長距離路線なら安定して買えるタイプだったが現状は重馬場でやっと買えるレベルに到達する段階なので注意が必要。

⑩テーオーロイヤル

スタート▲
基礎スピ▲
TS▲
TS持続力▲○
Cr性能▲
ギアチェンジ▲
能力A3

内枠
タフ馬場 > 綺麗な馬場
道中緩いラップ

それなりのギアチェンジ性能を持ちつつも、TS値&TS持続力が抜けているわけではなく、ロンスパ質な持続力に相当するL5Fの時計自体はそこまで速くない。代わりに道中ある程度ゆったり運び脚を溜めることさえできれば、L3F区間で安定した上がりを発動することができるので、中緩みしやすい長距離戦で崩れることはあまりない。中距離だと道中12.0前後の持続ラップを要求され、この馬自身の上がりタイムにも影響してくることからベストは脚が溜められる長距離路線。2021/10/23 兵庫特別でハナを叩いて以降、安定したスタートで中団前目以前のポジションを取れるようになった。2022/5/1 天皇賞春は阪神長距離らしいスタミナ質な競馬でL4Fから11秒台のラップを要求されるロンスパ戦になりラストは甘くなってしまった。ただ初の斤量58kgかつ長距離最前線のディープボンドやタイトルホルダー相手に4着以下と0.6秒差の3着は評価を下げる内容ではない。以上からこの馬のベストはL2-3F区間で速い末脚が求められ、それ以外の区間は楽に追走して前との差を縮められるようなコース。基礎スピードの観点から速い馬場よりも時計のかかる馬場、そして2024/3/17 阪神大賞典で見せたパフォーマンス内容からタフ馬場は大きなプラス。この馬自身は前脚が高い位置で膝が曲がるようなパワフルな走り方で、パワー質な走りづらい馬場でも大きなストライドを繰り出せており、良馬場以上にタフ馬場で相対的に高いパフォーマンスレベルを発揮できる。長距離で好走したレースは道中が大きく緩んだ2024/2/17 ダイヤモンドS、2023/12/2 ステイヤーズS、2022/2/19 ダイヤモンドSの3戦と道中の追走負荷が高くない&ラストは瞬発力よりもスピード持続力が求められる阪神3200の2022/5/1 天皇賞春。この天皇賞春でスタミナ質な終盤戦に対する弱さを見せた点、中緩みのない持続ラップになった2023/11/5 アルゼンチン共和国杯で全く伸びなかった点から道中追走力が求められラストにスタミナ質の持続力を求められるレース質は要注意。ゆったりした流れであれば長距離でもしっかり脚を溜められる点、その場合ラストに33秒台の上がりを使える点を考えると阪神や中山のようなスタミナ質なレースよりも京都や東京のような道中緩んでからのラストスピード勝負が合うだろう。

⑪ドゥレッツァ

スタート△▲
基礎スピ▲
TS▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ▲
能力A3

平坦 > 急坂
2400m〜

ギアチェンジ性能や瞬間的なTS値はそこまで高くないため、中緩み->L3Fになるとやや加速に時間がかかりながら、それなりのスピードで伸びてくることになるため後続を突き放すようなパフォーマンスは見せにくい。代わりに中緩みしないスタミナ質な持続力勝負になると高い持続力を発揮できるため、上がりのかかる流れでこの馬は相対的に速く伸びてくることができる。道中の追走リズムがかなり安定しているため、追走負荷がかかりにくいエンジン効率の良いになっており長距離戦でもマイペースで運べれば最後まで脚を余したまま直線を迎えることができる。2024/3/10 金鯱賞は古馬混合重賞でG1級のプログノーシス相手に完敗の内容。斤量差や4角->直線のスムーズさの差はあれど、ここがロスなく運べても0.4秒差あたりまでしか縮められなかっただろう。仕上がり甘だったプログノーシス比較では今の中距離路線でG1を勝ち負けできるレベルにはまだ到達していない模様。なお、直線序盤での急坂区間での加速力が乏しかったことを考えると加速が容易な直線平坦コースの方が相性は良いイメージ。L5-3F区間で緩んでからのL2F瞬発力勝負になってしまった点もこの馬にとってはマイナス。もっとスタミナ質な持続力が求められる流れで強みを活かしたい。そこであればさらに高いパフォーマンスを発揮できる。

⑫ハピ

スタート▲
基礎スピ▲
TS▲
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ▲
能力C3

内枠
中長距離
タフ馬場持続力勝負

ゲートがあまり上手くないので中団〜後方の競馬になる可能性が高い。徐々に加速してそれなりのTSを発揮するTS持続型だが、コーナリング加速ができないタイプなので勝負は直線に入ってから。故に直線の長いコースがベスト。2022/11/6 みやこSでは、内からロスなく運び直線で進路を見つけて伸びてくるだけというこの馬にとっては良い流れで内からさせなかった。上位にきた3頭はどれも時計がかかればかかるほど良いタイプだと考えると、時計のかかる馬場質よりはある程度時計の出る馬場が向きそう。なお、2022/7/13 ジャパンDDは不良馬場というスピード馬場だったが、これは後方から不得意なコーナリング加速して無理矢理位置を上げながら直線も伸びる形。じわじわと伸びてはきたが前から速い脚を持続できる馬がそのまま残ってしまい差し切れない結果となった。馬場的にはしっかりとスピードに乗れていたので問題はない。理想の流れはみやこSの競馬で、コーナリング時に無理矢理押さずロスなく立ち回ってから直線で進路を見つける形。これをするためにも枠は内目寄りが良さそう。初の芝レースだった2024/4/6 大阪ーハンブルクCではスタート後1角手前でややバランスを崩す不利を受けて後方ラチ沿い追走に。終始内からロスなく運んで直線でも最内を選択するも最後まで前壁で詰まる形。加速段階の伸びは良かったので、ここがスムーズなら上位争いはできたように思える。長距離の上がりがかかるレース質はパワースタミナ持続力の高いこの馬にとっては合う舞台の可能性あり。血統面からも牝系にいるDixieland Bandの影響で長距離質なスタミナ面の因子も伝わっている可能性あり。ダートでしぶとく伸びる持続力とパワーを有しているだけに芝レースでは雨の後押しがあると心強い。

