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ともだちビスケット

―ともだちビスケットー

〇ともだち と ビスケット〇
二人 (ビスケットを食べる)
僕 「おいしいね。」
ボク 「おいしいね。」

〇ともだち に ビスケット〇
僕 (ボクにビスケットを渡す)「はい、君、これ好きだろ?(笑顔)」
ボク 「うん、ボク、それ大好き!(笑顔で受け取る)」
僕 「僕も大好きなんだ!」

〇ともだち が ビスケット〇
ボク 「ボクの友達は、このビスケットさ。」
僕 「おいおい、僕のことを忘れていないかい?」
ボク 「そんなことないよ、だって君はボクの親友だから!」
二人 (笑顔)


〇ともだち と ビスケット〇
僕 「おいしいね。」
ボク 「おいしいね…。」

〇ともだち に ビスケット〇
僕「 はい、これ、君好きだろ?(笑顔で渡す)」
ボク 「うん、好きだよ。(目を合わせずに受け取る)」
僕 「僕も好きなんだ。(笑顔)」
ボク (ビスケットの袋を見つめた後、戸惑いながら僕を見る)
二人 (目が合う)

〇ともだち が ビスケット〇
僕「 僕の友達は、このビスケットだけ…。」
ボク (上手から登場するが僕と目が合い、気まずそうに退場)
僕 (声をかけようとするが、思いとどまり、下を向く)

〇ともだち と ビスケット〇 
ボク (目を覚ますと、椅子に座っており、手足は拘束されている。周りにはたくさんのビスケットが置いてある。口の中に違和感があるので吐き出すと、ビスケットが出てくる。)
僕 (背後から登場)「おいしいね。(ビスケットを食べる)」
ボク 「!?」

〇ともだち に ビスケット〇
僕 「ほら、君の好きなビスケットだよ。」
ボク 「ごめんなさい、もう変なこと言わないから…。」
僕 「何言ってるんだ、謝ることなんてないよ。僕と一緒になりたいんだろ?」
ボク 「でも君はあの時…。」
僕 「君はビスケットが好きだろ?僕も好きだ。だからほら、食べて。」

〇ともだち が ビスケット〇
  (ぐったりしたボクに寄り添う僕。周りには袋と食べかけのビスケットが散らばっている。)
僕 これで一緒になれるよ。               


完。

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