AOTY2023

2023年にリリースされたアルバムの中で特に刺さったものを何枚か紹介します。
今年は順位をつけられなかったのでざっくりジャンル順に書きました。
後半へ行くにつれて語彙力が終わっていってます

👑BB/ANG3L / Tinashe

大瀧詠一が「日本人はスリーコードのループには耐えられない」みたいな話をしていたのを思い出しました。感覚の優劣の話ではなく、日本ではこういう曲が生まれないという点でとても惹かれた1枚。
特に2曲目「Talk To Me Nice」はマジでかっこいい。ハーモニーが3音とか4音使われてていて、同じようなコードが続く曲の気持ちよさ。そしてこのループの上にメロディを乗せる手法がアメリカではどんどん洗練されている気がします。本当に何回もリピートした曲。

👑Bless This Mess / U.S. Girls

1曲目の迫るような低音が鳴った瞬間70年代に突き落とされたような衝撃が走りました。生まれてないけど。ACDCを思わせるギターが光る4曲目に、センセーショナルな泣きの6曲目、やわらかいボサノヴァ調の8曲目など、多彩な音色が輝く1枚。U.S. Girlsの名の通り多国籍な音楽観が映し出されているよう。アルバム全体を通して漂う小粋な雰囲気がツボです。
中でも、ファンキーなベースとタイトなリズムに心躍る7曲目「Tux(Your Body Fills Me, Boo)」は必聴です。めちゃくちゃノれる。通勤中は大体これを聴いていた1年間でした。

👑That! Feels Good! / Jessie Ware

それ気持ちいい、もう一回してって言いまくりの曲から幕を開ける1枚。ボーカルとコーラスの掛け合いがミュージカルのようでワクワクします。
私の一番好きな曲は「Hello Love」。初夏のそよ風のようなリズムに乗って展開される半音進行のコード感が美しすぎる。サビの幾重にも重なる幸せサウンドは至福の時を与えてくれます。永遠に輝き続ける夏の思い出のような1曲。

👑Sundial / Noname

きゃーーー大好きなNonameの新譜です！！！！
まだ歌詞の全てを理解してるわけではないんですけどなんとなくアルバム全体から鮮烈な怒りのパワーを感じるのは私だけでしょうか。私だけか。
「toxic」はまじで名曲。Frank Ocean然りTom Misch然り、こういうセリフが入った曲ってなんとなくドラマチックで惹かれる。たまには孤独とか静かに考える時間が人生には必要だなと思います。

👑Cartwheel / Hotline TNT

はい始まりました私の大好きなオルタナコーナー！！！！！！！！👏
冒頭で今年は好きなアルバムの順位が付けられないと言いましたが1位を決めるなら間違いなくこのアルバムです。本当に最高。「側転」という子供時代を連想させるアルバムタイトルもなんかいい。
特に「I Know You」の冒頭のリフは本当に泣きそうになる。この何ものにも代え難い感動を味わうために生まれてきたんだと思います。もうこのギターの音を聴くためだけに生きてんだまじで。みんなさ今日1日だけ生きていればいいよ。明日とか明後日のことを考えるから面倒になるんだ

👑Softscars / Yeule

最高！！！！めっちゃ最高何これ！！？？！と思って調べたらプロデューサーにMura Masaって…🥹そんなの最高に決まってるやん…
インディーロックmeetsサイバーパンクwithエレクトロニカ。ザ・現代サウンドのアルバムです。
一番刺さったのはなんと言ってもリードトラックの「softscars」。エフェクトのかかった歌声って壊れた機械から漏れ出すような切なさがあって好きです。人生は傷付かずに生きていくことではなく、傷付いた体でどんなふうにダンスをするかだ。（wine）

👑Dogsbody / Model/Actriz

ポストパンク周りの新譜は2022年が強すぎました。正直去年の衝撃を超えるアルバムがこの界隈はあまりなかったんですけど唯一この作品だけは「これよこれ！！」と思いました。
1曲目「Donkey Show」のギターの凶暴さたるや。頬に剃刀を当てられているような感覚になります。人殺しみたいなボーカルも最高。3曲目〜4曲目の繋ぎも最高。クラブで爆音で聴けたら死んでもいいです。

👑Slouch / Kicksie

これはまじでみなさんに聴いて欲しい。優しくてポジティブで幸せなギターサウンド。この世に幸せほど伝染しやすいものってないよねきっと。本当は全曲聴いて欲しいけど無理だったらせめて「Slouch」だけでも聴いて欲しいです。絶対に後悔させないから最後までちゃんと聴いていい曲すぎるから。後悔した人はいくらでも文句言ってください

👑Bee and The Whales / Galileo Galilei

泣いていいですか？1曲目超ワクワクするよね！まるでディズニーランドのパレードが始まる時のような祝祭感ですよ。毎朝これで起きたいです。やっぱりアルバムの1曲目に”オープニング感”がちゃんとあるのって作品としてかなり強いと思います。あとアルバムタイトルから「老人と海」みたいなイメージを受けるせいか、作品全体が文学のような雰囲気を纏っている気がしてそれもまた美しいです。
2曲目「死んでくれ」は今年一番聴いた曲。日本語ならではの「一音一文字」を華麗に使いこなし、タカタカタン♪と気持ち良く歌い上げるメロディーが最高。ていうかもうシンプルに耳が喜ぶサウンド。朝日が降り注ぐ爽やかな青空のような、ミラーボールが輝くダンスフロアのような。朝起きてお化粧する時大体この曲掛けてた。ライブ行きたい。

今年も1年間お疲れさまでした。

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