ボカクラ(アニクラ)VJを始めよう!(練習〜オファーまで)

前回の導入編でそこそこ評判があったので、動き編として第二回の記事を作っていきますね。
本記事は下記の準備編で機材が揃っている前提で話を進めます。
(2023/12/11追記)タイトル修正しました。


練習をしよう!

DJの練習って、コントローラーとスピーカーとヘッドホンさえさればなんとなーくで出来るので簡単なんですよね。
対して、VJはどうか。
DJのお供、オマケな扱いをされることの多いVJはこそ練(こそこそ練習)が出来ない!
じゃー、どうするか。

Youtubeのメドレーを聞きながら映像を出す練習をする

最近ではYoutubeに「2023年人気曲メドレー」とか「懐かしの〇〇メドレー」とかの長尺動画がいっぱいあるので、それを聞きながら動画を合わせる練習をしましょう。

DJ配信を聞きながら映像を出す練習をする

ツイキャスとか、DiscordとかでDJ配信をしている人がいるので、そこにこっそりお邪魔して聞きながら動画を合わせる練習をしましょう。

DJ練習会、フリーDJラウンジ会に参加する

一番実用的です。
実際の動き、流れをリアルタイムに感じることが出来るので、実力がメキメキ伸びます。

筆者、千葉の民なのですが、毎週金曜日にらんぶる@timeという箱でラウンジDJ練習会をやっています。
メインはアニクラ箱なので、ボカロ限定の練習は難しいかもしれませんが、VJ練習したいです! って言えば、通常発生するタイムチャージ無しのドリンク代だけで滞在出来るのでおすすめです。
筆者に連絡して呼びつけるのもOKですww
詳しくは、下記Twitterアカウントをチェック!


ぶっつけ本番でDJイベントにVJとして参画する

ごめんなさい、筆者はこのタイプです。
練習とかしたことありません。
DJもVJも初心者で〜って新規立ち上げのイベントに初期メンバーとして参加すると良いです。
「お前、昔は全然映像出てなかったじゃんww 今では……」なんて昔話もできるかもしれません。

VJの基本的な動きとリップシンク

大きく分けて2つ、
①HDD等の自前データベースから検索をする
②Youtubeでピクチャ・イン・ピクチャをする
それぞれ解説をしていきます。

共通の動き

DJの流している次の楽曲の情報を得る
PC画面や、CDJ、事前共有されているセトリ等を確認し、次に流れる曲が何かを特定する。
これ、メモするわけにはいかないので覚える必要があります。
記憶力、英単語力、曲知識が問われます。
「VJすげー!」と言われるのはここです。
特に英単語力と曲知識が重要になります。
例えば、「LUVORATORRRRRY」の「R」の数は何個だとか、
「SEVENS」の「ンス」は「NS」なのか「NTH」なのか、とか。
曲によってはあえて英単語を変えているものもあり、非常に紛らわしい!
DJによっては、ファイル名をリネームしている場合もあり、あぁ紛らわしい!!!

HDD等の自前データベースから検索をする

基本的に検索ソフトは、日本語(かな、カナ)とアルファベット(大文字、小文字の区別無し)の区別をします。
たとえば、小野大輔さんの「Kiss Kiss Kiss」は「Kiss」一単語として検索をするので、「First Kiss」や「One Last Kiss」等が同時に検索に出てきます。
なので、曲名+他の情報(アーティスト名等)を覚えて、検索するといいかもしれないです。
探し出したお目当ての動画ファイルをVJソフトに読み込ませて再生して動画を出します。

Youtubeでピクチャ・イン・ピクチャをする

Youtubeであれば、「Kiss」+「ボカロ」で検索すれば、それっぽい動画がいっぱい出てくるので便利です。
ただし、回線速度や目当ての動画が見つからない時などはマジで焦るので注意しましょう。

リップシンクをしよう

ボカクラ(アニクラ)VJの特殊技能であり、基本技術なので出来るに越したことはないです。
リップシンクが出来るより、曲が変わるタイミングで「イントロドン」出来る方が重要なので、余裕があれば慣れて練習してみるといいかもです。

