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歯学部での高い教科書の選別

みなさんこんにちは。

私は奨学金まみれで歯学部を卒業しました。

借金としておよそ800万円です。

歯学部の学生さんは裕福な家庭の方も多い。

私は歯学部で使う教科書を自分で買わないといけませんでした。

親が出してくれる家庭はうらやましかった。

その代わりと言ってはなんですが

教科書を選ぶ「選別眼」は身につきました。


歯学部の専門課程に上がると教科書を買わされます。

強制ではないですが、半強制的な感じで。

まず2年生になった時に組織学の教科書と解剖学の教科書を買わされます。

今、考えると本当に必要だったのか不明です。


【試験突破のためだけに買った教科書】


その科目の教授や医局員が推薦する図書があります。

「試験はここから出すぞ」なんていうステルスパワハラみたいなことを言われます。

たいていの学生は試験に落ちて留年は嫌なので仕方なく買ったりします。

私の場合は2年の組織学や解剖学のとき

「標準組織学 総論」( 藤田 尚男 / 藤田 恒夫 著)
「標準組織学 各論」( 藤田 尚男 / 藤田 恒夫 著)
「日本人体解剖学 上下巻」(金子丑之助 著)

これらを推薦図書にされました。

専門家からすると名著。

しかし2年坊主の専門書を読んだことのない私にはとっては難解すぎました。

頭の良い方は理解できるのかもしれません。

が、マンガレベルからスタートしたい私には苦難でした。

そして金額も1冊1万円以上します。

上記を4冊で5万円弱のお金がかかります。

当時の私にはこの5万円は死活問題でした。

そのため、なるべくお金をかけないよう当時は考えました。


私がとった方法です

・試験の情報収集
・授業の情報収集
・図書館で探す
・他の参考書を買う

順に説明していきます。


【情報収集する】


学生生活でも情報収集ってすごく大切です。

具体的には試験の情報収集と授業の情報収集です。


<試験の情報収集>

歯学部では進級が難しい時期があります。

試験突破のための情報弱者はことごとく落ちます。

頭の良し悪しは関係ありません。

主には部活動の先輩から情報を収集します。

そのために部活に入るといっても過言ではありません。

早期に過去問の最新版をみて分析しましょう。

注意点としては担当の教授が退任したりで、医局が変わると試験も変わります。

できれば先輩に「教科書はどれが必要か」を聞く。

「なぜ、必要なのか」もしっかり答えてくれる人を信用しましょう。

できるだけ多くの人に聞きましょう。

人によって言うことが違うので成績の悪い先輩は避けましょう。

部活入っていない人はその点不利なので、同期の人に聞くしかありません。

仕入れた情報と過去問をみて、しっかり分析しましょう。

『本当に必要な教科書なのか?』

『辞書的に使うだけなのか?』

もし、辞書的に使うだけなら買う必要はありません。

借りるだけでいいでしょう。

後述する「買わないリスク」を考えて最後は決めてください。


<授業の情報収集>

これも大切で、授業や実習で教科書が絶対必要という場合があります。

私的にはこれが一番嫌いなパターンでした。

実習で使うだけで、実習が終われば試験でも一切使用しないってこともあります。

本当にもったいない。

そのため授業や実習の情報収集もしっかりしましょう。

中には実習でその本を忘れると嫌味を言う教員もいたりします。

情報を精査し本当に必要なら買うしかありません。

私は部活の先輩に借りるという方法で買わずに済みました。


【図書館で借りる】


まずは先のように情報をそろえましょう。

その後、買うか買わないかを決めます。

辞書的な使い方のものは買わなくていいかもしれません。

無駄をしない方法は

・先輩から借りる
・図書館で借りる

部活の先輩から借りられるなら借りましょう。

図書館に実はあるということもあります。

ただし、図書館の場合は同じように考えてる人もいると貸出中になってたりします。



【他の参考書を買う】


担当科目の教授はおすすめしていないが、使える参考書はたくさんあります。

私はこっちのほうが好きでした。

実際に解剖では「日本人体解剖学」よりも

『イラスト解剖学』という参考書を使用して勉強していました。

こちらはイラストでわかりやすい。

値段も『日本人体解剖学 上下巻』よりだいぶ安い。

欠点は入門書の中の入門書なので、細かすぎる部分までは網羅されてません。

『日本人体解剖学』はなんでも載っているので辞書のように使います。

普段の勉強は『イラスト解剖学』でざっくりと覚え、詳しく調べる時にだけ借りた「日本人体解剖学」を使用していました。

普通に試験はクリアできました。

また組織も難しい本は苦手でした。

そのため『標準組織学総論』などは図書館で借りました。

通常は『入門組織学』を利用していました。

こちらも非常に安いです。

教授やその他教員は研究者でもあります。

そのため学生の目線にはなれません。

たまーに自分が執筆した本をゴリ押ししてくる人がいます。

まぁそういう本も一度立ち読みでもして確認しましょう。

何も知識のない学生が難解な専門書を読むというのはハードルも高いものです。

いくら立派な専門書を持っていても理解しないと意味がありません。

自分にあったものを選びましょう。




【買わないことのリスク】


これまで高い教科書の選別方法を紹介しました。

最後に「買わない」ことのリスクを紹介します。

借りたりすることで、なんとかなる事はあります。

買うことで得られるメリット

・いつでも使える
・書き込みができる
・安心感

買わないことはこれらのメリットがなくなります。

いざ、必要な時に無いのは不安です。

そして書き込みもできません。

このようなデメリットが受け入れられない場合は買いましょう。





最後まで読んでいただきありがとうございました!








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