⑬ヒンドゥタイムズ

スタート△▲
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力▲○
Cr性能▲
ギアチェンジ△
能力B3

平坦コース
追走に苦労するタフな馬場
持続ラップ
内枠
1800-2000m

エンジンのかかりが遅い上に最高速度も低い点から良馬場でのスピード勝負になるとキレ負けする。また、同様の点から、一気なギアチェンジやこの馬の最高速度を早いタイミングから要求されるような舞台になるとラストは脚がなくなるような走りになり伸びを欠いてしまう。急坂での加速力が乏しいので直線は平坦コース向き。道中ゆったりしたペースで脚を溜めながらロンスパ戦に持ち込めた2022/10/10 京都大賞典では直線途中まで突き抜ける勢いもL1F手前から伸びが甘くなった。また、内からロスなく運んでスムーズな直線を迎えた直線平坦コースの2023/10/9 京都大賞典ではラストの伸びが甘くなり脚遅ディープボンドにキレ負けする結果に。2000m前後であれば外目を回しながらでも最後まで脚を使えている点から距離適性は1800-2000mあたりと推定。ガソリン搭載量が高くないタイプなので距離が伸びて良い印象はない。基礎スピードの観点から、11秒後半のラップを連発するようなラストスパートを要求されると脚がなくなってしまうため、ベストは追走力が求められない&ラスト超上がりのかかる重馬場〜のタフ馬場で開催される直線平坦コースの1800-2000m。

⑭プリュムドール

スタート▲
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力B3

長距離(阪神・中山 > 東京・京都)
終盤12.0-12.5の消耗質持続ラップ
内枠

ゲートはすっと出るものの行き脚が付きにくいため、内枠や少頭数レース以外は後方からの競馬になる可能性が高い。ゴールドシップ&フレンチデピュティ&Nijinskyのラインらしく速い脚を求められる舞台になるととことん伸び負けるがスタミナ質の消耗戦で他馬が伸び悩む場面でじりじりと伸びて来れるスタミナがある。大幅な距離延長でもかかることなくゆったりしたペースを追走できる点から長距離一択。2024/3/17 阪神大賞典では稍重で馬場面の恩恵を受けながらも道中大きく緩んだロンスパラップになったことでラップタイムだけ見ると11秒台の持続力が求められる終盤戦に。そのレースでラストスピード負けしてしまった点から長距離で重賞好走をするためにはラスト12.0-12.5あたりのラップが連発するような超スタミナ質なラップになる必要がある。スピードが求められる京都や東京の長距離はキレ負けする可能性が高いので、阪神や中山で道中極端に緩まない早仕掛けロンスパラップの流れがベスト。

⑮ブローザホーン

スタート▲
基礎スピ▲
TS△
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△
能力A3

直線平坦コース
道悪馬場◎
後半消耗戦持続力勝負(12.0秒のラップ要求)

長距離でも変わらず脚を溜められる高いスタミナを持ちつつ、ラスト3,4角からのロンスパ戦で高いパフォーマンスを発揮できる。TS値やギアチェンジが低い分、ドスローからの瞬発力勝負や仕掛け遅れ、11秒台の上がり連発を要求されるコースではスピード負けしてしまうが、全馬脚を消耗したバテ合いになるようなラップ構成や平均12.0あたりのラップを連発するような上がりのかかる馬場/レースラップになるとG1級の能力を発揮できる。2024/3/17 阪神大賞典では3,4角で馬群に閉じ込められたことにより仕掛けが遅れ、スピード負けが重なり敗戦を喫してしまったが、それ以上にラスト急坂地点での加速停止が気になった。じわじわ伸びて来れる持続力の高さ故にタフな流れでの平坦コースがベストだろう。中距離で対応できているだけに道中ペースがある程度速くなった長距離レースでも安定したパフォーマンスは発揮してくれそう。

⑯マテンロウレオ

スタート▲
基礎スピ△▲
TS△
TS持続力○
Cr性能△▲
ギアチェンジ△
能力B3

上がりのかかる持続力勝負(ラスト12.0前後連発)
2000-2200m

2023/8/20 札幌記念以降、11.5前後の脚を連発して使えていた終盤のスピード値がやや劣化して12.0前後の脚しか連発できないレベルになってしまった。TS値やギアチェンジ性能も低いため、ラストはジリ貧の伸び脚となってしまう競馬に。長距離路線で活路を見出そうとした2024/3/23 日経賞は単騎逃げを図るも12.2前後のラップを連発する負荷の小さい追走で楽逃げが可能なラップ構成。3,4角途中まで近寄られることもなく、持ったまま直線を迎えてスパートをかけるもスピード負け。この追走負荷でラスト伸び負ける点を見ると距離的なガス欠の影響も大きい。11秒前半のスピードがまだ使えていた時期だった2023/4/30 天皇賞春もドスローの流れでラストの伸び脚が11秒後半となり、やはりパフォーマンス低下。ベストはラストまで脚が持つ中距離戦で上がりのかかるスタミナ質な持続力勝負。外目を回して良いことはないので内枠からロスなく運んでできる限り前から持続力勝負を仕掛けたい。

