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大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(レパードS)

日曜(8月8日)に新潟11Rで3歳ダートG3レパードSがあります。世代限定戦ダートのレース名には「幻獣カテゴリー」があって、ざっと記すと昇竜、伏竜、青竜、鳳雛、ユニコーンの各ステークスです。ユニコーンは26回やっていますが、他は比較的新しめで、レース名を考える人にファンタジー好きや三国志好きがいるとしか思えません。今年13回目を迎えるレパードSも実はこの系譜です。

レパード(Leopard)は実在する「豹(ヒョウ)」のことですが、古代ローマでは、豹は吐く息の不思議な香りで獲物を狩り、それに対抗できるのが毒を清めるユニコーン…とされていました。むろん実在の豹の体臭に魅了の力はありませんが、そうした経緯から豹とユニコーンは対とされています。ユニコーンに続く3歳ダートのレース名を考えたときレパードを持ってきたファンタジー魂は認めねばなりません。今後またダートのレースが拡充されるおり、実装されるのは白虎、玄武の四神路線か、桃園、白眉などの三国志路線か、グリフィン、ケルベロスのファンタジー路線か。’19年には古馬ダートのレースにスレイプニル(北欧神話の主神オーディンの馬)を冠したスレイプニルSが創設されましたので、神話・幻獣路線が強いのかもしれません。

長々とレース名を解説しましたが、今年のレパードSは出走15頭のうち12頭が前走1着。例年強い前走重賞出走の馬が1頭だけ。どこからでも狙えるムードの面白いメンバーになりました。

◎⑨ハンディーズピーク、○⑧テイエムマジック。
マジェスティックウォリアー丼です。長いのでマジェスティックウォリアーは以下マジェ~と記しますね。日曜は雨が降るかもしれず、降ればより信頼度は上がります。昨年のレパードSはパイロ産駒1、3着(7番人気と5番人気)。エーピーインディ系のパワーとスピードを見せつけました。今年は同系マジェ~の番。日本に輸入されてからのマジェ~の産駒は重賞でさっぱり通用しなかったのですが、ユニコーンSで同産駒スマッシャーが優勝。もともとコンスタントに中堅馬を出していましたが、現3歳世代では長打力も兼ね備えることを証明しました。プロキオンSでは1番人気サンライズホープを「マジェ~産駒だから」という理由で軽視しました(6着)が、現3歳世代では同産駒の認識を改めます。そうです、君子豹変す、です。レパードSだけに。ハンディーズピークは少頭数の2勝クラス(西部スポニチ賞)を軽くクリアして上り調子で参戦。テイエムマジックは今回と同じ舞台のわらび賞を完勝。パイロ産駒同様、マジェ~産駒も自己主張強めの似たタイプが多く出ているので、まとめて走る可能性も十分です。

▲⑮メイショウムラクモ。
伏竜S2着。勝ち馬ゴッドセレクションは兵庫CS→ジャパンダートダービーと連続2着なので、この馬も3歳世代のトップクラス。気性的に難しいタイプですが、もまれる心配のない大外枠ならコースロスがあるものの、のびのびレースできそうです。

☆⑦ロードシュトローム
このレースは前走重賞からの臨戦が強く、今年はこの馬だけ。データ派がこぞって取り上げるはずです。アイビスSDをオールアットワンスが優勝してマクフィ産駒も絶好調。キャリアのインパクトは今ひとつですが、好ローテーションで出てくるプラスは無視できません。

ひと言診断。

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馬券は3連単⑧⑨⑮ボックス 6点

3連複フォーメーション。⑧⑨⑮―⑧⑨⑮―④⑤⑥⑦⑧⑨⑬⑮ 16点。

text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC