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第二次 アドンコ輸入顛末記

そうだアドンコ輸入しよう

 1月も下旬に差し掛かった頃でした。ガーナから直接アドンコを輸入できないかと行っていた交渉が破綻しました。
ガーナの政策(Ghana's Policy)によりアドンコは輸送会社が輸送を請け負ってくれないことが明白になったのです。
国の政策なら仕方ありません。それまで交渉につき合ってくれた親切なガーナ人にお礼を述べて頭を切り替えることにしました。

 新しいアドンコ輸入ルートを開発したかったのですが、私もアドンコマンとして声を入れさせてもらった吹き替え版アフリカン・カンフー・ナチスBDの発売が3月4日と、残り1か月強しかありません。

手堅く以前購入したルートを使ってアドンコを再輸入することにしました。

前回の反省

 かといって同じ方法でただ買うだけでは芸がありません。どうせなら後に続くようより買いやすく、より安いルートを探したいです。
そこで、前回の反省点を見直しました。

・ショップから代行業者への米国内送料が高い

 前回の輸入時にはショップから代行業者への送料が80$近くかかっています。アメリカから日本への送料が50$だったことを考えるとさすがにちょっとおかしい。
前回のショップがオレゴン州、代行業者がロサンゼルス州にあったことを考えると、距離があったのかもしれません。
そこで、今回はオレゴン州に倉庫がある代行業者を使ってみることにしました。その結果、ボトル1本あたり3ドル程度安くすることができました。
 でも荷物1個でいくらじゃなくてボトルの本数で送料が決まるのはいまいち納得できませんね。アメリカではこれが普通なのかなぁ?

・購入代行から転送サービスへ

 輸入代行業者のサービスには2種類あります。
一つは『購入代行』、一つは『転送サービス』です。

 『購入代行』は、ネットショップでの購入から代行してくれるもの。
買いたいものを見つけ、そこのHPアドレスさえ送れば、後の手続きから日本への発送まで代行業者が行ってくれます。
また、店とのトラブル時の対応も代行してもらうことができます。

 『転送サービス』はネットショップでの購入を自分で行うもの。
予め代行業者に会員登録をしておき、アメリカでの住所を取得します。
ネットショップで自分で購入し、代行業者が指定した先ほどの住所に配送してもらいます。荷物を受け取った代行業者は荷物を確認し、日本へ転送してくれます。

 手間がかかる分、当然『購入代行』の方が料金は高くなります。
しかし、今回はすでに前回の実績がある。ひどいことにはならないだろうと見込んで今回は『転送サービス』を使ってみました。
(しかし、これが後で強く後悔することになります……)

輸入代行業者に登録

 輸入代行業者はShop OCS を利用することにしました。
・購入した物品を搬入する倉庫がオレゴン州にあること。
・『転送サービス』の利用料金が3$と破格に安いこと。
・HPでANAグループであることを強調していたこと。

 などから選びました。
 会員登録をすませオレゴン州の倉庫住所を手に入れます。
そして自分が購入する商品を登録して、後は購入後にショップから発行される配達番号を入力するだけの状態にしておきます。

ネットショップでアドンコ購入

 さっそくネットショップでアドンコを購入します。
ネットショップは前回同様Mama Pauline's African Market を利用しました。
幸い会員登録などは不要で、翻訳ソフトを使いながらすぐに発注することができました。
支払いは予め作ってあったPayPalを使い、簡単に購入することができました。
すぐに、受注受付の自動メールと、PayPalの決済メールが届きます。
後は、ショップから発送完了のメールとそこに書かれている配達番号を受け取って、輸入代行業者に知らせるだけです。

 が、こない。メールがこない。念のために購入と同時に「Adonkoを頼むよ! 楽しみだよ!」と言った内容のメールを送っていたのですが、そちらにも返事がきません。
つまり、店の人がメールを開いていない可能性があります。
そうだよなー。受注受付のメールにあった受注番号が十番台だったもんなー。めったにネットでの注文無いんだろうなー。
 そうなると、待つしかありません。これが『購入代行』であれば代行業者にメールしてあちらから電話などでせっついてもらうこともできるでしょう。しかし、今回は『転送サービス』です。トラブルは自分で解決せねばならないのです。
GoogleMapで道路から店が潰れていないか確認するなどしてひたすら待ちました。