⑰メイショウブレゲ

スタート△▲
基礎スピ△▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△
能力B3(スピード求められるとC3)

早いタイミングからペースが上がる消耗戦
タフ馬場
後半12.0秒を超える持続力勝負

ゴールドシップ産駒らしく、TS値は低いもののそのスピードを長く継続する持続力の高さが目立つ。故に中長距離での消耗戦にめっぽう強く、外差しが効くような展開で安定した伸び脚を見せてくれる。前半から速くなった上で外差しが効いてほしいので馬場は追走負荷が高いタフ馬場だと嬉しい。長距離でラスト11秒台のラップを連発するようなスピード勝負だとほぼ確実にキレ負けしてしまうのでそのような展開が想定される場合はやや評価を落としたい。

⑱ワープスピード

スタート△▲
基礎スピ△▲
TS△▲
TS持続力○
Cr性能▲
ギアチェンジ△▲
能力B3

消耗質な持続力勝負
タフ馬場

TS値は低いものの、スタミナ質な持続力を生かした伸び脚が魅力。中長距離関係なく、道中ゆったりと運ぶことができれば変わらず末脚を使える点が強みで、上がりのかかるレース質では安定して伸びてくることが可能。中緩みからの3F戦などになるとある程度の伸びを見せながらも他に速い脚を使える馬との差を縮めることができないので理想はタフなスタミナ比べ。荒れたタフ馬場でも変わらず追走できる点から、相対的に高いパフォーマンスを出すにはタフな馬場がベスト。

めぐめぐのぼやき


長距離コース形態
過去5 / 10年平均ラップ ※春天は京都開催のみ集計
京都の天気

【2024/4/24 追記】

 皆さん春雷Sぶりです。能力評価はしっかりできていた模様ですが、馬券は取れずで申し訳ない結果になってしまいました。すみません。ですが、配当面を考慮してもあのオッズで絞って勝負するという判断は今でもできないかなと思うので今後もある程度の打点を狙いながら行かせていただけると助かります。

 さて、短距離一本で行こうとしていましたが、ここで長距離に手を出させて頂きました。理由は簡単で、能力評価が結果に直結しやすいからです。今回の京都3200は流石に適正面をしっかり考えて若干の補正を加える必要はありますが、道中縦長になりやすい&直線でもある程度のばらけやすい京都の特徴からも枠の有利不利やTBの極端な偏りみたいなものも生まれにくいのが長距離になりますので選択させていただきました。今回も全頭考察やや長めですが、お手隙の際に一読いただけると今後にも活かせると思っています。

 さぁ、天皇賞(春)、以降春天と略させていただきますが、個人的見解では他の長距離路線とは比べ物にならないくらいスタミナが求められるコースだと考えています。根拠は以下の3点。

1. 4mの登って下ってをスピード制御しながらこなす必要がある
2. 3000m弱走ってから、直線平坦コースでもうひと伸びできる脚を使う必要がある
3. 春の京都は洋芝の影響により密度の高いタフな芝状態となっている


 1に関しては文字通りの内容で、個人的には特に下りでの加速を抑えた追走負荷が大きいと考えています。前に乗馬する機会があり、その際に知ったのが下りというのはかなり馬に乗って得意不得意があるという要素だということです。坂を下る際には重心を後ろ寄りにする必要があるのですが、馬の骨格状これをするのはなかなか難しいのです。競走中のスピードが出ている状態で、自然と加速してしまう下り坂の区間でこれを抑えながら重心を後ろにして下るのはかなりスタミナがいることなんだなというのが個人的な認識です。故にそれをレース中2回も行うのはなかなかにタフだと思っています。直線急坂がありながらも基本は平坦な阪神は惰性でスピードを出せるようなコースですし、中山や東京の長距離レースは基本的に極度の中緩みラップになるのでタフな流れでの消耗度というのは京都とは段違いだと考えています。
 2は京都のコース特徴による部分です。3角で下り坂を通過してからはゴールまで平坦なコースが続くので4角からエンジンを入れながら直線で高いスピードを発揮する必要があります。よって今回の舞台では道中のタフな流れをこなしながら、ラストの直線でスピードを要求されますので長い距離を追走するスタミナ量の観点とラストに速い脚を使うスピード値の両方が必要になると考えて良いです。現に過去の春天では、強い逃げ馬が持続ラップを刻んだ以外は33秒後半から34秒前半の上がりが多く出ています。仕上がり面の問題はありながらも速い脚を長く使うTS持続力が低いオルフェーブルやTS値が足りないキズナ、ゴールドシップが負けてしまうのがこの京都3200mになるわけです。
 3は今の芝状態の話です。現在の中央競馬では新潟が100%野芝、函館・札幌が100%洋芝、それ以外は野芝と洋芝(オーバーシード)の併用となっています。基本的に野芝は寒さに弱いため11-3月の寒い時期は芝が枯れて黄色く見えたりします。そうなった場合にはオーバーシード(洋芝の種を撒くこと)により、洋芝がメインの馬場となってきます。この洋芝はイタリアンシードなので函館・札幌ほどタフではないですが、野芝よりもタフな馬場にはなりますので比較的スタミナが求められます。(ちなみに、春はリファールという格言がありますが、これは最高速度に乏しいもののスタミナ質な持続力に長けたリファールの血がこの時期のタフな馬場に合うために数字上でも好成績が出ているということなんです。)

