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出血時間ってご存じ?
出血時間というのは、血が出てから何分で止まるかをみる検査です。おそらく多くの方は検査したことがないのではないでしょうか。臨床では血小板機能の低下をスクリーニングする検査として手術前などに用いられています。
●検査方法(Duke法)
耳たぶをランセット(メス)で少し切り、出血させます。30秒ごとにろ紙で、血滴を吸い取っていきます。血液が出なくなった時点(1mm以下)が、出血時間になります。基準値は3~5分以下です。
<出血時間の延長する場合>
① 血小板数の低下
② 血小板機能の低下
③ 血管壁の脆弱性の存在
血小板は出血を止めるために必要な細胞です。通常、血液1μl中に15~30万個存在しています。出血が起こると活性化され、出血を抑えます。その数が減ったり、数は正常でも機能が低下している場合は出血時間が延長します。採血ではわからない凝固系検査の一つを紹介いたしました。血が止まりにくいと感じる方は3~5分を目安にして、早めの受診をお願いします。
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