国試の勉強のコツ
国試の勉強、大変ですねよ...
私も経験したのでわかります。
でもなるべく現役の方は一発合格を狙いましょう!
既卒の方も次で合格を決めましょう!
そのためには一度自分の勉強の仕方を見直しましょう。
【この記事の対象者】
歯学部1~6年生の方
歯科医師国家試験受験生
【国試勉強のスタンスを見直す】
一次性咬合性外傷の臨床所見はどれか。2つ選べ。
a. 歯の動揺
b. 歯肉増殖
c. 水平性骨吸収
d. 歯根膜腔の拡大
e. アタッチメントロス
108回の国試の問題です。
比較的正解率の高い問題でしょう。
ここではこの答えが何のかではなく、そのプロセスが重要だと伝えたいのです。
まずは答えを確認しましょう。
<答え>
a.歯の動揺、d.歯根膜腔の拡大
「良かったー、正解だ!」と思った方へ
それで終わったら他の問題でつまづきます。
「間違えたーー覚えとこ!」と思った方
覚えることが必要な場合もあります。
しかし出題の意図を無視して覚えてもダメです。
せっかく学習するならなるべく1回で覚えたら効率的です。
出題者は一次性咬合性外傷の所見が「歯の動揺」と「歯根膜腔の拡大」であることを受験生に知って欲しいのではありません。
これをそのまま覚えてもすぐ忘れます。
今回は一次性の咬合性外傷を問われています。
しかし二次性咬合性外傷がわかっていないと解けません。
「歯の動揺」は歯周病でも起こるわけです。
「歯周病じゃなくても歯が動揺することはあるんだぞ!」
というメッセージがあるんです。
出題者の意図は
・咬合性外傷には1次性と2次性があるのを知っているか?
・1次性と2次性の違いは?
・1次性咬合性外傷の所見とメカニズムは?
・2次性咬合性外傷の所見とメカニズムは?
というように多岐にわたっているはずです。
今あげた出題者の意図を記述で答えられますか?
スラスラ書けない場合は根本の勉強の見直しが必要です。
逆に一度でも書けるようになれば問題なし、記憶も長いでしょう。
どの問題でも出題の意図を考えるようにしましょう。
・一次性咬合性外傷とは?
・なぜ、そのような所見があるか?
・二次性咬合性外傷の特徴は何だろう?
このように考えて、自分の頭で整理するようにしましょう。
文章で覚えるのが苦手な人は図を書いたりしてみましょう。
私は図だと記憶が定着するので図を書いて覚えました。
そこは各々得意不得意があります。
自分なりの勉強のコツを1〜6年で把握できている人はスムーズに国試もパスできます。
国試はマークシートです。
記述問題を出せないから、いろいろな意図を含めた出題になるのです。
【国試の勉強に取り組むポイント】
・出題の意図を考える
・その問題の回答を丸覚えしない
・自分なりに噛みくだいて理解する
このようなことを意識してみましょう。
同じ問題が114回で出題されました。
しっかり理解していただいていれば簡単ですね。
<114回A7>
一次性咬合性外傷にみられるのはどれか?1つ選べ
a.歯肉退縮
b.歯槽骨吸収
c.歯周ポケット
d.アブフラクション
e.アタッチメントロス
出題の趣旨さえわかれば簡単ですね。
今回は易しい問題でしたが、どんな時も同じです。
勉強のスタンスはしっかり整えて取り組めば大丈夫です。
みなさんが合格できることを願っております。
最後まで読んで読んでいただくありがとうございました。
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