 ということで長くなりましたが、今回の舞台、東京や阪神の中緩み長距離で強い勝ち方をしたからといってここでも同じような脚を使って伸びてくると安易に考えるのは危険かなと思っています。

【2024/4/25 追記】

 各長距離重賞が行われる競馬場のコース形態と過去5/10年の平均ラップをグラフ化してみました。ペースの速い遅いがわかりやすいように12.5秒を下回るラップは赤、上回るラップは青の色分けをしておきました。まあ知ってはいましたが、さすがの春天ですね。東京や中山と違ってほとんど休ませる気がありません笑。ちなみにこの春天だけ異質なラップ携帯しているのはお判りいただけますか?見てほしいのは初めて12.5秒を超えるラップが出現するタイミングです。春天だけがスタート後1600m地点で初登場です。つまり前半はしっかりと足を使わされるということです。特に最初の坂の上り下りがそれなりのペースでの追走になりながら、上り切った後は下り坂でやや勢いついたスピードが長く持続されるというわけです。ペースが緩む1600m以降は1,2コーナーを回った後になるのでここでやっと休憩ラップが訪れるんですね。そして4Fに渡って緩んでからのL4Fのスパートです。この加速ラップが訪れるのは下り坂に入ったタイミングからゴールまでの区間になります。実際にこうやって数値で比較するとわかりやすいですが、やはり高いスタミナが必要になりつつ、L4Fは他コースよりも速いラップを連発しないといけないですね。

 加えて天気予報を追記しました(2024/4/25 12:00時点)。週初めにかなりの降水がありましたね。木金と気温も上がって晴れ間が出るので表面はしっかり乾くと思いますが、根本の部分にはある程度水分が吸着している可能性があります。レース前日にもやや雨マークがちらついていますが、当日は晴れになりますのでここでもやはり表層が乾くとともに深い部分はタフな洋芝となると考えます。

 以下に個人的な京都芝3200m適性の高さを列挙してみます。まだ走ったことのない馬たちは血統背景から考えていこうと思います。要素としては前述した超長距離を走れるスタミナ量とラストにある程度の上がりを使えることです。どちらもクリアしていれば○、どちらかがやや物足りない場合は▲、どちらも物足りない場合は△です。また、タフ寄りな馬場傾向にはなると思いますので、綺麗な馬場向きorタフな馬場向きで分けます。上段が綺麗な馬場、下段がタフな馬場向きとします。


⑫ドゥレッツァ
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⑱ハピ


⑩サヴォーナ
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①サリエラ
③プリュムドール
④ワープスピード
⑤ブローザホーン
⑥ディープボンド
⑧ゴールドプリンセス
⑨シルヴァーソニック
⑭テーオーロイヤル
⑮メイショウブレゲ
⑰スマートファントム


-
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②ヒンドゥタイムズ
⑦タスティエーラ
⑪マテンロウレオ
⑬スカーフェイス
⑯チャックネイト