Shop OCSからの発送

 なんの音沙汰もないまま、二週間が経ちました。その間、メールなども送ってみましたが返事はありません。
一週二週は夢の内~♪ まさかと笑って待ーてーば~♪
などと中島みゆきの歌が口をついて出始めた、その頃です。
輸入代行業者からメールが届きました。
「OCSオレゴンに荷物がつきました。手続きをして代金を支払ってください」
まさかのメールより荷物が先に届きました。
これがガーナ時間です。私はアメリカの店だからと油断していました。
やはりお店の人はガーナ人にかかわりがあるのでしょう。
私はガーナ時間をなめていました。
 しかし、結果オーライです。即座に手続きをすませ日本へ届くのを心待ちにしました。

 その後は数日おきに状況が進展していきました。
「出荷準備出来」「OCSより発送済み」などのメールが届きました。

 しかし、発送済みのメールからピタリとメールが来なくなりました。
HPの追跡番号で検索から探してみても「履歴がありません」と出てきます。
よくよく探してみると、運送は輸送会社のOCS が担っているようです。
こちらのHPから検索してみると、荷物が「OCS施設への搬入完了」となっており、日本へアドンコが上陸していることがわかり、ほっと胸をなでおろすことができました。

 ところがです。今度は「OCS施設への搬入完了」からステータスが動きません。
税関で3日ぐらいかかることは知っていました。繁忙期には5日ほどかかるとも聞いていました。
いよいよ1週間ほど過ぎ
三週四週は洒落の内~♪ 数えて待ーてーば~♪
再び中島みゆきの歌が口をつきはじめ、私はいよいよアドンコ迷子になりかけていました。
五週かければ人は顔立ちも変わっちゃいますよ?
1週間過ぎた頃にメールでOCSに問い合わせをしました。
さすがは日本の企業。返事はすぐに来ました。
「荷物がお酒だったので、現地に必要事項を確認していました。解決したので手続きを進めます」
まさかのここでもガーナ時間待ちでした。現地ってどこだろう。もしかしたらAdonko社かしら。
Adonko社ー! 聞いてるかー! 日本から通関の問い合わせが来てるぞー!!

 そこから先はあっと言うまでした。
「通関手続きをするよ! 」メールから「通関したよ!」「配送業者が決まったよ」メールが届くまで1時間もかからなかったのです。

アドンコ届いた!!

そして2月26日。奇しくもアフカン吹き替え版劇場初公開の翌日にアドンコは再び私の手元に届きました。

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 長い旅を経て我が家に来た4本のアドンコです。
ボトルはベコベコになり、ラベルは剥がれかけ、謎の粉が付着していますが、これがアドンコです。
 これでしばらくは残量を気にせずに飲みたい時にアドンコを楽しむことができるのです! 私は幸せ者だ!!

第二次 アドンコ輸入経緯まとめ

1月23日に発注をかけ、2月26日に我が家に届くまで1カ月以上かかりました。その大まかな流れは以下の画像のようになります。

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かかった経費は?

今回のアドンコ輸入にかかった経費です。前回の費用と比較してみました。
JISA.com が前回利用した輸入代行業者です。
本数が違うので単純な比較がしにくいのですが、最終的な一本当たりの金額は前回6,914円に対し、今回は6,550円に抑えることができました。
一本当たり400円程度安くすることができました。
同じドルレートならば、もう少し差は開くことになります。

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ですが、手数料を安くして手間を増やした割にあまり安くはなっていません。
JISA.comの日本への送料が安いのがその理由だと思われます。
どうやったらこんなに安くなるの? ってぐらい安いですね。
今回私は『転送サービス』を使用しましたが、やはりいざと言う時を考えると、少しぐらい高くなっても『購入代行』を使うべきでした。
今回のケースだと12$ぐらい上乗せなので1400円程度でしょう。
心配事を抱えるぐらいなら、支払って代行業者さんに責任を持ってもらった方がはるかに楽な金額です。

第二次 アドンコ輸入まとめ

『転送サービス』ではなく『購入代行』を使用すべし
動きがなかったらガーナ時間だと思え

まだまだ気軽にアドンコを飲めるようになるにはハードルが高いかもしれません。
しかし、乗り越えるのに不可能ではない高さではあります。
2021年12月には私以外にもアドンコを輸入している方もいらっしゃいます。
いつかガーナやAdonko社、日本の商社がその気になるまで待つのも手ではありますが、いつになるかはわかりません。
アドンコは美味しいお酒です。
ぜひアドンコ輸入に挑戦してみてください。


                      アドンコマンJP まけいぬ

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