大胆に予想!『美味しい馬券〜「美味しい競馬」スピンオフ〜』(京都大賞典)
先週のスプリンターズS。「コース傾向が断然内有利だべな。最内枠のシヴァージは差し有利馬場向きだし外を回しそうだから、さばける②ミッキーブリランテの一択でしょ」→ミッキーブリランテ出遅れ、シヴァージ3着…で傷心、消沈です。本当に内を通った馬の恩恵が大きい馬場で、古馬の大将ダノンスマッシュすら外枠で沈むぐらいでしたから、内枠狙いまでは良かったのですが。
日曜(10月10日)は、東京と阪神で伝統のG2が行われます。東京で毎日王冠、阪神で京都大賞典。ここでは阪神11R京都大賞典を取り上げます。
京都競馬場が改修中のため阪神開催。京都大賞典の阪神開催は’94年(勝ち馬マーベラスクラウン)以来で、当時は阪神も旧コース(芝2500メートルで施行)ですね。マーベラスクラウンはここを勝って次走でジャパンカップも勝ちました。その前は年上のナイスネイチャに軽くひねられて(高松宮記念)ちょっと頼りなかったのですが、まさに一変しました。古いことはよく覚えているものですが、それはともかく、阪神の京都大賞典では今回もちょっと頼りない4歳馬が覚醒するとみました。
◎⑨アリストテレス
今年の4歳牡馬は重賞でさっぱり。大将コントレイルも未勝利で…というか、そもそも1走しかしていません(大阪杯3着)し、芝2000メートル以上のJRA平地重賞を勝った4歳牡馬はアリストテレス(AJCC)、ディープボンド(阪神大賞典)、モズナガレボシ(小倉記念)の3頭だけ。アリストテレスは重賞1勝しているものの、天皇賞(春)も宝塚記念も馬券外で、4歳牡馬低迷の一因を担っています。昨年の菊花賞2着がそうだったように、基本的には上がり勝負に強いタイプなので、凡走した阪神大賞典、天皇賞(春)、宝塚記念は振り返ってみれば適性外だった感もあります。スローで流れる良コンディション馬場の今回、巻き返します。てか巻き返せないと4歳牡馬、深刻です。巷間いわれるほどレベルが低いとは思いません。
○③ステイフーリッシュ、▲⑪キセキ
キセキは菊花賞の勝ち馬かつG1馬券圏内の実績もありますが、もう7歳。さすがに往時の力まで望むのは酷。それでもステイフーリッシュともども古馬G2の番人というか、門番というか、簡単には馬券圏内や掲示板を譲らない底堅さがある2頭です。ケルベロスよろしく、重賞を勝ちたければ我を超えてゆけ、ってやつです。
☆⑭ヒートオンビート
4歳馬。昨年秋は取りこぼしも多かったのですが、成長したのでしょう。いまは馬がしっかりしています。アリストテレスにはちょっと譲るとみていますが、さてどうでしょうか。
ひと言診断。
馬券は
3連単フォーメーション
<1着>⑨ → <2、3着>③⑪⑭ = <2、3着>①②③⑥⑦⑨⑪⑭ 30点。
text:仙波広雄@大阪スポーツニッポン新聞社 競馬担当/【logirl】でアーカイブ公開中『美味しい競馬』MC