 ざっとこんな感じなんですが、一言いうとしたらここだっていう力のある馬が全然いないんですよね。△の馬はおそらく手を出すことはないと思いますので、他の馬を軽く補足。

⑫ドゥレッツァは菊花賞を圧勝しているものの長距離タイプがほとんどいない相手レベルを考えると正しい評価が難しいですが、前から上り最速3F34.6の脚を使えた点は評価してよいと思います。そのうえで今回どうかということですが、まず直線平坦かつラスト速い脚が求められる京都のコースはベストかなと思います。牝系5代目にいるラインゴールドがスタミナ量を補完するとともにNijinskyによるスタミナの後押しもありますので、長距離で終盤まで脚を溜められるのはごくごく自然かなという認識です。ちなみに、このラインゴールド×Nijinskyの組み合わせはフィエールマンと同じ血統構成になるのでそういった意味でもこの舞台には前向きなイメージを抱いています。また、キンカメ産駒の成績の悪さがたびたび浮上しますが、ドゥラメンテ産駒は結構異質だと思ってまして、良くも悪くもキンカメらしさの主張が薄いんですよね。タイトルホルダーが京都での春天を走っていないのでこれは憶測にはなりますが、キンカメ内包という理由で片づけるにはやや証拠不十分なタイプかなと思っています。馬場面は父からのサンデー系に加え、母から米国の軽いスピードを受け継いでいますのでパワー質な馬場余地はスピードが生きる馬場の方が向くと思います。問題点としては鞍上。戸崎Jは最近かなり馬に合わせた乗り方ができている気はしていますが、ドゥレッツァ自身が様々な場所から競馬するタイプであるだけに無理矢理抑え込んで差しに徹したり、逃げてから強引に抑えるような動きをするとドゥラメンテの気性面が悪い方法に働いてしまうかもしれません。基本的にドゥラメンテ産駒は自由にポジションを取らせてストレスフリーな競馬をすることがベターなイメージなので、そこはうまく馬と調和して運んでほしいなという思いです。
⑱ハピに関してなのですが、能力が足りるかどうかは置いておいて牝系5代目のDixieland Bandが気になります。この血統が強く出るとかなりスタミナ量の底上げになり、実際にこの血を母父に持つ産駒は長距離で好成績を残す馬が多かったです。ただこの血がどんどん遠ざかっていくと産駒の長距離試行回数がみるみる減っていったので。今回5代目という遠い位置にいるハピをどう扱おうか悩んでいました。まだ3000m級の超長距離を走っていないので不確実性は高いですが、前走の極端に緩むことなく4Fのスピード質な持続力戦でのパフォーマンスを考えるとスタミナ地というものはかなり高いポテンシャルを秘めているのではないかと思いました。相手レベルが一気に上がりますので、さすがに厳しいかもしれませんが、他に京都3200mでベストな馬がいないとなると、この馬がスムーズに立ち回ってひょっこり3着みたいなこともなくはないかなと考えています。個人的にはパンパンの馬場にならない限りは馬券のひもに入れようかなと思います。
 ▲ゾーンからは一部を抜粋してこの章を閉じます。①サリエラは前走極度の中緩むラップで好走したからといって長距離対応可能と認定してよいとは思えません。前述したとおり、スタミナが問われる中でラスト脚を使わないといけないので前走よりもつらいレースにはなりそうです。個人的にはこの馬が唯一のディープインパクト直系ということで、Bustedの血を引き継いだ高い成長力とステイヤー気質を発揮できるとは思っています。平坦でパフォーマンスを上げる後押しもありますので、京都の長距離はディープインパクトの血と非常に相性が良いです。さらに牝系の超ドイツ血統にも注目です。このドイツ血統、根底としてパワー要素を伝えつつ、中緩みの瞬発力勝負で高いパフォーマンスを発揮できる血になります。ドイツって馬場が重いイメージがあるので僕個人は日本の速い馬場通用するの??って思ったことがありましたが、実はこのドイツの血は東京2400mで火を噴くことが多いんですよね。この血を持った東京400m好走馬はざっと以下の通りです。
サリオス(20,日本ダービー🥈) / ヴェルトライゼンデ(20,日本ダービー🥉) / エイシンフラッシュ(10,日本ダービー🥇) / ヴェロックス(19,日本ダービー🥉)
どうですか?個々の舞台でスピード勝負できるなら京都の芝でも対応できておかしくないですよね。実際、ややタフな今の京都の芝は血統的観点からみるとかなり合うのではないかなと思います。加えてドイツ血統の強さはもう一つあります。インから馬群を突き破って伸びてこれるガッツです。ゆえに枠並びは内枠からロスなく運べればベストかなと思っていた矢先、なんと最内枠1番を引いてくれました。正直馬群リスクがほとんどない内枠はアドしかないと考えていますので、馬券圏内確率で言ったらこの馬が1,2位に浮上してくるかなぁというイメージです。春天は阪神大賞典などの他ステイヤーレースに比べ軽い馬の好走率が高いのでこの馬の小さな馬格でも勝負は可能のはずです。前走は馬体も増えてやや余裕残しということで、今が充実期真っただ中に思いますので、目標であるここでしっかり仕上げてきたら面白いです。ちなみに一週前追切は自己ベストでした。
⑤ブローザホーンに行きましょう。この馬はスタミナ面は申し分ないものの、やはり最後のスピード面で不安が残ります。前走はタフな馬場でこの馬向きの舞台で伸び負ける形。道中緩みすぎたのもありますが、その中で使った35.3という上りが今のこの馬が長距離で出せる最高打点なんじゃないかなと思っています。京都3200mで求められる末脚レンジは3Fを33-34秒前半で駆け抜けるスピードになりますので、牡馬にしては馬格の小さいこの馬が58kgの斤量を背負ってさらなる上がりを計測してくるとは思いません。ポジキャンするとしたら直線平坦の後押しですかね。旧坂で加速が止まってしまうので、その部分を考えると前走は35.0あたりの上りは出せたかもしれないと補正しても良いですが、それでもやや物足りないラストでした。個人的には3着争いの馬券構築になりそうです。
⑭テーオーロイヤルですが、実はまだ超スタミナ級のラップで長距離を経験していないんですよね。まだましなのが2022年の天皇賞春ですが、これは阪神長距離らしく前がそのまま残りやすいスピード持続力勝負で、ラスト溜まった脚を開放するようなレース質ではないです。中緩みラップで見せていた切れ味も発揮できず、勝ち馬とは大きな差のある3着ですから、安定した成績を残せているとしてもここで1強ムードを漂わせるのはちょっと強引かなと思います。皆さんこの馬のフォトパドックは見ましたか?良くも悪くも決まりすぎです。確かフォトパドック撮影日は一週前追切よりも前のタイミングで取っていたはずで、そう考えると一週前に追切負荷をかけた意図が不明です。陣営は今が絶頂期といっていますが、この短期間でレースを重ねれば緩んだ馬体も少しずつ良くなってはいくでしょうし、このタイミングで馬体がほぼ完成した見た目になるのは当然かなと思います。僕は追切の動きまでは見られないですが、この辺りは情報を収集する価値はありそうです。特に過去の好走パターンと比べて動きにぎこちなさがあったり、無理矢理時計を出しているような印象を抱くようだったらちょっと怪しいのではないかと考えます。テーオーロイヤルが個人馬主である点からも、今年のローテはやや過酷すぎはしないかと思いますので絶対的な扱いはしたくないです。ちなみに、リオンディーズ産駒はタフな道悪でパフォーマンスを上げるタイプなので馬場は渋れば渋るほど良いです。
③プリュムドール④ワープスピード⑥ディープボンド⑨シルヴァーソニック⑮メイショウブレゲはスピード不足です。スタミナはありますので、最後までじりじりと伸びては来ると思いますが求められるスピードには全然達していないです。逆に⑰スマートファントムはよい伸び脚を見せてはくれますがスタミナ面をこなせるかが不安です。
⑧ゴールドプリンセスは↑の馬よりはスピードが出せるタイプですので、前から運べればなんとか通用するかもしれないなくらいのイメージです。ただこの馬もスタミナ懸念の牝馬なので、サリエラ比較で買いづらい位置に這います。
 先週気になったのは⑩サヴォーナです。フォトパドックを見たとたんに「え?」と声が出てしまうくらいのメガシンカでした。ただちょっと胴の重厚感が増しすぎかなという印象で、この馬自身の適距離である2400mに特化した馬体になってきている感がぷんぷんします。ドスローの可能性もあるメンバー構成ですので、前目を楽に追走できて脚を溜めることができれば、京都特化型のこの馬にもチャンスが訪れそうです。追い切りも良いという情報は入ってきていたので仕上げには文句はなさそうです。前走後まさかの馬場合わないコメントが出ていたので、本当かなぁと思いつつも陣営を信じて良馬場向きに変更しました。

