■仮想化技術

「仮想環境とクラウド」にて概要について説明いたしました。
「仮想化技術」について掘り下げて説明いたします。


・サーバの仮想化
1台の物理サーバを複数の仮想的なサーバに分割して利用する仕組みのことです。
各仮想サーバで個別にOSやアプリケーションを動作することが可能で、独立サーバ環境として利用することができます。

・サーバの仮想化手法
主に3種類の仮想化手法が存在します。
各種仮想化の説明をするに前に、「ホストOS」と「ゲストOS」という概念がありますので簡単ですが説明します。

ホストOS
仮想環境の土台となるOSを意味します。
これは言い換えると「物理サーバーにインストールされたOS」ということになります。

ゲストOS
仮想環境上にインストールされたOSを意味します。


■仮想化サーバの説明

・ホスト型

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ハードウェア上にホストOSをインストールした上で、その上に仮想化ソフトウェアをインストールします。
この仮想化ソフトウェアによってサーバハードウェアをエミュレーションすることで仮想サーバを実現するのがホスト型です。
ホスト型の仮想化ソフトウェアとして有名ソフトは以下になります。
Oracle社「Oracle VM VirtualBox」、VMware社「VMware Workstation Player」等があります。

・ハイパーバイザ型

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ハイパーバイザというハードウェアが持つ仮想化支援機能と連携してサーバ仮想化を実現するのがハイパーバイザ型です。
ハイパーバイザはOSよりも上位の層でプログラムを動作させるので、仮想化を実現するためのOSは不要となります。
ハイパーバイザ型の仮想化ソフトウェアとして有名なソフトは以下になります。
Citrix社「XenServer」、Microsoft社「Hyper-V」等があります。

・コンテナ型

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コンテナ型では、ハードウェア上で稼働するホストOS上に論理的な区画(コンテナ)を作成し、それぞれに独立したOS環境を提供します。
実際に動作しているのは単一のOS(ホストOS)となり、アプリケーション動作に必要となるライブラリなどは、コンテナ内に閉じ込めることにより、個別サーバのように使えるようにします。
コンテナ型の仮想化ソフトウェアとして有名なソフトは以下になります。
Docker Inc.社「Docker」があります。

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