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【ドロサポ0枚!?】妨害特化型ガブギラデッキ【JCS使用構築】

こんにちは。Lon(@Lon50_poke)と申します。

みなさまJCSお疲れ様でした。
僕の今回の戦績としては、77位オポ落ちと目標としていたDAY1突破そしてBEST16には遠く及ばず、悔しさが残る結果となりました。

さて今回は、僕と、友達のなつお(@peace_sl_6mm)くんが構築を練り、実際にJCSにおいてプラチカ(@purachi_pokeka)くんに託した妨害ガブギラデッキの解説記事となります。

なんと言ってもこのデッキの最大のポイントはドロサポが0枚(サポートがグズマのみ)であり、具体的には以下の点が従来のガブギラデッキよりも優秀だと考えています。
①大型大会特有の初見殺し・有象無象への耐性
②レシリザや炎型のミュウミュウに対してイージーウィンが拾える
③リセットスタンプが怖くない
④HANDに五分以上の勝負ができる

今までのSMレギュレーションでは見ることのなかったかなり異端なデッキであると思っています。もし少しでも興味を持っていただけたら是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。

▼目次は以下のようになっています。

■デッキを組もうと思った背景

いつも調整している友達であるなつおくんが参加したシティリーグシーズン4エクストラにおいて「超越ガブギラ」というデッキタイプが存在していました。
簡単に動きだけ説明すると、ドロサポを入れずにシェイミEXのセットアップやムウマージのふしぎな言付けを駆使してデッキを回し、レッドカードやリセットスタンプ+ムサシとコジロウ+マタドガスによって相手のハンドを0にした後に、ザクザクピッケルによってトップ操作を行うといったものでした。

シティの会場でこれを生で見た僕らが、これをスタンダード版で組んでみたいと思ったところから構築がスタートしました。

もちろん最初は「スタンでこんなことできたら面白いよね」程度の軽い気持ちでした。しかし、環境考察を重ねながら息抜き程度にカスタマイズしていたところ、環境上位と予想されるデッキたちに対して有利であることがわかり、真剣にデッキを調整するに至りました。


■環境考察

今回の環境予想は今まで以上に困難でした。というのもミラクルツイン環境での公式大会がJCS以前になく、情報がほとんどなかったからです。
そこで、ミラクルツインや2種類のスターターセットの中で環境に大きく影響を及ぼしそうなカードを見てみることにしました。

具体的には以下の、「プレシャスボール」「ミュウツー&ミュウGX」「ハプウ」「マニューラGX」「ポケモン研究所」の5枚のカードに注目しました。

●プレシャスボール

テキストが発表されたときに思わず三度見くらいしました。ノーコストでGXポケモンを持ってこれるこのカードによって、従来のGX主体のデッキを全て見直す必要が出てきました。また、テテフやデデンネといったデッキの潤滑油となるカードを持ってこれるのも評価が高いです。

●ミュウツー&ミュウGX

既存のGX主体のデッキに高HP・弱点分散を目的として採用することもできれば、ミュウミュウ主体でデッキを組むこともできる異次元のカードです。やれることが多すぎて何をしてくるのかが一目見ただけではわからないところが非常に厄介でした。
考察・練習段階では、リザードンGXやソルガレオGX、エーフィ&デオキシスGXを採用した炎型ミュウミュウミュウとラティオスGXやオンバーンGX、チルタリスGXを採用した妨害型ミュウミュウの2種類が群を抜いて強いと考えていましたが、強者が自分たちが思いつかなった型のミュウミュウを握ってくる可能性は否定できず非常に脅威でした。

●ハプウ

無条件で山を6枚掘る事ができるカードで、トラッシュにカードを送りたいデッキや、山札を圧縮したいデッキの強化に繋がると感じました。特に、ミュウミュウデッキとの相性は抜群に良いと考えていました。

●マニューラGX

満タンの薬+シャドーコネクションによって、ワンパン以外の攻撃を全て無に帰すことができるカードであり、同時期に収録された「ブラッキー&ダークライGX」や「メガヤミラミ&バンギラスGX」の2種類のTAGとの相性が非常に良いです。悪デッキが一定数いる以上、弱点を突くことができない中打点系統のデッキは厳しくなると考えました。

●ポケモン研究所

正直あまり評価はしていなかったカードです。というのも、「研究所でポケモンを出したターンにエネが貼れない」「スタジアムを確定でサーチできる札がない」という2つのデメリットが目立ったからです。
とはいえ、化石ポケモンには強力なポケモンが多く、これらのデメリットを克服したデッキであれば勝ち上がってきてもおかしくはないと考えていました。

