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ビックカメラのテーマソング論1

ビックカメラの曲はCM(特に90年代から2000年初頭)で流れるテーマソングが、多くの人にとって聞き覚えの曲であるかと思う。


かつ、池袋verの


不思議な不思議な池袋

東が西武で 西 東武

高くそびえるサンシャイン

ビック ビックビック ビックカメラ


が、多くの人が知るソウルフルな名曲であることは今更触れる必要のない論点であることに異論を呈する人はいないのではないだろうか。

しかし、実際にはこのverはビックカメラのテーマソングの氷山の一角でしかなく、この他にも全国津々浦々、各地の特徴を捉えた心の琴線に触れざるを得ない名曲が揃っているのも事実である。


現在では、少なくとも

池袋、池袋本店パソコン館

AKIBA、横浜、札幌店、名古屋駅西店、名古屋JRゲートタワー店、大阪難波、広島駅前店、福岡天神店

ビックロ新宿東口店

が存在している。



ビックカメラのテーマ曲の歌詞は基本的に公募である。

オリジナルの池袋verは公募ではなく、社長(現在は相談役である新井隆二氏)自らが作成した歌詞ではあるが、それ以外に関しては基本的に一般募集されたものである。

ちなみに、新井隆二氏に関しては本名の別に隆司と表記する場合もある。

なお、2004年11月17日にポニーキャニオンより発売された家電量販店のテーマソングのみを集めたCDであるエレクトリックパークには、「ビックカメラCMソング」において作詞者は新井隆司(敬称略、原文まま)と表記されている。


ちなみに、Wikipediaには「(中略)オリジナルの池袋・AKIBA以外は一般公募によって…(引用ここまで)」とあるが、個人的見解としてはAKIBAも一般公募による物ではないかと考えられる。

何故ならば、2017年5月1日から5月14日の間に、ビックカメラ秋葉原店(仮)の歌詞が募集され、同年6月16日の午後4時50分頃より採用者並びに特別賞の発表を行っていたからである。

そして、同年6月22日のグランドオープンより当該歌詞を用いた楽曲が使用されている。

以上の事由を鑑みるにビックカメラAKIBAの歌詞に関しては、一般公募が行われたと考えるのが相当であるだろう。

尚、池袋本店パソコン館(以下PC館)については、Wikipedia上で特に明記されていないものの、一般公募された物ではないと推察できる。


なぜならば、PC館の歌詞は


不思議な不思議な池袋

東は西武で 西 東武

高くそびえるサンシャイン

ビーックビックビックパソコン館


となっている。


つまり、通常池袋verと比べると、結びのビックカメラがパソコン館に置き換わっているだけである。

このことから、PC館に関しては特に公募などを行わずに作られたのではないだろうか。


それを紐解くには、ビックカメラパソコン館の歴史について触れる必要がある。

ビックカメラパソコン館は、1994年にビックカメラ池袋本店前に開店した。その際にパソコン及び周辺機器の販売会社として、株式会社ビックパソコン館(後に株式会社ビックピーカンに商号変更)が設立された。

つまり、もともとはビックカメラパソコン館は、表向きはビックカメラの関連会社という立ち位置でスタートした。

そして、2003年5月21日より株式会社ビックカメラがビックピーカンを合併して現在に至る。

ちなみに、ビックピーカンはBic P kanとして展開していた。合併したことでBic P kanの店舗はビックカメラに吸収されて名称を変えたが、ビックカメラパソコン館のみ他のビックカメラの店舗と区別化されている。



さて、その点を踏まえた上で、ビックカメラパソコン館の楽曲がいつ頃から使用されているのか?という点について考えていきたい。

まず考えられる可能性として挙げられるのは

1994年の開店時

2004年の第一次歌詞公募期(札幌店、横浜等)

2017年の第二次歌詞公募期(広島駅前店等)

2021年の本店改装

のあたりだと考えられる。

(第一次公募期などは、後日詳しく触れる)


池袋本店パソコン館は2021年の池袋大改装により、7月30日付けで池袋本店カメラ・パソコン館へと名称を変えている。

その時に新たにテーマ曲を作ったとするならば、カメラに触れないのは不自然である。

そう考えると、2021年以前に作られた曲を使用していると考えて良いだろう。



一方で、楽曲の特徴を考えてみる。

ビックカメラの楽曲は、年代ごとにより顕著な特徴を備えている。


当該楽曲はオリジナルに近いように感じる。そして、オリジナルに近いということは2004年の第一次歌詞公募期の楽曲が持つ特徴と一致している。

さらに、先ほど述べたようにビックカメラパソコン館は、元々はビックピーカンであり関連会社ではあるものの別会社である。

そう考えた際に、別会社であるビックカメラがビックピーカンのテーマソングを製作するという事はあるのだろうか?という疑問が生じる。

あるいは、合併以前にビックピーカン側がビックカメラの屋号を歌詞中に入れたテーマソングを製作するという可能性も低いだろう。

しかし、ビックカメラとビックピーカンの関係性を考慮するとその可能性が0ではないという事に留意されたい。

ちなみに、当時のビックピーカン社長だった安積克彦氏は株式会社ビックカメラ第25期定時株主総会および取締役会決議された取締役及び監査役における人事異動で、取締役副社長総務本部長に就任している。

この事も、ビックカメラとビックピーカンの関係性を考えるにあたって1つの指標にはなるだろう。

しかし、諸々を考慮した結果、2003年5月の合併以降に製作されたという可能性が高いとみて問題ないかと思う。

仮に、仮説の通り2003年5月以降から2004年付近に製作されたのであれば、オリジナルの特徴を備えた楽曲が製作されたとしても整合性が取れる事は上記の通りである。

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