デッドマンズギャラクシーデイズ

この曲は2回好きになったんですよね。


1回目は初めて聴いた高校1年生の時かな。
イントロのギターリフにやられたんですよね。

というのも、よく「ギターが泣いている」とかって表現あるじゃないですか。
実はその感覚が、デッドマンズを聴くまでよくわかんなかったんですよ。
よく使われる表現だから、きっとそうなんだろうな~くらいで。


そんな折に、デッドマンズギャラクシーデイズを聴いて「あ!これがギターが泣いているって感覚かあ!」って腑に落ちたって訳なんですよ。正確には泣いているってより鬼が見えた気がしたけど。
それをきっかけに、曲に対して「もっと見たいな」って思うようになったんですよ。

「見たい」って使ってるのは「聴きたい」の間違いじゃなくて、何というか「その曲の表情をもっと(心の目的な何かで)見てみたいな」って意味でね。
ちょっと解りにくいか?
要は、聴覚以外の五感で感じとりたいよなあって話なんですよ。

それはミッシェルの曲だけに限らずね。

音楽の捉え方が変わったという点で、やっぱりデッドマンズギャラクシーデイズは1つのターニングポイントだったのかなあって思ってますね。


2度目はそっから数年後。
正確な年齢とかは忘れたけど。


Sallyでは曲を作ってないんだけど、遊びで曲を作ることもあるんですよ。
ただ、曲を作るとなるとそれなりに知識を入れなきゃいけないってのがありましてね。

ちなみに「なんでこの曲がリストに?」と思われるだろう曲は、そのインプットの時に「いいじゃん」って思った曲だからって理由です。

別にガレージロック以外も聴きますからね。

寿司屋の大将だって、きっと中華やフランス料理食べたりするじゃないですか。

花椒が香る夜に恋い焦がれた経験って、長い人生の中で一度や二度じゃないハズなんですよ。花椒が香らない夜に悔し涙を流した夜だってあったはずだ。
そんな経験がない人は、ちょっと友達にはなれないかな。
でも逆にそんな夜に悔し涙を流す人もちょっと友達にはなれないかな。

単純にメチャクチャ怖いじゃないですか。



何の話をしてたんだっけ?

とにかく、知識をインプットしてると何がなんだか良くわからなくなってくるんですよ。

で、そんな最中にデッドマンズギャラクシーデイズを聴いたって訳です。

で、実はこの曲
Bm→A→G→D
のコード進行だけで構成されてるんですよ。

転調もせずに、のっけから終わりまで全部この1パターンで走り抜けます。


1パターンで走り抜けるって曲は他を挙げるなら
Stray Catsの「Stray Cat Strut」もCm7→B♭7→A♭7→G7で構成されてますね。サビで転調はしますが。

ベースラインが半音ずつ下降するからメチャクチャキレイなんですよね、このコード進行。


だから、まあデッドマンズ以外にもこういった構成の曲はあるんですよ。
ただ、コード進行が1パターンで凝ったコードを使ってなくてもカッコいい曲って出来るんだなって、改めて思い知らせてくれたというか。凝り固まった概念をブッ壊してくれたというか、そういう意味でこの曲すっげえなあ…
って思いましたね。


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