ラップって何?

今日、うまっつさん主催の名古屋競馬をみんなで買おうグループで、主にガルチさんからラップの見方を教えてほしいという話しをもらったので、ちょっとNOTEにしてみました。
*この記事は、それなりに競馬がわかっている人を対象にしているものなので、わかりにくかったらすみません。

まず、ラップで何がわかるの?というお話しなのですが、強い競馬をした組と、レース内できつい競馬をした馬を発見するツールだと思っています。

まあ、細かい部分の話しは別にして、実際にラップをみてもらいましょう。

これは、ある日の良馬場阪神ダート1800、同日の新馬、未勝利戦のラップです。
★新馬戦(1:56.7)
13.3 - 11.6 - 14.4 - 13.7 - 13.6 - 13.5 - 12.2 - 12.0 - 12.4 (39.3-36.6)
★未勝利戦(1:55.8)
12.8 - 11.4 - 13.8 - 13.1 - 12.8 - 12.5 - 12.6 - 12.8 - 14.0 (38.0-39.4)

ラップを見るときは、必ずコースを見る必要があります。

*出典元:競馬ラボ

阪神ダート1800mは、まず上り坂があって、そこから平たんに続き、徐々に下っていって、最後に上り坂になります。

ということは、最初の1Fは時計がかかり、そのあとは、逃げ馬はそんなにきつくなく進むことができ、最後の上り坂までにどれくらい余力が残せるのかがポイントになります。

では、未勝利のラップを見てみると、
12.8 - 11.4 - 13.8 - 13.1 - 12.8 - 12.5 - 12.6 - 12.8 - 14.0(38.0-39.4)
これを上げ下げで見てみると、こうなります。
12.8  -1.4  +2.4  -0.7  -0.3 -0.3 +0,1 +0.2 + 1.2
わかりやすいですよね、テンの争いがあって、そこで-1.4とがんばったものの、隊列が落ち着いたら、2.4秒緩めて、そこからは下り坂も意識しながらほぼ同じくらいでいき、最後は坂で止まります。

では、このレースはどんな結果だったかというと、
https://db.netkeiba.com/race/201809050901/
このレースになります。

最後は止まっているものの、未勝利戦でそもそも脚力のある馬が少なく、最後は足色一緒になってしまい、差しが届かないレースになりました。

ここからはレースをみてみるとわかりますが、最後みんな止まっている中で、大外をぶんまわし、坂でも止まっていない「ヒミノブルー」は、未勝利でも脚力は上位ということになり、次走狙ってもいいかな、となります。

ただ、レースのレベルとしては、かなり緩んでいて、中盤に動きのないレースなのに、最後止まっているので、そんなに評価はできないな、となります。

では、これを踏まえた上で、新馬戦のラップをみてみましょう。
13.3 - 11.6 - 14.4 - 13.7 - 13.6 - 13.5 - 12.2 - 12.0 - 12.4 (39.3-36.6)
同じように分解します。
13.3 -1.7 +2.8 -0.7 -0.1 -0.1 -1.3 -0.2 +0.4
(12.8  -1.4  +2.4  -0.7  -0.3 -0.3 +0,1 +0.2 + 1.2*未勝利)
さて、このレースをどう感じますか。

新馬なので、入りは未勝利より遅く(かかるなどもあるので、慎重に入りやすい)、そのあとは、少々誤差はあるものの、テン争いはあって、緩みが入ります。

ただ違いは、突然の-1.3が入ります、ここでレースが動いて、一気の加速があります。

人間で考えてもわかりやすいですが、マラソン中にいきなり軽いダッシュがはいったらきついですよね、ただ、最後を見ると、坂で止まっていません。

これが、よく言うハイレベル新馬戦となります。
ただ、タイムだけで見ると、未勝利戦のほうが早いんですよね。
なので、総タイムだけでは、わからない点が多いです。

このレースは、こちらになります。
https://db.netkeiba.com/race/201809050904/
3,4,5,8着が勝ち上がりですね。

また、ハイレベル戦の次のレースについては、馬が相当きついレースにならない限り、相対的に楽ができるようになり、勝ちやすいという側面もあると思いますので、着順が悪くても、途中で頑張って動いたなどあれば、積極的に狙いたい馬になります。

ラップは、タイムだけでは現れない、強い組を探すツール、といった部分、多少なりおわかりいただけましたでしょうか。

自分の好きなコースや狙いたいコースがあったら、このようにラップを分解して並べてみると、違ったものが見えてくると思います。

芝のラップについては、少々他にもポイントがあるのですが、またそれは別の機会に。






いつもありがとうございます!