リップシンクとは

リップシンクとは、口パク合わせとも言い、音楽情報番組で録音された音源とアーティストのLIVEを狂いなく合わせる技術のことです。
わかりやすく言うと、カラオケの歌詞字幕ですね。
早くても、遅くても変な感じになるので、もし出来たらかっこいいですよね!?
出来ます。
「VJすげー!」って言われるポイントの2つ目であり、「え、あの映像って自動で出てたんじゃないの!?」って言われたりもします。
やり方は、
・シークバーで調整する
・スキップする
・再生速度を調整する
主にこのくらいです。
VDMXは全部出来ます。
Resolumeは知らないです。
GrandVJ2はシークバーと再生速度の調整だったかな?
VirtualDJは全部出来るのと、このリップシンクがめちゃくちゃやりやすい!
VirtualDJ+VJソフトの2つを同時に使うVJも多いですが、マシンパワーが……。
我々慣れたVJは「精度」とか言いますが、新人VJのリップシンク精度が高いと「めっちゃすげぇ!!!!!」ってなるので、頑張って練習するといいかもです。

イベントに参画するために

動画的オリジナリティ

VJの差別化ですね。
「VJ不足」と言われる中でも、強みがあるとイベントに呼ばれやすくなります。
「この映像だけは誰にも負けません!」ってジャンルがあったりすると、特色の強いイベントに呼ばれるかもしれないですし、また自分のVJイメージングにも繋がるので慣れてきたら考えるといいかもしれません。
筆者はボカクラでは、「踊ってみた VJ」や「紳士向けMMD VJ」等を名乗っていることがあります。
ボカクラでは少ないですが、「アイマス VJ」や「女子向け VJ」「パチスロ VJ」「特撮 VJ」など強みを出せる部分は多いです。
自分の好きな事を強みに出来るので楽しいのと、それで評価されるのはめちゃくちゃ嬉しいですよね!

フッ軽オリジナリティ

少ないと言われるVJ、仕事や体調不良、イベント被りなどで穴を開けてしまうことも少なくありません。
ピンチヒッターとしてイベントに呼ばれることがあれば、それはいい経験になります。
かくいう筆者もフッ軽VJ「呼べば来る」としてやっていた時期もあるので、練習よりも現場経験の方が力にもなるため積極的に狙えるといいですね。
当然、イベントの多い地域にお住まいの場合に限りますが、地方でも「VJが足りない!!!」ってなった時の「出来ます!!!!!」は力強いので、イベントオーガナイザーさんと面識を持っておくといいかもしれないです。

イベント告知をしっかりする

これ、重要。
DJはお客さんのリクエストを拾ったり出来るので告知集客をしやすいですが、VJはお客さんの間にDJが挟まるので直接的な集客は難しいです。
動画的オリジナリティに特化していれば話は別ですが、DJよりは……ですね。
ただ、イベントに参画する以上、イベント告知をしない、少ないのは悪手です。
「あのVJ、動画は出ないけど、告知はいっぱいしてくれるもんなぁ」ってだけでイベントに呼ばれる可能性が高くなります。
お客さんの評判より、オーガナイザーの評判です。
告知は、
・イベント名、ハッシュタグ
・日付、時間
・場所
・エントランス料金
・ツイプラ等
・WEBフライヤー
などを端的に箇条書きでもいいので、夜19時頃に告知をするといいです。

オファーが来たときの返し方

やったぜ! ついに「VJとして出演してくれませんか?」と連絡がありました!
そんな時の返し方を教えます。

出演料・交通費に関して

正直、ナイーブな部分なので、記事にするのはどうなんだ、的な気もしますが、これを読んでいるのは右も左もわからない新人VJ。
後進の育成のために記事にします!
都内イベントの相場は、2000円〜3000円(交通費込、ドリンクなし)が基本になります。
基本的に最寄り駅〜現地駅までの金額を伝えてください。
バス等の利用がある場合はそれも伝えたほうが良いです。
多くの場合、端数切り上げの1000円単位になります。
出演料(ギャランティ)よりは、足代、謝礼程度に思ってください。
そもそも同人的要素の強いイベントで交通費をもらえるだけマシ、程度です。
交通費別や、1ドリンクサービス等あれば御の字、くらいです。
ここの金額で機材投資分を回収することは、ほぼ確実に不可能です。
過去に試算したところ、5000円〜10000円/回くらいやらないと投資分の回収は無理です。

