ジジイ・ウォッチ
ダッドスニーカーってあるじゃないですか。
あれって父親が履くようなダサい靴の「あえて」を先鋭化させて、一周回ったオシャレさを生み出したジャンルですよね。
そんな感じの、ダサさの中に潜む「あえて」に惹かれて購入した物があります。
ジジイがつけてそうな金時計です。
凄くないですかこれ。ジジイ臭さとか安っぽさもさることながら、メーカーがリコーですよリコー。リコー社員の方には本当に申し訳ないんですが、この時計と出会うまでリコーが腕時計を作ってたことを知りませんでした。
これがカシオとかならあーチープカシオね、一周回ってオシャレですよねってなる所にリコーですよこれ。何処か虚ろなゴージャスさと、リコーというブランドから感じる、良く言えば質実剛健、悪く言えばちょっと地味な、そんな2つの要素が化学反応を起こして絶妙に気まずい感じになってます。この何とも言えなさ!最高!(リコー社員の方本当にすみません)
こうして見てみると、一周回ってオシャレになったダッドスニーカーとかが失った、何か大切な物がそこにはあるような気がしますよね。えっそうでもない……?
というわけで(?)、皆さんも自分だけのジジイ・ウォッチを探してみてはいかがでしょうか?まだ見ぬ逸品がそこには眠っているのかもしれませんよ。ずっと眠ったままでいいのかもしれませんが……。