【2024/4/26 追記】

 馬場の話を忘れておりました。まずは公式からの発表を見てみましょう。
### JRA公式より
Aコース
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第2回京都競馬終了後、特に傷みの激しかった外回り3コーナーから4コーナーを中心に約2,000平方メートルの芝張替を行い、併せてコース内側の蹄跡補修・洋芝追加播種・シート養生を行いました。その後肥料散布・薬剤散布・芝刈り等の管理作業を行い、芝の生育促進に努めました。芝の生育は順調で概ね良好な状態です。
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簡単に言うとの芝が枯れてしていたのでコース内側(AコースからBコース)にかけて洋芝をオーバーシードさせましたよ、ということです。おっしゃる通り、第2回開催が行われた2月上旬~中旬の芝状態は野芝が芝枯れを起こした黄色っぽい馬場となっており、先週から始まった第3回開催ではきれいな緑いろの芝に回復していました。この芝枯れ、基本的には時計がかかる方に馬場状態がシフトするので第2階開催では、そこまで速い時計は出ないと考えるのがセオリーですが実際は平均よりも速い走破時計がマークされるような状態でした。ベースとして時計が速いわけですね。さらにそこから第3回開催となった先週。日曜は雨が降ったのでノーカンとして土曜のマイル以下のレース結果を見てみると

・京都  3R【3歳未勝利 / 芝1400m】
❶1:20.6 / ❷1:20.6 / ❸1:20.7
・京都12R【4歳以上2勝 / 芝1600m】
❶1:32.1 / ❷1:32.6 / ❸1:32.8

となっていました。いつも走破時計を見る際には
①最速 / ②最速~平均 / ③平均 / ④平均~最遅 / ⑤最遅
の5段階に分けており、先ほどの走破時計を分類すると京都3Rでは②最速~平均、京都12Rでは①最速と②最速~平均の間となっていました。まあ速いですね。今回のぼやきコーナー序盤でこの野芝と洋芝の併用及びイタリアンシードの話をしましたが、洋芝ほどゴリゴリパワーが求められるわけではないので今の綺麗な馬場状態では比較的時計が出てきます。では今回かなりの高速馬場傾向が出ているので高いスピード能力さえあればよいのかというとそういうわけではないように思います。根拠は先ほどの2レースの上位の血統構成です。まとめると米国ダートおよびTurn-to経由(Halo->サンデーサイレンスなど)の速いスピードが求められながら、欧州のパワーも必要になってきています。特に京都12Rでは1,2着がともにロードカナロア産駒とパワー&スピードが求められる千直や時計のかかる短距離で良さが出る血統なので今のパワーベースのスピード勝負に向いている血統なのだろうなと推測できます。京都3Rの方でも牝系にSpecial牝系(Sadler's WellsやNureyev、Fairy Kingなど)が強く影響しているものが多く、一定量のパワーは有していないといけない模様です。よって今回の春天においてもこの欧州質なパワーというものを根幹に持つ馬を最低条件として意識していきたいと思います。
 また、春天においては内枠の好走傾向が強いですが、これは内と外の馬場差がないために単純な距離ロスの差が結果に直結しているということです。加えて京都外回りのスパイラルカーブですので3,4角で外をぶん回す負荷は想像以上に大きく、内目から脚を溜めた馬が相対的に速い脚を使えるというわけです。