ツイプラ掲載に関して

ツイプラ、ツイバイ等のWEB告知サービスやWEBフライヤーの作成に必要な情報を提供します。
①名前
覚えやすい名前、名乗って恥ずかしくない名前、由来を聞かれて黒歴史を思い出さない名前、今後ずっと使える名前、等がおすすめです。
②アー写(アーティスト写真)
他人の映り込みが無いもの、活動がわかりやすいもの、覚えてもらいたいイメージのあるもの、がおすすめです。
写真でもイラストでもOKです。
他人の写真やイラストを勝手に使うのはやめておきましょう。(ミーム化されたものは……イベントの雰囲気でww)
③クレジット
「クレジットってなんだ?」ってなると思います。
クレジットカード、くらいでしか名前見ないですもんね。
自分がレギュラーを務めているイベント名のことです。
フルネームでも、ハッシュタグでもいいです。
要は「私はこのイベントでもVJをやっています!(って実績があります)」ってことですね。
④自己紹介
よくあるテンプレを記載しておきます。
「20〇〇年に(きっかけ)があり、VJ活動を始めました!
◯◯や〇〇が好きなので、イベントでもお話出来たら嬉しいです!
(イベントに呼ばれたきっかけ)があり、今回VJとして参加するのでよろしくお願いします!」

イベント時間

基本的にVJはイベントのオープン30〜60分前には現地に着いて設営を行いましょう。
VJブースがある場合には、早く来たほうがいい場所を確保出来ます。
現着したら、オーガナイザーや箱のスタッフに挨拶をして諸々の確認を行います。
ブースはどこか、OUTのケーブルはどこまで来ているか、共演VJとのスペースの割合はどの程度か……。
手早く設営を行い、映像の出力確認を行います。
オープンギリギリに着いて、映像が出ないってなったら困りますもんね。
正直ここは今後のVJ活動に対する信用に関わるので重要なポイントです。

オファー時確認事項

オファー時にオーガナイザーから上記の提示はありますが、基本的に下記の提示はありませんので、自分から確認するようにしましょう。
①最終OUTは何か
HDMIなのか、コンポジットなのか。
コンポジットであればコンバーターが荷物に入るので、忘れないようにしましょう。
②他に共演VJやVJ技能を持った人がいるかどうか
ワンオペの確認です。
最悪6〜7時間ワンオペ確定案件の場合、ギャランティの増額打診をしましょう。
VJの人権は金で売れます。
③共演VJがいる場合、転換はどうするか
パターンとして、
・最終OUT直挿し
・スイッチャー
・ミキサー
このどれかですね。
ミキサー以外の場合は「覚悟」してください。
詳しくは前記事を参照してください。
④共演VJの環境確認
自分と同じVJソフトを使っていた場合、何かトラブルの際に助けてくれることがあります。
助けないとワンオペVJ確定なので、助けてくれます。
⑤VJブースとDJブースの距離
PCやCDJの画面を見る、という工程があるのであまりに距離がある場合は相談が必要です。
ブース間の距離があるので、セトリ提出制のイベントなパターンもあります。
⑥VJブースに椅子は置けるか。
椅子あるとマジで楽。
ワンオペでないにしろ、2人でも3〜4時間は担当することになるので、椅子が置けるとマジで楽!!!
⑦コンセント周り
VJブースにコンセントはあるかどうか。
ブースを作成、確保するイベントの場合はどこから配線すればいいかの確認。
これにより、電源タップの持参が決まります。

上記に関して、WEBストレージ等にまとめておくと、オファーにリンク投げるだけで済むのでおすすめです。
VJの動きとしてはこんな感じですかね。
何か他に質問や、記事にして欲しい内容等あればTwitterのDMや、コメント等をお願いします。

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