「持続化給付金100万円」 個人事業者が申請から給付までの体験談を記してみた

 コロナ禍の中で、売上や仕事が急減した飲食店、フリーランスの方などを支援する中小企業庁の「持続化給付金」。
私も個人で小さい店をやっているため、5月9日に申請したところ、5月19日に給付されました。参考になるかはわかりませんが、実際に申請した手順などを記してみたいと思います。(あくまで体験談で、すべての方が給付保証されるかはわかりませんので、ご容赦ください)。

10年ほど前から仲間が集まる目的の小さなお店を続けているのですが、コロナの影響で3月は前年同月比30%減、さらに4月は悪く70%減ぐらいの売上になってしまいました。
4月は持続化給付金の「昨年比50%以上の売上減少月」に当てはまるため、申請を決断しました。
 給付金を申請できるのは、2019年度の確定申告を済ませており、前年同月の売上と比較できる台帳などがあることが条件になります。

 まず申請する前に何が必要か。先に準備をしておくことが大切のようです。よく言われているのはいったん申請したあと、ミスが見つかって修正したいと思ってもなかなかつながらない点です。このため、申請に向かう前にいるものをそろえておく方がよいと思います。

 重要なものは2019年分の確定申告書面です。昨年の売上や控除内容などを示したものです。私の場合、e-Taxで申告していましたが、電子申告終了報告書を持っていたため、スムーズに進んだと思われます。
 続いて売上を示す台帳です。正直、個人一人でやっているため、エクセルすら使っておらず、手書きの現金出納帳に入出金を記録したものと、一か月ごとに収入と支出を示した収支ノートしかなかったため、通るのか大変不安でした。しかし、昨年4月と今年4月の収支を示すだけで承認されました。ただ、メモ書きで「4月売上●円」とだけしか書いていないものは避けるべきという報道もあり、決算書のようなものがなくても、ある程度収支の動きを示した書面はこの再、作成しておく方がよいと思います。
 残りは給付金を振り込んでほしい金融機関の通帳と免許証(保険証などでも可)を用意すれば完了です。

 いよいよ申請です。
パソコンで持続化給付金と検索するとすぐわかるので、そこに入ると電子申請画面が出てきました。「申請する」をクリック。するとまず仮申請してください、と出るので、名前やメールアドレスを入力し申請。しばらく待つと持続化給付金事務局からメールが返ってきます。そのメールで送られてきたURLをクリックし、パスワードなどを入力すると、自分の申請番号などが決定されます。

 続いて氏名や店の屋号、住所、電話番号、口座番号などを入力。さらに2019年の年間事業収入、売上減少の対象月と、その月間事業収入(私の場合は2020年4月)、2019年の対象月の前年度売上額を入れると、自動的に給付予定額が計算されます。私の場合は個人事業者の満額100万円と示されました。
 あとやる必要があるのは書類の画面添付です。確定申告書の写し、電子申告終了報告書の写し、対象月の売上台帳等の写し、運転免許証の写し(裏表)、通帳の写しを添付しました。いずれもスマホで撮影したものでokでした。画面が暗いとか見えないという問題がなければよいようです。メールの添付ファイルの要領でできました。

 何とかすべての項目をチェックし、申請。これが5月9日です。そのあと、受付完了といったメールでも来るのかと思っていましたが、何もありません。一応ネット上で、「申請マイページ」という画面にログインでき、申請内容などは確認できるため、申請はできているようですが、非常に不安でした。
 報道などを見ると申請内容に入力漏れなどの不備があると事務局からメールがあるようです。私の場合も数回ぐらい指摘があるのではとビクビクしていましたが、何も連絡はありませんでした。給付は5月8日から開始されており、給付された人の話をみると申請から10日程度はかかるようなので、じっと待ちます。
すると5月19日に給付が確認できました。

 以上が体験談です。一律10万円の特別定額給付金よりも早い給付で驚きました。結局担当省庁の対応スピードが左右されるのではという印象です。
 今回私は給付されましたが、申請者それぞれによって給付額が満額ではなかったり、そもそも認められないといったケースも予測されます。この体験談だけでなく、いろいろな情報を照会して、どのような支援が受けられるかお調べください。

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