そして次にレース展望。ちょうど今朝、ナーツさん(旧ネクロさん)が展開予想を出していましたが、おおむねあの形で想定してよいかと思います(他人の予想ですみません笑)。ただ一つわかっているのはマテンロウレオが大逃げしようが2番手以降は大きく距離を開けてゆったり追走するでしょうし、ドゥレッツァがハナを取ったとしても前走折り合いの競馬をしたことで前半から速い流れに持っていくイメージも沸かず。血迷っておお逃げしたとしてもやはり2番手以降はゆったり運ぶ。その他の馬が逃げても同様の事象が起こりえる可能性が高いです。今回重要なのが、この「2番手以降」の運び方です。長距離である程度縦長の展開になる中で2番手の前への詰め方やペースの運び方でレース展開が大きく変わるからです。特に今回2番手あたりで想定されるサヴォーナや他の馬たちはこの超スタミナ長距離戦に対応できる体力は持っていない可能性が高く、前走までの内容から鞍上自身も理解していると思いますのでできる限り脚を溜めて末脚勝負に持ち込みたいはずです。3角手前の上り坂で脚を使うわけにもいかないので下りの区間からスピード重視のロンスパ戦になるでしょう。ちなみに、この流れ、去年の春天でも同じ現象が来ました。結果として勝ったのはメンバー中最も速い上りを使えるジャスティンパレス。そして2着以降はほとんど上りタイムに差がないスタミナ比べです。こうなると中途半端な長距離タイプ(ドスロー前残りレースやローカル2600-阪神3000の追走負荷の少ないレースで好走してきた馬)はラストのロンスパ戦でオーバーヒートのような現象を起こして最後の最後でもうひと伸びできずに超ステイヤータイプに伸び負けるといった現象が起こります。道中スローで運べるからと言って中長距離で脚を使えてきた馬が今回でもラスト確実に脚を使えるとは限らないのです。よって距離的に怪しい馬、特に中長距離(2000~2600m)が好走レンジとなる馬たちはここでバッサリ切らせていただこうと思います。
-> 消 ②⑦⑩⑪⑬⑯⑰
 扱いが難しいのは長距離はこなせるものの超ステイヤータイプには分類されないタイプの馬たちです。ただここは能力、末脚的にもやや物足りない馬ばかりですので①サリエラ以外は今回はさようならしておきます。
-> 保 ① / 消 ⑧⑮
 残った馬たちは以下ですね。
①サリエラ
③プリュムドール
④ワープスピード
⑤ブローザホーン
⑥ディープボンド
⑨シルヴァーソニック
⑫ドゥレッツァ
⑭テーオーロイヤル
⑱ハピ

 この中で欧州のパワー要素が強い順に並べると
①サリエラ
⑨シルヴァーソニック
⑭テーオーロイヤル
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③プリュムドール
④ワープスピード
⑤ブローザホーン
⑥ディープボンド
⑱ハピ
-----
⑫ドゥレッツァ

 といった感じでしょうか。うん難しい。というものいつもは能力も申し分なく、適性もドンピシャでしょという馬が1頭はいますので、その馬がほぼ確実に馬券内に入るという前提で馬券を構築することができるのですが、今回はある程度能力拮抗、パワー&スピード&スタミナフル装備の馬がほとんどいないという地獄です。このパターンは能力が拮抗している集団がごちゃごちゃになる着順になることが多いので、初心に帰って能力の足りない馬から脱落させようかなと思います。なお、⑱ハピに関しては前走57kgの斤量でスムーズなら勝ちまであった走りを見せつつの今回一度芝を使っての2回目、さらに距離が伸びてよくなる&ラストの切れ味がメンバー中トップレベルの血統構成となっているので少しばかりひいきさせていただきます。

今回の狙い目を今のうちにあらかた決めておこうと思います。

❶ 能力B2以上(ハピを除く)
❷ 超長距離をこなせるスタミナタイプ
❸ パワー優位の血統
❹ 速い馬場に対応できるトップスピードを持つタイプ
❺ 内目から長く良い脚を使えるタイプ

分類分けすると
❶ ①⑤⑨⑩⑫⑭⑯⑱

❷ ①⑤⑨⑫⑭⑱

❸ ①⑤⑨⑭⑱

❹ ①⑤⑭

❺ ①

❺に関しては長距離で縦長になることから外枠の馬でも進路取りがうまくいけばインポケに潜り込めるので基本は❸までで残った5頭からの馬券展開ですね。本命は① or ⑤になると思いますが、前走内容から⑤の切れ味がやや心配なのと、よりパワー / スピード優位なのは①なので現状は①の本命が優勢です。⑫ドゥレッツァは今の京都のパワーも求められる馬場にどれだけ対応できるか未知数かつ鞍上含め不安要素もある中で上位の一角となりますので期待値狙いの馬券をメインにしてこの馬は3連系で抑えるような買い方をしたいなと思います。❸->❹で絞り込まれた馬たちはラストの伸び脚でスピード負けする可能性が示唆されますので、良くて2着、基本は3着争いの構図を取りたいと思います。❺で残ったサリエラは能力拮抗している中で一番原点要素が少ない馬でしたので本命候補ですが、抜けた評価はしていないので頭取りの馬券はメインとはしないです。この馬を軸に連系の馬券を構築していくことになりそうです。ちなみに、調教後場体重が出ていました。サリエラは-6kgと発表されていて、前走やや余裕残しだった馬体をここに向けてしっかり仕上げてこれているのではないかと思います。



【2024/4/27 追記】

 サリエラに関して見逃している点がありました。

ダイヤモンドS後の3月末の球節外傷をしており、帰厩が予定より1週間遅れている

 大した外傷ではなさそうでしたが、G1に向けて追い切りローテに乱れが出たこと、何事もなく過ごせた場合よりも確実にプラス要素がないことは確かです。ただ前走や前々走よりは状態は上向ている可能性は高そうですので、パドックをしっかりチェックしたいですね。余裕があれば返し馬を見たほうがよさそうですが、おそらく見れそうにないです…

