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*2019年からの日記*

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なにかあったときに書く日記。
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#君のこと

「君の話はもう聞き飽きた」

君の話はもう聞き飽きた タバコばかりが減ってきただろう 目は口ほどにものを言う。 君は関心がない話のときは、目が真っ黒だ。 口ぶりはいつもの相槌だし、笑ってもいる。 しかし、目が死んでいる。 目が真っ黒になり始めたら話をまいてみたり、わざと話を脱線させて全く違う話をしてみたりしていた。 君の目なんて、お構いなく話をしていたときももちろんある。 「興味ないんだろうな」と思いながらも、だらだらと話をしてみたりもした。 私のひとりごとを近くで聞いている人がいるような

「おはよう」と「おやすみ」を言い合える人がいれば、

緊急事態宣言は終結を迎えようとしている。あとは、首都圏の一都三県と北海道を残すのみとなった。明日25日の諮問委員会が終われば日本全国の緊急事態宣言は解除される。 また、みんなに会える日がくる。 嬉しい反面、緊急事態宣言が終わったからといって、みんなに会いたいかといえば特にそういう気持ちにはなってなかったりもする。 会いたい人もいるが、会いたくない人もいる。 会いたい人には今すぐにでも会いたいが、会いたくない人には会いたくない。 会いたくない人からのお誘いは、まだまだ

君のスーツ姿に惚れ直す。

紺と青の間の色の麻のスーツ。 なかは淡い青のスタンドカラーシャツ。 君の持ち前のスタイルの良さもあいまって、めちゃくちゃかっこよかった。 いつもはゆるゆるでダボダボの可愛い服ばっかり着ている君。 たまにはセットアップとかも着てみたらいいんではないか、と思っていた。お勤め先は制服でもないし、スーツでもないから、すっきり綺麗めな姿を拝めていなかった。 涼しげな色と麻の素材で夏らしい綺麗な姿だった。 君とはしばらく会えてない。コロナのせいもあるが、普段だって会うのにパス

みんなに会いに出かけたい。

今日は心配されてばかりだ。 中国にいる彼女からは、買い物ができているか心配されマスクは足りているかを聞かれた。困ったらいつでもね!と気遣ってもらった。 韓国にいる彼からは、すっかり韓国は良くなったことを知らされる。韓国の感染者数(10,674人)を日本がついに超えたこと(10,751人)を引き合いに、「日本は危険ですねぇ」と心配される。 画像:Wikipedia(2020年4月21日取得) 韓国にいる君は明日から国内小旅行に行くんだってね。いいなぁ。こちらは、不要不急

「なんかいいことありました?」と不意打ち。

今日も今日とて、研究室で作業をしていた。 いつもと変わらない。 いつも通り研究室にいる人に声をかけ、適当な話をし、突然人生相談が始まり、最近あった話をし、作業に戻り、話をし、作業に戻り、の繰り返しだ。 コピー用紙のストックがなくなりそうだから、と時間に余裕そうな学生に買いに行くようにお願いし、届いていたメールの返信をし、新しく送らなければいけないメールを書く。研究室に届いていた雑誌を整理し、溜まっていた今月末までの事務的な作業も終わらせた。午前中はこれで終わった。 い

君とコーヒーとタバコ。

今日は朝からずっと寒かった。 君はテイクアウトのコーヒーを両手で握ってやってきた。 「おつかれさまです。」 いつも就業開始時間ギリギリに君たちは来る。なのに今日は30分も前に来たから驚いた。 『早いね』 と言うと君は、 「いや、まだ入んないっすよ(笑)」 とツイードのコートをハンガーにかけながら答える。 ツイードのコートに胸元にサコッシュ。丸メガネ。 かわいらしい最近の男子大学生だ。 交代の時間が来て、君が休憩所のあるところから戻ってきた。 「今日なんか

「普通」を求めて。

君は普通の人だ。少なくとも、私にはとても普通の人に見えていた。 悪い意味ではない。 私は、君のその普通さが気に入っていた。 相変わらず「普通」というものは難しい。 子どもの頃から「変わってるね」といわれ続けてきた。いわれ続けると洗脳状態になる。 「あ、私は他の人とは違うんだ。」 と。でも、何がどう他の人と「変わってる」のかよくわからない。今もそう。 定義の定まっていない不明瞭な「普通」を目指している自分はいる。 普通になるためには、まずは教養が必要だ。常識人で

私といても幸せにはなれないかもよ、、、

趣味は旅行と舞台鑑賞、ロックバンドのライブへの参加、展示会めぐり。 大量生産大量廃棄のファストファッションはポリシーに合わないから買わない。 古着や古本は前の持ち主のことが気になってしまって買えない。 そのくせ、朝起きて、本を読んで、ちょっと何か書いて、バイトに行って、SNSに耽って、寝て、1日が終わる。 生産してないくせに、消費ばかりしている。 極めてお金のかかる人だ。 やりたいことはたくさんあるし、それは全部やって死にたい。 とかいって、夢は大きく!目標は高

荷造りが苦手な君のお見送り

これで何回目だろうか。 数え切れないくらい、君のお見送りをしている。 荷造りが苦手な君は、相変わらず直前になるまで準備をしない。 「準備できた?」と聞く。「まだ」と君。 いつになっても準備が終わらない君に、いつもハラハラする。 「いつになったらできるの?」と聞く。 「わかんないけど、間に合うから大丈夫だよ」とヘラヘラ笑う。 こちらは気が気ではないことを君は知らないだろう。 出発前日。 ドタバタと準備が始まる。 「あれどこ行ったけ?」「あ、これ入れてなかった」 家中、大騒ぎ

君に徴兵制の手紙が届いたこと。

「行きたくないよ」 という君になんと声をかければいいのかわからない。 「元気に戻ってきてね」 としか、言いようがない。 韓国のアイドルが兵役に行くとき、日本で徴兵制は話題になる。 軍隊に行く前最後のライブでファンたちとしばしのお別れをし、 兵役が明けたら、帰ってきたよ!のライブをする。 日本には徴兵制はないから、韓国のアイドルたちから現代の徴兵制を知ったと言っても過言ではない。 しかし、アイドルだから、全く身近には感じていなかった。 私自身、韓国アイドルグル

今、会いに行きます。

突然会いたくなった。 航空券を探してみたら、さほど値段も高くなかった。 もうこれっきりになるかもしれない。しばらく会えないのは確かだ。 もしかしたら、今がベストタイミングなのではないか。 これは行くしかないのかもしれない。 この前、君と電話をしていたとき、君は少し日本語を忘れかけていた。 「英語で喋ってもいいよ」 と言うと、サラサラ言いたいことが出てくる。 何ヶ国語もできるかっこよさを見せつけられたが、日本語を忘れかけていたのが少し寂しかった。 日本で過ごし

既読をつけたら君との楽しかった時間が終わりそうで

君と一緒に過ごした日の夜。 寝ようとしたところで、君からのLINEがきた。 通知画面でメッセージを読む。 前のメッセージへのただの返答だった。 既読を付けてもよかった。 既読を付けてもよかったし、適当なスタンプを送ってもよかったかもしれない。 まさか、ここから新たな話を始めるのは流石に迷惑だ。私も寝落ちしてしまうかもしれない。挨拶程度の返信でもしたらいいんだろうな。 話の本編は終わっているから、ここで既読を付けても、「既読無視」のような感じにはならない。きっと、