見出し画像

f a v o r i t e s i n g e r 3 9 2 .

アニメソングのマニアでなくとも
ご存知の方は多少いらっしゃるのではないでしょうか。
下川 みくに さん。
ボクは彼女の歌が何やら特別にスキなんです。
え〜と、
本日3月19日は彼女の誕生日でして...
おめでとうございま〜す。

*   *   *

そう、今回の背景はジャージを使用してみました。いやはや、ジャケットの写真が映えるよう春らしい色彩の背景を考えていたんだけど、自宅にはこちらのトラック・ジャケットしかありませんでした。個人的にはこの服けっこう気に入ってるんですよね。例えアルバムのタイトルが「青春アニソン○○○」とかでなくても採用していただろうと思います。
先述しているとおり下川さんの誕生日にちなんだ記事ではありますが、もう1つのタイムリーな理由がございまして...、実はエヴァンゲリオン劇場版にほんの少しだけ関係があったんです。ホントに少〜しだけですよ。

*   *   *

エヴァンゲリオンの劇場版って幾つもあるんですけど、1997年3月15日に公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生』ってのがございまして、そのエンディングが高橋洋子さんの歌う『魂のルフラン』という楽曲になります。あの真っ白なEVAの量産機がゆっくりと弧を描きながら飛来してくるシーンで流れて...あれれ?  ボクが所有しているDVD-BOXには何故だかそのシーンが収録されていないみたいだなぁ、ホント残念。
曲自体はそれなりにメジャーですから、皆さんワリとご存知ですよね?
で、2021年 3月19日 現在、『魂のルフラン』を Google 検索してみるとトップに出てくるのが、下川さんヴァージョンのカヴァー曲になります。オリジナルの方ではないんですよね!コレにはちょっとビックリ。アスカに近い頃合いの女性が感情のまま歌っているように聴こえますので、それなりに昔から評価は高かったんですけどね。

*   *   *

下川さんは、デビュー当時にプロデュースしてくれた広瀬香美さんからボイス・トレーニングを受けているのかもしれません。広瀬さんは米国で、マイケル・ジャクソンさんのトレーナーであるセス・リグスさんという方に鍛えられています。喋るように歌うのが特徴だそうで、その辺を理解したうえで聴いてみると細かな息継ぎまでもがテクニックだと理解できるのではないでしょうか。
ある意味で声優さんの歌唱法と近そうですね、それでも感情を込めて歌うクオリティの高さは別格と認めざるを得ません。今どきの声優さんも凄いヒトが沢山いらっしゃいますけど。喋るように歌える声優さんを挙げるなら、鈴木みのりサンも特別に感じられる存在で、恐らく全盛期の松田聖子さんさえ凌駕しているでしょう。その路線だと下成佐登子さんが頂点のような気もします。
下川さんの歌を聴いていて感じるのは、上手く歌い上げることだけが歌唱テクニックではないってこと。かつて、女優の松たか子 さんが歌った『アナと雪の女王』の楽曲を、他の誰も歌いこなせなかった事実を思い出してください。
上手い人を探したらソレナリに見付けられるでしょう、だけどボクは下川さんがちょうど良いと感じるのです。在り来たりな言葉かもしれないけれどオンリーワンであれば良い、神様じゃなくても構いません。その時に重要になってくるのは、オンリーワンでありながら決して癖のある歌い方ではないこと! 思うに、これが最も難しいのではないでしょうか。

* 決して歌い上げない  * 喋るように歌う  * クセが少なく自然

この状態で上手く歌えると、恐らく言葉の意味が心にグサリと突き刺さる気がするのです。基本的に外国語の歌詞は逃げでしかありませんから、雰囲気に流されず日本語を伝えるために歌ってほしい。下川さんの歌はここら辺がキッチリと押さえられていると思います。

*   *   *

アニメソングに傾倒する以前のボクは、長い期間ソウル・ミュージックばかりを聴いていました。GUY のアーロン・ホールさんや R・ケリーさん、そしてそのジャンルとは関係なくフレディ・マーキュリーさんが好みのヴォーカルです。
骨太〜♪
マイケルさんやフレディさんみたいに故人となってしまったら完全に神様・仏様の領域ですからね、それだとチョット物足りないでしょ?
神様は Apple 製のガジェットに喜んでサインなどしてくれません。果たしてあの当時、こんなシアワセな iPod で自分の好きなアーティストの楽曲を聴くことができたヒトが、他にどれほど存在していたでしょう。村上春樹さんがかつて提唱していた「小確幸」くらいのシアワセでしかないのでしょうけど。
その点では下川さんを世に送り出してもいる、秋元康さんの「会いに行けるアイドル」というコンセプトは素晴らしいと思わざるを得ないでしょう。一時期、彼のコンセプトを実践していたかのように、新人アーティストのインストア・ライブなどへ頻繁に足を運んでいました。実際に会って話をしてみると、ボクがそれまでクリエイティヴ業務で面倒をみてきた部下の女性たちと同じような印象を受けます。彼女たちとは職種は違ったとしても同じクリエイターなんですよね、才能にあふれた若い女性でしかないのです。
下川さんは元アイドルらしく、You tube なんかでは有名なテレビ番組に出演していた20世紀だった当時の動画が観られます。だけどボクはアイドル活動にはまったく興味がありません。なにしろ、焦げ茶色した猛犬に襲われているところを松田聖子さんご本人に助けられ、目を合わせながら会話をしているのにも関わらず、そのヒトが誰なのかまったく気付かなかったのですから...。

E  n  d

画像1

下 川  み く に   :    t o m o r r o w  /  枯 れ な い 花

*
*
*

こちらがきっと下川さんの代表作、『フルメタル・パニック!』ってアニメーションのOP/EDの曲です。下川さんはカヴァーよりも本人の楽曲がオススメ。『枯れない花』はクオリティの高いバラード曲で、冷静に考えてアニソン史上に名を残す良作だと思います。『フルメタル・パニック!』、京都アニメーションさんは第2期から制作を担当していました。
*  *  *
ボクは『AII the way』というシングルのB面に収録されていた『Again』という曲が一番好き。下川さんご自身は曲調の似ている『カナリア』が好きだと語ってくれました、確かにあの緊張感は傑作と呼べるでしょう。2018年にリリースされたアルバム『ココロオト。』に収録されている『愛していた』という曲は、その2曲を継承していると感じられて...、泣けちゃいます。
*  *  *  *  *  *  *  *  *
iPod にサインをいただいた2010年には、ゴールデン帯で放送されていた『FAIRY TAIL』のED曲で、作詞・作曲まで担当していました。福山雅治さんの『家族になろうよ』という曲はシンクロニシティなのか、最も大切なサビの部分が下川さんの作ったED曲『君がいるから』と同じメロディだったりします。
なぁ、福山くんよ。
 *  *
随分と大人になってからボクは下川さんの歌を知りました。正直、それまでの音楽的な価値観が根底から覆されてしまったのです。それでも人生の中で最良なのかどうか、現時点では判断できません。これからも自分がココロから愛せる音楽、自分の人生に関わるコアな音楽を探し続けて行こうと思います。

最後のコード表示のアドレスは
2021年  3月21日(日)18:00 から催される
『 下川 みくに Birthday  Live  stream 』 の情報です。
残念ながらボクは家に居なそうなので。
ここまで読んでくれるヒトなんて、きっと存在しないのだろうけど...
ありがとうございました!
https://twitcasting.tv/392mikunideshow/shopcart/54639

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?