これらのカードを踏まえた上で、自分たちの中で環境予想・考察を進めることにしました。またJCS環境の情報が少ないということは、初見殺しが刺さりやすいと考え、「初見殺しへの耐性がある」もしくは「初見殺しができる」デッキであることが重要なポイントになると考えました。

以下のものが僕たちが想定したtier表になります。

○tier1
レシリザ
先1カキ返せますか?(ドヤ と言わんばかりの圧倒的パワー。プレボによって初動が一気に安定したイメージがあります。後1溶接工手張りダブルブレイズ200点がサドンデス戦に強いのも地味に優秀。グレートポーションによって中打点に強くなったのもGood.
ルガゾロ
プレボの恩恵をもろに受けたと思われるデッキ。気付いたらゾロアークがたくさん立ってます。ベンチを並べるデッキが多く、デスローグGXが強い点や、増えると予想されたミュウミュウ、プレボ+テテフデデンネに圧をかけられるアローラベトベトンが無理なく入るのも優秀。

○tier2
ガブギラ
先1カキを返すためには?と言われて真っ先に思いつく最強TAG。天敵であるサナニンフが下火なのも追い風だが、ガブギラマネロの場合は中盤のリセットスタンプが少し厳しいのが難点。また、ガブギラムウマージの場合はレシリザのグレートポーションで直撃弾を相殺されると厳しい。
炎型ミュウミュウ
先1カキ返せますか?Part2。火力、初見殺し、対応力全てが申し分ないデッキ。ぐれんの嵐、ターボストライク、クロスディビジョンetc...。ただし煮詰め切れる人が少ないだろうというのと、後攻でカキが打てなかった場合のケアが難しかったのでこの位置に。

○tier3
悪バレット
ポテンシャルはとても高く、盤面が整ったときの制圧力はとても魅力です。ただし先1カキに屈しやすかったり、システムが並ばなかったときの不安からそこまで勝ち上がれないだろうと予想しました。
ピカゼク
従来のデデチェンジ!やぶれかぶれ!エレキパワー!の脳筋型から、アロベトやこだわりメット等を採用した型まで幅広く存在すると考えました。根強い人気があり、一定数いるだろうと考えました。
化石
先述した通り、ポケモン研究所のデメリット(出したターンにエネを貼れない、スタジアムを確定で持ってこれない)を克服したデッキなら勝ち上がってくると考えていました。
水バレ
圧倒的な強さを持つレシリザに対して弱点をつけ、虹エネによってさまざまなポケモンが採用できることからメタを突きやすいと考えました。アロベトやブラッディアイに弱く、ルガゾロに圧倒的な不利を取る点が課題でした。
妨害型ミュウミュウ
オンバーンやチルタリス、ラティオスを採用して妨害や耐久をしながら盤面を整えていく型のミュウミュウを想定していましたが、序盤のエネのテンポが遅く、今の環境のスピードに追い付けるかやや難がありました。


■なぜ、ガブギラを選んだのか?

先ほどの環境予想を見ればわかる通り「先1カキを返せるか」ということは今回のJCSにおいて非常に重要なポイントであり、先1カキが返せないという理由でいくつものデッキがボツになっていきました。

そんな中で、先1カキをうまく返すことができるのがガブギラでした。

ジージーエンドGXでトラッシュして解決できるのはもちろん、ギラティナの破れた扉+鉢巻カラミティエッジで相手のレシリザやミュウミュウを一撃で落とすことができます。カラマネロが2匹準備できていればこれらの動きが1ターンでできるのは非常に魅力的でした。

真っ先に候補に挙がったのは、ドロサポ0枚なんていう変態的なガブギラではなく、ごく一般的なガブギラマネロでした。
しかし、ガブギラマネロを回しているうちに「中~終盤のリセットスタンプを返せない」という大きな欠点が浮き彫りになりました。特にルガゾロ戦でのリセットスタンプ+ブロアーでエスケープボードとトキワ、という動きに対して屈することが多く、頭を抱えていました。

そこで気分転換に超越ガブギラ"もどき"を自主大会で使ったところ、先1カキを返すことができるというメリットはそのままにこれらの欠点を克服できており、大きな可能性を感じました。

▼ここから先は有料となっています。有料部分の内容は以下の通りです。
■デッキレシピ
■基本的な回し方
■採用不採用カードの解説
■JCS当日の対戦レポート
■改善点を踏まえたデッキ案
■まとめ

ドロサポ0枚というかなり尖ったデッキですが、かなり実戦級のものに仕上がったと感じています。もし、少しでも興味を持っていただけたら最後まで読んでいただけると嬉しいです

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