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【韓国】あの時代のアイドル、ネゲトラワ(戻ってきて)!!~2012年頃の韓国アイドル~

 最近はひと世代、ふた世代前の音楽を聴いています。その時代とは、アイドルに限らずバンドにもソロ歌手にも生の歌唱力が重視されていた時代です。今日はそんな時代のもう一度思い出してほしい、知ってほしい韓国男性グループを紹介します。

B.A.P (2012年~2019年)

 私が解散しても推し続けている、おそらく誰かにとってもレジェンド的なグループこそがB.A.P。推しはこれまでのアイドルを含めても一番お気に入りの歌唱力を持つデヒョン。声質、声量、声域、発声すべてが憧れです。ライブではARに入っている自分のパートと違うパートを歌うという逸脱ぶり。
さらに普通、アイドルの歌割はサビに入る直前と直後は違う人が歌って声色を変える形になるのですが、デヒョンの場合は声色を変えるのが早いので、サビ直前も直後も彼のパートである場合があります。声色を変える際には喉やお腹の使い方を変えなければいけないのにも関わらず、自然に早く変更できるので、間違いなく優秀です。

↓サムネがデヒョン。レジェンド級の歌唱力が分かる一曲。

 グループの魅力はたくさんありますが、もう一人のボーカルであるヨンジェがこれまた良い。声質がエフェクターを通したかのように唯一無二で、歌い方の違いも相まって、デヒョンと二人で本当に良い化学反応を起こしています。

 近年は男女どちらでも表現可能なオシャレ重視のパフォーマンスが主流ですが、今活躍するどのグループもカバーできないほどのパワフルさが魅力なのがB.A.P。パフォーマンスが男らしくてカッコよくて、歌詞も相まって自分が強くなった気にさせてくれる彼らには今でも感謝です。
 解散せざるを得なかった状況に悔しい気持ちでいっぱいです。私が芸能人に何かできなかったことを後悔するのは、B.A.Pが最初で最後かもしれないです。

BEAST(2009年~現: Highlight)

 私からすると高音歌唱でしたが、軽快な音楽が多かったので低音好きな私でも違うベクトルとして楽しめました。バラードはその歌唱と相まって認知度が高かった気がします。
 Heizeが2021年に歌唱し流行った「On Rainy Days」は実はBEASTの楽曲で、BEASTが懐かしくなる名曲。雨の日には今でも無意識に近い感覚で歌ってしまっています。

Infinite(2010年~)

 Infiniteといえば有名なのは王子ルックスのエルですが、歌唱重視の私としてはソンギュとウヒョン推し。特に声量があって伸びる歌唱をするウヒョンは好みでした。王道アイドルグループで好みではなかったですが、彼ら2人の歌唱が素晴らしいのでよく聴いてました。
 思い返せば歌詞は「ネゲ トラワ~(自分のところに戻ってきて)」が多かったように思いますが、曲調や歌詞はキャッチーで今でも自然と歌えてしまう自分に驚きとInfiniteの影響力を感じています。

B1A4(2011年~)

 ひと世代前の作曲するアイドルといえばBIG BANGのG-DRAGONが有名ですが、B1A4が全盛期だった当時は次点がB1A4のジニョンだった気がします。著作権の登録件数について、確か何年度かのランキングでアイドルではG-DRAGONに次ぐ2位でした。その事実を知った時に私はやっとB1A4を聴き始めたのですが、大人路線に落ち着いた楽曲たちが非常に良い。
 「A Lie」は爽やかなエンディングを迎える一曲で、「Rollin’」は口ずさみながら踊ってしまう一曲。今でも好んで歌っています。

VIXX(2012年~)

 実に非リアルで独特の世界観を見せてくれました。映画やゲームの中のような世界観を生み出し、CGを用いたMVの演出は特に独特に感じました。
コンセプトを消化できるほどの他と一線を画す全員の歌唱力とパフォーマンス力の高さだけでなく、ゲームキャラクターをはじめ、呪いの人形やサイボーグなどを扱った破格のコンセプトが人気になった一因だったと思います。
 そしてそのコンセプトの一方で発揮するバラエティ能力の高さがなんとも言えない魅力を持った、忘れがたいグループです。

終わりに

 実はいま絶大な人気を誇るBTSも2013年にデビュー。初期の「Danger」や「War of Hormone」はあの時代ならではの楽曲だと思います。また番組『Kingdom』で実力を示したBTOBは2012年にデビュー。特に今の姿から想像しにくい初期の「Insane」や「WOW」があの時代っぽいですよね。

 思い返せば韓国男性グループは、ひと時代ふた時代前のグループが好きでした。ネゲトラワ~ばかり言っていて面白くないと思っていましたが、私がそれぞれの興味深さを見つけようとしていないだけでした。
 いま私が会いたいと思うのは、あの時代を生き抜いた彼らです。


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