11/28 『抹茶』

まつ【抹】の意味
出典:デジタル大辞泉(小学館)
[常用漢字] [音]マツ(呉)
3 すりつぶして粉にする。「抹香・抹茶」

goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/208524/meaning/m0u/)より引用

 で、茶葉をすりつぶせばなんでも抹茶になるなんてことはなく、碾茶(てんちゃ)を粉にしたものだけが抹茶となります。

 一定期間覆いをかぶせて日光に当てることなく育てた茶葉を摘み取り、蒸して、揉むことなく乾燥させた碾茶(荒茶)。
 そこから葉肉だけを選別した碾茶(仕上げ茶)。
 それを石臼でゴリゴリ挽いた粉末が抹茶と呼ばれます。

 by,株式会社南山園(http://nanzanen.jp/).
 所在地である、愛知県のブランド企業であり、生産している「西尾の抹茶」は特許庁から地域ブランドに認定されているそうです。回し者ではないです。

 さてあまりなじみのない、碾茶の『碾』を冒頭のようにgoo辞書を用いて引いてみたところ、単体のページはなかったのですが、以下のような記述がありました。

ひ・く【引く/×曳く/×牽く】の意味
[動カ五(四)]
6 強く押し当てたものでこする。
 ?(ふつう「碾く」と書く)ひき臼?(うす)?を回して穀類をすり砕く。「
豆を―・く」
goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/jn/183987/meaning/m0u/%E7%A2%BE/)より引用

 茶葉が穀類かはさておき、碾茶は石臼で碾いて抹茶とすることを前提とした名前付けだったようですね。

 また製品の味によく使われる『宇治抹茶』についても調べてみたのですが、もっと大きな括りの『宇治茶』が地域団体商標として登録されていました。
 その定義は以下の通りです。

 宇治茶は、歴史・文化・地理・気象等総合的な見地に鑑み、宇治茶として、ともに発展してきた当該産地である京都・奈良・滋賀・三重の四府県産茶で、京都府内業者が府内で仕上加工したものである。
 ただし、京都府産を優先するものとする。
京都府茶共同組合(http://www.ujicha.or.jp/%E5%AE%87%E6%B2%BB%E8%8C%B6%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/)より引用

 リンク先にて商標登録証も見れるのでどうぞ。知らないものを調べると見たことない物を見るのは当たり前ですが、楽しいです。

 ともあれ産地が京都府宇治市限定とされてないのは少し以外でした。
 考えれば昨日書いたサツマイモだって、薩摩以外で育ててるのに薩摩芋なので、結構納得のいく話です。

 時間がなく、12/1に書いてるので引用が多めになってしまいましたごめんなさい。
 明日、というか11/29分は『いきなりステーキ』の話で。奇をてらってなんかいられない

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