 今回は全頭の近走パドックの画像は添付しませんが、手元に準備はできているのでしっかりと直前の状態を見極めて最終決定します。

最終見解

最終見解

◎ ①サリエラ

 京都の芝は3,4角外分回しで対応できるような馬場ではなく、中間緩む可能性が高いことからも、内でロスなく運んでからの瞬発力勝負が大きな恩恵を受けられそうなTB。サリエラ陣営からはある程度スタートを決めて、中団ラチ沿いから脚を溜めたいとのこと。内から高い瞬発力を発揮できるドイツ血統、そして終盤で脚を使うようなメリハリのある競馬ができる武豊J、エンジンのかかりが遅いサリエラにとってうれしい3,4角下り坂と今のサリエラにとって絶好の条件がそろっている。長距離はコースの特性をどれだけ理解しているかが重要になってくる&折り合い重視で馬のリズムに合わせた競馬が必要になる点で騎手がかなり重要になってくる。ここで武豊Jは春天に限らず長距離ではルメールJに次ぐ2番手の複勝率をたたき出しており、複勝率40%↑ / 複回収率は100%↑と相対的に高いパフォーマンスを引き出せていることがわかる。前走のダイヤモンドSでは後ろから運んだテーオーロイヤルに伸び負ける形となりながらも状態としては今回のほうが上向くだろうし、枠の利、安定した成績を収める武豊Jが鞍上ということでここで逆転の一手を期待したい。

〇 ⑭テーオーロイヤル

 サリエラを除くほかの馬の中で一番打点安定感が高いのはこの馬。レースを使うごとに馬もよくなり、今回は心配になるほどの強烈なフォトパドックを見せてきた。一週前追いでは思ったよりも負荷をかけつつも疲れ自体はなさそうで、最終追いからも状態の良さはうかがえる。長距離G1という点においては菱田Jにそこまでの信頼は置けないが、陣営一同かなり自信のある様子で生半可な競馬は許されない状態であることからここでの強気な競馬に期待したい。正直、前走のタフな馬場はこの馬にとって絶好に舞台となっており、そのうえで高いパフォーマンスを見せてくれたが、今回はその前走よりも馬場が速く、クッション値も高いということである程度他馬との着差は縮められてしまうと思われる。最高打点は一番高そうだが、馬場や枠の差でサリエラに次ぐ2番手とさせていただく。

▲ ⑫ドゥレッツァ

 菊花賞よりもスピード質な馬場で、パワーに乏しいこの馬にとっては理想の馬場状況。問題は鞍上と道中の運び方。菊花賞がこの馬に合ったマイペースな競馬による結果だったと仮定すると、戸崎Jにその自在性があるかは疑問。相手レベルが例年ほど高くない&後半の瞬発力勝負に対応できる点から馬の能力だけで馬券内の持ってこれるタイプではあるのでこの評価。

★ ⑱ハピ

 上位人気に絶対的な信頼がおけなかった点で、ワンチャンスの馬券内を期待しての★印。前走は不利がなければ33秒台前半の足が使えていた可能性が高く、長い距離でも道中脚を溜めればこの末脚を使えるかもしれないと仮定すると長距離対応因子の補助で京都3200mにも対応してきて良い。ダート馬とは思えない軽いスピードに長けた血統構成となっており、33秒台の速い脚を使えるのはフロックではなさそうで、問題は後方寄りの競馬でどこまで末脚を届かせることができるかという点。できれば内枠からロスなく運んでほしかったが、外枠を引いてしまったのでいっそ腹をくくって後方に位置を落としてラチ沿いを追走、3,4角で内ラチ沿いをじわじわ上げて中団あたりで直線を迎えることができれば、馬群が左右にばらけやすい京都の直線でスムーズに伸びてくることはできそう。

買い目

【2024/4/28 追記】

 当日の馬場とオッズを見ながらの戦略会議です。まずは◎サリエラの単勝オッズから。7.0倍付近をウロウロしていますが、正直このオッズだと期待値が取れるか微妙なラインです。今一度有力馬の勝率を予測してみましょう。

- 勝率1%以下 -> ③④⑥⑧⑬⑮⑰
- 勝率3%以下 -> ⑩⑪⑯⑱
- ①: 15%
- ⑤: 5%
- ⑦: 5%
- ⑨: 5%
- ⑫: 23%
- ⑭: 28%

 いやぁ概算ですが際どい。ただ上記の3頭と他の馬たちはやはり大きな溝があるように思っていて、基本的には①⑫⑭が圧倒的な位置付け。ここだけで66%を占めていると思えばここら辺を本線に行くのが筋かもしれません。とはいえ単勝期待値だけでみれば上位3頭の中では①サリエラが圧倒的に優勢ですのでこの馬を頭に置く馬券は持っておこうと思います。ということで馬単の構成を①->⑫⑭に変更しましょうか。と思いましたが①の単勝オッズが6.5倍前後になりそうなので3連複/3連単全ツッパが良いかと思います。今回⑫ドゥレッツァの扱いですが、前走ハイペース2000mからのスロー濃厚距離延長でかかる可能性がそれなりにあること、それを強引に戸崎Jが抑えた場合に馬のやる気面が心配になることからピンパー扱いをしたいと思います。故に⑫が来るなら①⑫⑭の3連複1点、⑫が来ないなら①⑭からの3連単Fを組んで2,3着に紐の馬たちを配置します。なお、未知数馬のハピが万が一来た際に馬券を取りこぼしたくはないので着内濃厚馬にワイド流しの戦略をとります。あとはパドックを見てレートの設定をします。

 パドックは上位3頭①⑫⑭はよく見えます。他も状態としては悪くない仕上がりなので予定通りの馬券で行きたいと思います。買い目も変わらずこのままで行きます。

▷ 暫定買い目
▶︎ 確定買い目

今週もここまで読んでくださりありがとうございました🙇‍♂️

あとは的中を祈って共に全力応援しましょう🔥


大変励みになりますので、よかったらよろしくお願いします🙇‍♂️🙇‍♂️